【攻めシナリオ】
日経平均の想定レンジは、下値メドは日銀が追加金融緩和を実施した2月14日安値の8972円、上値メドは4月のSQ値9638円となるだろう。欧州債務不安が後退しない限り、ユーロ安、世界的な株安傾向に変化は出にくい。しかし、危機が深刻化するようなら、世界各国の中央銀行は金融緩和を強化する公算が大きい。このため、日本株の下値不安は小さい。むしろ、欧州問題が落ち着けば、"世界同時株高" が期待できる。
今後は一段の金融緩和が実施されると読むため、サンフロンティア不動産は今が絶好の仕込み時期とみている。
藤井英敏の日経平均予想レンジ 8972〜9638円
[6月の勝負株]サンフロンティア不動産(東1・8934)
藤井英敏(HIDETOSHI FUJII)
カブ知恵代表
日興証券、金融情報提供会社などを経て、独立。歯に衣着せぬ物言いが個人投資家に大人気!
【守りシナリオ】
6月は、一段と軟調な展開になりそうだ。日米の金融政策がカギとはなるが、基本的に円高・株安の方向に変化はない。そこへ欧州債務危機の深刻化、北朝鮮問題など地政学的リスクも加わり、株価は再び下値を試す動きとなりそうだ。予想レンジは8500〜9500円。春先に仕込みすぎた個人投資家は敗戦処理を迫られそうだ。そんな中でも物色できそうなのが、業績安定の内需好取り組み銘柄。注目はイオンクレジットだ。自社株消却や配当など株主還元に積極的で、5月第2週の信用倍率も0.15倍とかなり低い。踏み上げ相場に発展か。
黒岩泰の日経平均予想レンジ 8500〜9500円
[6月の勝負株]イオンクレジット(東1・8570)
黒岩泰(YASUSHI KUROIWA)
黒岩アセットマネジメント代表
「窓・壁・軸」理論で有名なテクニカルアナリスト。ブレない視線での相場解説が人気
[来月の戦利品]6月権利確定の株主優待
トップは食べ物じゃなくて、GMOインターネット!食べ物から文房具まで自由度の高さが◎
6月の1位はGMOインターネットです。優待は株式売買手数料優遇のほかに、自社のネットショップで使える2000円分のポイントなどがもらえます。食料品や文房具、雑貨などたくさんの商品から選ぶことができるので気に入っています♪ 6月は優待銘柄が多く、ベスト10以外にも、ペッパーフードサービス、ジョイフル、家族亭、ロイヤルホールディングス、藤田観光もオススメです!
かすみちゃん
優待ブロガー
株主優待全般に詳しいスペシャリスト。食品や外食の優待は特に強い。
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この記事は「WEBネットマネー2012年7月号」に掲載されたものです。