滑りが良すぎるApple Pencilをなんとかしたい!9.7インチiPad Proを使ってみて感じたことを紹介

早いもので発売からすでに2週間が経った新しい9.7インチタブレット「iPad Pro」(Apple製)。これまでに開封して同梱物や外観の紹介し、既存モデル「iPad Air 2」(2014年発売)との外観比較およびiPad Air 2用のケースが使えるのかの検証、さらにこの2機種でのベンチマーク、強化されたカメラ機能を「iPhone 6s」と比較、そして、ペン「Apple Pencil」について紹介してきた。

今回はそんな9.7インチiPad Proについて感じたことをこれまでの「iPad」シリーズと何が違うのかを含めてまとめてみたいと思う。

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まずは、Apple Pencilの硬いペン先がガラス面をツルツル滑るのが気になった。というのも、Microsoftが「Surface Pro 4」に合わせて販売開始したSurfaceシリーズ用の「Surface ペン」には、好みの書き味が楽しめる4種類のペン先(2H、H、HB、B)が付属している。このペン先を交換することで、自分好みの適度な抵抗感で紙に書いているような感覚で画面操作ができるというもの。

さすがにそこまでのクオリティーはもとめないものの、せめて滑りの良さだけはなんとかしたいと思い、試しに反射防止の画面保護フィルムLEPLUS「反射防止SHIELD・G」を購入してみた。

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9.7インチiPad Proに貼り付けると反射防止フィルムのため、画面のコントラストが低下して若干マイルドな表示となってしまったが、本来の目的であるApple Pencilの書き味は、フィルムの表面のサラサラ加減が抵抗になって向上した。フィルムの表面によってはさらにApple Pencil相性の良い製品もありそうだ。

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こうしてペン入力による快適な操作が可能となったわけだが、もう一度、「じゃあ、Apple Pencilで何が変わるのか?」を振り返ってみた。

まずは、文字入力をしている際の文字と文字の間にピンポイントでカーソルを指定できるという些細な使い勝手から始まり、これまで使うことがなかったペイント系のグラフィックスアプリで描けるようになり、ドロー(ベクター)系のグラフィックスアプリの正確な場所指定でイラストが描けるようになり、音楽アプリの細かい編集など応用範囲の拡大と従来アプリの使い勝手が向上した。

もちろん、手描きによるメモやアイディアスケッチなど、文字を書くことの楽しさが味わえるようになったのもこれまでのiPadにはない体験だ。

余談だが、今日も東京駅前でiPadを使って写真撮影をしている観光客を見かけたが、9.7インチiPad Proで機能が向上したカメラやアナログ感覚で操作できるペン入力などは、こうした層に上手く響いていて欲しいと思う。

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また、12.9インチiPad Proと同様に搭載されている4スピーカーは、音の広がりや上品な音質がこれまでのiPadシリーズにはなかった感覚だ。

Bluetoothスピーカーなしで、好きな場所に設置して楽しめる単体のミュージックプレイヤーとして使えるようになったのは大きな進歩。もちろん、映画などもヘッドホンなしで楽しめるのが良い。

9.7インチiPad Proを使ってみて、これまでの「iPad Air 2」では「やらなかったこと」、「できなかったこと」ができるようになったことが、個人的に大きな進歩と感じる部分だ。

さて、9.7インチiPad Proは本当に「Pro」なのかというと、iPad Air 2と極端に性能差があると感じず、パソコン(PC)の置き換えになるかというと、一部においては可能性はあるものの全ての作業がこれで完結するようにも思えない。プラスαされた要素を例えるとしたら「iPad Air 2 Premium」がしっくりくるような気がするのだが、どうだろうか。

記事執筆:mi2_303


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