John Henry, when he was a baby
Sittin' on his mammy's knee
Picked up a hammer in his little right hand
Said "Hammer will be the death of me me me
Hammer will be the death of me!"
"Hammer will be the death of me me me
Hammer will be the death of me!"
ジョン・ヘンリー、彼が赤ん坊だったころ
お母ちゃんの膝の上に座りながら
ちっちゃな右手でハンマーを取り上げて
こう言った、「ハンマーで死ぬんだよ、ぼく、ぼく、ぼくは、
ハンマーでぼくは死ぬんだよ!」
「ハンマーで死ぬんだよ、ぼく、ぼく、ぼくは、
ハンマーでぼくは死ぬんだよ!」
Well, some said he's born down in Texas
Some said he's born up in Maine
I just said he was a Louisiana man
Leader of a steel-driving chain gang
Leader of a steel-driving gang
Leader of a steel-driving chain gang
Leader of a steel-driving gang
ある人はテキサス生まれだと言い
ある人はメイン育ちだと言う
俺はただルイジアナの男とだけ言うね
率いていたのは杭打ちの囚人衆*1
率いていたのは杭打ちの衆
率いていたのは杭打ちの囚人衆
率いていたのは杭打ちの衆
Now, the captain said to John Henry (What did he say?)
"I'm a-gonna bring my steam drill around
Gonna bring my steam drill out on this job
And I'm gonna whup that steel on down down down
Whup that steel on down"
"I'm gonna whup that steel on down down down
Whup that steel on down"
監督はジョン・ヘンリーにこう言った(なんて言った?)
「蒸気ドリルを使うことにしたよ
この仕事には蒸気ドリルを使うことにしたよ
こいつで杭をぶちこむ、こむ、こむ*2
杭をぶちこむんだ
こいつで杭をぶちこむ、こむ、こむ
杭をぶちこむんだ」
John Henry said to the captain (What did he say?)
"Bring your steam drill around
You can bring your steam drill out on the job
I'll beat your steam drill down down down
Beat your steam drill down
Gonna beat your steam drill (Yes, I am) down down down
Gonna beat your steam drill down"
ジョン・ヘンリーは監督にこう言った(なんて言った?)
「蒸気ドリルを持ってきやがれ
蒸気ドリルなんて持ってきてみやがれ
俺がそいつをぶっ潰してやる、やる、やる
そいつをぶっ潰してやる
そいつをぶっ潰してやるぜ(俺はやるぜ)、やる、やる
俺がそいつをぶっ潰してやる」
John Henry said to his Shaker
"Shaker you had better pray
If you miss your six foot of steel
Tomorrow will be your buryin' day (Mr. Shaker) day day
Tomorrow will be your buryin' day"
ジョン・ヘンリーは杭持ち係にこう言った*3
「杭持ち係よ、祈ったがいいぜ
しくじれば明日は墓穴へ行く日(杭持ち係くん)、日、日だ
明日はお前さんが墓穴へ行く日だ」
Now the Shaker said to John Henry
"Well, a man ain't nothin' but a man
I'm a-throwin' a hundred pounds from my hips on down
Doin' all that any man can can can
Doin' all that any man can"
"Doin' all that any man can can can
I'm a-doin' all that any man can"
杭持ち係がジョン・ヘンリーに言った
「そうだな、男一匹は一匹でしかない
だが俺の足腰は100ポンドだってぶん投げられるぜ*4
男なら誰でもできることを全部やってやる、やる、やるんだ
男なら誰でもできることをやってやるんだ
男なら誰でもできることをやってやる、やる、やるんだ
男なら誰でもできることをやってやるんだ」
*1 chain gangは鎖につながれた囚人衆を指す。奴隷制がなくなったアメリカでは、安価な労働力としてその適当な奴を微罪で捕まえて長い刑期を負わせてこき使うという悪辣なライフハックが横行していた。ジョン・ヘンリーもそのような囚人のひとりであったとされることもある。
*2 ジョン・ヘンリーが従事していた「steel-driving man」が具体的に何をやっていたのか、当のアメリカでも混乱していることがしばしばだが、このバージョンの場合は「山に線路を通すトンネル用の穴を開けたい→まず掘削して穴をあける→そこに火薬を入れて発破する」作業に従事していたと思われる。
*3 「シェイカー」とは杭打ち係とコンビを組んだ杭持ち役のこと。餅つきの搗き手に対する返し手のようなもので、杭が打たれるとその杭を「振る(シェイク)」ことで位置を整え、次の一打ちに備える。
*4 1ポンドは約0.454キログラム。100ポンドなら45キログラム。「from my hips on down」は「腰から下全体」をあらわすと思われる。重いものを持つときは足腰を使うものだから?
text & tune: 19世紀ごろのアメリカ民謡 おそらくアメリカ横断鉄道の建設を背景にしている
ジョン・ヘンリーはアメリカの伝説的なヒーロー。屈強な杭打ち職人であったが、蒸気機械と人力の勝負をして勝ったものの、過労死したとされる。搾取され使い捨てられがちな労働者の権利を身を挺して守った英雄の物語であると同時に、「過労死するまで働いてはいけない」という教訓を示している。そろそろAIに仕事とられそうだったり、ちょいちょい過労死したりしている現代人にも通じるかもしれない。
最初から最後までやるとかなり長くなってしまうせいか、ショートバージョンで録音されることがしばしばある。このウディ・ガスリーのバージョンでは死ぬところまでは描写されず、相棒が力強く請け合うところで終わっている。歌唱者のウディ・ガスリーはミュージシャンであると同時に、労働者の権利の保護を訴える社会主義者かつ労働組合推進家でもあった。
《このハンマーを取ってくれ》や《杭打ち職人のブルース》のようなハンマーを扱う労働歌でもジョン・ヘンリーが引き合いに出されているが、ジョン・ヘンリーの二の舞になる前に逃亡することを匂わせているものも見られる。こんな仕事やってられっかいつでも辞めたる!の精神を忘れないようにしよう。
収録アルバム:Very Best of
(CDのみ)
おまけ:ハリー・べラフォンテによるより長いバージョンでは、ジョン・ヘンリーの死後まで詳細に語られており、またジョンの妻とされるポリー・アンについてのストーリーが含まれている。
こちらの歌詞は全長5分に及ぶ長いものなので、対訳はおいおい。





