アップルの新しいiPad Proが発表!12.9インチ(第5世代)と11インチ(第3世代)の2機種

Appleは20日(現地時間)、オンラインにて発表会「Spring Loaded.を開催し、同社のハイエンドタブレット「iPad Pro」シリーズの新商品として「12.9インチiPad Pro(第5世代)」および「11インチiPad Pro(第3世代)」を発表しています。日本を含む1次販売国・地域では2021年5月後半に発売されるとのこと。

また発売に先立って同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)では4月30日(金)より予約販売が開始されます。さらに従来通り、NTTドコモやau、SoftBankといった携帯電話会社も取り扱うものと見られます。

価格(金額はすべて税込)はAppleの公式Webストアでは12.9インチiPad Pro(第5世代)のWi-Fi版の128GBが129,800円、256GBが141,800円、512GBが165,800円、1TBが213,800円、2TBが261,800円、Wi-Fi + Cellular版の128GBが147,800円、256GBが159,800円、512GBが183,800円、1TBが231,800円、2TBが279,800円で、各モデルともにAppleCare+が18,480円。

また11インチiPad Pro(第3世代)のWi-Fi版の128GBが94,800円、256GBが106,800円、512GBが130,800円、1TBが178,800円、2TBが226,800円、Wi-Fi + Cellular版の128GBが112,800円、256GBが124,800円、512GBが148,800円、1TBが196,800円、2TBが244,800円で、各モデルともにAppleCare+が16,280円。

なお、Wi-Fi + Cellular版はSIMフリーモデルとなります。また新しいiPad Pro用の「Magic Keyboard」は12.9インチiPad Pro(第5世代)向けが41,580円、11インチiPad Pro(第3世代)向けが34,980円で、日本語を含む30カ国語の配列が用意。ペン入力「Apple Pencil」は第2世代に対応し、第2世代Apple Pencilは15,950円。

また新しいiPad Pro用の新しいSmart Keyboard FolioやSmart Folioなども販売され、Smart Keyboard Folioの12.9インチiPad Pro(第5世代)向けが24,800円、11インチiPad Pro(第3世代)向けが21,800円、Smart Folioの12.9インチiPad Pro(第5世代)向けが11,800円、11インチiPad Pro(第3世代)向けが9,800円。

02

新しいiPad Proは2020年3月に発売された「12.9インチiPad Pro(第4世代)」と「11インチiPad Pro(第2世代)」の後継機種で、顔認証「Face ID」に対応したディスプレイの回りの縁(ベゼル)が狭くなったデザインを継承し、新たにチップセット(SoC)をApple Siliconeの「Apple M1」としてより高性能化しています。

また12.9インチiPad Pro(第5世代)のディスプレイはミニLEDを1万個搭載して極めて高い輝度(フルスクリーンの最大輝度1000nits、HDR利用次のピーク輝度1600nits)を実現し、各ミニLEDはとても薄いiPad Proに収められるように特別に設計され、一世代前のモデルに使われているLEDの120分の1となっており、さらに専用の光学フィルムと光拡散フィルムが一段と効率的に混光するため、厚さは変わらず6.4mmに抑えられています。

03

04

05

06

さらにこれらのミニLEDが2596の直下型ローカルディミングゾーンに分割された2Dバックライトシステムを採用し、表示する内容に応じてそれぞれのゾーンの輝度を正確に調整することによって液晶としては目を見張るようなコントラスト比100万:1を実現し、省電力性にも優れてバッテリー持ちも良くなっているということです。

ディスプレイは約12.9インチ2732×2048ドットIPS液晶「Liquid Retina XDR」と約11インチ2388×1668ドットIPS液晶「Liquid Retina」で、画面密度はともに264ppiとなっており、Multi‑Touchやリフレッシュレート120Hz、ProMotionテクノロジー、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、1.8%の反射率、輝度600nitに対応。

07

ディスプレイの上にはセンターフレームに対応した約1200万画素CMOSのフロントカメラ「TrueDepthカメラ」を搭載し、新たに超広角レンズ(画角122°、F2.4)によってFaceTimeなどが使いやすくなっています。センターフレームは機械学習を使って自分が動いてもフレームの中心から外れないように自動でパンを調整したり、他の人がビデオ通話に出入りすると、そのタイミングに合わせて拡大や縮小をしてくれます。

サイズは12.9インチが約280.6×214.9×6.4mmと前機種より厚みが0.5mm増し、11インチは約247.6×178.5×5.9mmと前機種と同じで、質量は12.9インチのWi-Fi版が約682g、Wi-Fi+Cellular版が約684gとそれぞれ40g程度重くなり、11インチのWi-Fi版が約466g、Wi-Fi+Cellular版が約468gと若干軽くなっています。本体カラーは両機種ともにシルバーおよびスペースグレイの2色展開。

08

リアカメラは約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8)と約1000万画素CMOS/超広角カメラ(F2.4、画角125°)のデュアルリアカメラを搭載し、ともに5枚構成レンズでサファイアクリスタル製レンズカバーとなっており、それぞれ前機種と同様となっています。またLiDARスキャナーも引き続いて搭載しています。

これにより、より明るいTrue Toneフラッシュやハイブリッド赤外線フィルター、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス、スマートHDR、ノイズリダクション、バーストモードなどに対応し、動画は4K・60fpsまで撮影可能。フロントカメラはポートレートモードやポートレートライティング、アニ文字・ミー文字、Retina Flash、バーストモードなどに対応するほか、Apple M1のより高速なISPによってスマートHDR 3に対応するようになりました。

09

Apple M1は高性能な4コア+高効率な4コアのオクタコアCPUやオクタコアGPU、16コアNeural Engineを内蔵し、前機種よりもCPU性能は50%、グラフィック性能は40%向上し、さらにストレージ速度も2倍となっています。また内蔵メモリー(RAM)は128GBや256GB、512GBストレージモデルでは8GBですが、1TBや2TBストレージモデルでは16GBとなっているとのこと。

部品配置は横持ちしたときに右側面に電源/スリープキー(トップキー)、下側面に音量上下キーおよび磁気コネクター、Smart Connector、左側面にUSB Type-C端子が配置。また、Wi-Fi+Cellularモデルでは下側面にnanoSIMカードスロットも搭載。外部スピーカーは従来通りに四隅に4つ搭載し、独立したツイーターと新しいウーファーによってより臨場感のあるステレオサウンドを実現。マイクは5つ搭載。

10

11

12

13

USB Type-C端子(DisplayPort対応)は新たにThunderbolt 3やUSB 4に対応し、最大40GbpsとiPadシリーズ史上で最も速くて最も万能な端子となり、高速の外付けストレージやディスプレイ、ドックといったさまざまなアクセサリーの幅広いエコシステムをもたらし、膨大なデータの転送はもちろん、Pro Display XDRを6Kのフル解像度で動かすこともできるとのこと。

電池パックは内蔵式リチャージャブルリチウムポリマーバッテリーで、バッテリー容量は12.9インチモデが40.88Wh、11インチモデルが28.65Whとなっており、バッテリー持ちは各機種ともにWi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間、Wi-Fi+Cellular版で携帯電話データネットワークでのインターネット利用だと最大9時間。

14

15

16

その他の仕様ではWi-Fi 6やMIMO、HT80に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(同時デュアルバンド2.4GHz/5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、電子コンパス、iBeacon、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサーに対応。またWi-Fi+Cellularモデルでは位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Galileo・QZSS)に対応し、nanoSIMカードスロット(Apple SIM対応)に加えてeSIMにも対応しており、日本で販売されるモデル「A2459」および「A2461」の対応周波数帯は以下の通り。

5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n38、n40、n41、n66、n71、n77、n78、n79)4
FDD-LTE(バンド 1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)

17

18

19

20

21

22

23










記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
iPad Proシリーズ 関連記事一覧 - S-MAX
Apple unveils new iPad Pro with M1 chip and stunning Liquid Retina XDR display - Apple
iPad Pro - Apple(日本)
このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ :