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コラボニュース
「住宅ローン金利の仕組みや金利動向は金融業界に携わっていても簡単にはわからないものです。ぼくはバブル時代を経験していますが、定期預金の金利は6%とか8%の時期がありました。でも、若い方は金利が上がったところをほとんど見たことがないですよね。だからますます金利が上昇する話をされても実感が伴わない。ですが、やっぱり35年ローンで考えれば、向こう35年間、金利がいまのままというのは考えにくいと思います」
「ぼくは金融の世界に入って35年になるのですが、もういろんなことがありましたよ。35年前なんて、まだベルリンの壁があった。それが35年経って、どうですか? 世の中は大きく変わりました。また、自然災害も何度も経験したし、金融危機だってありました。金利は世の中の情勢を反映するものですから、35年間に金利がどのように動くのかはなかなか予想できない、ということです」
「それは今年かもしれないし、来年かもしれない。どれくらい上がるかも、いつ上がるかも、誰にもわからないのです。ただ、今後5年といったスパンで見れば、今よりも金利は上がる可能性の方が明らかに高い、ということですね。もちろん金利が上昇しても、今までの返済額に対して125%の金額までしか上げることができないというルール(※1)を設定している住宅ローンもあります。ですので、変動金利で住宅ローンを組んでいても、金利が上がったところですぐには返済に困らないかもしれません。それでも、金利が上がれば全体の返済額は増えるわけですから、家計や将来設計に与える影響は小さくないでしょうね」
「その方のご収入や希望される物件、ライフプランによりさまざまですし、最終的にはお客さまが判断することですので一概にお答えするのは難しい。いくら将来的に金利が上がるだろうから、今のうちに固定金利で借りた方が良いと言っても、少なくとも足下は【フラット35】の固定金利の方が高いのは事実です。ただ、ここで貸す方の立場になって考えてもらいたいんです。世の中がどのように変わっても、35年間の固定金利でお金を貸しますか? ちょっと躊躇しますよね」
「そうなんですよね。いまは金利が低いのでどうしても変動金利がよく見えますし、実際に当社でも変動金利の商品を利用されるお客さまの割合が増えてきています。それに、貸す方の立場としては変動金利のほうがいい。ですが、借りる方の立場で考えると、これから35年の間で何が起こるかわからないのなら、金利が変わらない【フラット35】はおすすめ、ということになりますね」
「子育てプラスは、子育て世帯もしくは40歳未満の夫婦の方が【フラット35】を借りる場合、お子さまの人数や住宅性能に応じてポイントが加算され、金利の優遇が受けられます。たとえば2024年3月時点では、当社で【フラット35】を35年間の借入期間で借りると金利は1.84%(※4)なのですが、子育てプラスを使って最大1%の優遇を受ければ、当初5年間の金利が0.84%になるわけです。ポイントが多ければ10年間1%の優遇を受けることも可能です。そこに、長期優良住宅など性能の優れた住宅への金利優遇も加えれば……変動金利と比べても遜色がないと思いますよ」
「人手不足を背景に、これから賃金や物価、金利は上がっていくでしょう。ですから、いまは変動金利の方が安くて魅力的に感じますが、こういう時代だからこそ、安定して最長35年間固定金利で借りることのできる【フラット35】にも注目していただきたいです。もちろん、当社はお客さまのご要望にあわせて変動金利の住宅ローン商品も用意していますが、個人的にはいまこそさまざまな金利優遇のある【フラット35】をお考えになってみてはどうかと思いますね」
「SBIグループに入ったことで、SBI新生銀行と変動金利住宅ローン商品を共同開発し、当社の商品として販売できるようになりました。これまではどうしてもやれることに限りがあったのですが、SBI新生銀行とタッグを組むことで柔軟性が高まり、時代の変化にあわせたものを提供していけるようになると考えています。当社はもともと【フラット35】を主力商品として扱ってきましたが、固定金利と変動金利の金利差もあり固定金利商品を取り巻く環境が厳しかったところ、変動金利の商品を拡充したことで、お客さまがどちらを選んでもご満足頂けるようになった。これも、SBIグループ入りした成果のひとつだと思います」
「35年ローンですと、返済している間にライフステージが変わっていきますよね。買った家も、ローンを返し終わって、家庭を持った子どもが同居するかとなると、必ずしもそういう時代ではなくなってきた。夫婦二人で、そんなに大きな家は必要なのかという状況になる方もいるでしょう。35年もあれば、状況は変わります。だから、ライフステージにあわせて家を住み替えたり、リースバックを活用したり、いろいろな方法をご提案していきたい。世の中の環境変化やお客さまのライフステージによって、住宅ローン以外にも、さまざまな金融商品・サービスを提供していければと思っています」