それが選手にプレッシャーをかけてしまうこともあるのだが、昨夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したイングランド代表DFハリー・マグワイアも重圧に苦しんでいる1人なのかもしれない。
レスター・シティからマンUに移籍したマグワイアにかかった移籍金は、驚異の8000万ポンドだ。現世界最高クラスのセンターバックと評価されるリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクでも移籍金は7500万ポンドだった。マグワイアはそれを上回っているのだ。
マグワイアにも世界最高クラスのパフォーマンスが求められるが、まだファン・ダイク級のプレイは見せていない。
英『90min』も、「マグワイアはワールドクラスのセンターバックではない」と切り捨てる。悪いセンターバックではないのだが、さすがにワールドクラスとまでは言えないとの評価なのだ。
スピードには課題もあり、アタッカーとの1対1で振り切られることも少なくない。相棒のヴィクトル・リンデロフも不安定なところがあり、今季もマンUの最終ラインには不安が残る。
今季リーグ戦の初陣となった19日のクリスタル・パレス戦は1-3で敗れており、いきなり守備が崩壊してしまった。
とはいえ、現段階ではマグワイア&リンデロフが第一の選択肢だ。さらなる大物センターバックを獲得しないならば、この2人を軸に何とか凌いでいくしかない。
10月に入ればトッテナム、チェルシー、アーセナルと強力な攻撃陣を擁するチームとの試合が予定されている。ここをしっかりと守り切れるだろうか。守備力は今季も不安だ。