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やる夫達はローマ共和国を作るようです 第十七話 クラウディウス家とクリエンテス





原作・塩野七生 著 ローマ人の物語1
「ローマは1日にして成らず」

*ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
*そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。




紀元前507年、イタリア

                     ,-、
                  ,-~´
                  \
       _          |~
      /´  `ヽ,        |,
  ,-~´~     ~´)       `\,
/           )         `~|
            `)          `|
             ~\         |,
              く,,_  。ウエイ   \
                `\  ◎ローマ   `"-,_,,-ーっ
                  \           /
                    `ヽ,-,_        `ヽ,,
                       ヽ,_,         ̄`ヽ,,_
                         `っ       ,,-,,_ ~ヽ,
                           `ヽ, _   /    `ヽ )
                             ~ |,  (_,     し´
                               )   `ヽ,
                               `),,  _|
                               ,-´ (
                               _)  ノ´
                              (__ノ

やる夫達はローマ共和国を作るようです
第17話 「クラウディウス家とクリエンテス」








451 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:11:13 ID:rxBn2qoQ




建国直後から絶望的状況に置かれたローマ共和国。
まず直近の問題は、エトルリア人流出による、経済力の凄まじい低下だった。



     / ̄ ̄\
   /u_ノ  ヽ、_\
   | ((●)) ((●))|
.   |  (__人__)  |
    |ヽ |!il|!|!| / .|  とりあえず、塩だ!
.    |  |ェェェ|   }  塩を国有化するぞ!
.    ヽu      }
     ヽ     ノ
     /    く
     |     \
      |    |ヽ、二⌒)、

*執政官ヴァレリウス・プブリコラ



彼は、塩の販売の国有化で資金力を確保しようとする。





452 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:11:41 ID:rxBn2qoQ




だがそれをやってしまうと、ローマの塩は高くなってしまい、
人気が無くなってしまう。で、商人達が商売をやりにくくなる。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ○)(○)
. |  U  (__人__)
  |     |r┬-|   え?きついの?
.  | ι   `ー'´}   ・・・・わかった!商人の税金は安くしよう!
.  ヽ     u  }
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、



そこで彼は、商人たちへの税制を優遇。
これで、ローマ人からも、商人になろうという人が増えた。
これによって、ローマ共和国は経済力を回復。
さらに、新参の経済階級の支持をとりつけた。





453 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:12:13 ID:rxBn2qoQ




そして、プブリコラは、他国人のローマ移住を歓迎した。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)  わがローマ共和国は、誰でもウェルカム。
. |  u  (__人__)   ラテン人でも、エトルリア人でも、ギリシャ人でも、
  |      |r┬|}   誰でもいいから助けてほしいだろ。常識的に考えて。
  |      | | |}
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、





454 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:12:45 ID:rxBn2qoQ




これにとんでもない連中が応えた。



          /__/  /  /  '  l     ,   ',\ヽ ヽ ヽ
       /´_/  / ./!  !   !     ',.  l .:.l`|  .:ト、',
      / / ,'  /.:./  |  !',  ',    l  :|..:.|.:|  .:ト、\
      ∨/|  :!.:/ ̄`ト、:! ', .:.:',  , 斗‐┼┼|  .:|、\ 〉
      /\_」 .:l:,'    ! .:.|ヽ', .:.l∨ .:| :l.:|.:.:|.:|  .:| \У
      ,'  / ,| .:.:!{    ヽ:{.  ヽ、', \.:|:ノ//l |  .:|__〉|
     ,  / ,ハ .:.', _,,.___,,二    ``二,,_.,,_ノ.:|  .:| |、ヾ
     !: / // ,l\ヽ ´¨¨´   '       `¨¨`ノ:,' .:.:.,'! !:\\
     |:.l l l { !.:.:.\、    l二二二'、     / .:.:./:| |.:l.:|l }  ついに、私達の時代が来たわね!
     |ト、j|`!.:.:.:Λ`   ',     /     ' .:.:./.: | |.:l.:|| /
     |:.| N.:l:|:.:.:.l:|.:\    ヽ.__/     ,. / .:.:/ .:. レ': l.:|`
     ',:! |.:l.:l:|:.:.:.l:|:.:.l:个 、       ,.ィ'´:/ .:.:/.:.:.: /.:. j.:|
      ヾ ',.',.!:', .:.l:|.:.:{: l/|` ー‐ '´ 卜/, .:./.:.:.:, '.:.: /}.:!
       \ヽヽ.\:{>'´ /ノ       _///.:./.:.:. / 〃
     , ー厂 ̄´\`ヽ. ,'        __/´//\:. //
    /   |_,. -‐  ̄`ヽ rァr--`‐──'‐‐-r ,   `¬ー 、
    /___.,ィ´    ヽ、._ ヽ          ./ /′      「ヽ
ァ‐/ /         \_ノ!         l /         |  ',
 /   {        `ヽ、 .}!ヽ!       /V           !  ',、
 !   ヽ       \ Y |  ` r====r'´          /    !\

      *アッピウス・クラウディウス(AA/涼宮ハルヒ)



サビニ人のクラウディウス一門が、5000人のクリエンテス(御家人衆)とともに、
ローマ共和国に加入したのだ。





455 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:13:21 ID:rxBn2qoQ




      (ヽ三/) ))
       ( i)))
   / ̄ ̄\ \
 /   _ノ  \ )
 |    ( >)(<)
. |  ///(__人__)    ありがてえwwwww
  |     ` ⌒´ノ   よし!元老院の議席もってけwww
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
⊂ヽ γ    く
i !l ノ ノ    |
⊂cノ´|     |




          _,...-‐::::::: ̄:::::::ー-..、
           /::::::::::::_;:. -一ー- 、::::`ヽ、
      ,..-::':::::::::::;/   _,.......-‐-..ヽ::ヽ:ヽ、
    ,.:':::::::::;:::/::::'  ,..-:'::´::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:ヽ
    /::::::::::::l:;'::::::|/:|:::l:::::';:::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヘ::ヘ
:   /::::::::;:.-d:::::::|:::::::|::::';::::::':;:::::::::::::ヽ::::;;ゝヘ:::ヘ::ハ
   ::::::r'´ /'|:::::::|::::::ハ:::::ト、:::::ヽ、:::::::::rく::::::l:::|:::::l::ハ
   ::::::ヽ,ノ, |:::::::|::‐ト-、:」_ ヽ、::\ー/:::_ヽ:::N';::::|::::l
   :::::::/ ./7r|::::::::ト:::|   ヽ、`ヽ`¨ー  ,.-‐`|::|::::|l:::|
   ::::/ /,'||:::::::::lヾ ,..-‐-、    、   |::l:::;'||::|
   ::ヽ_/::l rヘ::::::::::l ′            |::lイ::||::|
   :::::|::::::`‐! l:::、:::::',     、... -‐  ̄!   ,!::||::| l:|  いただくわよ!
   l::::|::::::::l:::ヽ」;:::';:::::'.,     ヽニ   ノ  ,i':::;',:/ ′
.   l::::|、::::::l:::::::::ト:::lヽ:::ヽ      ̄  ,.:'/!:〃
   ゝH::::::::';::::::::l:ヽ',_ヽ::ヽ_ー- 、...__ /:::l l/
.    ':;lヽ::::::ヽ::::::l:::l.\` -\ ̄二ニ二ニ=ュ_
      `,.ゝ::::::',ヽ::',ヾ_,...r'^`          ^¨ヽ、
    r‐'  /ヽ:::', `ヽ、r'                (
    ヽ、ノ   `7ー'´          __.........__   {
     `ー-‐'¨         _,.r-‐'´     `ヽ._r
                /,r'           ヽ



昨日の移民も、今日の指導者階級になれる!とあって、ラテン系の移民が急増。
これで、ラテン諸国は弱体化し、エトルリア人が抜けた穴も埋めた。





456 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:13:46 ID:rxBn2qoQ




               . -―- .      やったッ!! さすが>>1!
             /       ヽ
          //         ',      おれたちにできないスレ立てを
            | { _____  |        平然とやってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ



クリエンテスは、主人であるパトローネス(パトロン)に付き従う存在だった。
ローマでは、ロムルス時代から存在していた。





457 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:14:14 ID:rxBn2qoQ




その忠誠心は極めて高かった。
主人に逆らうのは、最大の恥辱とされていたのだ。



                                           ∧,,,
                                     ∧_,,,    (#゚;;-゚)
 ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,    ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,  と(*゚д゚)廿 /:;:;つ、
 / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)  |‐--、;:つ (;メ:::;| \   ハハ__ハハ__
 ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl  / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_')
  ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|. |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ
    (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ  \_/-------´  || ̄>^||´>^||
""" "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ ""



彼らは、王国時代も非常に重要な存在だったが、
共和国時代になると、更に重要な存在となった。





458 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:14:39 ID:rxBn2qoQ




何故ならば、共和制においては、あまり権力は集中していない。
貴族の私兵である彼らは、ローマ貴族を支える存在だった。



                      ''';;';';;'';;;,.,
                      ''';;';'';';''';;'';;;,.,
                      ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                     ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                    vymyvwymyvymyvy
               vymyvwymyvymyvyyvyyvy
   /ニヽ  /ニヽ  /ニヽ  /ニヽ  /ニヽ   /ニヽ
  (ω・´). (ω・´) (ω・´) (ω・´) (ω・´) (´・ω)
  ムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝ
   ゚し-J\ .゚し-J\ ゚し-J\ ゚し-J\ ゚し-J\ ゚し-J\



彼ら無しでは、ローマの貴族は生き残れなかっただろう。





459 : ◆yxZlGN83jM:2011/09/01(木) 20:15:03 ID:rxBn2qoQ




そしてそのクリエンテスを、5000人も持っていたクラウディウス家は・・・



                        __
                        ィ '二ニヽ、`:.ミュ、 ___ ノ
               , -==彡イ´:.:.:.:.:.:.:.`::..ヽ、∠ニ>≦__´
              /  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/}二不==―─┘
                ___ //:.:.:∧:.ト、:.X\:ヽニノ:ヽλ:.:.:.\
           / /゙//:.:.:.:.ヒヽl ヽ`YんY:.:.:.:.:/ /ヽ\:.`ヽ、
             ヽ/ //{:.:.:.:.:.|Y坏、,   ヾシl:.:.:.:くノ:.:.:.:ト:.:ヽ 、:.:}
.               /{/:.:ヽ∧∧ ヾツ丶 __ イァ:.:.:.:.:.:.:.:.:| |ハノ ソ   クラウディウスを知るもの来たれ!
                /://:./:.:.:.:.ヽ:.:ヘ   く _ ノ∠:.':.:.:.:.ノ|ハリ '  /ヽ   
            l/ /:.∧:.:.:ヽ:ヽ.:.:.`ぇ.、 _ ∠:.:.イ彡\   /  }
                |:./ 乂从 ヽ乂ハ彡 ソ〃/__ヽ\ヽ/  /
               l,'   n||l|ト  /=/ 〃//A -|示zヽ/   /       / ヽ
                 _r<ヽヾ },イ/, ''/ ∧ツ/ 二,/ ./      /   ノ
                { ヽヽ_ソ /'', イ´   l;;;;/ / /  ィく___ ,..''´   /
             -=彡`´ /イ  __   .l;;;{/__ィ´          ,..''´ ,.-、
               `'ミ、 /ト{ ヽ    ̄ ̄  ヽ   `ヽ、   ―  '''"´   ノ
                    /;;;/| ヽ/ ` ― - 、    `ヽ、      _,,.. .-‐''´
                 〈;;;;;;/;;;| ノ       `ヽ、     `    `ヽ、
                  /フ \<   ___    〈  ` ― --- ''´`ヽ、 `ヽ、
    l二二二ニニ=‐' ´  /;;/ rl彡 ―l l二`ヽ/              ` ー ´
               __ /;ノ/: : : : : : : : : : `ヽ,
              /;;;;/   /: : : : : : : : : : : : : : :へ
         /;;∠_ ̄`-く; ; ; ; ; : : : : : : : : : : : : ハ
        {  ̄:;:;:;:;:;:;:;\: : : : : : : : : : : : : /: : : /: : l
           V:;:;:;:;:;:;:;/:;:;:/`ヽ,、 : : : : : : /: : : /: : : : ヽ
           ヽ:;:;:;:;/;:;:;/   ノ彡: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
         ∠`ヽ':;:;/    \ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
       /:;:;:;V:;:;/        ̄> ― - ― イ  ̄ ̄ ̄ヽハ
       ヽ:;:;:;:;:;:/          /:;|         |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;}
          ̄7       /:;:;:;:;:;|;        |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
         /     /   ∠:;:;:;:;:;:;:;:;::|        |:;:;:;:;:;:;:;:;:;/
         /     ヽ く   \:;:;:;:;:;:|      |  ̄ ̄
.        {   ィ壬三三ミ\    ̄ .|;       |
        \'彡彡三三ミミヘ     |;      |



当然ながら、ローマ共和国を代表する強力な貴族となった。
クリエンテスといえどもローマ市民。投票権があるのだ。





第17話「クラウディウス家とクリエンテス」終わり

つづく・・?





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[ 2011/09/03 07:50 ] 歴史系(世界史) やる夫達はローマ王国を作るようです | TB(0) | CM(2)



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