SIMフリースマホ「Redmi Note 11」をファーストインプレッション!

既報通り、Xiaomi(以下、シャオミ)は4日、新しい4G対応のエントリースマートフォン(スマホ)「Redmi Note 11(型番:2201117TL)」(Xiaomi Communications製)を日本市場にて2022年3月10日(木)に発売すると発表しました。すでに発売に先立って3月4日(金)9時より予約販売を行っています。

日本で販売されるのはオープンマーケット向けのメーカー版(SIMフリー製品)で、4GB内蔵メモリー(RAM)および64GB内蔵ストレージの1モデルとなります。価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場想定価格が24,800円で、同社の公式Webストア「Mi.com」および「Xiaomi公式 楽天市場店」にてそれぞれ先着500人(合計1000人)は早期購入特典として2,000円OFFの22,800円となるとのこと。

その他の販路は仮想移動体通信事業者(MVNO)ではIIJmioおよびイオンモバイル、gooSimseller(OCN モバイル ONE)、ECサイトではAmazon.co.jpやECカレント、NTTぷらら、SoftBank SELECTION、ムラウチドットコム、楽天ブックス、量販店ではエディオンおよびケーズデンキ、上新電機、ノジマ、ビックカメラグループ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどとなっています。

本記事ではそんなRedmi Note 11について小米技術日本(以下、Xiaomi Japan)より製品版の実機をお借りしたのでまずは開封してパッケージや同梱品、外観、基本機能などを写真や動画を交えて紹介したいと思います。

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Redmi Note 11のパッケージ

Redmi Note 11は海外では今年1月に発表された「Redmi」ブランドにおける人気シリーズ「Redmi Note」の最新機種で、低価格ながらも90Hzリフレッシュレートや180Hzタッチサンプリングレートに対応したディスプレイや約5000万画素CMOSを含むクアッドカメラ、最大33Wの急速充電、大容量5000mAhバッテリーを搭載し、大画面モデルとしては軽量でスタイリッシュなデザインとなっているミッドレンジモデルです。

RedmiブランドとしてはこれまでにSnapdragon 7シリーズを搭載した「Redmi Note 10 Pro」や「Redmi Note 9S」、Snapdragon 6シリーズを搭載した「Redmi 9T」、Snapdragon 4シリーズながらも5Gに対応した「Redmi Note 10 JE」などが日本で販売されてきましたが、Redmi Note 11はRedmi Noteシリーズではあるものの、価格的に最安クラスであり、なおかつ同じSnapdragon 6シリーズを搭載しているということでRedmi 9Tの後継といった位置付けのように思われます。

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Redmi Note 11の箱を開けたところ

パッケージ(箱)は白を基調にしたシンプルなもので、同梱品が比較的充実していることもあり、最近のスマホとしては大きめとなっています。箱を開けるとまずは保護ケース(試供品)やSIM取り出しツール(試供品)、クイックスタートガイドおよび保証に関するお知らせといった紙類が収納されたスリーブケースがあり、その下にRedmi Note 11の本体、さらに下にACアダプター(試供品)などが収められています。

同梱品は他にUSB Type-C ケーブル(試供品)もあり、特にこだわりがないならケースから充電まわりと通常利用するための周辺機器がひと通り揃っています。また購入時にすでに画面保護フィルムが貼り付けらています。なお、Redmi Note 11は前述通りに最大33Wの急速充電に対応していますが、付属するACアダプターはきちんと33Wに対応したものとなっています。

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Redmi Note 11の同梱品一覧

また同社ではMi.comまたは店舗(オフライン)でRedmi Note 11を購入した場合に特別保証サービスを提供され、特別保証サービスは購入後にアクティベーションを実施した場合に通常の使用で品質の問題が発生したときに購入日から12ヶ月以内であれば、無料で対応してもらえる「無料保証期間12ヶ月」に加え、2022年4月9日(土)までに購入してアクティベーションをすると「画面無料保証サービス」が提供されます。

一方、画面無料保証サービスは画面が割れたり、故障が発生した場合に購入日から6ヶ月以内であれば、日本におけるXiaomi認定専用の保証サービスセンターで1回まで保証されます。なお、故障は非意図的行為によって引き起こされた場合を指し、例えば、非意図的な落下による製品の破損・損害といった故障が含まれます。

さらにグローバル向けに発表されているYouTubeとの提携によって同社ではRedmi Note 11を含む今後発売される一部製品を購入すると、YouTube Premiumの無料トライアルを最大 2 か月間延長することができるということです。詳細は https://event.mi.com/jp/youtubepremium をご確認ください。

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Redmi Note 11の本体は半透明の保護袋に入っているので出しているところ。背面に貼られた端末製造番号(IMEI)などが記載されているシールも剥がしやかったです

ディスプレイは画面上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.43インチFHD+(1080×2400ドット)有機EL(約409ppi)を搭載し、コントラスト比450万:1や明るさ最大1000nits、100% DCI-P3、読書モード3.0、太陽光ディスプレイに対応しています。個人的にはXiaomiは自動調整をしていると、少し画面が暗めな印象を持っており、Redmi Note 11も同様ですが、気になったら明るくすれば視認性としては問題はないかと思います。

またパンチホール部分には約1300万画素CMOS/広角レンズ(F2.4)のフロントカメラを搭載してAI顔認証に対応し、生体認証として本体右側面にサイド指紋センサーも搭載しています。サイズは約159.87×73.87×8.09mm、質量は約179g、本体カラーはスターブルーおよびトワイライトブルー、グラファイトグレーの3色展開となっています。今回はトワイライトブルーをお借りしました。

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Redmi Note 11の正面。画面を消した状態


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Redmi Note 11を持ってみたところ。初期設定を終えた直後のホーム画面が表示されています。なお、通知LEDはない模様

Xiaomiのスマホは昨年あたりからだいぶ薄く軽い製品が投入されており、Redmi Note 11もこれまでのRedmi Note 9SやRedmi Note 10 Pro、Redmi Note 10 JEなどと比べると薄く軽くなっています。とはいえ、これまでがかなり重く大きい印象があったので、ようやく普通かなといった感じもあります。このクラスの画面サイズとしては持ち心地も悪くないです。

外観はスリムでトレンディなデザインを採用しつつ、手になじむグリップ感のある滑らかな質感と優れたハンドフィーリングを実現し、指紋が付きにくいだけでなく、スターブルーは鮮やかでプリズムのような仕上げ、トワイライトブルーとグラファイトグレー高級感を感じさせるサラサラとしたマット仕上げとなっています。なお、生活防水・防塵(IP53)に対応。

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Redmi Note 11の背面。トワイライトブルーはサラサラしたマットな質感。最近は「OPPO A55s 5G」や「AQUOS wish」など、マット仕上げのエントリースマホが増えている


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大きさ比較としてRedmi Note 11(左)を6.5インチのRedmi Note 10 JE(右)と並べてみた。若干画面サイズが小さいこともあり、縦もRedmi Note 11の方が小さい


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同じく背面にしてRedmi Note 11(左)とRedmi Note 10 JE(右)の横幅を比較。Redmi Note 11の方が小さいのがわかります

リアカメラは以下のクアッド構成で、RAWマルチフレームアルゴリズムを搭載したナイトモード2.0のおかげで暗い場所でも非常に綺麗に撮影できるようになっているとのこと。メインセンサーは4-in-1ビニングテクノロジーによってより明るく撮影できるようになっていますが、モードから「50M」を選ぶことで、5000万画素のままの撮影もできます。

・約5000万画素CMOS(PDAF)/広角カメラ(F1.8)
・約800万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2、画角118°)
・約200万画素CMOS/マクロカメラ(F2.4)
・約200万画素CMOS/デプスカメラ(F2.4)

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リアカメラの出っ張り具合。背面を下にして置くとカタカタとなりますが、付属の保護ケースを装着すれば大丈夫でした


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プリインストールされているカメラアプリ。横向きにした左上のメニュー(ハンバーガー)ボタンを押したところ。さらに設定(歯車)ボタンから詳細な設定が行えます


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モードは「写真」や「ビデオ」、「プロ」、「ポートレート」の他に「もっと見る」にて「50M」や「ショートビデオ」、「スローモーション」、「ドキュメント」、「夜景」、「パノラマ」、「タイムラプス」などが用意されています


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詳細なカメラの設定。なお、端末の「設定」から「追加設定」→「ジェスチャーショートカット」にて「カメラを起動」をオンにすると、利用時では電源キーの2回押し、画面ロック時には音量下キーの2回押しでカメラを素早く起動できます


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Redmi Note 11で撮影した写真サンプル(屋内、蛍光灯下)。初期状態のままオートで撮影

ディスプレイは強化ガラス「Corning Gorilla Glass 3」で、側面が平坦なフラットエッジデザインを採用しており、さらに本体の上部と下部に配置されたデュアルスーパーリニアスピーカーを備え、ゲームや動画視聴のための没入型ステレオサウンドを備えた完全なエンターテインメント体験が提供されます。さらに3.5mmイヤホンマイク端子を備えています。

通信面ではIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)やBluetooth 5.0、4G・3G・2Gの携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)のスロットが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートしており、microSDXCカードスロットとは別に2つのスロットがあるトリプルスロットとなっています。

4G:LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/66
4G:LTE TDD: 38/40/41
3G:WCDMA: 1/2/4/5/6/8/19
2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz


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Redmi Note 11の左右側面。右側に音量上下キーと指紋センサーを内蔵した電源キー、左側にトリプルカードスロット(nanoSIM+nanoSIM+microSD)が配置


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Redmi Note 11の上下側面。上側に3.5mmイヤホンマイク端子や外部スピーカー、マイク、下側にUSB Type-C端子や外部スピーカー、マイクが配置


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トリプルカードスロットはnanoSIMカード(4FF)が2つとmicroSDXCカードが装着可能。試した限りでは楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIも音声通話やデータ通信が利用可能でした


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付属の保護ケースを装着したところ。USB Type-C端子部分は蓋ができるようになっています

主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 680」および4GB LPDDR4X RAM、64GB UFS 2.2内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大512GB)、USB Type-C端子、位置情報取得(A-GPSなど)、赤外線リモコン、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、Z軸リニア振動モーター、ハイレゾ音源など。

なお、おサイフケータイ(FeliCa)やNFC、ワンセグ・フルセグなどには非対応。OSはAndroid 11ベースの独自ユーザーインターフェース「MIUI 13」をプリインストールし、メモリー増設機能などに対応。動作はRedmi Note 10 JEは若干もっさりと緩慢な印象がありましたが、Redmi Note 11はそういったことはなく、特に気になることはなく操作できるといった感じです。

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左画像は初期状態のホーム画面の2枚目(右側)、右画像はアプリ切替画面


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MIUI 13なので、画面上端の左側を下にスワイプすると通知(画像=左)、右側を下にスワイプするとクイック設定パネル(画像=右)が表示できます


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ロック画面(画像=左)と電源キーの長押しで表示できる電源メニュー画面(画像=右)


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設定画面一覧


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設定の「デバイス情報」と「ストレージ容量」。初期設定直後で内蔵ストレージは29GBを利用しており、残り35GBが利用可能


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デバイス情報から「すべての仕様」を表示したところ。AndroidはVersion 11(RKQ1.211001.001)、MIUIはVersion 13.0.6(RGCMIXM)。またRAMが「4.0GB+1.0GB」と「+1.0GB」なっているのはメモリー増設機能をオンにしているため


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売りのひとつである90Hzリフレッシュレートに対応したディスプレイ。なお、デフォルトでは60Hzが選択されているので利用する場合は設定を変更する必要があります。日本で利用するための認証(いわゆる「技適」)の番号は電波法に基づく工事設計認証(R)が「020-220015」、電気通信事業法に基づく技術基準適合認定(T)が「ADF22-0008020」。なお、中国製(Made in China)となります


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設定の「追加設定」には「ジェスチャーショートカット」や「スクリーンレコーダー」、「片手操作モード」、「スピーカーをクリーニング」、「ユーザー補助」、「メモリ増設」などが並びます


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ジェスチャーショートカット(画像=左)。アプリをインストールしたときに表示される広告を消すには右上にある設定(歯車)ボタンから「おすすめを受け取る」をオフにします


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最後にベンチマークアプリ「Geekbench 5」のCPUと「3DMark」のWild Lifeで計測した結果(それぞれ3回測定して中央値)を掲載しておきます。Geekbench 5のCPUはシングルコアで389、マルチコアで1726、3DMarkのWild Lifeは445となっています




シャオミ(Xiaomi)



記事執筆:memn0ck


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