Galaxy S23とGalaxy S23 Ultraの日本向け製品がFCCを通過!NTTドコモやauから発売へ

米連邦通信委員会(FCC)は2日(現地時間)、Samsung Electronics(以下、Samsung)が発表した最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Galaxy S23」および「Galaxy S23 Ultra」の日本向けモデルが2023年2月9日(木)より認証を順次取得していることを公開しています。

Galaxy S23とGalaxy S23 Ultraはそれぞれ型番「SC-51D」および「SCG19」と「SC-52D」および「SCG20」という型番で認証されており、認証番号(FCC ID)はGalaxy S23が「A3LSMS911JPN」、Galaxy S23 Ultraが「A3LSMS918JPN」となっています。

型番規則からSC-51DおよびSC-52DはNTTドコモ向け、SCG19およびSCG20はau(KDD・沖縄セルラー電話)向けと見られ、それぞれ「Galaxy S23 SC-51D」および「Galaxy S23 Ultra SC-52D」、「Galaxy S23 SCG19」、「Galaxy S23 Ultra SCG20」として今春以降に発売されると見られています。

また認証情報からNTTドコモ向けとau向けでハードウェアが共通となっていることが判明し、前機種「Galaxy S22」は無線LANの6GHz帯を利用するWi-Fi 6E(IEEE802.11ax準拠)に対応していませんでしたが、Galaxy S23は日本向けモデルでもWi-Fi 6Eに対応していることが示されています。

さらにFCCの認証情報によると、日本で利用できない5Gの周波数帯にも対応しており、NTTドコモが5Gを利用した国際ローミングを提供開始していることからもGalaxy S23およびGalaxy S23 Ultraの日本向けモデルでは5Gの国際ローミングにも対応すると思われます。

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Galaxy S23(左)とGalaxy S23 Ultra(右)

Galaxy S23およびGalaxy S23 Ultraは昨年に日本でもNTTドコモやauから発売された「Galaxy S22」および「Galaxy S22 Ultra」といったGalaxy S22シリーズの後継機種で、Samsungが展開する「Galaxy」ブランドにおけるフラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの最新機種となり、大まかなデザインや製品コンセプトはGalaxy S22シリーズを継承しつつも着実なスペックアップが施されています。

これまで通り、主な違いは画面サイズに伴うサイズや質量のほか、バッテリー容量やリアカメラなどを中心に以下の表のように異なっており、Galaxy S23 UltraのみがSペンやUWBに対応しており、Galaxy S22 Ultraに続いてSペンが内蔵されています。外観もGalaxy S21シリーズから続くデザインの流れを踏襲していますが、新たに背面のリアカメラモジュールは境目のないシームレスになっています。

機種Galaxy S23Galaxy S23 Ultra
大きさ146.3×70.9×7.6mm163.4×78.1×8.9mm
重さ168g234g
画面6.1型フラット有機EL
FHD+(1080×2340ドット)
Gorilla Glass Victus 2
6.8型エッジ有機EL
QHD+(1440×3088ドット)
Gorilla Glass Victus 2
リフレッシュレート48〜120Hz1〜120Hz
SoCSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy
RAM8GB8GB、12GB
内蔵ストレージ128GB、256GB256GB、512GB、1TB
電池容量3900mAh5000mAh
急速充電最大25W最大45W
Sペン○(内蔵)
Wi-Fi 6E
UWB

主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」およびベイパーチャンバー、USB Type-C端子、ワイヤレス充電「Fast Wireless Charge 2.0」(最大15W)、ワイヤレス給電「Wireless PowerShar」、防水・防塵(IP68)、画面内指紋センサー、顔認証、240Hzタッチサンプリングレート、NFC Type A/B、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、Android 13/One UI 5.1など。

<Galaxy S23>
・約5000万画素CMOS(1画素1.0μm、Dual Pixel AF)/広角レンズ(F1.8、画角85°、焦点距離23mm、OIS)
・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(F2.2、画角120°、焦点距離13mm)
・約1000万画素CMOS(1画素1.0μm)/望遠レンズ(F2.4、画角36°、焦点距離69mm、OIS、光学3倍)

<Galaxy S23 Ultra>
・約2億画素CMOS(1画素0.64μm、Dual Pixel AF)/広角レンズ(F1.7、画角85°、焦点距離23mm、OIS)
・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(F2.2、画角120°、焦点距離13mm)
・約1000万画素CMOS(1画素1.0μm)/望遠レンズ(F2.4、画角36°、焦点距離69mm、OIS、光学3倍)
・約1000万画素CMOS(1画素1.0μm)/超望遠レンズ(F4.9、画角11°、焦点距離230mm、OIS、光学10倍)

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Galaxy S23のカラーバリエーション


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Galaxy S23 Ultraのカラーバリエーション

携帯電話ネットワークは5G NR方式におけるSAおよびNSAをサポートし、Sub6のみに対応するモデルと、Sub6に加えてミリ波(mmWave)に対応するモデルが用意され、販売する国・地域・通信事業者によって異なるということです。その他の詳細な製品情報は『Samsung、新フラッグシップスマホ「Galaxy S23」と「Galaxy S23+」、「Galaxy S23 Ultra」を発表!S23とS23 Ultraは日本でも発売へ - S-MAX』をご覧ください。

そんなGalaxy S23シリーズはすでに紹介しているように日本でも「Galaxy Harajuku」にて海外版が先行展示されており、現時点では日本での販売については明らかにされていませんが、これまでにも認証情報にてNTTドコモ向けやau向けと見られる製品が認証を受けていることから従来通りに日本でも発売されると見られています。

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A3LSMS911JPNの認証情報。SC-51DとSCG19が記載


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A3LSMS918JPNの認証情報。SC-52DとSCG20が記載


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A3LSMS918JPNの認証情報。UWBにも対応

一方、さらに今回、Galaxy S23とGalaxy S23 UltraのNTTドコモ版やau版と見られる日本向けモデルがFCCを通過したことで開発が順調に進んでいることがわかり、加えて一部の対応周波数帯が判明し、日本向けモデルでもGalaxy S23を含めてWi-Fi 6Eに対応していることが確認できたほか、5Gの国際ローミングにも対応すると推測されます。

FCCで認証されているのは5G NR方式のn5およびn41、4G LTE方式のBand 2および4、5、12、13、26、66、3G W-CDMA方式のBand V、2G GSM方式の850および1900MHz、Wi-Fiの2.4GHzおよび5GHz、6GHz、BluetoothおよびNFC、Galaxy S23 UltraのみUWBとなっています。ただし、FCCではアメリカで利用するための認証となっているため、これらの製品のすべての対応周波数帯というわけではないのでご注意ください。





記事執筆:memn0ck


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