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原作・塩野七生 著 ローマ人の物語1
「ローマは1日にして成らず」
*ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
*そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。
紀元前507年、イタリア
,-、
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/´ `ヽ, |,
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/ ) `~|
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く,,_ 。ウエイ \
`\ ◎ローマ `"-,_,,-ーっ
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`ヽ,-,_ `ヽ,,
ヽ,_,  ̄`ヽ,,_
`っ ,,-,,_ ~ヽ,
`ヽ, _ / `ヽ )
~ |, (_, し´
) `ヽ,
`),, _|
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_) ノ´
(__ノ
やる夫達はローマ共和国を作るようです
第16話 「ヴァレリウス・プブリコラ」
425 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:46:26 ID:mUJn4Kpg
王制と共和制の違いは色色あるのだが、
一番の違いはやはり、ローマ市民の発言力だろう。
【審議継続中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´`д´) (`Д´ ) ∧∧
( `・Д) U) ( つと ノ(ヘ・´ ) うっぜーなヴァレリウス。
| U ( `・) (・´ ) と ノ いっそ反乱起こすか?お?
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ \
| ( ○)(○) \ \
. | o゚ (__人__) __
| 0 `ー'´ノ´ ̄  ̄\
. | / } \
. ヽ / } }て・,‥¨
ヽ ノ ___ _ノ そ¨・:‘ .
/ く \ YY ̄ ̄YY\
| \ \ ・; ∵ ..\
| |ヽ、二⌒)、 . \
*執政官ヴァレリウス
ローマ市民の支持が無ければ、もうどうしようもない。
426 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:46:52 ID:mUJn4Kpg
/ ̄ ̄\
/ _ノ;jijii;丶_ !
,ク(゜_))ij(_゜))!`i
| ヒlli(__人__).ソ /
l \ .,キ呪カ'/ / このままだと、俺は終わりだろおおおおおお
.\ ヾ狂リ | { 常識的に考えてええええええええ!!!!
/ヽ |ー-イ!_ノ`、
/::::/i_ノ|_/:;l:::::::|
|::/:::;:/;;:::::::::;|:::::::i
|/:::;:/;;:::::::::::;i;;::::ノ
|:::::;;:|;;:::::::::::::::r
\;;/;;::::::::::::::::!
|:::::::::::::::::::/
|:::::::::.::::::/
|:::::::::::::イ
_,. -┬ fニト、
r'´ 、r | | ,.L |
| (_ノ j {. '、\
| }‐イ-上 〉. \
| ノ´ /)゚o |
i r‐‐人__) .| こ・・・こうなったら!!
ヽ .ノ ` ⌒´ . | 俺の屋敷をぶち壊してやる!!!!!!
i !, ノ
.', ヽ、 . /
\ . ヽ、
\ |.i
| . | |
427 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:47:15 ID:mUJn4Kpg
ヴァレリウスはなんと、豪壮な自分の屋敷を完膚なきまでに破壊。
__
/|: : :.:::|
l | : : : :|
| |: : :. .:|
| |: : : :.:|
iv'ヘ | |:|l==|
| ;`;| | |:|》: ::::| i'1
| ;'l:| i'`'i 、 /| |:|\ : | . |;'| ,、
!:`l'| ζ\ |;`;| ∥ 〕 .| |:| || | ./\ _.|;'| /.:〉
-、_|_.;l:| \';、\ :|':i;;| . i'1 ||/> r┘.:| |:| ||::| | ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/_r‐
ー|_}:;| \';、.\|;';;;| ./〉 |;|_r// /| ̄\:| |:|  ̄ .:〃../>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|_|`|_r:‐:‐:‐:‐\';、\;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\ 《// ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ー|_};|::::::::::: : :: : {二l\;i`!、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/ 〈:::.:... \ 》 ' .::::::::/|\_n::::::::::::::::::::
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ー|_}::/ 、';';〉.:/ /{_|┴lニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
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,, ` ~゛'' ‐-|\___ト--/.. ...:::::::./|
` ., ` ,. ' \|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
. ` `
大量の職人を雇って、一晩でやっちゃった。
428 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:47:38 ID:mUJn4Kpg
さらに、城壁近くの質素な彼の家は、出入り口も開け放ち、
誰でも入れるようにした。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | u. (__人__)
| ` ⌒´ノ 俺はこんなに質素な生活してるぞ!
. | } わかったか!
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒\ ,__(‐- 、
l \ 巛ー─;\
| `ヽ-‐ーく_)
. | l
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) えっ・・・うん・・・
| U ( ´・) (・` ) と ノ いや・・・そこまでせんでも・・・
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
429 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:48:01 ID:mUJn4Kpg
だが、それだけではなかった。
彼は、民衆に人気のでそうな法律を連発する。
., ──‐、
/ \
. .| _ノ ヽ
| ( ●) (●)
| (__人__) , -―ーっ これ以後、ローマ共和国の国庫は、
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ ケンソル(財務官)が管理するものとする!
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, |
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これにより、軍事、政治のトップである執政官も、財政には関与しないと決定。
これは喝采を浴びた。
430 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:48:25 ID:mUJn4Kpg
/ ̄ ̄\
/ ヽ、. _ノ \
| (●)(●) |
| (__人__) | たとえ、司法官が下した判決であっても、
| ` ⌒´ | ローマ市民権を持つものは、市民集会に、
| } 控訴する権利がある、とする!
ヽ }
人_____ノ"⌒ヽ
/ \
/ へ \
( ヽγ⌒) | \ \
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
{;;;;;;;}
L;;;;」
人権重視の法律も施行。
これは、ローマ共和国の法概念の代表となった。
431 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:48:44 ID:mUJn4Kpg
/7
//
//
__ //
. /ノ ヽ\ .//
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l 王位を狙っている奴をぶっ殺した時は、
. | `⌒// ノ その財産を盗んでもかまわない、とする!
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
こんな法律まで施行。
これは後世まで禍根を残した。
432 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:49:08 ID:mUJn4Kpg
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\
| (●)(●) |
. | (__人__) .|
| ` ⌒´ ノ そんじゃそろそろ、相方来てくれ。
. r─一'´ ̄`<ヽ }
. `ー‐ァ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ヘ ,l. ゝ、_ .'ヽ).
. /, 、 _ /. | . ', . .. .ヽ、
(/ / // / / ...| ...|\..\\ \_)
/ // / / . . \_\_)、_)
ー' {_/ノ ."´
彼は市民集会を開き、空席の執政官を埋めた。
最初に当選したのはルクレツィアの父だったのだが、彼は老齢ですぐに死んでしまった。
その後はホラティウスが埋めたが、次の選挙で落ちた。
433 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:49:33 ID:mUJn4Kpg
何にせよ、この(無茶な)頑張りによって、
ヴァレリウスの人気は確かなものとなった。
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) すっげーな!ヴァレリウス!
| U ( ´・) (・` ) と ノ あんなリーダーはそうそういないぜ!
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
彼はいつしか、「公共の人」を意味する、「プブリコラ」と呼ばれるようになった。
434 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:49:57 ID:mUJn4Kpg
しかしプブリコラが頑張らないとどうしようもないくらい、
当時のローマはやばい状態にあった。
。∧,,∧ ∧,,∧
゚ ( `・ω) o( `・ω)o
‐ ― =;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =;;⌒`) ( ┬)
‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎ ∧,,∧゙)⌒`)◎-J┴◎゚.。∧,,∧
゚ ゚( `・ω) ( `・ω)
‐ ― =;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O
. ‐ ― =;;⌒∧,,∧ ◎-J┴◎― =;;⌒∧,,∧◎-J┴◎
(u´゚'ω) (u`・ω)
‐ ― =;;⌒`) (u.O┬O ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O
‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎
この時期、エトルリア人が大量に流出。
435 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:50:24 ID:mUJn4Kpg
エトルリア人が大量に流入したことにより、ローマは発展したのだが、
彼らは商工業はもちろん、政治も掌握しており、
ローマ人たちの反発を生まずにはいられなかった。
【喧嘩中】
マーマー ∧,,∧ ∧,,∧オマエラヤメ
∧∧(´・ω・)(・ω・`)∧∧
(´・ω・) U) (U とノ(ω・` )ケンカイクナイ
|し U∧∧ ∧∧と ノ
u-u( ・ω・)=つ);:)ω・`)
(っ ≡つ=つ⊂⊂)
( /∪ バババ∪ ̄\_)
オラオラ!!
そもそも、ローマ共和国なんてものが成立した最大の原因は、
旧来ローマ人たちのエトルリア人に対する反発だという意見も多い。
436 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:50:49 ID:mUJn4Kpg
ローマ共和国はエトルリア諸国と慢性的な戦いを繰り返すようになっていたし、
ローマはエトルリア人にとって、非常に居心地の悪い国になってしまった。
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
/⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ)
i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪
〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 |
(/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪
三三 三三 三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三 三三 三三
三三三 三三三 三三三 三三三 三三三 三三三
そして、エトルリア人の大量流出により、ローマ共和国の国力は低下。
437 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:51:16 ID:mUJn4Kpg
そしてローマの国力が低下すると、ラテン諸国との同盟も崩壊。
そもそも彼らは王と同盟したのであって、共和制なんか知らない。
執政官なんぞに指揮されるのは納得がいかなかったのだろう。
ヤダヤダ! ヤダヤダヤダ! ヤダッタラヤダ! ヤ~ダァ… ヤダ!
∨ ∨ ∨ ∨ ∨
〃〃∩∧_, ,_イ ∧, ,_∧ ∩/|/| ∩/|/| ∩∧_, ,_イ
⊂⌒( ・ω・) 〃〃(・ω・ ∩ ⊂⌒( _, ,_) ⊂⌒( _, ,_) ⊂⌒(. ・ω・ .)
`ヽ_つ ⊂ノ ⊂ ( `ヽ_つ ⊂ノ `ヽ_つ ⊂ノ `ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ ヽ∩ つ ジタバタ ヒック...ヒック... zzz…
結局、ローマ共和国の周りは敵ばっかり、年がら年中戦争ばかり、
この状態で全力の先王とか国力で勝るエトルリア人と戦い続けるという地獄絵図と化した。
438 : ◆yxZlGN83jM:2011/08/30(火) 19:51:38 ID:mUJn4Kpg
そして、ローマ共和国の未来は、見事執政官に当選した、
ヴァレリウス・プブリコラの双肩にかかっていたのだった。
__
/ノ ヽ\
|(○)(○)|
|ヽ(_人_)' | いや・・・ありえないだろ・・・
| ソ`⌒´ | 常識的に・・・考えて・・・
i |
_______ヽ ー' /______
|______ )ι ( ______|
|_______ / . . ヽ ________.|
|_______ i iミ夫彳| ______|
|_______ ヽ⊇⊆-' ________|
l二二二二二二二二| l⌒i |二二二二二二二l
| | |_| U U |_| | |
|._.| |._.|
第16話「ヴァレリウス・プブリコラ」終わり
つづく・・?
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