コンピューターの
ウェブカメラを使った盗撮は実際に行われており、過去にフィンランドのセキュリティ企業が「使わないならテープでふさぐべき」と
注意を呼びかけたこともありました。「Nope」は盗撮を防止するため、テープよりも確実に、かつスタイリッシュにウェブカメラをふさぐことが可能なアイテムとなっています。
Nope - Live Free by Ananda Svarupa Das - Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1893116150/nope-live-free過去の研究で、2008年までにリリースされたiMac G5および初期のインテルベースのiMacを含む、MacBookおよびMacBook Pro内蔵のiSightウェブカメラは警告灯の点灯なしにカメラを起動できることが判明しています。また
PC修理のお礼にウェブカメラのリモート監視ソフトが仕込まれることもあり、「ウェブカメラにシールを貼る」という行為は決してやりすぎと言えないのが現状です。
MacBookのウェブカメラは盗撮されている可能性があると研究で判明 - GIGAZINE
そこで役立つのがNopeというわけ。Nopeの詳細については以下のムービーから確認できます。
これがNope。厚さわずか0.8mmのウェブカメラカバーです。
コンピューターのウェブカメラをカバーするためにテープが使われることがありますが、テープは何度か貼り剥がしすると使えなくなる上に、いつの間にか落ちてしまっていることや、貼っていたところに接着剤が残ることもあります。Nopeの場合、そのような心配もなく、見た目もスタイリッシュなのが特徴。
実際にNopeをコンピューターで使用している様子はこんな感じ。
遠くからだと分かりにくいのですが、近寄るとNopeがウェブカメラを覆っていることを確認できます。
わずか0.8mmという薄さのため、Nopeを装着したままのラップトップでも閉じることが可能。
Nopeは2つの磁石が横並びにくっついた雪だるまのような形をしているのですが、一方の磁石は
3M VHBを使ってコンピューターに接着させられ、もう一方の磁石がその周りをグルグル回るように作られています。Nopeとコンピューターの間にはわずかではあるものの隙間があいているので、Nopeを回転させることでコンピューターが傷ついてしまう恐れはありません。また磁石はNope自身が落ちてしまわない程度の強さを持っていますが、コンピューターに影響を及ぼすほどではないので、安心して使用可能です。
Nopeをつけたコンピューターはウェブカメラを起動しても何も映し出しませんが……
磁石の1つをクルリンと回すとウェブカメラのカバーが外され、映像を映し出すようになりました。
サイズは2種類あり、2つの磁石を合わせて直径9.5mmになるのがNope Miniで、11mmになるのがNopeと呼ばれています。なお、ラップトップだけでなく、iPadやその他タブレットでも使用できることは実際に試しずみ。
Nopeは現在、商品化のための出資が募られている最中で、目標額500ドル(約5万4000円)のところを既に1万3000ドル(約140万円)以上を集めることに成功しています。5ドル(約540円)の出資を行うと、Nope・Nope Miniうち好きな方・あるいは片方ずつ2個セットをゲット可能で、色はシルバー・ブラックから選択できます。また出資を増額するともらえるNopeの数を増やすことが可能で、アメリカ国外への発送が行われる時は別途送料が必要となるため注意。発送は2014年の12月が予定されています。
なお、締切は日本時間で11月19日(水)の3時3分です。
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https://www.kickstarter.com/projects/1893116150/nope-live-free