日本では子どもの頃から知識だけを詰め込むような教育は基本的に行われておらず、自立心やコミュニケーション能力を養うなどの側面も重視されている。それだけに
中国人からすれば、日本と
中国の小学校における教育は「あまりに違っている」ように映るようだ。
記事は、日本の永住権を持ち、日本で暮らしながら小学2年生の娘を育てる
中国人の母親の見解として日中の教育の違いを紹介している。この母親は
中国で増えている教育熱心な親たちの例を取り上げつつ、
中国の
子どもの教育について説明した。
北京市には
中国最高峰の大学である北京大学や清華大学をはじめとする数多くの大学が集中している「海淀区」というエリアがある。海淀区にはさまざまな教育関連機構も集結しているため、海淀区は
中国において教育の「至高の地」とも呼ばれており、
子どもの教育のために海淀区に移り住む親も少なくないようだ。
記事は、
中国には
子どもの教育のためにはいかなる犠牲も惜しまない親が数多くいるとし、こうした親たちは自分の子どもを名門校に入学させるために、子どもが幼い頃から塾に通わせ、様々な習い事をさせるのが一般的だと紹介。こうした教育に傾倒する親は北京だけでなく、
中国全土に数多く存在することを強調している。そして、
中国の親たちにとって夏休みや冬休みは「子どもたちを勉強漬けにさせる」ための毎日であることを紹介し、
中国の教育は簡単に言えば、子どもを「競争を勝ち抜ける人間」に育てるための訓練でスケジュールをいっぱいにすることだと紹介している。
幼い頃から競争を勝ち抜くための詰め込み教育が一般的に見られる
中国からすれば、日本の小学校の教育は「あまりに違っている」と映るのも無理はないだろう。どちらの教育が良いのかを論じるのは難しいことだが、
中国では日本の教育を評価する声があるのも事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)