私が義姉に送ったLINEは、未読のままでした。時計が17時30分を回ったころ、コウタくんは寝てしまいました。
私はしばらく呆然としてしまいます。そうして、時間とともに怒りがフツフツと沸いてきました。
"なんで買い物? てゆーか教育相談は? いったい何時に終わったの? それに買い物行くなら、普通連絡するよね? 何も言わずに予定を追加するとか、何? そもそも約束は1時間だったはずでしょ? 4時間以上も経っているんだけど"私のなかで義姉への不満、今まで大変だったこと、さまざまな思いが怒りとなってこみ上げました。
「お義姉さん、遅くなるなら一言連絡くらいするべきだと思いますけど……」私がそう言うと、「まだ子ども一人だから分からないんだね〜……子どもが2人になると、本当に大変なの。自分の時間は持てないし、子ども一人ずつとゆっくり向き合う時間もないの。それなのに少し時間に遅れたくらいで、そんな言い方……」義姉の無神経さに驚きました。子どもが2人で大変なんて事情は、私に関係ありません。
「約束の時間を守らない方がありえないと思いますけど。だったら早く迎えに来ればいいじゃないですか」私の言葉に義姉は「あーあ、最悪……。今日の夜、絶対に寝るの遅くなるじゃん……」と感謝の言葉は一切ありませんでした。
義姉は遅れてきたことを悪いと思っている様子もなく、「普段大変なのだから仕方ないでしょ」と言わんばかりの態度でした。いくらなんでもそれはない! そう思った私は、義姉の言葉に言い返してしまいました。
すると義姉は子どもの数を引き合いに出しただけではなく、コウタくんが泣き疲れて寝てしまったことまで私が悪いかのように責めてくるのです。ありえないのはどっち? と再び喧嘩口調になりそうでしたが、これ以上言い合いになっても話は平行線のままでしょう。
「ありがとう」の一言もないまま帰っていく義姉たちの背中を見つめながら、私は「もう2度と預かるものか」と固く心に誓ったのでした。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・塚田萌