以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2017-10.htmlより取得しました。


沖縄で講演会、座談会をします。
二回ありますので、興味のある方はご参加ください。
下記のリンクからお申し込みをお願いします。
人数制限や抽選の場合もありますので、ご了承ください。

講演会
11月8日(水)午後7時から8時半
なは女性センター


座談会
11月11日(土) 午前10時から正午
琉球新報本社

琉球新報社提供

琉球新報 2017年8月28日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
バリアフリーのおもちゃ

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)


息子の碧が4歳になり、じぃじ、ばぁばに誕生日プレゼントを買ってもらうことに。「レゴブロック」のお店で息子が選んだのがバス。私の中では予算オーバーだったのだけど、買ってもらえるならラッキーかな、と考えていたら…なんとそのバス、車椅子ユーザーがいるじゃないですか! これに決定です!

碧とパパ2人で、細かいパーツに悪戦苦闘しながらも完成! バスのドアにはベビーカーと車椅子のマークが書かれており、スロープもあって、車椅子でもスムーズに乗れます。自転車を置くスペースもあり、日本とは全然違います。たまたま選んだおもちゃだったのに、バリアフリー度の高さに驚きつつ、うれしくなりました。

昨年、私が家族旅行で羽田空港に行った時のことです。車椅子は移動に時間がかかるので、電車で早めに空港に向かう予定が、夫が体調不良でぎりぎりまで家で寝ていることに。外はあいにくの雨で、大きなスーツケース、ベビーカーもありました。タクシーやリムジンバスを使いたいと思ったのですが、電動車椅子が乗れるタクシーは事前予約をしないと使えません。リムジンバスは車体が高くスロープもないため、電動車椅子は乗れません。結局私は電車にしか乗れないので、先に息子と電車で向かい、夫は荷物と娘を連れ、時間が短縮できるリムジンバスにしました。

 車椅子だと、利用できる公共交通機関が少ないです。また、使えても予約が必要だったり普通の人よりも時間がかかったりします。車椅子の生活は、整っていない環境のせいで不便なことばかり。先日、格安航空会社「バニラエア」の車椅子利用が話題となり、改善のために声を上げた人が非難されました。車椅子が乗れなくても、使えなくても、仕方ないよね、と済まされ、利用したいと声を上げると非難をされてしまう日本。バリアフリーが浸透し、おもちゃまでもがバリアフリーに作られる日は来るのでしょうか?「公共交通機関は、いつでも、誰でも、乗れるのが当たり前」になってほしいです。

 この夏、わが家はレゴブロック発祥の地デンマークへ旅行に行きます。4歳と2歳の子どもを連れて、さらには車椅子もいる、無謀にもみえるこの旅行。どうなることでしょう。でもおもちゃ一つをとっても、こんなにもバリアフリーが進んでいる国ならどうにかなる気がしてきます。山あり、谷あり、珍道中になるであろう旅の報告、楽しみにしていて下さいね。

写真:車椅子でも乗れる「レゴブロック」のバス

20170827「一緒にやろう」が合言葉




















東京新聞・中日新聞
2017年8月27日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「『一緒にやろう』が合言葉」

 子どもの私は家事が好きで、自分で干せる所を見つけて洗濯物を干したり、椅子を並べてキッチンに立ち、ご飯、みそ汁、サラダの夕飯を作ったりしていました。物作りも大好き。手芸店で材料を集め、アクセサリーやカバンなどを作っていました。

 親は私をサポートするため、あちらこちらに連れて行ってくれました。よかった半面、親の機嫌や忙しさを気にしながらお願いすることが当たり前。あの頃も
ヘルパーがいたら、もっと自由に動けたのにな。

今の私が子育てで大切にしているのが「一人でやること」ではなく、一人ではできないこと、やりたくないことでも、どうやったらできるかを考え、人と助け合うことです。だって障害があって人の手を借りながら生活する私にとって「一人でできること」を重視されたら、何もできなくなってしまうからです。

 
4歳の息子の仕事は保育園に持っていく水筒を洗うこと、お茶を入れること。一人で終わらせ「ドヤ顔」のこともあれば、一緒にやろう、と交渉してくることも。親としては「一人でやって」とも思いますが、どんな場面でも助け合うことを実践していきたいので手伝います。

赤ちゃんは自分でご飯も食べられないし、オムツも替えてもらわないといけません。ある意味、重度障害者と同じです。でも子どもは手伝ってもらえるからこそ、相手に手を貸すことが自然にできるようになります。そうやってお手伝いが大好きな、助け合うことの天才になります。

 それが大きくなるにつれ「自分一人でできることがいいこと」になり、助け合えなくなってしまうのが悲しいところ。「できないことは一緒にやろう!」それが大人になっても続く毎日を築きたいです。

写真;「ほぼ同じ大きさの仲良し親子3人」

20170813私の取扱説明書を活用



















東京新聞・中日新聞
2017年8月13日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「私の取扱説明書を活用」

総勢10人のヘルパーと一緒に、2歳と4歳の子育てをしている車椅子の私。なるべく楽に、楽しく過ごしたいので、ちょっとした工夫をしています。
私は自分の取扱説明書を作り、ヘルパーに自分のことを説明します。「片耳が聞こえないので、聞いていないことがあります。無視をしているわけではないのでもう一度言ってください。」文字にすると伝えやすく、新しい人が来た時も便利です。
私は100cm以上の高さにあるものは見えないので、収納場所を覚えておくことも大切です。物を入れる袋の色を変え「赤い袋を取って、お弁当箱が入っているから」と工夫もしています。
私は全部のヘルパーさんのコーディネイトを一人でやっていて、これが一番疲れます。自分の予定をなるべく早くたて、外出したいときは、ヘルパーの調整をまず行います。でも天気や、私や子どもの体調で、予定は変わり、その都度ヘルパーに連絡をし、可能な範囲で合わせてもらいます。「今日はゆっくり買い物したいな」と思っても、ヘルパーの調整が難しく、早めに切り上げることも。自分の気分、予定だけで身軽に、気軽に動けないのがストレスのたまるところです。
私にとっては家族同然のヘルパーですが、ヘルパー同士が会うことはなかなかありません。年に二回、ヘルパー全員を呼び、パーティもしています。みんなで美味しいものを食べながら、お喋りをすることで、信頼関係ができ、ヘルパー同士が助け合ってくれ、代理で入るときは気持ちよく引き受けてもらえます。
人と助け合いたい人、生身の生活に関わりたい人、ヘルパーの仕事はおすすめです!重度訪問介護という、私が使うヘルパー制度は15歳から資格が取れます。高校生、大学生のみなさん、やってみませんか?ユニークで、クリエイティブな障害者の生活、奥が深い楽しみがありますよ。

20170716総勢10人のヘルパーと





















東京新聞・中日新聞
2017年7月16日
障害者は四つ葉のクローバー
「総勢10人のヘルパー」


「何人お母さんがいるの?」「何人家族?」息子は保育園の友だちから、よく聞かれるそうです。曜日ごとに違うヘルパーが保育園のお迎えにくるので、不思議に思うようなのです。

総勢10人のヘルパーがいる私の子育て。朝7時半、ピンポーンと最初のヘルパーが来て、子どもたちは大はしゃぎ。私も一緒に洗濯を干し、朝食の片づけやゴミ捨てなどをします。その後、交代の人が来て、1日2、3人、約10時間ほど一緒に家事、育児、外出などをこなします。

ヘルパーとの生活で一番大変なのがコミュニケーション。「カレーを作るので、ニンジンを切って」と伝えても、2cm大に切る人もいれば、ゴロゴロ大きめに切る人も。材料一つ一つの大きさ、炒める時間、味付けなど、私の要望を細かく伝えます。また机を拭いてほしいときは「側面も拭いてね」と細かく伝えるようにします。子どもが触って汚す部分だからです。私の体調、子どもの機嫌や成長など、同じことでも日によってやり方が細かに変わるので、それを伝え、対応してもらいます。

ヘルパーも得意不得意があり、そこを活かして動いてもらうのがポイント。今日は掃除が得意な人だから掃除メインに、今日は洋食が上手な人だからパスタにしよう、などと考えてます。子どもたちも、このヘルパーさんには折り紙を習う、この人とは料理、など楽しみがあるようです。体験できることが増え、ありがたいです。

たくさんのヘルパーへの指示やシフトを常に考える私は、まるで会社の人事や指導係、社長のようでしょう?プライベートな日常生活に入ってくる人だから相性も大事です。同時に、長く続けてほしいので、ヘルパーにとっても働きやすい環境をつくり、信頼関係を築くのが一番大切です。

ヘルパー探しは本当に大変ですが、それは次回に!


写真:ヘルパーと一緒にランチパーティ。右から三人目が筆者。









東京新聞 動画ニュースに、
選挙制度について取り上げてもらいました!
普段の私の生活の様子も、ちょっぴり出てきます。
(改めてみると、オシャレなキッチンからほど遠い、苦笑)
良ければ見てください。


紙面記事はこちら↓
20171006選挙もバリアフリーに



以上の内容はhttp://blog.livedoor.jp/natirou/archives/2017-10.htmlより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14