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20170827「一緒にやろう」が合言葉




















東京新聞・中日新聞
2017年8月27日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「『一緒にやろう』が合言葉」

 子どもの私は家事が好きで、自分で干せる所を見つけて洗濯物を干したり、椅子を並べてキッチンに立ち、ご飯、みそ汁、サラダの夕飯を作ったりしていました。物作りも大好き。手芸店で材料を集め、アクセサリーやカバンなどを作っていました。

 親は私をサポートするため、あちらこちらに連れて行ってくれました。よかった半面、親の機嫌や忙しさを気にしながらお願いすることが当たり前。あの頃も
ヘルパーがいたら、もっと自由に動けたのにな。

今の私が子育てで大切にしているのが「一人でやること」ではなく、一人ではできないこと、やりたくないことでも、どうやったらできるかを考え、人と助け合うことです。だって障害があって人の手を借りながら生活する私にとって「一人でできること」を重視されたら、何もできなくなってしまうからです。

 
4歳の息子の仕事は保育園に持っていく水筒を洗うこと、お茶を入れること。一人で終わらせ「ドヤ顔」のこともあれば、一緒にやろう、と交渉してくることも。親としては「一人でやって」とも思いますが、どんな場面でも助け合うことを実践していきたいので手伝います。

赤ちゃんは自分でご飯も食べられないし、オムツも替えてもらわないといけません。ある意味、重度障害者と同じです。でも子どもは手伝ってもらえるからこそ、相手に手を貸すことが自然にできるようになります。そうやってお手伝いが大好きな、助け合うことの天才になります。

 それが大きくなるにつれ「自分一人でできることがいいこと」になり、助け合えなくなってしまうのが悲しいところ。「できないことは一緒にやろう!」それが大人になっても続く毎日を築きたいです。

写真;「ほぼ同じ大きさの仲良し親子3人」

20170813私の取扱説明書を活用



















東京新聞・中日新聞
2017年8月13日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
「私の取扱説明書を活用」

総勢10人のヘルパーと一緒に、2歳と4歳の子育てをしている車椅子の私。なるべく楽に、楽しく過ごしたいので、ちょっとした工夫をしています。
私は自分の取扱説明書を作り、ヘルパーに自分のことを説明します。「片耳が聞こえないので、聞いていないことがあります。無視をしているわけではないのでもう一度言ってください。」文字にすると伝えやすく、新しい人が来た時も便利です。
私は100cm以上の高さにあるものは見えないので、収納場所を覚えておくことも大切です。物を入れる袋の色を変え「赤い袋を取って、お弁当箱が入っているから」と工夫もしています。
私は全部のヘルパーさんのコーディネイトを一人でやっていて、これが一番疲れます。自分の予定をなるべく早くたて、外出したいときは、ヘルパーの調整をまず行います。でも天気や、私や子どもの体調で、予定は変わり、その都度ヘルパーに連絡をし、可能な範囲で合わせてもらいます。「今日はゆっくり買い物したいな」と思っても、ヘルパーの調整が難しく、早めに切り上げることも。自分の気分、予定だけで身軽に、気軽に動けないのがストレスのたまるところです。
私にとっては家族同然のヘルパーですが、ヘルパー同士が会うことはなかなかありません。年に二回、ヘルパー全員を呼び、パーティもしています。みんなで美味しいものを食べながら、お喋りをすることで、信頼関係ができ、ヘルパー同士が助け合ってくれ、代理で入るときは気持ちよく引き受けてもらえます。
人と助け合いたい人、生身の生活に関わりたい人、ヘルパーの仕事はおすすめです!重度訪問介護という、私が使うヘルパー制度は15歳から資格が取れます。高校生、大学生のみなさん、やってみませんか?ユニークで、クリエイティブな障害者の生活、奥が深い楽しみがありますよ。

20170730個性派多い大家族





















東京新聞・中日新聞
2017年7月30日(日)
障害者は四つ葉のクローバー
個性派多い大家族」



総勢10人のヘルパーと一緒に、2歳と4歳の子育てをしている車椅子の私。子どもが危ないものをさわっても、さっと抱きかかえることができません。干してある洗濯物も取れないし、布団を敷けません。でも助があればできます。ヘルパーがいる時間に、私だけではできないことをこなすことがポイントです。

ヘルパー制度では「自薦」と「他薦」の二方式があり、私は自分でヘルパーを見つけ、調整や連絡もする「自薦」を使っています。直接やり取りするので信頼関係を築きやすく、時間や内容の変更に臨機応変に対応してもらえます。でもヘルパーが病気のときなどは私が代わりのヘルパーを探さないといけません。

初めにヘルパーを探すまでは、本当に大変でした。募集のチラシを団地やお店の掲示板に貼ったり、会員制交流サイト(SNS)で載せたり。ありとあらゆる知人にお願いをし、友だちの友だちにも声を掛けてもらいました。でもそれでは集まりにくく、私や友だちが、興味のありそうな人にメールや電話で依頼するのが効果的でした。まるで、信頼する親戚知人の紹介を頼るお見合いマッチングのようでしょう?

でも「ヘルパーを頼みながらの子育ては大変なこともあるけれど、子どもの力でいい人が集まってくるよ」と先輩に言われた通り!子ども好きの、気が利く、いい人ばかりが集まってくれました。ヘルパー一筋のベテランに加え高校生や大学生、パティシエ、鍼灸師、ピアニストなど他の仕事を兼ねている人も。個性的なメンバーばかりで、にぎやかな大家族のようです。

障害者が子どもを持つことに心配、反対する人もいますし、私も多くの反対を受けました。でもヘルパーと一緒の障害者の子育ては楽しいです!ヘルパーを入れての生活の工夫は、次回に紹介しますね。

写真:4月には、私と2人の子どもの札幌旅行にヘルパーも同行してもらった

コピー20161227クリエーターでありたい
東京新聞 2016年12月27日(火)
障害者は四つ葉のクローバー
「クリエーターでありたい」

母親が「子どもの面倒を見ることができません」と言ったら、「母親なのに?」「それなら、子どもをつくらなければよかったでしょう」と思う人もいることでしょう。助けを求めることは時には勇気が入ります。ダメな人間だと思われないか、迷惑がられ、クレーマーだと思われないかと不安になってしまうからです。障害がある私は子育てが大変なときもあり、子どもを保育園に預ける必要がありましたが、それはとても厳しく、役所と話し合いを続けました。

日本の多くの自治体は、両親ともにフルタイムで働いていることが入園の基準です。親の病気や障害なども考慮されますが、待機児童が多い私の市では、それが重要視されていませんでした。

息子が生後8ヶ月だった2014年3月に神奈川県に引っ越してきたとき、4月からの入園申し込みは締め切られていました。途中入園も難しいので、一時保育を利用しながらどうにか一年間を乗り切り、15年の4月から1歳児での入園を希望していました。

わが家は夫がフルタイム勤務、そして不規則な仕事をしているので、私がメインとなってへルパーと一緒に子育てをしています。しかしヘルパーの利用時間は自治体の規定で限られ、子どもとの生活も予定通りにいきません。さらに当時、私は第二子出産のため長期の入院も控え、入園がどうしても必要でした。

しかし認可園も無認可園も、15年4月の入園は無理でした。市の担当者と話し合いを重ね、市長に手紙も書き、5月にどうにか入園できたものの、狭い踏切を通らないと通えず、エレベーターもない園。車椅子の私には、送迎に危険を伴います。さらに転園の交渉を続け、私でも安心して送迎できる園に入れたのは、入院のわずか5日前の7月のことでした。

話し合い最中は、必要なことを伝えているだけなのに、わがままだと思われないか、迷惑がられないかと不安になることもありました。特に転園をお願いすることには悩みました。しかし私が訴え続けたこともあり、市では16年度入園の審査から、親に重度の心身障害があるとポイントがつくことになりました。クレーマーのように思えていた自分が、基準を変えるまでの「クリエイター」になることができたのです。

私が心が折れながらも行動できるのは、12歳の時の自分を思い出すから。近くのショッピングセンターに車椅子用トイレがなく、困っていたので「お客さまの声をお聞かせください」という意見箱に「車椅子トイレをつくってください」と書いて入れました。が、私一人の意見ではダメだと思い、友だちや先生、いろいろな人にお願いして、書いてもらいました。それから数ヶ月後、なんと車椅子トイレができたのです。あの時の一歩が、今の私も動かしています。

不安に負けずに、クリエイターになり続けたい。そして一緒に動いてくれる人がいると、より心強く、嬉しいです。お互いの困っていることを聞き合いながら、楽しい毎日を作っていきましょう!


東京新聞で「障害者は四つ葉のクローバー」の連載が始まりました!
20160823東京新聞紹介
東京新聞2016年8月23日火曜 一面

「骨形成不全症」のため電動車椅子を使う伊是名夏子さん(34)が2人の子を育てる日々などをつづります。



20160823東京新聞

東京新聞2016年8月23日火曜

障害者は四つ葉のクローバー

身長100cm 超小型ママ

はじめまして。伊是名夏子(34歳 神奈川県在住)です。私は身長100cm、体重20kgの超小型人間。電動車椅子を使い、3歳と1歳の子どもの育児に追われています。

しかし小さすぎる私は、まわりから母親に見られないことも。家族四人でお出かけすると、パパが三人の子どもを連れ、しかも子ども一人は車椅子で、「パパ、大変そうね」と見られがちなのです。いやいや、家族みんなのお世話をしているのは私なんですけど、と思いつつも、誤解されることも、楽しみの一つになっています。

わが家では、車椅子に二人の子も一緒に乗ることは日常茶飯事。これで街中を歩くと、驚きの視線を投げ掛けられます。なぜ、小さい人たちが三人も、変な形の乗り物に乗っているんだろう、ってね。

先日、東京の上野動物園に行ったら、まわりの子どもたちの目は動物よりも、私にくぎ付け!私、動物園の看板キャラクターになれるかも、と思いつつも、明治時代にはアイヌ民族や沖縄の人が万博の展示になったことがあったな、と考えてみたり。珍しいということは、いいこともあるし、時には、差別を受けることにも繋がりますね。

障害者の私が、子育てするには大変なこともあります。私は骨形成不全症という骨が折れやすい障害で、歩けないだけでなく、片耳が聞こえない難聴でもあります。子どもを抱きかかえることもできないし、私の上でジャンプなんてされたらすぐに骨折してしまいます。子どもが好きな狭い場所やでこぼこ道に、一緒に行ってあげることはできないし、ボール蹴りだってできません。

でも、うちの子にはそれが当たり前。赤ちゃんのころ、私以外の大人には抱っこして歩いてもらわないと泣き止まなかったのに、私だけは、お膝で抱っこするだけで大丈夫でした。

私は家事や育児もヘルパーさんとこなすため、わが家には1日のうち約10時間、家族以外の人がいます。ヘルパーさんも総勢10人いるので、その日に一緒にいる人によって、家の空気や、過ごし方が、少しずつ変わります。でもそれが日常なのです。

障害者が結婚して、子育てするなんて無理に決まっている、って思う人もいるかもしれません。実際私もたくさんの反対を受けながら、ここまできました。でもできる範囲で、楽しみながら生活しているのです。

私は障害者をはじめ、マイノリティーは、「四つ葉のクローバー」だと信じています。なかなか出合えないけど、ラッキーアイテム。みんなワクワクしながら探した経験が一度はあるでしょう。人はそれぞれ違うので、三つ葉であっても、全く同じものはないのだろうけど、四つ葉に出合えた時の喜び、ワクワク感を、マイノリティーとも感じれると素敵でしょう。


9月7日からリオデジャネイロでパラリンピックが開幕ですが、英国のテレビ局が制作したプロモーションビデオがすごいのです。希望と、かっこよさに溢れた障害者たち!ぜひインターネットで「We're The Superhumans」を探して、見てみてくださいね。そして次回は相模原市の知的障害者施設「やまゆり園」での悲しい事件について考えたいと思います。

写真
電動車椅子に3人乗り!

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8月3日、元気な女の子を生みました!
35週の早産だったにも関わらず、すぐに泣き、呼吸器もなしで、びっくりなくらい元気!!
生まれた翌日の今日から、直接授乳もはじまるようで、母子同室もいけるかもしれないとのこと。
せっかくNICUの整った病院での出産を選んだのだから、NICUでゆっくりしてもいいんだけどね。




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体重は2160gと息子くんとまったく同じ。
でも見た目ふっくらおデブちゃん。
顔に肉がつくタイプなのかしら、笑。

二回目の帝王切開でリスクが高くなるので、心配だったけど、私の産後の痛みも、傷も、前回よりも軽く、順調でありがたいです。

家族四人、これからもよろしくお願いします!

こんなに小さな体の私が、子どもを二人を生めているって、自分でも不思議。
(二人目ちゃんはまだ生んでいないけど、順調なラストスパート)
きっと「無理をしない」って決めているのが大きいんだと思う。

二人目妊娠してからは、息子くんと二人きりだけの時間はなるべく作らないようにして、ヘルパーや、ファミリーサポート、一時保育を手配していた。
何か起こった時、どうしても無理をするだろうから、それを避けるためにね。
なかなか入れなかった保育園も、市長に手紙を書いたり、とにかく交渉し続け、家から一番近い保育園に入園できたの。

電車に乗る時も、車椅子での乗車だとけっこう揺れるので、座席に移って座り、車内が空いていると、寝そべったりもしていた。
見た目は悪いし、マナー違反かもだけど、でも振動ってけっこうおなかにくるんだもの。

物を落として自分で取れそうな時でも、なるべくひろってもらったり、ちょっとの移動でもなるべく抱っこをお願いしている。
私の産後5日間は、パートナー君も産休を取れることになったし、それもとてもいいよね。

経済的理由で、どうしても休めなかったり、無理をせざるを得ないことはあるけれど、ちょっとの楽が、自分を予想以上に救う時もある。
私は障害者だから、制度が整っているんじゃない?って思う人もいるだろうけど、産後の友だちの中には、宅配サービスを利用して調理を控えたり、上の子の保育園の送迎をファミリーサポートに頼んでいる人がいる。
それってすごく賢いと思う。
体がつらい時は、歩ける人も車椅子で移動したり、いろいろなことにもっと頼ってもいいのに。
お金はかかるけど、探せば意外と安いところもあるしね。

誰かにお願いするって、時間もかかるし、説明も疲れるし、けっこうストレスフル。
でも、賢く、辛抱強く、相手を信頼して頼っていく、甘えていくって、とても大切!
まわりを頼れる環境を作って行くのは、頭を使って大変だけど、そうしないと無理をしちゃうんだもの。
がんばり過ぎないために、がんばる。
それがこれからもモットーだわ。

私は普通分娩は無理だろうし、早産、帝王切開で、赤ちゃんはしばらくNICUに入らざるをえない。
でもそれが我が家の普通だし、目標や基準を、他人と比べないで、いまの自分に合わせていくのって、誇らしい。
NICUで寂しい思いを赤ちゃんはするだろうけど、我が家に来ることを彼女自身が選んだのだろうから、きっと大丈夫!

帝王切開の予定日、35週の8月3日まで、あと5日。
明日の満月のせいか、体は重いし、けっこうきついけど、赤ちゃんはおなかの中をぐるぐる動き回って、キックして、居心地はいいみたい。
いい出産になりますように!

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31週になり、私は入院生活スタート!
体調はいいんだけどね。

息子くんには、入院について何度も話していたので、わかっていたみたい。
入院当日、朝は普通にバイバイしたのに、午後からなんと39度の発熱で、保育園からお呼びだし。
こんなこと、この一年で初めて。
ご飯も戻しちゃうけど、ウィルスとかの病気ではなく、ストレス、不安だったみたい。
一日ですぐに元気になりました。

でも電話で話すと、「ママ」って言いながら、ポロポロ涙を流す彼。
病院のお見舞いのお別れでも、声を出さずに涙ポロポロ。
もっと騒いだり、駄々をこねてもいいのに。
切ない。

ちゃんとわかって、がんばっているんだね。
親バカかもしれないけど、彼は本当に賢くて、優しい方だよ。
彼の持って生まれた性格だわ。

息子くんとの離れ離れは、想像以上に寂しい。
でも元気な赤ちゃん生むために、私もがんばらなきゃ。
35週までいけるかな、いけないかな。

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一気に体が重くなってきた。
何をするにも、ちょっと動くのも、大変!
どこまでいけるかしら!?

パートナー君に頑張ってもらうべく、家事をトレーニング中。
洗濯物や、後片付けは、私が言わずにもやってくれるようになったので、今度はトイレ掃除もろもろも鍛えねば。
やる人はやるし、やらない人はやらない、ただそれだけ。


5月から保育園に入れた息子くんだけど、通園路があまりに危険で、この一ヶ月で何回か事故に遭いかけ、園の方針も合わなくて、辞めることに。
これからまた一時保育でのりきらなきゃ。

ふーーーー、大変だ。

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やっと終わったGW。
何もしない予定が、毎日なにかと予定が入り、息子くんを連れておでかけしまくり。
あぁ、疲れた。
もし彼が幼稚園に通ったら、一ヶ月も夏休みがあるのよね!?
GWのような毎日が続くなら、幼稚園は無理だわ、苦笑。

22週に入り、急にお腹が重くなってきた。
先週は満月影響なのか、張ったりもして、きつかった。

息子君はいつもおなかをなでなでして、話しかけてくれて、楽しみにしているみたい。
私への甘えん坊具合もすごいけどね。

せめて、あと二ヶ月は頑張りるぞ!
三ヶ月頑張れたらいいけど、それは無理かな。
えいえいおー!



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