┌───────────────────────────────────┐
│・この物語は天運を掴み、発言をコロコロ変えながらも中華圏史上に残る　　　　　　...│
│快挙を成し遂げたやる夫の物語です。彼の評価は文献によりさまざまで、　　　　　......│
│この物語のやる夫の評価が最も正確というわけではありません。　　　　　　　　　　　...│
│・基本的に史実に沿って行きますが、物語を読みやすくさせるために　　　　　　　　　 .│
│いくらかの脚色を行なっています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│・存命人物を主人公とし、現在進行形の台湾問題に触れた繊細なものなので、　　　..│
│あくまで作者の見解に基づく人物評、解釈ということを踏まえてご観覧ください。　　　..│
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　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿／ ヽ―― x '＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　　　　 ＼／　　　￣ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,　/ ,'　 !　　　　　　 ヽ　　 ﾊ__
　　　　　　　　　　　 /　　/　|　|　 |　/ヽ　 , ﾍ.　 ! 　 ! 　 ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 |　　 | 　|　|　 |　|,,, ､,, ､,,,| 　| 　 |　 i　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,'|　　 | 　|　|　 |　|　 　 　 |　 | 　 | 　| i| |
.　　　　 　 　 　 　 | !　　 !　∧_! -i!　!　 　 　 !　｣_　/　/　i |
　　　　　　　　　　 | ヽ　 i|　!tﾆﾑヱ}｣　　　　ﾑ旡ﾆzx_/　 ｨ !
　　　　　　　 　 　 |　 ﾍ_ﾊ__|　 　　　　　　　　　 '￢'　|___/j/
　　　　 　 　 　 　 |　（ i 　　|z=＝ミ　　　 　 ｨ＝=ｚ|　　|　|
　 　 　 　 　 　 　 |　/│　　|　　　　　　, 　 　 　　 !　　!　|　　　以上のことを踏まえて読んでね。
　　　　　　　　　　|　|　i! 　　|　　　　　＿_　　　 　 |　　| 　!　　　　
　　　　　　 　 　 │ |　 !　 　|ヽ　　　 ｀ー'　　 　, ｲ 　 !! 　|　　　違反したら［ﾋﾟｰｰ］よ？
　　　　 　　 　 　 |　|　│　　! 　 > ､　　　　 , <　│　 || 　 !
　　 　 　 　 　 　 |　|　　ヽ　 |-‐ri| 　＞‐＜ |ー- |　　ﾘ　 │
.　　　　 　 　 　 │ | |　　 ヘ| 　|ﾉ 　　　　　{　 　ﾑ‐'´　 　 !

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│これまでの物語は以下のサイト様達で纏められています。　　　.....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│【泳ぐやる夫シアター様】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-category-368.html　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│【嗚呼！やる夫道様】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│http://gokumonan.blog87.fc2.com/blog-entry-1230.html 　　　　....│
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┌───────────────────┐
│台北市内、フランス料理店浪漫亭……　　　　.│
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　　　,/二ヽ 　　 　 　 　 　　　　,/二ヽ　 　 　　 .|
　　 　 ｀ﾟ´　　　　　　　　　　　　　｀ﾟ´　　　　　　 |
　´゛￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~~|
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: 二二二二二二二二二ﾐ) 　　　　 .(ﾐ二二二二|　　|:::......|
　XXXXXX::　________XXXi|┐　　 　 .|iXXXXXX.| ,＿"'-､,|
　XXXX::::: ／ ／..／!　.Xi|フ!　 　　　　　　XXX.| |＼＼
　　 　　 ／ ／ ／ 　i.,___　　 ／￣￣￣ ＼　 　__ﾉ　 ＼＼
　 　.　　|￣|￣|　 ,,r'ﾞ 　　.／　　　.　 　 　 ヽ,　　ヽ. 　 |￣|
　／　.,,ﾉ　..|　 i,／　　.　　￣￣￣|i;￣￣￣　　 .　 丶ﾉ　..|
　|￣￣_____|___｀￣￣|／　　　　...r'jｷ　　..　　＼|￣￣_____|

　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　,zﾀｲ 　 　 　 i　´`ｰ､_ヽ　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,j
　 　 　 　 　 　 　 　　, -,r'´　 / /　　　　l　 i　　ｌ ド l_ ,　-､　　　　　　　　/:l
　 　 　 　 　 　 　 　 水// 　 i /l　 　 　,/ _/＿/l /　ヽ‐z‐'- ､_　　　　　/:./
　 　　　　　　　　　／ /ｲ l 　 lﾍﾊ,_　 ／l／ﾚ'ｲ__ﾚ,i　 　ﾄｲ　 　 　 　 　 /:.:,'　/　, -‐
、　 　 　 　 　 　 　 　l　! l　 lj　'´ゝ 'ﾞ　 　 ―…' /　 ,　ｌi ＼　　　　　,.':.:.:.i /:.'´:.:.:.:.:
:.:.:. 、　 　　ﾄ、　 　 　 　Vﾍ　! __,. -'　 ,　 　 　 ∠. イ　 l '、　 　 　 ,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.':..､ト丶:.:､　　　　　| ヽﾄ,　　　　 _, - ｧ　 　 　l　 　l 丶　 　,/:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :　　私は権力闘争なんかに興味なんて無いわぁ。
:.:.:.: : : : :.:.:.:.:丶:.:.:.ヽ 　 ／ヽ 　ﾄ､ 　 　 ￣‐　 　 　/|　 　l　 ヽ　/:.:.:.: : : .: : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:／　 　 ＼l　ゝ 、　　　　　.／ ,l　 　l　 　 /:.:.:. : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : :.:.:.:/　 　,　／　 　/　＞‐-ｚ::ﾆｼﾍ./　 //　 　;:-‐'´:. :ヽ: : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : //　 / /:＼　 / l　〈二f:.ハ:. :. / , ／　 ／:. :. :. :. :. :. :.＼: : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : lｲ　 l /, -‐-ｽ、,'　／:. :/　 ',:./'´>xｬ‐:.':. :. :. :. :. :. :. :. : . :.>､:＿: :
:.:.:.:.:. : : : : : : : : :　|:l　 l/:. :. :. :. :. :.ﾔく:. :./-　‐|:.／´〈l:. :. :. :. :. :. :. :. :, -:. ´:. :. :. :./:


　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｒ‐v勹‐ｒ‐､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾊレ'‐亠宀く/_入
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {ﾝ′　　 　 　 ヽy'ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 //ﾊi　　　 　 Vハ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /l　lｲ,ﾆヽ|l∨ﾊl 　 ,ﾊ　ﾄ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 7l　l｛ fJ｀　 ,ﾆ､Ｎl/ｌ |〉ﾊﾘ
　　　 　 　 　 ,､.ﾊ 　 　 　 　 　 〈_l　|　　　　└リ 八リｨ|
　　　　　　　fヽ.)い 　 　 　 　 　 │ﾊ.　 ′　 　 /　 |_」ｌ　　…………。
　　 　 　 　 仁うl　}　　　 　 　 __, Vﾍl＼ヽ⊃　ｲｨルﾚl/
　　　　　　　ヽＴ´ノﾊ　　　　／　　厶ﾊ　｀T ´ ／　 }>、
　　　　　 　 ／^ー'　〉、 　 {　 　 〈 ﾆ八___ゝく　　 / ,ノｰｚ_
　　　　　　 |i 　 __／　 }　　j 　 　 辷l　!/｀Yハ￣/ /こ/＼}
　　　　　　 ヾ／ L　　 ヽ／　　　〈_７　ｌゝ_儿_｣､/ /勺′　 ＼
　　　　　　　　　　|　　　′　　／ﾋｲ　 l＼｣L｣　｢　Ｋ７　 　 　 }

　　　　　　　　　　　　_,,、　＿
　　　　　　　　　　　ｔ匕ア::-‐＜￣　‐-
　　　 　 　 　 イ.:〆.::〆　　　　　｀　、　 　＼
　　　　　 ／I7.:〃.::/」　　 　 　 　 　 ＼ ＼　＼
　　　　 /　I7.:〃.::/｣ 　 　 ＼　　 　 　　l　 ヽ　 ヽ
　 　 /　 {{l:::|l|::::ｌ}}　 　 l |　 ＼　　　　 i　　 l　 ﾊ　　 _,,.
　 　 ′　{{|:::|l|::::|}}　|　 | ﾄ､ ／ ｀　､ 　 |　　|　　|　／ｲ　　　　ただこの国をいい方向に持ってきたいだけで、
　　 |　　 {{|:::|l|::::|}}　|　 |　X＼ 　'､ ＼人 _|_　　|/i|ｌ|ｌ|　　　　　　総統がそれにふさわしいと思ったから協力したまでよぉ。
　　 |　　 {{|:::|l|::::|}}　 、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,　　　　i　 |i|ｌ|ｌ|l|
　　/ /　 {{|:::|l|::::|}}　　＼ヽ　´´￣ 　 　　 　 ! lli　|l|ｌ|ｌ|lﾚ　　　　　 　＿＿__　　　もう辞表を出したし、しばらくアメリカに行って
　 / / ,　 小:.ぃ::.ﾏ} ＿　 ＼＼,"""　　 　- ´i　|ｌ|ｌ |ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|l 　 　 　　.|　　　 |　　　のんびりさせて貰うわぁ。
　/ / /　/ ｌ　＞=rｆ<⌒ヾ　　＼ 　 　 　 　 　 ;　|l|l| |ｌ|ｌ|ｌ|ｌ　　　　　 .|　:―‐|
/ / /　 　 | {:{___ﾉハﾄ =='＼ ー一 　 　　 . イ l|l|ｌ|!|ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|　　　　 　 .! ::::::::::l　　ﾉノ
/ /　/ 　 | `￢1|　 |:|＼ ＼＼　 ー　〔_　　|　|ｌ|l|||ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|　　　　　　　V::::::〃ヽ,
≧x. / 　 丿 　 ﾉ:|　 |:|　 ヽ　＼＼ -r=く}＼ﾑイ￣￣ ヽ　　　　　 / )(_／　_ヽ
三三≧==三≧ト．,,_ ｀′　 }　 } ＼＼_ﾉハ、`￢-､::::::::::::::＼　　 j　〈-‐'ﾞ´,.-（

　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-－＝－- ､、
　　　　　　　　 　 　 　 ／:;､_::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　/::::::ヽ､二ﾆﾆﾆ＝‐'::::::::ミｭ、
　　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::l/:::::::::::::::::::::::::::::l:::彡'ﾄﾐヽ
　　　　　　　　　 　 l:::::::l::/l::/|∧::::|:ﾄ､l:::l::::l:::::''::|　}ｌ|
　　　 　 　 　 　 　 l:::::::l::| ＞-､_ヽﾊL_V_ゝｌ!:ｌ:::::| ﾉﾘ
　 　 　 　 　 　 　 /:;:i:::ト{（ ｛ﾘ ）　 ´（｛ﾘ´）ﾚ|:i:::| "　　　……そこまで言うなら止められないよ。
　　　　　　　　　 /,ｲ::l:::| ::::::::　　 　 　 :::::::: ｲ::l:::|
　　　　　　　　　´　l:::l:::ﾊ 　 　 __ヽ＿　 　 /|::lﾊ|　　　　でも、私の考えではこれから両岸関係は重要になると思うんだ。
　 　 　 　 　 　 　 人:i:::ﾄlヽ 、 ト--－｝ , ｲｰl::| ヽ　　　海峡交流基金会(以下海基会)の仕事に総統も関わってくるだろうし、
　　　　　　 　 　 / 　 ヾ! ヾ| ｀ト｀二´イ' /　 V｀＼　　　せめてそこの(※)理事長になってくれない？
　　　　　　　　　j　ヽ⊂_ヽ‐k:‐､ 　　ｎ' /　_,　　 　 ヽ
　　　　　　　　　|　ヽ＼､{ ｀｀ ヽ}＿/ ,ﾚ'7´/７　　　 │
　　　 　 　 　 　 !　ｒ‐-､ｿ　　　 l￣!　 '　´ / /　　　│
.　　　 　 　 　 　 ヽ｀ヽ、 　　 　 |　|　　 　 し‐ぅ　 　 |
.　　　　 　 　 　 　 ヽ.＿＞i　 　 | l|　　 　 ,.イ　　 　 l


　 　 　　　　　　　　　,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､
　　 　 　 　 　 　 ／r'^　_rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
　　　　 　 　 　 /!７ト､7′ 〃　　　 ｌ ヽ ヽ
　　　、　　　　/ l//L｣| ∧ｌ |　! |l　 ｜　!　ヽ
　 　 |:l　　　 / 〃 ||丁l トH､lV| |l　 /l　 } l　|
　 　 ヾヽ　 / 〃　|l　| ｌ抔卞｀ヽ{　/-ト/ //ﾘ
　＼　 ヽ:∨　|」 /ｌ|　ｌﾄヽ￣　　 ﾚ'戎ｼ' ／ ′
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八　|ヽ　　　__ ' ∠r1=彳　　　…………。
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/　ﾊ ヽ‐ >､　 ,. イ|　}::..｀ヽ、
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_　||　ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝

※…海基会は非政府組織の団体で、そういった組織に天下ることは当然だった。

　　　　　　　　　　　　_,,、　＿
　　　　　　　　　　　ｔ匕ア::-‐＜￣　‐-
　　　 　 　 　 イ.:〆.::〆　　　　　｀　、　 　＼
　　　　　 ／I7.:〃.::/」　　 　 　 　 　 ＼ ＼　＼
　　　　 /　I7.:〃.::/｣ 　 　 ＼　　 　 　　l　 ヽ　 ヽ
　 　 /　 {{l:::|l|::::ｌ}}　 　 l |　 ＼　　　　 i　　 l　 ﾊ　　 _,,.
　 　 ′　{{|:::|l|::::|}}　|　 | ﾄ､ ／ ｀　､ 　 |　　|　　|　／ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　 |　　 {{|:::|l|::::|}}　|　 |　X＼ 　'､ ＼人 _|_　　|/i|ｌ|ｌ|　　　　　　せっかくだけど、そういった話には興味ないわぁ。
　　 |　　 {{|:::|l|::::|}}　 、 ∨ヽ _,,;;;;;彡,,　　　　i　 |i|ｌ|ｌ|l|
　　/ /　 {{|:::|l|::::|}}　　＼ヽ　´´￣ 　 　　 　 ! lli　|l|ｌ|ｌ|lﾚ　　　　　 　＿＿__　　　
　 / / ,　 小:.ぃ::.ﾏ} ＿　 ＼＼,"""　　 　- ´i　|ｌ|ｌ |ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|l 　 　 　　.|　　　 |　　　
　/ / /　/ ｌ　＞=rｆ<⌒ヾ　　＼ 　 　 　 　 　 ;　|l|l| |ｌ|ｌ|ｌ|ｌ　　　　　 .|　:―‐|
/ / /　 　 | {:{___ﾉハﾄ =='＼ ー一 　 　　 . イ l|l|ｌ|!|ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|　　　　 　 .! ::::::::::l　　ﾉノ
/ /　/ 　 | `￢1|　 |:|＼ ＼＼　 ー　〔_　　|　|ｌ|l|||ｌ|ｌ|ｌ|ｌ|　　　　　　　V::::::〃ヽ,
≧x. / 　 丿 　 ﾉ:|　 |:|　 ヽ　＼＼ -r=く}＼ﾑイ￣￣ ヽ　　　　　 / )(_／　_ヽ
三三≧==三≧ト．,,_ ｀′　 }　 } ＼＼_ﾉハ、`￢-､::::::::::::::＼　　 j　〈-‐'ﾞ´,.-（

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__, -- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _ｒ‐ｲ,_∠⊥__</⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く_ソ´::. . . . ..:::::｀ヽ_ ,厶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈ﾌ´:::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ　,ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /::::::/:::::/'|::;l::::ﾊ､:::::::::::K_,ハ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::/ﾅメ､_K_ﾚl__l∧:::::/小i::::ト､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｒｈ::ｲ ;≠ﾐ　 　 ,:==､｀V / ! |::::lヾiﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l＾ｌ |::ｌ ｛ ﾋﾘ　　 　 ﾋ} ｝ ｌんﾑ'ｌ::::|　l:ﾘ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧ヽl::|,,,　　 , 　 　 ｀,,,　/ / ｌ_ｊ::::ｊ　″
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｎi::ﾊ ヽ!　 　 ｀ 　 _　　 / /ー':::::;ﾊ　　　じゃあ……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | l::l | 　|ヽ、 ヽ￣　〉 　｀7:::::/l::/ﾊｊ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j´V/　 l::/:;ヽ、`ー′ ィ/:::;ん'ｲ＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　〈. 　 |ﾊ∧/ｌ｀Tﾆ´__ル'ｲ⊥∠,　 〉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿ヽ　　　广Ⅵ_斤{＿/／.::: : : : : ｀Ｙヽ
　　　　　　　　　　　　　　　__/´: :＿Ｌ..　⊥ノ／/ 厂／.::: : : : : : : : :}､ ｝
　 　 　 　 　 　 _.　-─￢〈: :ヽ ｢ o　　　　 |〈 ノ　j /.::: : : : :.:.:::.:::.:::::j勹
　　　 　 　 ∠´. : .:.:.:.:::::::::::ヽゝ'|　　　 ＿_,｣/＞ｲﾚ'.:: : :.:.:.:.:::.::::::::::::;ﾊ/
　 　 　 　 ｛.: : : .:.:::.::::::::::::::::::::::/ｰ７:´:::::::::/:｢ 　,ﾚ'.:‐- ､:ヽ.:.:.::::::::::/ﾌ


　 ｛_　|　/ (ヽノ　 |　　　| ｌ　　||　　　 　 　 |　 |　|　||　 　 | | トﾍ,　ヽ　| 〔_｜|
ヽ ___〕ﾚんノ　　　 |　　　|｜　 |l 　 　 　 　 |　 '　|　||　　　| | |　く__,ハ｜　| | |
／＜√￣　　　　｜ヽ ￢ ト ､ ｌ|　　 　 　 ,　/　｜ ||　　　| |｜　 〔__ | | r┘|｜
::::::::::::〉|　 |　 　 　 | -＼-ハ 　＼　　 　 / /　　ﾉ'l |! 　　/| l, r―‐く |｜＞┴‐┐
|ヽ::::〈/|　｜　　 　 |㌻7卞ﾐﾒヽ　ｌl　　　/ /　_／-/‐ﾅ‐-/_ﾉ/| ｢￣ヾﾄ{} イ「￣〕|
＼ ∨/　　|　　　|、ヽ | {:::::::;ｌﾟﾄ＼ ヾ　/ /　,,,ﾒ___"____<´_／　| |　　　小､| |　//
:::::ﾄイl |　　|　　　| ＼ ゞ辷彡,.　　＼/ 　　 彡三ニﾆﾐx”j　 i ヽヽ-'／ﾄ､ー'／|
:::::Ｌヾ_|　　 l　 　 |　| ＼￣´　　　　　　　　　´　￣｀｀｀γ ,,″ '￣//| |　￣　 |　　……というわけで空いた席は空けておいてちょうだぁい。
::::::: 丁|　 　 |　　｜ ﾄ、 ""　　　　　　　　　　 　 　 　 / 〃　　　//l | |　　 　 |
::::::::::|_｣l　 　 |　　 | ∧＼　　　　 　 l　　　　 　 " "" /／/　,　 〈/｜| Ｌ　-―
::::::::::::||:|　　　|　　 '　∧　　 　 　 ､　_ ____ ，　 　 _／　 /　/　　/　j |_|
::::::::::::||:l 　 　 |ﾍ　　 |ヽ＼　　　　 　 　 ￣　　　　　　 ｲ　/　　 ′/ /
::::::::::::||/|　　　|∧　　ｌ　＼＼　　　　　　　　　 　 ／ // /　　 /　, /
::::::::::::/　|　　　|　ヽ　　、 　 　 ＞,、　　　　　　 ´ ／/ /　 　/　//
:::::::::/　　 ｌ　　｜ 　 ＼ ヽ　 ／　|　｀ ＜〔＿＿／ ／´ /　 / 〃∧　 !
/}∨　　　 | 　 ｜ 　 　 ＼ /　　｜　　　　　　　／　　/　 / 〃/ ハ　i　　／
　/　　　　｜ 　 | 　 　 　 / 　 　 |　　　　 /ヽ　　 　 /　 /　″' /　|　i　/

┌──────────────────┐
│やる夫が祖国の運命を変えるようです　　....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│第26話　　　　　　　『二月政争　後編』　　 　.│
└──────────────────┘

┌───────────────────────┐
│緒戦で優位に立ったとはいえ、やる夫の警戒心は　　.....│
│決して弱まることが無かった。　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────┘

　　　　　　　＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |　　
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　　 , -―/:::::::::::::::｀::::::::::::::::::::::::::`丶､._
　　　　　　　　　　　／:::::::,､!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 ／/:::::::/::｀!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　／::/::/:::/::::,､,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
　　　　　　 ／,.イ::::/::::!::::/　.!::ﾄ､:::::ﾄ､::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::｀､
　　　　　　　　 /:::,ｲ::::!:::/__　 !::!ヾ､::!_,>-‐ト､,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ﾄ､ゝ
　　　　　　　　 !::::ハ:::!ｲ´　｀ .k !　ヾ:! 　＼! ヾ｀::::lヽ::!::::!::::::::!
　　　　　　　　 !::/　!:::::::! -‐- ヾ､　 ヾ-―-　ヽ:::::!::ヾ!:ﾊ::::::::!　　　　中央委員会での指名はあくまでも仮決定に過ぎず、
　　　　　　　　 ヾ!　 !:::::::!　 　 ﾉ　　　　　　　　 〉､!::::/ヽ|:::/ﾘ　　　　国民大会で支持を得てようやく指名されるものです。
　　　　　　　 　 　 　 !::::::! 　 く 　 　 　 　 　 　!::::::::/‐,ソ:/
　　　　　　 　 　 　 　 !:::∧　　｀　　　　　　 　 !::::,.ｲ‐'/!/　　　　　　通常なら中央委員会で決まれば問題なく通るのですが、
　　　　　　　　　　　　 !,/　ヽ　ー―--　　　　,.!::/ ﾄ､ﾘ　　　　　　　90対77という僅差で勝った以上反対派の工作がまだ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　￣　　　 , -'´!/　,ハ　　　　　　　　行われているという可能性も十分にありました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 >┬―''"´　　　／　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,,..-‐'´!　ヽ､　　　　／　　　 ,ｲ｀`丶､_
　　　　　　　　　_,,..-‐''´　　　 /!　　 ,>-＜´　　　　 / .!　　　　 `'ｰ-､_
　　　　_,,.-‐''"´ 　　　　　　　/ !　　/:;:;:;:;:;:ヽ　　　 /　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-､,_
　　r'´　　　　　　　　　　　　　　!　/ヽ､___／｀＼　/　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ

┌───────────────────────────────────┐
│そのためやる夫は、非主流派を常に監視するようになっていた。　　　　　　　　　　　....│
│幸い特務の長、宋心廉は権力争いに対して興味を示さない人物であったため　　　　.│
│上司であるやる夫の命令に忠実であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
└───────────────────────────────────┘

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　監視よろしく頼むお。
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／


　　　┌───────┐
　　（｜●　　　　　　　● ｜
　 ／｜ ┌▽▽▽▽┐　｜
　（　┤ ｜　　　　　　｜　｜　　　どーも。
　　＼　 └△△△△┘　　＼
　　　｜　　　　　　　　　　｜＼＼
　　　｜　　　　　　　　　　｜ （＿）
　　　｜　　　　　　　　　　｜
　　　｜　　　 ／＼ 　　　｜
　　　└──┘　└──┘

┌───────────────────────────────┐
│非主流派の計画は、総統職については本省人で国民的人気の高い　　　....│
│林洋港がなることで一致していた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l

┌───────────────────────────┐
│しかし副総統候補は郝柏村がやる夫に目をかけられていて、　 　│
│陳誠の長男でもある陳履安を推したのだが、　　　　　　　　　　　....│
└───────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　 ,..-‐':"￣::''::::..､
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::`::.､
　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::＼
　　　　　　　　　/':/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::k＼:::::ヽ
　　　 　 　　 　/::/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍヽ:::::::i!
　　　 　 　 　 ,':::N l:::,:::fi::::::f|::i:::|ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::l
　　　　　　　 i:::::l!::|:i!士从::! l,r|i'二辷:::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 |::|::li:（'´{::}ン⌒ヽ_´{::}ンﾞl:::::::::::::::::::::l
　 　 　 　 　　!:!::l::i　￣　 　 　　￣ 　 l:::::::::::::::::::::!
　　　 　 　 　 l:::::i::l　 　　｀ ｀ 　 　 　　!::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　|:::::!::', 　 　-‐-　　　　 ﾉﾘ::::::::::::::::::|
　 　 　 　 　 　!:::;:::::＼　　￣　　　　,.ｨ´::::::::::::::ｉl::l
　　 　 　 　 　,ﾘハ::::::::::ヽ､ __ .....ィ::':::::!::::::::::::N l!ﾞ
　　　　　　　　　　rﾘﾊ:::i　ヾ:::::::::::::''''　|::::_:::f!|
　　　　　　　　　ノ '　tNヽ　　　　　 　,':/ ヾ|
　　　　　　_,..-ｲ　　/"ヾ＿　　　　　 ﾘ/iﾍ ヽ
　　　,r''''~　　/ _／　　　n | 　 　　厂　' ｿヽ.」ヽ
　　　　　　　　　　陳履安(陳誠の長男)


　　　 　 ／　　　　　　∠　　　　　丶　 　 ＼
　 ＿_／　　　 ィ　／￣　　　‐￢ミ、 ＼　　 ヽ
／(:::/＿ ／:::::/イ　　　 　 ヾﾆ三≧＼　ヽli　 |
　　＼::::::::::::::::::::〈　　　　　　ヽ、弋ｯﾐﾒ;;ヽ }|　 l、
　　　 ｀ ｰ-　_::::::ハ、　 　 　 　 ｀ 二＾彡ﾍﾙ'厶〉
　　　　　　　　＞- ､ヽ　　　　　　　　　　　 〈ﾃ7
＼　 　 　 　 /::::::::::::ｌ }　　 　 　 　 _,,.ｨ 　_＿Ⅵ　　ふさわしかろう。
　 ｀ ｰ- ､ ::: |::::::::::::::| |　　,,..　　 ''´　ｰ ￢;;／ '
　　　／⌒Vﾍ:::::::::::/　 〃z‐＿＿,,,,,,......、´　/
､　 /:::::::::::::ト-`ｰ＜／| ´　　ｚ.,,＿＿ 　 ｀7/
:::∨:::::::::::::::|　 　 　 ＞┐　　｀ヾ三三≧'' /__￣＞､
:::::|:::::::::::::::/　 　 ／ ィ´|/l___＿／|　 /|　 {:::::∨::::::::}
:::::|、::::::／ 　 ／／:: |　ﾄ､:::.... 　 └ ′ヽ/|::::::|::::::::/
:::/　￣　　／／::::::::::|　|/＼::::....::.:......::.:...　ト-^ーく

┌────────────────────────────┐
│林洋港は知名度を重視して蒋緯国を据えると言って聞かず、　　　　│
│結局その通りになったのだが……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　／￣＼
　　　　　 　|　　　 　|
　　　 　　　 ＼＿／
　　　　 　 　＿_|_＿
　　　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 　　／　　　_ノ ,､ヽ､_＼) ;;;;）
　　／　 　;;;（○）::::::（○/;;／
　　|　　　　:;:, （__人__） l;;,´|　　　ブランドがねーと売れねーんだよ。
　　＼.　 ∩　 |++++━・／
,,.....イ ヽ .|｜　`ー‐´ ／-､.　　　第一そいつやる夫にかわいがられてたじゃねーか。
:　 　|　'ｆ｢| |^ﾄ、__ ノ .| ヽ　i
　 　 |　|:. ::　 ! }__)＼,| 　i　|
　 　 ＞.ヽ　　,ｲハ　 | 　 |｜


　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿／ ヽ―― x '＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　　　　 ＼／　　　￣ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,　/ ,'　 !　　　　　　 ヽ　　 ﾊ__
　　　　　　　　　　　 /　　/　|　|　 |　/ヽ　 , ﾍ.　 ! 　 ! 　 ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 |　　 | 　|　|　 |　|,,, ､,, ､,,,| 　| 　 |　 i　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,'|　　 | 　|　|　 |　|　 　 　 |　 | 　 | 　| i| |
.　　　　 　 　 　 　 | !　　 !　∧_! -i!　!　 　 　 !　｣_　/　/　i |
　　　　　　　　　　 | ヽ　 i|　!tﾆﾑヱ}｣　　　　ﾑ旡ﾆzx_/　 ｨ !
　　　　　　　 　 　 |　 ﾍ_ﾊ__|　 　　　　　　　　　 '￢'　|___/j/
　　　　 　 　 　 　 |　（ i 　　|z=＝ミ　　　 　 ｨ＝=ｚ|　　|　|
　 　 　 　 　 　 　 |　/│　　|　　　　　　, 　 　 　　 !　　!　|
　　　　　　　　　　|　|　i! 　　|　　　　　＿_　　　 　 |　　| 　!
　　　　　　 　 　 │ |　 !　 　|ヽ　　　 ｀ー'　　 　, ｲ 　 !! 　|
　　　　 　　 　 　 |　|　│　　! 　 > ､　　　　 , <　│　 || 　 !
　　 　 　 　 　 　 |　|　　ヽ　 |-‐ri| 　＞‐＜ |ー- |　　ﾘ　 │
.　　　　 　 　 　 │ | |　　 ヘ| 　|ﾉ 　　　　　{　 　ﾑ‐'´　 　 !

┌─────────────────────────────────────┐
│林洋港はここに来て居辛さを感じていた。自分の周りは確かに実力者揃いだが、　　　　....│
│総統候補に自分を据えたのは「本省人」というだけであり、もし総統になったとしても　　　 .│
│思うように運営できるかどうかは怪しいと感じ始めていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└─────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　u　　 ノ　 .＼
　　　　／ 　　　　 u <●>:::::::＼
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)｀ ⌒／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

┌────────────────────────────┐
│周囲からの強い圧力は続き、林洋港は疑心暗鬼に陥っていた。　　│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|　　
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|　　　支援しよう・・・・！　力の限りっ・・・・！
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､　　　しかし・・・・もしもワシの意向に違えば
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |　　　話は別・・・・！
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l　　　その場で生き血を抜いてもらう・・・・っ！
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''
';';';';';';';';';';';';|';';';';|　　 |　｀'-､___,､-'´　 |　　 |';';';';'|;';';';';';';';';';';';';'


　　　　　　　 ／￣ ＼
　　　　　　／ <>　<> ＼
　　　　　　|　　（人）　　|
　　　　　　＼＿＿＿／
　　　　　　　　 　|
　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　／　ノ　　　＼　 ＼
　　 ／　 <●>::::::<●>　　＼
　　 |　ヽ　　（__人__）　　/　 |　　…………。
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

┌────────────────────────────┐
│しかもその頃、権力闘争を面白おかしく描いた新聞の記事が　　　....│
│世間を踊らせ引くに引きがたい状況を作っていた。　　　　　　　　　....│
└────────────────────────────┘

　　　　　　ビビビビ
　 ∧＿∧　　。））））））））
　（-@∀@）／
　（朝つ二/)
　｜ ｜　|
　（_＿）＿）

┌─────────────────────────┐
│若い世代は血気に逸って闘争の姿勢を見せたが……　　　...│
└─────────────────────────┘

闘争!闘争!!
さっさと権力闘争!!
しばくぞｯｯ!!!!
　＿＿＿　♪
`|◎□◎|　　♪
二二二二二|
　 　 ∧_∧
　　 <`д´>つ─◎
　/￣し"￣し＼///
￣|　､人_/　彡◎￣￣
　| _)　◎彡| |　ﾊﾞﾝ
　| ´Ｙ　　| | ﾊﾞﾝ
　t＿＿＿＿_t_ﾉ

┌───────────────────────┐
│上層部は磐石を帰すべく表向きは平静を保った。　　　..│
└───────────────────────┘

　人　 ,!　　l　　l　 ,/l ,ｲ　　 ,'l　l　ヽヽヽ、 l　　　i l　ヽ /　 ＼.l
ﾌ　　　l　　 l　　l　/ l ,!l　　,:'-l‐l''"´丶ヽ丶l　　　l l　 Y　　　　ト、
て　　 !　　 l 　 l _l, l ,' l　 ,l　 l ,'_ , z=≧､_ヽi　　 l l,　 }　　　　 l ヽ
　⌒ 　i l　　l '"l´l　l,/ l　 l　 ,ﾘ ,rぅ,､ヽ　 ﾞﾄl ll　　ｨ l　 l　　　 　 ',
　　　　', i,　 丶 l l_zェ､',　,'　　 ' ヽヾ)::},　　ﾘ,l　/ l l　 {,　　　　　',
　　　　 ',ﾄ.ヽ、ヽiｲう:.ヽﾞ∨　　　　 ゞ‐'".:.:.:./ ! /l ,ﾘ　　l 　　　　　',　　あ、焦らず地固めしながらやるですぅ。
　　　　　li丶ヽ、 ヽヽJ）　　　　　　　　　　 　l/ l /　　 l　　　　　　',
　　　　　 l　丶丶ﾐゝ､:.:.　　ヽ　　　　　　 ι　,ｲ,ﾉ　　　}　　　 　 　 ',
　　　　　　　　丶ゝfヾｰ　　 　 ､-,　　　　　／ '´{　　　ﾉ-､
　　　　　　　　　　　）丶、　　　　　　　　／　 , イ　　　l　 L、
　　　　　　　　　　 {　 　 l｀l　－-- -‐ 'ヽ　／　{　 　 ﾉ　r‐､ヽ(^ヽ
　　　　　　　　　　　!　　 l l　　　　　 ,ィ"' ´,ｨｼ'/　　 /　 ヽ, `="､{＿

┌────────────────────────────────────┐
│特に郝柏村は慎重で、むしろこの争いから距離を取る姿勢すら見せ始めていた。　　　 │
└────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　 　へ､、
　　　　　　　　　　　　　　 / ｛_ ｸ
　　　　　　　　　　　 ,=- く__,,／
　　　 　 　 　 　 　 /　　　／　　　　　＿
　　　　　　　　　　/　　／　　　　　_〃― ヽ
　　　　　　　　　/　　 /ヘ 　 　 _/ | | =!|= ｝lヽ　　　　　　　戦いは必ず打ち勝ち！
　 　　　　　　　　r'　　　く彡 ＼r'´｛　∧ rっ /　 |ヽ-､
　　　　　　　　 ＼　　　　""''''`l ／ﾍ｀,二´ミ､ﾉ丿丿）　　　　敵を殲滅するものであーる！
　　　　　　　　　 /＼　　　　|　´　　 |　|　　| |＼_ノF＝= ､__
　　　　　　　　　/;:;:;:;:ヽ　　/ 　 l　　 |　|　　| | 　＼|| | | | | ||
　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:|　　　　　r―''＼ ,'⌒i| 　 　 　 || ||　 |
　　　　　 　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:|　 　　　|| 　　　ヽ__ﾉ 　 　 　 || || 　 ﾍ
　 　 　 　 　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　　q=＝＝＝||ヽ＝=o　|| ||　　　ヽ
　　　　　 　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 　 　　 || 　 　 　 || ヽ　　　|| ||　　　　 ＼
　　　／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|＼
　 ／　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ＼

　　 ／　　　　 /　　　　　　　　　　　　∨　　　ヽ
　ノ　,　　　　 /　,.,.,　　＿＿ _　_　　　　　　　　 |
´:::: /　 ,　　　　 //　＿ _　　　　 ｀ヽ、、　　　　 |
:::::: |:::　|;:　　　 /　　　　ヽ｀ニ＝=,　　Yﾉ -‐'´　|
　:::|::::: |;:　　　/　　　　 ‐-',、ニ=、｀ミ i/_-=＝　｝
　＼:::　|::::　　/　　　　　＼ヾ夕ンノ　 ｀´ｒュ｀　/、
　　 ＼::|::::　 ｛ ヽ　　　　　　　　　/　　　|::｀ｿ　| ヽ、.
　　　　＼:::::　ヽ ｀、　　　　　　　,,　　　　|　　　|::　＼＼
　　　　　 ＼::: ヽ　ヾ　　　　　／ ｀￣''::::ノ、　 /::::　　＼＼
　　　　　　　　｀丶:::|　　　　　　,＿ ＿ _　 ｀ //::::::　　　＼ ＼
:::　　　　　　ｒ‐´　｀｝ ,　, ,-‐=´-‐― ―ヽ　　/::::::::::　　　 ﾑ、 ＼
ヽ::::::　　　〃::::::::::: ｝'i '　　　-‐´　:::::::丶　,、｝::::::::::::r-‐´　ハ　　＼
　　｀ヽ:::::｛::::::::::::::::/└、　　／|　 /＼ i＼l ﾞｲ::::::::〃:::::::::::::　 ヽ　　 ＼
　　　ｒ-‐ヘ::::::::::::ﾉ　、　｀' '´ └┘　 ヽ_ｌヽ /ヽ:::｛: : : : : : : :　ﾉ　　　　冫


　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!　　
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ　　郝柏村は小国の軍人だけあって負ける戦いを極端に嫌いました。
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/　　　　　ですからやる夫に近い陳履安を推そうとしましたし、
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/　　　　　やる夫に近い自分の立場を利用してなんとか勝利に導こうとしましたが
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/　　　　　　　　　　　仲間内で不和が生じると早々に敗北を予期し、積極的に関わろうとしませんでした。
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/

　　　　　　　　　　　　　　　_ -‐　 ´　￣　 丶､
　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　　　　　　 ､　　　　 ヽ
　　　　　　　　 　 _／ 　 ,/｀ハ　,､　|＼ト ヽ　　　　 ',
　　　　　 　 　 　 7,､　 l"　＼ V　ヽl _ -‐　',　ト　　！
　　　 　 　 　 　 　 〈 l｀　　　 ﾞ 　 　 ´　　　 V　　 　 !
　　　　　 　 　 　 　 ^l　'´≧､　　　　 r≦´｀ l　　　 /
　 　 　 　 　 　 　 　 r!　 ｌ､:::j　　　　 l､:::ﾘ　 ｌ /⌒i
　　　　　　　　 　 　 リ!　 ￣　　 　 　 ￣ 　 l/' ／ 　こいつって日本でよく出回る本では保守タカ派の筆頭みたいに書かれているけど、
　　　　　　　　　　　　lﾍ　　　　　　　　　　 /７´　　　　実際のところはどうなんだろうな。
　　　　　　　　　　 　 　 ＼ _　　r, 　 　 ／ｌ/
　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾞﾏ‐つァ=´_
　　　　　　　　　　 　 __ 　 ﾊ{　　ﾉ了/ 　ヽ
　　　　　　　　　　 　 | ＼/__ヱ7l__l/　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 　 |　 ｀゛| |￣￣ア‐､ﾑ　ﾍ
　　　　　　　　　　 　 |　 　 | | 　　（　　j_　 _/
　　　　　　　　　　 　 |　 　 | |　　　｀´|ﾍ￣´
　　　　　　　　　　　　＼二｣_|＿＿___.! _〉
　　　 　 　 　 　 　 　 　 └､_/￢‐＜´ﾍ


　　 　 　 : :.　　　　 . :　　.: 　 　 . : : ｉ: : : :ｲミ:.: :.:∨: :＼
　　　　　: : i　 　 /. : :　. :　　　. : : :ｲ:.: :. :.| ハ: : :.ｉ:.:ヽ｀ ＼
　　　:　 : : :|: 　 / : : : //　　.:. :.:／ |: : :. :.l 　 ｉ: : :|: : ﾊ
:.ｉ :.　:.　:.:.:ｉ:l :　/:. :. :./ ' 　 .: :／　　|: : :. :.| / ﾊ: .;.:.ｉ/: :.
:ﾊ : . : . : :.|ﾊ: /:. :. :.ｲ: i　.: ≠― 　十: :ハ|尓: :l/ : ﾄ､: ｉ
: :i : : : : : :.! ﾍ: : :./: :l: :l: : /　 ｘ≧､ |: /　 }ﾋｿ: 小: :| ﾊ:!
:/| : : : :i: Ｙて:. :./: : :!:.:|: /＜八:rｿ ﾉｲ　 ハ　:.:.ハ: |　 }　　確かに国に忠誠を誓う保守強硬派なのですが、それ以前に聡明で
　| : :ｉ: ﾊ: |ゝｉ: :/: : : : :ﾉｲ　　 ｀　　{'　! /　 丶:.:|　| ′　　　ある程度時流が読めていた人物であったというのが
　| : ハ: :人..|:∧: : : : : :.|　　 　 　 　 　 　 　 ｲ:|　}'　　　　正確な人物像でしょう。
　| /　 ｉ : : : {'､ ヽ: : : : :.|　　　　　 　 　 　 ∧: :|
.丿'　　|: ｉ: : i: i Τﾍ: :. :.|　　　　　＿_　 ィ/　ヽ:!　　　　　　ただその国は『中華民国』であって『台湾』ではないことが
. 　 　 ﾉｲ : ｲ:.ハl　∧: : !　　　　　　　－/　　　}　　　　　　彼の後の評価を決定づけてしまったと言えます。
.　　　　 }:/ﾉｲ｀ }'　　 ヽ:乂＞　.　　　　 ' ＿__
　　 　 ／ : ∧　　＞　　　　　　 /￣:.､ :. :. :. :. :. :. 、
　　　ｲ:.: :.: :.:∧　　　　 ＞　　　ﾊ∧:. :.＼:. :. :. :. :. :＼
　／:∧:. :. :. :. : . ､ 　 　 　 　 fヾ/ヽ:. : : : ＼:. :. :. :. :. :ヽ
. : : : :.∧:. :. :. :. :. :＼　　　　　|.:´::::::ﾄヽ:. :.: :.:ヽ:. :. :. :. :.:ﾍ

┌─────────────────────────┐
│この情報合戦に真っ先に強い怒りを顕にしたのは……　　.....│
└─────────────────────────┘

　　　 　 　 .＿＿＿_
　　 　　；／　　 ノ（ ＼；
　 　 ；／　 _ノ 三ヽ､_ ＼；
　 ；／ノ（（ ｡ ）三（ ﾟ ）∪＼；
　；.|　⌒ 　（__人__）　ノ（ 　|.；
　..；＼　u. . |++++| 　⌒ ／；

┌─────────┐
│やる夫だった。　　　　│
└─────────┘

　　 　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　 　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　 　,∩__
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |　　なんだおこの3月3日付けの聯合報は！
　＼:::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |　　あることないこと3面もかけて書くなんて……
　　 ヽ　　　 　 　　 　 i　　　　丿
　 /(⌒)　　　　　 　　/￣￣´　　　これは人格攻撃だお！
　/　／　　　　　　　/


　　　　　　　　　　　　　 　∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿_＿　　　〈⊃　　}
　　　　 ／:::＼:::／::＼.　　 |　　 |
　　　／ <●>::::::<●>＼　 !　　 !　　この暴挙にやる夫は対処するお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l　　
　 |　　　　　|!!il|!|!l| 　 　 　| 　／　　反論材料を徹底的に集め、　
　 ＼ 　 　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／／　　　あの売国新聞を自主停刊に追い込むまで徹底的に……
　　/　＿＿　　　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　 /

　　　　　　　 　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　／　｀　/　 /´　　ｧｰ-
　　　　　 　 γ◎ヾ　　../／／.:.::/ .:.:ﾄ､
　　　　　／　ヾ_　 /　.://;へ、／!.:.::/:.} 　　　　　　,__-‐'''´-‐'''-‐''´
　　　 ／　　　 ｒ　　ｌ　　　 ヽ　　ｒ＾ーfノｒ_-γ--／　／
　　／　　　　　ト--＾弋＿ソ／　　　　　　　/　/// 　 `
　　|　　　　　　　＼　ゞノ ノ"}　 　　　　　　　 l l |　 |
　　|　　　　　　　　 ソ /ノ"}| 　　　 　　　　　l　　　| 丶
　　|　 　　　　　　　） '|　 　 _,,,,　　　　 ,. -'´ - -'
　　 ＼　　　　　　　ヾ ＼.ｒ"　　　　 ／　　　　　/＼ :_
　　 　 ＼　　　　　　　〃丶、__ .／⌒ヽ---┬' 　　　 ＼
　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　＞′´　　　　＼::::::::＞､＿＿__
　　　　　　　　　　／ 　 　　　l ヽ　　　￣ //小 ＼Ｙ/
　 　 　 　 　 　 . '　/ 　　　　 |　｜ﾄ　 |　 ＼'｣ﾄ ＼＼＿_
　 　 　　　 　 /　　ｌ　　　　 　|　∥| } _|　　　ｌ ＼＿ヽ_ ＼＼
　 　 　 　 　/　　　|　　　｜　|　イ厂|,ハ !　 |　ﾞ, ￣＼＼ ヽ.ヽ
　　　　　　 ′ |　ｉ |ヽ 　 ｜／/ /,.斗:‐刋　｜　|　　　￣ 　ﾚ′
　　　　　　|　　|　|｜_＼　|!　/ 〃ヽソ ' /　/　　| 　　　　＼　　　　　　　　　おいたはそこまでにしておきなさぁい。
　 　 　　　|｜　ゝ ＼　-＼∨ 　 　 　　/　ｲ　　 ﾄ 　 　　＼ ＼　　
　　　　　　| ﾄ　　＼ｨﾍ ソ　　　　　　　／　| 　 　| ＼ 　 　　＼ ゛ー
　　＼___　､ ＼＼ヽ￣´　　ヽ　__,. 　 　　　| 　 　|＼ ＼
＿＿ ＼＼|＼ ＼ ￣二　　　'´´　　　　　 | 　 　|　 ＼　＞-...　　　 ＿
::::::::::::::::::＼,　――‐∠ヽ＿ 　 　 　 　 ／ |　　 ∧__＞'´::.::.::.::.::`＜::::::::::::
::::::::::::::_／　　　―ｯ厂　 　､＼ｰ- 　＜::.::/ 　 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼:::::::
:::::::∧/　　 ／ 　/ 　　ｌ　ｌ　ﾄ　）//「＼::V　　/::.:,′::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::＼:
::::::′冫 ／ 　　 | _｣ 　|　|　|∠〈〈仆:::::ﾏ　／.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::＿＿＿::.::.
:::::|　ハ _　　,―┴ぐ_ノ-ｲ‐'::.::/ﾌ┘|::|/ /´::.::./::.::.::　　-―――-


　　　　 　 ＿＿＿
　 　　　／ﾒ":ﾞ;,.,;.ﾒ＼
　　　／ﾒ　;;.;#;;ﾒ;;.;#;;.＼
　 ／;..;；(;;;;;);;.;;;（×）;..;；＼
　 |;;.;ﾒ;;.;ﾒ（__人__）;.;;;.;ﾒ;;.;ﾒ|
　 ＼ﾒ#;;;;.ﾒ　ﾒ;　;;ﾒ;;.　;;.／
　 ／ﾒ;;　ﾒ;　;;.ﾒ;　;;;;　;ﾒ.＼

'　 l | !_／ｲl |, 　 l ',　　| ﾍ. 　 l　 　　　/ |　 ;ｉ　 ,　　　 | l
　 ,l/,r‐'´!.| ',|ヽ　| ヽ　 ｌ　ヽ　｜ 　 　 l　l　/ｌ　 l, 　 　 ｌ｜
　/ /　 　',| 十' 寸 二ﾏＴ´　ヽ.|!　 　 / ┼/-l､_,|　 　 /! !
,/ /ｌ　　　 |　丶　＼ ＿＼　 　'|l 　／ ‐ﾅ'´　|/lj 　／ /'ﾞ
. / |'、　 　 ', ‐､―r┬ｬ､` 　 　 i／　 ‐/_‐__/ /-‐'i　/
/　 ! ヽ.　 　ﾍ　≧=一' ´　 　 　 　 　 ゝ'-彡ﾏ´　/　 　 　 /'ヽ　
　 　! l　＼ 　 ヽ　 　 　 　 　 　 　　　　　　〃　 /!　　　　/　 |　　　　　　　元新聞局長として言わせてもらうけれど、
　 l　| l　 　＼　 ＼　 　 　　　　/　 　 　 ／　／i｜　 　 /　 /　　　　　　　ブン屋やジャーナリストに論戦を挑んだって勝てないわよぉ？
　ｌ　 l｜ 　 |　ト￣´　　　、＿, ＿,　 - '´-‐イ 　 ｌ|.　 　/　 /
ー ､ l l　 　| /＼＼ 　 　　´ 二´　 　／　　｜ 　 ｌ　　/ 　/＿＿, --ー　　向こうは政治家よりも遥かに情報の取扱いをみっちり訓練されて
:::::::::::| l　 　|::::::　＼ ﾞ　 、　　 _　ィ ´｜　 　 l　 　, -:/　, ｨ;::::::::::::::::::::::::　　いるから、いくら正論を貫いてもかわされるのがオチ……。
::::::::::::l｜ 　 !::::　::::::::－＿天 　 　! 　 |　　　l／´::::::/　/´ﾄ-､------
:::::::::::::', l　 　|:　::::::::/´:|:::/「l＼ 　 ! 　 !　 　l＿＿::/／　/　　＼::::::::::　　　こっちが乗れば乗るほど向こうの有利よぉ。
:::::::::::::::',　 　 l　::::::/::::::l:/　l|::､ 〉＿;-:::|　 　!::::::::::;'/ 　 ,:'　∨　/＼::::　　　
:＼:::::::::∧　　l､:::::::!:::::::l;' 　 l!::∧>:::::::::l　 　l::::::::::ｉ/ 　 / ヽ/　/　/ヽ
::::::ヽ:::/:::::ﾄ 　V＼:l＿_｣|　　lＹ､::l>|＼::l 　 /:::::::::/ 　 ,　　 !､_/__/　ﾉ|
::::::::::V:::::::::ｌ＼ ヽ‐ﾄ､:::/|　 　ヽ＼!>ーｌ|　/ｌ::::::::::l 　　 ,　　 　ー',ｰｲｿ
:::::::::::ﾍ:::::::::l/ ＼ヽＬ.V∥　 　 ヽ　 　 / /!|:::::::::::l　　　　　　　　　 /

　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　／　　　　 ＼
　　　　 ／　　_丿;;;;ヽ_　＼
　　　／　　（○） ;; （○）　 ＼　　　じゃ、じゃあどうしろというんだお？！
　　　| 　　　　（__人__）　　u　.|　　　
　　　＼ 　　　　|i!|i!||　　　 ／　　　　このままじゃあ……！
　　　／(<<<)　.｀⌒´（>>>）＼


　　　 /／/　/　　　ｲ l　 | |　　| |　　　ヽ ヽ ヽ、
ィﾆﾆ〔ゝノ_ノ　　　/ ヽ＼ヽヽ　 | l　　　 |l　 |l　 ヽ
'´／ /| |７　　　ｒ/'´￣ヽゝﾆヽ-ヽヽ　　│ | |　ヽ ヽ
ｲ/ /　! | |　　　||-ｬ─-,ﾆ､ﾐ‐`ヽ､ヽヽ　/ / /　 | ヽヽ
/ /　/ j　|　　　l|　`ｰ='-ﾆゝヽ`　　　|ノメ､/l　 │ l | l
./　 / /　ヽ　　 l|　　　　　　　　　　　ｨ_ﾐヽ`ﾘ　ハ　|| |
'　 / /　　 ヽ　　l　　　　　　　　　　l､'rヽj`ｧ' メ　| / ﾘ
　 `,´l　　　 lヽ　ヽ　　　　　　　　　/ﾉ `'',イ　　/ｲ　　　ほんとにおバカさぁん。
　 /| |　　　|　 ｀丶ゝ　　　 ｰ､ｰ- ､ 　　　lﾉ　 ,ｲノ
. /│|　　　|　　　　　　　　　　ﾆ ´　　　ノ　イ |　　　　　　こういうのは無視するのがいいのよぉ。
/　 ! |　　　!　　､　　　　　　　　　　 ｨﾆィ |　|lハ　　　　　「私は眼中に無い」ってね。連中はあなたを怒らせてもっと儲けたいのだから、
　　|　!　　 |　　 _`ト_､ _　　　　 , イ　　　 !　|ル'　　　,ｲ　すかしを食らって次の手に困るに決まっているわぁ。
　 ハ ﾍ　　|‐' ￣,.ィ´ヘ` ｰ- イ　 |　　　 |l　|　　　　/│
ノ　 ﾍ ﾍ 　 |　<´ｨ´　／介「`ヽヽ│　　　ﾊ　l　　　/　ﾉ　　　　
ゞ､＿ゝヽ 　!　 ＼ｰ´／ハ トﾆﾉノ !　　 / ﾊ　ﾄ、／／,ｨ　＿ ,　
　 ヾゝヽ.ヽ　lｰ-､ ￣ 1 |│|ヽハ 」　　/　_ﾊ _／ ｲィﾆｨ'´

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　. 　 　 ／　　　　　＼
　　　　 　／　　u　　 ノ　　＼
　　　　／ 　　　　 u （●）　　＼　　　ほんとにそうなるかお？
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|
　 　　 ＼　　　　u　　　.｀ ⌒／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼


　　　　　　　　　　　 /　￣ ｀ ｰ　､
　　　　　　　　　　＿ﾄ-　 　　　　 ｀ヽ.
　　　　　　　　／　　 ＼　 ､　　　　　 ＼
　　　　　　 ／　　　　　 ` ｰヽ.　　　　　　ヽ.
　　　　　 ./　　　　　 ／ ,　　 ﾞ;、　　　　　　}
　　　　　/　　　 　／／7　}　!　ﾞ;、　　　　　 i
　　　　　i 　　　／{/ ∠/ｲ ﾉ! ﾉ　＼　　　　　!
　　　　 ﾉ　i　 /　　　　　 ′ i,ﾊ　 i　｀ヽ.＿_ﾉ
　　　／＾! {　!「≧_､　　　 ＿,厶　}　 }　　　i
　　　　　 }ヽ ヾi〔 ，}`　　 彳，iヾﾉ 　i　i　　}
　　　　　 | , `r.ゝﾞｰ′ , 　 ﾞｰ‐' /　./　/ ,ﾊ{　　　我輩はそういったことには詳しくは無いが……
　　　　　 iﾊ　}、　　　 _ 　　　∠.／　,ﾊ/　　　　もしそうでないにしても、彼らが情報どおり蒋一族を担ぎ出せば
　　　　　　 |/Y.`　 、＿｀_＿,. rｲ_,／　　　　　　時間と共に求心力は失われるであろう。
　　　　　　　　　_ﾉﾞ={i／{i／ﾍ{/+＼
　　　　　　　 ／ {/ /°ﾟ}　 └r､　　＼_
　　　　　　　{ ﾍ,/ /°ﾟ/　　ﾉ }　＼　 //:ｽ__
　　　　　　　.Yﾌ}. {°ﾟ {￣_, {〈　　 ｀ヾ_/人＿)、
　　　　　　　 ∨　i　　〈￣　 ﾍ ＼　　　//　／
　　　　　　　 /　　!　　 `　　　ヽ. ,ｽ　_,ﾌ r'′

┌───────────────────────────┐
│その後平静を取り戻したやる夫は報道に無視を決め込め、　　　 │
│長老による調停の結果をもつことにした。　　　　　　　　　　　　　　.│
└───────────────────────────┘

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　…………。
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

┌─────────────────────────────┐
│しかし数日前に調停を求められた長老たちの反応は総じて悪く、　　　.│
│むしろ今回の騒動について愚痴ばかりが目立っていた。　　　　　　　　.│
└─────────────────────────────┘

　　　　　　 　 　 　 _..　　- ―――― -　　.._
　　　　　　　　　　ｆヾ爻爻爻爻爻爻爻爻ｼ:::l
　　　　　 　 　 　 lヾミ爻爻爻爻爻爻爻ｼ:::/l
　　　　　　　　 　 |ﾐミヽヾﾐ爻爻爻爻爻ｼ::/ｲ
　　　　　　　　　　|ミヾﾐゝヾ爻爻爻爻ｼ:::/ｲl
　　　　　　　　　　|ミ（ , ベヽ､::::::::::::::::::::ノｨ:ﾘ
　　　　　　　　　 ｒ‐､(〃^ヽヽ､｀¨¨ﾌ／ ｌ|〈ム　　ありゃなんなんすか？
　　　　　　 　 　 ｌ.ﾍﾘ そなﾗ)`ﾞ ﾘ'ｨ'なﾌ`' ﾘｲl
　　　　　　　　　 ｌヾｌ　　｀"´　　: l　｀¨´　ﾉリ　　もうちっと気遣いできれば
　　 　 　 　 　 　 〉┤　 :　　 　 : l　　 :　l''´　　防ぐことできたんじゃないっすかねぇ～？
　　　　　　　　　〃7l　　:　　 __`'"　　:　l
__　　 / ニ.ヽ　/　ハヽ　:　 こ二(匸｝＼　　　　前総統時代の頃じゃあ考えられないっすよ！
_　￣{ ｆ.l L｝｝￣/ﾞ´）ヽ＼　　=＝`ー､　＼
　￣入<l lﾌﾉ､　レｒ ､_ ＼｀ヽ､＿ ∠　)　.._',
　 /　/´￣ 　 ＼ Ｌ ノ 　(￣￣（(＿）＿,.＿｝＼
　 !　ｌ　　　　　　 ＼　　/　￣｛（(___}____,.___: ）　＼
　 |　　　　　‐-　＿　ン　　　 ｝ヽ　 （___:＿　）＼


　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　|.　　（_人＿）　　　u　|　　申し訳ないお。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／　
　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　./　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　(＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　!､＿__!､＿_＿＿_つ

┌───────────────────────────────────┐
│その中で比較的協力的だったのが、農複会時代やる夫の上司で　　　　　　　　　　　 .│
│長老の一人だった蒋彦士で、非主流派たちとの連絡役を受け持つことにした。　　　 .│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　　　 　|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ:::.|
　　　　　 |::::::::/　＼ 　 ／ .l::|
　　　　　 |:::::::〉（ ●）　（ ●）|　　やる夫く……いや総統のために一肌脱がなきゃ！
　　　　 （@　::::::⌒（__人__）⌒|　　
　　　　　 |　u　　　｀ ⌒´　　 |
　　　　　　＼　 　 　 　 　 ,／________
　　　　ノ"''ﾌ:ﾉ|ﾞ x_____ ノ!:::_,,,L,,ﾉ,,ﾉ_ノﾞ>i、
　　.／ﾍ"　ﾑﾉ:::::| (__) |-''"::::/　　　 ﾞヾノヽ
　 /（:::::::ﾞソ"_;;;;;;ﾉ ハ ヽ　''"ヽi、 　をノ
　（::::ヽ,ノ"!,,_::;／ i　 .i　ヽ_;;:::::"ヽi、
　 ^ﾞ''" ／::::;ｼ　　.i 　.i　　＼::;;ノ::::）
　　　 （::::ヽへ、　 ヽ　丶　　 ﾞ''ヽ,/

┌───────────────────────────────────┐
│調停を待つ3月5日の夕方、党大会に向けてやる夫は李元簇と共に国民代表の　 　 .│
│家々を回っていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
└───────────────────────────────────┘

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）.＼
　 ／ /// （__人__） /// ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´　_ 　 ／
　　 （　ヽ　 __＿　.／.／
　　　.＼ ＼|　 .,ﾚ゛／
　　　　 .＼旨 爻ﾝ


　　　 　＿＿__
　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）
　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ　　おお、わしが育てたやる夫が来たか。
　　.しi 　　r､_） |
　　　 |　 `ﾆﾆ' /
　　　ﾉ　`ｰ―i´

┌────────────────────────────┐
│国民代表の1人には李煥の妻である潘香凝も所属している。　　　　.│
│やる夫が挨拶のために彼女の家を訪れるのは当然だった。　　　　..│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　 ,. .‐ :ア´: : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :｀ヽ、: : ､: :＼
　　 　 　 　 　 　 /: /: ;.-へ.､　、: : :ヽ: : |: : : ﾍ
　　　　　　 　 　 |:|:.|: /　 　 ｀ｰ ミ__ｰ,r⌒): : : ﾊ
　　　　　　　　　 ヽ:.Ｖ__　　　￣｀ヽ. |:｀T l : : : : |
　　　　　　　　　　 |:.|,..、　　 ,ｨ=‐､　|: : | ': :.| : :.|
　　　　　　　　　　 |´ﾊ::} 　 　 b:::;ﾘ' |: :/‐､: | : :.|
　　　　 　 　 　 　 ,! :| ¨r　 　 ¨´ 　 ﾚ ムﾉ: | : :.|
　　　　　　 　 　 /: | ﾄ、ー‐　　　　　ヶｲ : : | : :ﾍ
　　　　　　　　 /: :/: |: ＼　　 _,.　 　 |:/: :l: :| : : ﾍ
　　　　　　　　l: :/: :./: :.| |￣]　　　　j/: :/: :ﾄ.: : : ヽ
　　　　　　　　∨: :/:|: : |_l／ﾉ　　 ／: :ノヽ:ハ: : : : }
　　　　　　　　 ヽ: :ヽ‐ ´__∠__／（: :／　　 ｀ヾ: : :（
　　　　　　　 　 ﾉヽ: :） /ニァ´　　∨　　　　　 ヽ: : ）
　　　　　　　　　　　　　　　　潘香凝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　　　　 ‐ 二　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　￣ ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　 ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　 ＿｢_l_　 i┐ . 　 　 　 　 ｌ二二l　　　　　　 　 　 ＿｢_l_　 i┐
　 　 　 　 　　　　　 　　　,､ ―　､｢`'ｌ‐「l、　　　　　　l ﾛ　l　　｢ ｌ┐ 　　　.,､ ―　､｢`ｌ- _
　　　　　　 　 　 　 　　,ｒ'' 　 _. 　 ｀ヽ`ｒ－－‐-－－‐-－－‐-－－‐-,ｒ'' 　 _. 　 ｀ヽ　⊥_
　 　 　 　 　 　 　　　　l' 　イﾛヽ　 　l ｌ ｒヽ　ｒヽ　ｒヽ　ｒヽ　rヽ　rヽ　rヽl' 　イﾛヽ　 　l　　ｌ ヽ
　　　　　　　　　　　　く＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝＝==,>､_l_l
　 　　　　　　　_　　　　l~￣￣￣￣￣l!ﾞ~￣￣￣＾ﾞ￣￣￣￣￣ﾞ￣~￣|￣￣￣￣￣~!`'‐ﾆl
　　　 　 　┌‐ｉ'''‐┐　 |,llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll llｴlｌ,|┌‐i‐┐_
_,,＿_,,-''´￣￣ヽ `''‐ ､|.llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll ll ,,-''´￣￣＼ ､＿,,_,＿
￣￣|￣￣￣￣~|￣￣l!l￣l.ｨ－､l￣l l!l￣l l￣l l￣liｨ全.､ l￣l l￣l l￣ｌ| l￣l.ｨ－､ｌ |￣￣￣￣~|ｌi|￣￣￣
　｢_l ,!｢_ｌ　｢_l　｢_ｌ|｢l｢ｌ｢ｌl!llｴll llｴlｌ llｴll l!llｴll llｴll llｴlli.l!;;;;;ｉｌ llｴll llｴll llｴlｌ| llｴll llｴlｌ ｌ |｢_l　｢_l　｢_ｌ,|iｌ| ｢_l　｢_l
―ｰ‐!======== |====l!llｴll llｴlｌ llｴll l!llｴll llｴll llｴlli.l!;;;;;ｉｌ llｴll llｴll llｴlｌ| llｴll llｴlｌ ｌ |=========!.l|――ｰ‐
　｢_l ,!｢_ｌ　｢_l　｢_ｌ|｢l｢ｌ｢ｌl!l二l_l二ｌ_l二l l!l二l_l二l_l二liｨ= =､.l二l_l二l_l二ｌ| l二l_l二ｌ_ｌ_|｢_l　｢_l　｢_ｌ,|lｉ| ｢_l　｢_l
　　　l　 　　　　　|　 　 l!ｒｰ、ｒｰ､ ｒｰ、l!ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､.|ｒｰ､|l,ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､| ｒｰ、ｒｰ､ ｒ.|　 　　　　　|ｌ;ｨﾍ.
　｢_l ,!｢_l　｢_ｌ　｢_ｌ|｢ｌ｢l｢ｌl!ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ l;;;ｨ'ﾍ.!;;;;ｌ ｌ;;;;;ｌ ｌ;;;;;|.|ｌ;;;;;ｌ|l,l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ| l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ,ｨﾍ.ｌ .｢_l,ｨﾍ_l,|<;;.ﾐｽ ,｢_l
￣￣￣￣￣￣￣￣｢｢￣￣￣￣ <,;;ﾐｽ￣￣￣￣/三三'i￣￣ｨ ‐､￣ｒ´;;ヽ￣￣,<;,;ﾐｽ￣<;;.ﾐｽ￣ll!´￣￣
――ｒ´;;ﾍ ‐､´;;`ｒ´;;ヽ'―‐ ""ｨ‐､―,li!´―ｒ´;;ヽ―'―ｒ´;;ヽ' ~;;ヽ ;;;;ﾐｌ‐' 　'''''`――ｰli!´――li!´―――

　　　　　　　　　　　 ___　　 ___
　　　　　 　 　 ,.- ´　　 ｀l´　　 ｀ヽ､
　　 　 　 　 ／ ／　　　　　　｀ヽ.　 ヽ
　　　　　　/ j /　　 ／ ,∧　＼.　ヽ.　ﾍ
　　　　　 ハl/　_,-' ,　'　　ヽ､　ヽ､. l _ハ
　　 　 　 | ヽ.)ﾆ- ´　 　 　 　 ｀ ‐ こ(ノ｜
　　 　 　 |　|　| _..-‐ ´　 　 ｀ ‐- .._ | 　 |
　　 　 　 |l　j　l. r1ｽ]｀ 　 　 ´[ﾇトt,!/　 |　　　総統閣下がお越しに……？
　　　　　/l. l. ､ l　ヒｿ　　,　　 ヒｿ /ｨ l　 、
　　　　/　| l｀ｰﾍ'､　　　___　　 　 /- '/　 ヽ
　 　 ｒ'　　|/　 　 ､ヽ､　　　　 _ノ/　　|　　　＼
　　 l　　 ./　　,　 |　,H｀ ｰ ´トL{　　　ヽ 　 　 ｀、
　　 y'´ /　 　 l_ノ ´r'　　　　ヽ ヽ　　　ヽ 　 　 |
　 （　　ヽ　 　 ヽ 　 |＞─‐＜|　ヽﾉ　　　ト､　.ﾉ､
　　 l.　 ハト、　 ヽ. | -──- |,r'´　　 jノ　ﾊ'´　|


　 ∧＿∧
　（　 ´∀｀）　　はいモナ。
　ﾉ　 ｀∽)　　　ぜひお目にかかりたいと……。
（_　⌒)⌒)

　　　　　　　　　 ／: : : . . . . . .　　　j　　　　　　　　 : . ヽ
　　　　　　　　 ,.': : : : : : : : : _ -. : :　!　　　へ:　　丶、: : .',
　　　　　　　　/: : : : /: : :／　. . : :　i　　　. : . ＼:　　ヽ : : i
　　　　　　　 ,': : :i: :/: ／　　　　　　|: : .　　 : : : :ヽ　　',: :　}
　　　　　　　 !: :!.:|:,': : : : : : : : ／:　ハ: : : .　 ヽ: : : : : : :i |:　!
　　　　　　　1: :'､i:i: : : : : :,:- ´: :／　　＼ : : : . :＼: : : :ji_!:　i
　　　　　　　! : :/ﾑ}}ー:´: : :, - '　　　　　｀ｰ ､＿ : :＼{{/j: :　}
　　　　　　 j　: {:ヾ十 ― 二 --‐¨　　　 ¨ー ､＿_￣ i" i´: :　',
　　　　 　 ,' . : i ,{: : ! ￣_,,,,,,,,,,, ヽ　　　　ム,,,,,,,,,,_ ￣ｊ　ﾊ : :　 '、
　　　　　 / . : :i {ﾊ: ﾊ 《''{ひｪ::}ヾ　　　　 "{てｪ;:}''》 / ∧ }: : : . ヽ　　　
　　　　　/. : : : l弋 Nﾍ 　kゞｼi　　　　　 　 iぅｼﾌ　/: /ｿ丿/: : :　 ＼　　…………。
　　　 ／. : : : : :|: : f-ゞi　 ￣　　　　　　　　 ￣　/V｀¨´ :λ　　: .　 ヽ
　　　{ : : : : : : : : : :/ : : ＼　　　　 '　　　　　 ／:/: : 　　:|: :ヽ　: :　　 }
　　　ヾ: ／ : : : : :/: : :　 : !＞ 、　 ´ ｀　　､＜: :/: :　　　 :i: : : }. :　　 /
　　　　Y: : : : :_: /: : 　　: : :};:;:;:;| ｀ ー　´　|;:;:;:;/: : : 　　　:}､ . : :　　/
　　 ／: : : : : i∇: : 　　i: : /:;:;:;i｀　　　　　´^i ,': :　　　　　j;::::ゝ､ : .,'＼
　　{: : : : : : :{　{: : : 　　∨;:;:;:;:i＿　　　　＿-|i; ; .　　　/ ,'::::/　 }　|.　 }
　　i: : : : : : :i　ヾ: : : : : . .＞、|_,.ｒx-―-xｪ､_j;:ヽ: :　　{シ:／　　i: :　 ｿ
　　 ヾ: : : : ,'　　　＼ :i: : : : : }|;:;::;_;=-=;_; ; ;/::::_）　　　}´　　　 i: :　/
　　　　＼: :{　　　 丿＼: : : ｿ i＿,..r‐-､＿/=´ｧ　　 ソ　　　　 i:　/
　　　　　 ）,'　　　　　　 ヾ>/;:;::i;::; ; ; ; ; ; /:::::/,ィ7￣　　　　 　 l　{

┌───────────────────────────────┐
│その日潘香凝は病を患っており、やる夫に配慮して面会を見送った。　　　 │
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　 ,. .‐ :ア´: : : : : :｀ヽ､
　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :｀ヽ、: : ､: :＼
　　 　 　 　 　 　 /: /: ;.-へ.､　、: : :ヽ: : |: : : ﾍ
　　　　　　 　 　 |:|:.|: /　 　 ｀ｰ ミ__ｰ,r⌒): : : ﾊ
　　　　　　　　　 ヽ:.Ｖ__　　　￣｀ヽ. |:｀T l : : : : |
　　　　　　　　　　 |:.|,..、　　 ,ｨ=‐､　|: : | ': :.| : :.|
　　　　　　　　　　 |´ﾊ::} 　 　 b:::;ﾘ' |: :/‐､: | : :.|　　私は病気なので今は会えないと言っておいてください。
　　　　 　 　 　 　 ,! :| ¨r　 　 ¨´ 　 ﾚ ムﾉ: | : :.|　　でも、投票日ではかならず総統に入れるのでご心配なく、と。
　　　　　　 　 　 /: | ﾄ、ー‐　　　　　ヶｲ : : | : :ﾍ
　　　　　　　　 /: :/: |: ＼　　 _,.　 　 |:/: :l: :| : : ﾍ
　　　　　　　　l: :/: :./: :.| |￣]　　　　j/: :/: :ﾄ.: : : ヽ
　　　　　　　　∨: :/:|: : |_l／ﾉ　　 ／: :ノヽ:ハ: : : : }
　　　　　　　　 ヽ: :ヽ‐ ´__∠__／（: :／　　 ｀ヾ: : :（
　　　　　　　 　 ﾉヽ: :） /ニァ´　　∨　　　　　 ヽ: : ）

┌──────────────────────┐
│やる夫達も病ならばと問題にしなかったが……　　　 .│
└──────────────────────┘

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼　　　まーしかたねーお。
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　　
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |　　　うつされたくもないし。
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /


　　/:::::::::::::へ::::::::::ヽ
　/:::::::::／__,　＼:::::::ｌ
　l:::::::::l -ｰ 　 -､ ::::::!
　l:::::::|　　　　|　　|:::::l　　　　　そうだね。
　l:::::i;|　　　　'　　,ｌ::::l
　l;;;;;;;| `ｰ　￣ , ';;;;;;;!
　 ,,rへ､_　｀ 〔´__
／l :ヽ､　ﾞ7'r'Yヽ､ﾞｰ､
: : |: : : ヽ/ |ミ}ｲ: :ヽ: ＼
.: :.＞': : ヽ/ミ.| .ｌ: :＜: : ヽ

┌───────────────────────────────┐
│翌日、マスコミはこれを総統に対する非礼として大々的に取り上げる。　 　 │
└───────────────────────────────┘

　ｶﾀｶﾀ　∧＿∧
　　　　 |(@∀@-) 　ﾄｸﾀﾞﾈﾄｸﾀﾞﾈ
　　 ＿|￣￣||＿）
　／旦|――||/／ ／|
　|￣￣￣￣￣|￣|


　　　　　　　　 _　　-‐{薔}…‐-　__
　 　 　 　 　／:::__:::-‐¨￣￣ ￣＝」）ﾄ､
　 　 　 　〃::::/　　　　　　　　　　　 ヽ._＞ｧ‐
　　　　　　ll::/´　　　/　 　｀ヽ　　 　 　 Vハ
　　　　　_,'Vｉ　/　 /　/:M、　!　　 　 　 l
　　 　 ／<//l､　　| 〃　｜ヽl 　 |!　|　 ||
　　 　 ヽ／/{∧　⊥L._　 |　｜ 〃l.l.|　 |　　 　　_,---- ｲ
　　　 　 //'l |┘ .⊥」.._ ｀iト　| /イ川　 i|　　 ／:::::::::::::::ｆイ
　　 　 　 八.{（|　 弋_Uメ｀　 ﾉ七ｊアﾉ / |　／::::::::::::＿::ゝ　　　ネタはじゃんじゃん流したげるわぁ。
　 _,　-― ､l＼ﾍ　 | ￣　　 　 ﾞー' ｆ|/| ｎ__/::::::::::::::::､:::＞
ｧ::::::::::::::::丶l　l　〉､ﾄ.､　　`::-　　,ﾂ|　ｊ/└く＾＼::::::ヽ::j
´イ::, -ｬ:::::::l　/:;:;:;＼:;｀ﾌｊZス爪ﾊ ﾚ'ノと⌒ }⌒ヽｰ-ゝ
　 ﾚ　 /ノ::::l ｛:;:;:;:;:;:;｝んｲ薇个く／`ァーく:;:;:;:;丿
　　　 ´し::::l　んく_ｊ.从:;:;_｣ム⊥＞‐-く　　 ￣
　　　 　 　 l　 ｊ　 |｀lY´ ＞ｊﾔｽ､::::::::::ﾉ`く⌒}
　 　 　 　 /　 |　 | l　〉´:;:;:;:;}ｆ:;:;:;ヽ.／ヽ::::::ノ
　　　　　/　 _｣　,′ ﾉ:;:;:;:;メ.:;:;:;,.ﾍ:::::::::V
　　　　　 （＿__,〉∠.._rィ＾.__:;∠.__入:::::::V
　　　　　　　　　 ｀^＾＾　　　　　　　　}:::::::＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉、:::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ‐'

┌──────────────────────────────────┐
│李煥はこの時留守にしていて、本来ならばこの件と関わりがないのだが　　　　　.....│
│世論は「陰気な保守派外省人」である彼と妻が「本省人」総統を蔑ろにした、　　　...│
│と捉えますます非主流派の立場は弱いものとなっていった。　　　　　　　　　　　　　..│
└──────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　 /＼＿＿_／＼
　　　　　　　　／､-―'　ﾞ､ー- :::＼
　　　 　 　 　 |　（◎）,　、（◎）、:::|　　　民主化に好意的だと思ったら……
　　　 　 　 　 |　　,,ノ(、_, )ヽ、,,　::| 　　やっぱり阿山は阿山かよ！
　　　 　 　 　 |　 　 ;‐＝‐ヽ、　.:::::|
　　　　　　　　＼　　｀ニニ´　.:::／
　　　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ＿
　　ﾐ　ﾐ　ﾐ /　　､　　　　　､　　〆ヽﾞ￣ ｀i
　　　-─´⌒ヽ_/　　　　　 ﾞ　　lヾ_ ,|ヽ─ヘ
　　( _i _i＿ﾄ､__)l 　　　　　　　　`､´/　 　 　ヽ
　　l||l 从/　　/ ヽ　　,＿＿__　　　｀　　,ヽ　　ヽ
　ヾ　-─ヽ　ｲ_　ヽ /　　　　￣￣￣￣`ヽ Ｙ 　 ゝ‐-､
　　( _i _i＿ﾄ､__)　 ヽ､＿＿_⊥＿＿＿＿ﾉ 「＿＿＿ﾉ

┌──────────────────────────────────┐
│非主流派を見限る人間は後を絶たなかった。二月政争勃発前、　　　　　　　　　　...│
│パラグアイ大使となっていた王昇が帰国し非主流派との連携を画策したが、　　　...│
└──────────────────────────────────┘

　　　　　　　⌒ヽ‐､__,r┘冖:⌒::::::::::::⌒:冖└vＬ　 　 　 ＿_,
　　　　　 　 ー､､_>:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼__,〃´￣
　　　辷 ‐ 、　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く　　　}ﾚ'
　　　　 ｀^L:Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_／´___ノ
　 _r一 ､_　/::::::::::::::::::::::::::::::_:_:_:_:_:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::::::::::〈_／/⌒ヽ
.　｀￣｀`ｰｧ:::::::::::::::::::::::::::／,.二二二、＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
.　　 _＿_,'::::::::::::::::::::::::／／　　 ___ 　 ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::〔_
　　　 ￣{::::::::::::::::::::::〔 く{::. 　 〃こハ 　 :}>､〕:::::::::::::::::::::::::[＿___,ノ　　ラテン女の尻は最高でした。
　　ｰ ､__j:::::::::::::::::::::::::＼＼__弋{:::::}り__／／::::::::}::::::::::::::::::〔￣⌒´
　　　　 _〕:::::::::::::::::::::､:::::::≧三三三三≦::::::::::::/.::::::::::::::::::L､__ __
　ｰ＝彡ﾍ:::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／.:::::::::::::::::::_／⌒Ｌ,
　　　　　　';:::::::::::::::::::::::::｀:‐-:::､:_:_:_:_::::-‐:::´.:::::::::::::::::::::く_
　　 　 _,r=厶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::_〔⌒′

┌──────────────────────────────────────────────────┐
│情報をリークされた後の混乱振りを見て情報系出身だった彼は大いに失望し、逆にやる夫に接近するようになった。　　　│
└──────────────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: ､
　　　　　　　　　　＿＿＿　　　 　 　 　 　 　 　　　　　 ～〈／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)　　 い　 ロ　
　　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼　　　　 　 　 　 　　　 　　　〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜、　　 い 　リ　
　　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　　　　　 　　 　　~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,）　　よ 　コ　
　　　　　／ 　 ///（__人__）///＼　　　　 　 　 .､_　,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ=＝=く:::::::,:::::ヽ　 ね　ン　
　　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　　　　　　 　 `V::::::::::::::::::::､_γ　　　　　 ｀ヾ,_　＜　！　は
　　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　　　　　　　ｌ::::::::::::::::::::::く( 　 γ⌒ヽ　　)>　く,
　　　 　 ／　　　　　　　＿＿|__＿.　　 　 　 　 ～v,ん:::::::::::::::´:::::::=; 　　　　　　,=ﾆ ｀／l／!／⌒Y
　　　 　| 　　ｌ..　　　／l　ﾛﾘﾛﾘ　　 `l　　　　　 　 　 .l:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ=＝=イ ´::::ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　ヽ 　丶-.,／ 　|__　幼女ﾓﾉ_| 　 　 　 　､m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　/`ー､＿ﾉ　／￣￣￣￣／ 　 　 　 　´　" ~ ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

┌────────────────────────────────┐
│副総統候補の蒋緯国もまた立場は苦しいものとなっていた。　　　　　　　　 　 .│
│蒋経国とは仲が悪く、常に警戒されていた彼は表舞台に立つ夢を抱いて　 　 │
│いたものの、調査で100票も集められていない事がわかると　　　　　　　　　　 .│
│途端に周囲の支持を失っていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　　__,.イ:::::::::::::7;;;;;;ヽ:::::/;;;;;i:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-､::::::ﾍ
　　　　　　／:/:::::::::::::::::::7;;;;;;;;;;;ﾍ/;;;;;;;;;',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',:::::::ﾍ
　　　　 y'::::::/::::::::::::::::/::::y',;;;;;;;;;;i:::::::::',::::::',::::::;::::::;::::::::::::::::,::::',::::::::ﾍ
　　　 ./::/::/:::::::::::::::::::i:::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i:::::::i::::::i:::::::',:::::::::::::::',:::',::::::::::',
　　　/::/:::i::::::::::::::::::::::i:::::j-^｀｀``´´´^'i::::::i:::::::i::::::::i::::::::::::::::i:::::i::::::::::i
　　 7::i:::::/::::::::::::::::::::7:::::i　 　 　 　 　 .i::::,':::::::j::::::::i:::::::::::::::::i:::::i::::::ノi
　　 ｊ:/j::y::::::i::::::::::::::j ',::::',__　　　　 ,＿,':,'::::::::7::::::::j::::::::::::::::::i::::i:::::::::i',
　　〃〃 !:::::::::::::::::::::イ::::::ノ　　　　 `''7--:::::7;:::::::7::::::::::::::::::j:::j::::::::7:i
　　　　i　ﾔ:::i:::::::::::::::i. _',:::',__　　　　　　__i≦__i-'"|::::::::::::::::::,'ﾍ::::::::/:::j
　　　　 　 .',:i `ヽ;:::ﾊ 久ﾁ心`　　　　　 "'爪丐癶､:::---､,-'| ',',::ｲ:::::::l
　　　　　　　`　 .j:::::ﾊ　弋斗　　　　　　 弋ﾋ必 '"!::::::::::::::::::|ノ.ｊ::::::::::::|　　お義兄様が死んで、やっと日の目を
　　　　　　　　　7:::::::ﾊ　 ´¨｀　 　 　 　 　 ´¨¨｀　|::::::::::::::::::jイ::::::::::::::|　　　見ることができたと思ったんだけどねぇ……。
　　　　　　　 　 j:::::::::::::',　　　　`　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::i::i:::::::::::::::j
　　　　　　　　 7:::::::::::::::ﾍ　　　　ｫ---､　　　　　 ,ｨ:::::::::::::::::i::|:::::::::::::::i
　　 　 　 　 　.7:::::::::::::::::::＞.､　　￣￣　　　　 イ .|:::::::::::::::::i::i:',:::::::::::::',
　　　　　　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::＞､　　　 . ＜　 　 i::::::::::::::::,':::i::',:::::::::::::',
　　　 　 　 　 i::::::::::::::::::::::::::::::::i: : : i ￣ 　 　 　 　 !:::::::::::::,':::::',::',::::::::::::::',
　　　　 　 　 .i::::::::::::::::::::::::::::::::i : : :.!　　　 　 　 　 i::::::::::::,':::::::::',:::',:::::::::::::',

　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿／ ヽ―― x '＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　　　　 ＼／　　　￣ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,　/ ,'　 !　　　　　　 ヽ　　 ﾊ__
　　　　　　　　　　　 /　　/　|　|　 |　/ヽ　 , ﾍ.　 ! 　 ! 　 ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 |　　 | 　|　|　 |　|,,, ､,, ､,,,| 　| 　 |　 i　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,'|　　 | 　|　|　 |　|　 　 　 |　 | 　 | 　| i| |
.　　　　 　 　 　 　 | !　　 !　∧_! -i!　!　 　 　 !　｣_　/　/　i |
　　　　　　　　　　 | ヽ　 i|　!tﾆﾑヱ}｣　　　　ﾑ旡ﾆzx_/　 ｨ !
　　　　　　　 　 　 |　 ﾍ_ﾊ__|　 　　　　　　　　　 '￢'　|___/j/
　　　　 　 　 　 　 |　（ i 　　|ヾ＝=''　　　 　ヾ＝=''|　　|　|　　　　　　でも林君は頑張っているし、　　　　　　　　　　　　　
　 　 　 　 　 　 　 |　/│　　|　　　　　　, 　 　 　　 !　　!　|　　　　　　私だって蒋家の者として……あら？
　　　　　　　　　　|　|　i! 　　|　　　　　　　　　　 　 |　　| 　!　　　　　
　　　　　　 　 　 │ |　 !　 　|ヽ　　　 ´　`　　 　, ｲ 　 !! 　|
　　　　 　　 　 　 |　|　│　　! 　 > ､　　　　 , <　│　 || 　 !
　　 　 　 　 　 　 |　|　　ヽ　 |-‐ri| 　＞‐＜ |ー- |　　ﾘ　 │
.　　　　 　 　 　 │ | |　　 ヘ| 　|ﾉ 　　　　　{　 　ﾑ‐'´　 　 !
　　　　　　　　　 |　| |　　　　|　 |　　　　　　 ｀i　 |　　　　　 |
　　　　 　 　 ,r‐┴.| |　 　 　 !　 !, -―― --､|　 |　　　　　 |t ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌｫﾝﾌｫﾝﾌｫﾝﾌｫﾝ>

　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿／ ヽ―― x '＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　　　　 ＼／　　　￣ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,　/ ,'　 !　　　　　　 ヽ　　 ﾊ__
　　　　　　　　　　　 /　　/　|　|　 |　/ヽ　 , ﾍ.　 ! 　 ! 　 ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 |　　 | 　|　|　 |　|,,, ､,, ､,,,| 　| 　 |　 i　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,'|　　 | 　|　|　 |　|　 　 　 |　 | 　 | 　| i| |
.　　　　 　 　 　 　 | !　　 !　∧_! -i!　!　 　 　 !　｣_　/　/　i |
　　　　　　　　　　 | ヽ　 i|　!tﾆﾑヱ}｣　　　　ﾑ旡ﾆzx_/　 ｨ !
　　　　　　　 　 　 |　 ﾍ_ﾊ__|　 　　　　　　　　　 '￢'　|___/j/
　　　　 　 　 　 　 |　（ i 　　|z=＝ミ　　　 　 ｨ＝=ｚ|　　|　|
　 　 　 　 　 　 　 |　/│　　|　　　　　　, 　 　 　　 !　　!　|　　はい、どちらさま？
　　　　　　　　　　|　|　i! 　　|　　　　　＿_　　　 　 |　　| 　!
　　　　　　 　 　 │ |　 !　 　|ヽ　　　 ｀ー'　　 　, ｲ 　 !! 　|
　　　　 　　 　 　 |　|　│　　! 　 > ､　　　　 , <　│　 || 　 !
　　 　 　 　 　 　 |　|　　ヽ　 |-‐ri| 　＞‐＜ |ー- |　　ﾘ　 │
.　　　　 　 　 　 │ | |　　 ヘ| 　|ﾉ 　　　　　{　 　ﾑ‐'´　 　 !
　　　　　　　　　 |　| |　　　　|　 |　　　　　　 ｀i　 |　　　　　 |
　　　　 　 　 ,r‐┴.| |　 　 　 !　 !, -―― --､|　 |　　　　　 |t ､

　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　叔父貴、俺だ。
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　達者にしているか？
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
　　　　　　　　　､ ;:_,,"　　 ／　　　　./:::::::: 　./:.:.:.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　`''､　 　 .,/ ,-‐､:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:


　　　　　　　　　　　　　　 ／　, - ' ¨ 　＼ ｀ >-､
　　　　　　　　　　　　　／ ／　, '　, ' 　　|‐'´　　ヽ
　　　　　　　　　　　　/ヽ / 　/　/　//ヽ,.'ヽヽ ヽ　＼
　　　　　　　　　　 　 〉　/ ! 〈　 {　 | |゛゛"''''|│　〉　　!
　　　　　　　　　　　〈 ヾ| ｉ ヽ_lyz七ﾘ>　　　| |　/　 |　ｌ
　　　　　　　　　　　/｀ﾊﾚレ|,,r==ﾐ 　　　　ﾑ,Lﾊ /　!　!
　　　　　　　　　　 //,' r | l |`V::ｿ　　　　　　 ~∨ /　/
　　　　　　　　　　// | ヽ|│!. ￣　　　 ,　r=z､ /∨l/　　　ああ、久しぶりね！
　　　　　　　　　 // │　ヽ! |　　 　rーy　　　/ 〃　　　　こっちはまあまあかな。
　　　　　　　　　//　 !　　｀､!>､ 　r､｀´　　 ,ィ / |
　　　　　　　　 // 　 !!　　 !　　｀ノノ )7 ＜/ﾙ'　 !　　　　孝武君はどう？　シンガポールでの生活は
　　 　　 　 　 ｒヾ ￣ ||　 　lr‐ 'ﾌ, '／ |ヾ|　!　 |　 !　　　　上手くいってるかしら。
　　　　　 　 ,',ﾍ　ヾヽ|| 　／　　 ∠- ｧ! ＼|　　!__ヽ
　　　　　　/!　 ヽ　| |||／　　　　 r--'ヽヽ　`ｰ､ヽ ¨ｧ
　　　　　 ,'　〉　 ヽ !_/　　 　,､┬､二ゝﾆ ＼ 　 ヽ!/│
　　　　　 ! /　　　/ |　　 ィ´　! !　　　　| ＼_　 　|_　!

.　　　　　 　 ⅳ从く)ヽ从_,)ヽ/厶彡,　 ,
　　　 　　ミト}:::::::::/(:::::::::::::::/(::::::::::仏ｲ　/ ,
　 　 　 ゞ:::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/(::::::仏ｲ
　　　ミト:::〉 ::::::: }i::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::/(辷彡
　 　,ゝ::::/(::::::::ミト :::/:::::〉::::::::: ヾ:::::::::/彡仁}}く
　　≫::::､::::::ⅱ::::}::: ﾊ:::/(:::::::::::::::}ｉ::::仏彡仁}}≦
　 ｰ＝ミ::＼从:::j::::{:::{ :::::}:::::::ノ厶イ〃彡仁}}ニ》
　　 ,ゝミ冫:::〉::}ハ::冫ゞ :|:::::xぐくi}{ 　 ミ辷彡'ﾗ
　　 ≦ミ} i{/´ l|　|:i{::|　 }|::ハ::l}　}j　　ミ辷彡ﾗ
　　　 ﾐ了 { 　 i{　}八{　 ﾙ′jﾉ　ﾉ　　　勹ミ7＾ヽ　　　　　　　　
　 　 　 ﾐ伝云八　　Y 〃　　 7j｣怯竓　　ﾗん　 〉　　　　　　　まあまあだな。ところで叔父貴、あんた
.　　　　 }}　 气≧x 》 《　厶杉tッ^ノﾞ 　 　 }〉　,　　　　　　　　副総統になるかもしれねぇんだって？
　　　N{_∧　｀￣¨ゞ}=彡^　三¨´　　　 　 __／ ＿　　　　　　　
　　rヘ{::::::..　　　　 }廴,　 　 　 　 　 ／　 厂∨ :::::}}ヘ、
::::ﾌ::::::{{::ノ八　　　　√　 　 　 　 　 ／　,　　 i:::::::::}}:::::::＼
:/ :::::: {{:::{{:::∧ 　 　 }　　 冫　　　　　　/　　八:;:::∧ :::::::::::＼
{::::::::::::Vﾊ::/ ::: .　　 `ｰ__＾　_,ｯミ　 　 ,/　　 　 ／:::::}}:::}:::::::::::::ヽ、
{::::::::::::: V/:::::: ハ　　　ニニ＾　　　　　　 ....:::´:::::::::仏ｲ:::::::::::::::::::::.....、
ゞ-:::::::::: 〉:::::::ﾑ仏　　　　　　 　 ／　／::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::/:::::ミ辷=‐ゝ....＿＿,...:::::::::／::::::::::::::::／:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::≫::::::::::::::::::::::::::辷彡:::::::::::::::／ ::::::::::: /:::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::＼


　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
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　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ　　　…………。
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.ｌ　　　　　 　 ′　　/:.ｌ::|
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､ 　 　　´　`　　 /:.:.|ｌ:l
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　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、

　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　悪いことはいわねぇ、撤退しな。
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　あんたは蒋……
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
　　　　　　　　　､ ;:_,,"　　 ／　　　　./:::::::: 　./:.:.:.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　`''､　 　 .,/ ,-‐､:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:


　　　　　　　　　　　　　 ,イ :::《:ﾍ/:|:::::::::|:: ＿ |::::::　　 i::|.／|:::.　　＼
　　　　　　　　　　　　 / ..:| :::::ｆ::/::|::／￣　　 ＼:::　|.::|-､:::::|::::　　 i, ＼
　　　　　　　　　　　／..　/⌒　＜´ 　 　 　　 ／＼:i|:::|:::￣'|::|::　､ |:: 　ヽ
　　　　　　　　　 ／／:／　　　　　ヽ 　　､　　{　　, -|::|:::::::::|::|i:: 　|: |:...　 i
　　　　　　　　／r─ 'ヽ　　　　　　 __＼ .ｨ＼　｀　　ノヾ::::::::|:ﾊ::　 |:::|::::|i: |
　　　　　　,イ´/　　　　＼ __ヽ　 {　　　ヾ::::::::::￣ ｀:::イ=≡i|ﾐ|:::　|i: |i:::| |::|
　　　ィ＝　／　　　　　　 ヽ　＼ ｀ー ' ﾉ:::::::::::::::::::::::::::ヽ._ノ ::} ＿| !:||:::| |::|
-￣,　　 ./　 ＼ ＼　　　　　レ'　｀- イ:::::::::::::::::::::::::::::｀ ＝'"／::::/;:;ﾘ|_:| t;!　　
　　 イ´/　　　　ヽ ヽ　　　　 ',　　　　ヽ　　　　　　 ｊ 　　／｀::T |/　　　　　　お黙り孝武。
　/　,ｲ! 　 　 　　 ', 人　{　　).}　　　　　ヾ　 ｒー‐ｧ　　 ｲ:::::　::|　　　　　　　　
./　/!::!　≧､　　　 ∨ ＼－' ﾉ　　　　　　 ＞-､´　_,.イ::::i|::: ::| |
{　 l |:::! 　 　ヽ　{　 j i 　 ,￣　　　＿＿　　　　　 ＞ ､:l:::| |::　|i !
l　 ヾヽ::､　　　丶二.ﾉ イ.t──＜⌒:ト､ 　　　　　　　}|!,! |: 　|ヾ|
ヽ　　ヽ＼ト　＿　イ:/ノ:/ l.＼:::::::＼ﾐ::!　ﾘ丶 ＿＿／ .|　|:＿!
　 　 　 ＼ヽ｀::ー'::￣イ　/　　＼:::ヽ:ﾄ}　ん､:::::::::≧!::　|　｀

　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／　　　　　　…………。
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
　　　　　　　　　､ ;:_,,"　　 ／　　　　./:::::::: 　./:.:.:.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:

　　　　　　　　　　　　　　 ,..,-'"::::::::::::::::::＼::/:::::::::::--::､::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　 y':::::::::::::::::::::／ヽ::::':!:::::::::::::::::::::::＞､:::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::7;;;;:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　7::::::::::::::::::::::::iﾆﾆﾞﾞ¨''ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　ﾚi:::i:::::::,':::::::≡=､ﾆﾆﾆﾆ::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::',:::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　ヾ､:::,':::::::i:ヾ_ﾆﾆﾆﾆﾆ,＝≡=､:::::::::::::::::::::!',:',::::::::::::::::|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾi:::::::| il 心ﾆﾆﾆﾆﾆヾ＼::::::::::::::::::::::::i:ﾍ:i::::::::::::::::!　　　　
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 7:::::::i ﾍ弋ｊﾆﾆﾆﾆ,='7示ヶ::::::/i::::/i:7:::::!:::::::::::::::|　　　　私はお義兄様の影としてずうっと耐えてきた。
　　　　　　　　　　　　　　　j:::::::::iﾆ;;;ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ弋zソji:/:::::j~ヽ::::::::::::::::::::::::!　　　　彼の死期が近づいていた時、ようやく活躍できると思ったら
　　　　　　　　　　　　　 　 i;:::::::ﾊ.ﾆ;=〈　　　￣￣￣/:::::::::::/　ﾉ::::::::::::::::::::::::!　　　　「蒋家の血を引く者が総統になることはない」ですって……？
　　　　　　　　　　　　　 　 |ヾﾍ:::ﾍﾆﾆ､_　　　　　／::::::::::ノ,-':::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　 　 　 　 ′ /:ヾ;:ヽ ﾍ,-ヽ ;; ;,-' /:::::::::; -────-,::::::::::',　　　バカにするのも休み休みにして。
　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::.ﾍ!::::::ﾉ　　ノ-＜　　　　　 ;;;;;;;;／::::::::::::ﾊ　　　そんなこと憲法にはどこにも書いてはいないし、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::7~∧::::',::;'-＜´　　　 　 　 　 　;;／:::::::::::::::::::::',　　私がなるのは副総統であって総統ではないの。
　　　　　　　　　　　　　　y_,‐‐7i:::::i'"i　　　　　　　　 _　＞‐::'::´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　 　 　 　 　 　 ,-i　i　i'/i::::::',:ﾍ- '" ＞‐:.':.´: : : : i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　i~ﾉ_ﾉ! .i　j::〉ﾍ:::::'-´:_:_:_:_:_:_:_:_: : : : :.i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　 〈::::::::,=-ー'"　ヽ::::ﾉ　　　　　　 ＼: : : ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　〉:::/　 〃　　 /: y　　　　　　　　 ﾍ: : :i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「￣ ￣ ｀　 ―-- ､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ヽ　」　　　　　　　　　　　 ､｀　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 ＼l ﾄ､　　　＿　 -‐' ´___ゝ./ ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ト､　!l:､-‐' ´ __　-‐' ´　　　ヽ ﾚ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　_, ﾍ＼ヽ!::l／h´ 　',　　l　l 　 　 ヽ' .ハ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l‐- '　　　l＼:::l:::l　l::l　　 l ＿l_⊥、　　 ',〃 !:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　,　'',:::::::::::l　l::レィ/ｒ,‐､ヽ /　　　.l_/ ',:::::::｀:...、　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　,　'´ 　　.ヽ::::::::l l::::::::::ヽゞ-‐'.1ｨ　　　 l ',　ヽ:::::::::::::｀:....、　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /ィ/／　　　 .l､ ヽ!:::::::l':::::::::::/ ´　　　 ! ｨ　　 !. 〉　ヽ::::::::::::::::::::｀::::......、　　　　　　ここで諦めるなんて絶っっっ対嫌！！
　　　　　　　　　　　　　　　　/　/!::::l　l､　　 l:',　〉:○:::/ﾄ､'　 　 　 　 l/:!　　lイ　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/ﾉｧ-‐' 7ヽ　 l:::l/､:::::::/ ｀´　ﾆ-- ､_, .ﾚ'l　　 l　ヽ　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　影のまま一生を終えるのは……
　　　　　　　　　　　　　　 _/／　/-‐__'_./＿_,　､ヽ::::l　　 　」,　' ´　　 .,'　 ｲヽ　ヽ　　　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::　　　　
　　　　　　　　　　　　　 ./　　　´　　＿ ＿＿ ノ:ヽ',::l　　　　　　　　　/／:ﾊ:::::＼ ヽ　　　　＼::::::::::::::::::::::::　　　　
　　　　　　　　＿ ＿ ／　　　　　　　＼∧/　　l::::::::ゝ､ _　　　　　　 /'ｲ::/l:lヽ::::､:＼.＼　　　　＼::::::::::::::::::　　　　
　　　　　　 　',　､‐／‐'´/ -　　　　　　 〉 l　　 .l::::::::::::::::l 丁::::::｀:::::::‐:::::/ .ﾘ　ヽヽヽ:＼ ＼　　　　＼:::::::::::　　　　
　　　　　　　　l　　＼::::::＼＿ ＿ _　　 〉 l:!　 ／ﾊ｀‐,::::::l　l:::::::::::::::::::::::/／｀　､　ヽ､＼::＼＼､　　　 ＼:::::
　　　　　　　__,ト､＼　｀‐-:::::::::::::/７`ヽ':l l::l／::/ ヽ､l::::::::l .l::／＞:::::／､ .､ _　　` ､ゝ-‐￢:＼＼:..､　　 ＼

　　　　 〉ヾ ヽ:::::::|　　 |/l:::/ !::::/∨:::;ｨ:::::/l:::::::::::::::::::::::::::l !::::::!´ヽ:| ∨' ´
　　　　 i!Yヽ ∨:::|　　　 ∨　l::/　l::::/ |:::/ |:::::::;;::::::::lヽ::::i∧::::|　〉:|
　　　　 | ' 小､1:::|　　　　!　 |::|　 |::/　l:ｲ　l:::::f |:::::/　|:::l　 l:::ﾉ　|/
　　　　 |､　i!　!:nゝ　　　　　 Y　　!' 　 |'　 ヽ::|　!:::l　 |::/　 ﾚ'　 ´　_
　　　　　`､::ヽ∨`　,,-ｨ^ヽ、　　　　　　　　 l::|､ |::/　 ﾚ　　　　,,--"::｀==丶,
　　　　 　 ＼'/,|　　､__:::::::::::￣::――::-､ 　 ヾ:l ﾚｲ　 ,ィ::￣:::´::::::::::::::::::::／
　　　　　　　 l:::|　　 　 ゝ::::r^‐::::::::_;::::::::::::￣l il〃〈´:::::::::::::__::;;::::;;-‐"7:/
　　　　 　 　 ﾍﾊ､　　　 ｀､‐-=--;;;;‐´ヽ::::ノ/;;;;;;::;｀_;::;::::∠_　 ｀‐´ __/:/
　　　　　　　 　 |.l　　　　 ヽ;:::￣:::::::::;;::イ　　`　　´　 ヾli-､｀:――:'::ｲ　　　　やっぱりワカっちゃいねぇよ、
　　　　　　　 　 |1　　　　　　｀'''''''''"　　　　　　　　　　　`　￣｀'''''"´　　
　　　　　　　 　 | ' ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　叔父……いや、『戴』さんよ。
　　＿＿＿.　　.!　∧　　　　　　　　　　　　　`ヽフ
. ／::::::::::::::::::` ‐|　　　,　　　　　　　　　 ,..､　　　　　 ,....　　　　　　､
/::::::::::::::::::::::::::::::|　　　｀　　　 r　　　　 　 ,｀　　　　 　 〉　　　　　　,ｧ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　 ､　　ヾ､ _　　 　 ＼　　　　 ｨ　　　　　 ／
::::::::::::::::::::::::::::::::::! __　　　 ヽ 　 ｀､‐ヽ_　　　｀　― ´　　　__, イ/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-､　　 ､ 　 ＼､i､ √i,￣_l￣ 天フYﾉｲ::/
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣`ヾ＼　丶ヾ 冂冂￣l￣7､.ﾉﾄノ:∠=-'"

┌───────────────────────────────┐
│以前言及したように、蒋緯国は公式記録では蒋介石の実の子であり、　 　 │
│長兄の蒋経国とは異母兄弟に当たるとされていた。　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　 　 　 　 !　 j川/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　　　　　　‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Yｌ:ﾄ､　 　 ヾ＝＝r　　ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ ニ′／}'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 丨　　 丶、　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ￣´"''‐ 、 　 ｀¨´￤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /「￣´　 ヽヽ ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　 　 ∧=､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |八 ＼　　 　 　＿_/　　　　　 ＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　父

　　　　 　 　 　 ／:.:.:.:.:. 　 -────＼:.:.､:. ===ミ
　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:/　　　-────ﾍ:.:.:＼ __　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　_　　 　 , 、
　　　 　 r─‐ 1:.:.:.:.:./ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.l＼:.、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／: :＼─/: :＼ __
　　　　 /＿__/}:.':.:.:/:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.、 ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. : ´/: : : ∧V∧ : : : : ヽ_.、
　 　 　 l＼イ　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:|:.:.:.:.:∨ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ / ./: :i: :/ヽ∨/ｉ |: : :|.: :i: :ヽ.
　 　 　 |:.//＿j:.:.:.:.:.:|:.:.:lⅣ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Χ:.ﾊ:.:.:.:.:.|＼:＼〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,: : i: ::|: : |! i ｀￣´ | |i : :|:: :|: : |_:.
　　 　 　 /:.:./　 :.:.:.:.l∨ート､ ＼ｌ＼:.:.:.:/::ハ!│:.:.: |、 }:.!　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |: : l: ::|＞ﾋﾕ 　 　 '|ｦﾃ ﾒ､/: :i |＿i
　　　 / /:.:./ / !:.:.:.:.:! んﾔ心、　＼ 丶 ≠气 |:.:.:.: |:∨:.|　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　 　　　　 　 | |: : |: :匕斗ﾐ 　 　 行丐ミ､l_/: |二}
　　　 ∨l:./ /:.::|:.:.:.:.:ｌ　乂zツ 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.: |:.厶:l　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 Ll､__ﾄ､_fんﾊ}　 　 　 hひﾘﾉｉ : : |彡〕
　　　 　 |:.Ｖ:.:.从:.:.:.:.:.:、　 厂ｌ　-､ _'＿　　　,小:.:.:〃 !　｀ト --- ミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |: ::i ゞ-ﾟ'　 ´　　´￣｀　| : : |∨:|.
　　　　　Vハ:.:.xﾍ:.:.:.:.:.l＼.|　 / ） }　 У　.ｨ: : !:.:./i:i: :| 　 }　　　　　ヽ　　　　　　　　　　 　 　　　　　　.　 　 | | :.　　　 r─ ｧ　　　　| : : |.ﾉ: |:i
　　　　　　　∨: :ヽ＼:.:ヽ ﾉ／ 　 /一 ／ /|: : !:ｲ: i:i: :|　　　　　　　　′　　　　　　　　　　.　　　　　 　 　 　 | | 人　　　 ｰ 　 　 　 ,:| : : |: : :l |
　　　　　　　/＾＼: :＼ヽ/´、　／ ￣　　／|: : : : : i:i: :|　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | |′:|i::...、　　 　 . ィi :ﾘ : ｉ:j.: :|: :|
　　　 　 　 .′　　＼: :V　　 ￣￣｀Y￣ ／|: : : : : i:i / /／￣⌒　.′　　　　　　　　.　　　　　　　　 　 　 　 l∧ : ||:: :ｉ|｀ ｰ　´　 |:!/: ;ｲ/: : |ｉ :|i
　　　　　　i　　　 　 .ヽﾊ 　 　 -─‐{二　イ|: : : : /i:/ .イ　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'|/＼!! : |l　　 　 　 |7／:/: : : ||:.:||:i
　　　　　　　　　　　　　　　　異母兄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　異母弟

┌────────────────────────────────────┐
│しかし、その実は孫文の側近の戴季陶と、日本人女性との間に生まれた子だった。　　.│
│その上戴季陶は結婚しており、彼は不義の子であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
└────────────────────────────────────┘

　　　ヾ;ヽ､　_ _,ｨｼ'
　　　 　 ｀ﾞ`ﾌJ=､
　　　　　　」|,､-'⌒ヽ_
　　　　　 |i;;;;;i _(｀ヽ--ﾞ- ､
　　　 　 r',､-'´　　　　 L;;;ヽﾞヽ､
　　　　 /;;;;;r'　　　　　rｰ　_,ヾ;!. ＼
　　　 ./L;;;;i　　　 ;i ;!i ヾｰ､ﾞ! ＿___ ヽ
　　　/ 　 i;;i　 _} ノ;ノく;;. {;l; ,j. { *.} `! ヽ
　　 .!　　 i;;i,､=_‐''ヽヾ;ヽ　＼ヽ;==く;:〈　ﾞ､
　　 |　 　 7/ {.*.} _/ﾉi;;(　　 ヽ ＼ ヾ;;､　ﾞi,
　　 |　　 | L､-ﾞ=ｼ　　|;;;:..　　 ヽ､ ＼ヾ;､　l
　　 |　　　 ｀ﾞ'i;;;:i 　 　 ヾ' __　 _,rﾐ｀ヾ;!じ'　|
　　 .! ,: ;;,　　 i;;;:i　 　 /Vr‐､,.-'ﾞ_,ノﾞ＼;;;:.　!
　 　 ﾞi;;:;;;;;:;,.,.,..i;;:i,.,.,,;;/　r─‐''''"_,.ィヾｰ》;:.|
　　　 ﾞ､;;;; ;;;;;;;;;ﾞi;i;;;;;;/ / ,r'i'''T´ﾞL､-ｸ:| |;;;;;|
　 　 　 ヽ;i ヾ;;;::ﾞi;ﾞi;:| ,j /ヽﾞｰ^"__,.-rj;ﾂ };;;j
　　　　 　＼;;;;;;;;;ヾ'ヽ＜ヽj´|´ﾞ! _j='　.／;;/
　　　　　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼｀ﾞ''"´_,､-'ﾞ;;;;;/
　　　　　　　 　 ﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞ"_,,､-'´／
　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ'''''ー--─'''´
　　　　　　　　　　　　　戴季陶

┌───────────────────────────────┐
│そのため友人関係にあった蒋介石が蒋緯国を引き取り、愛妾であり　　　　│
│日本人女性の知人でもあった姚冶誠の下で息子として養育した。　　　　　...│
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,, ‐''~　　　　,,　 ~`''-,,　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,,;.''　　.　　　　';:,　　　 `''､,　　 　
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, '' ,,;'' .:　　:　　　　 ; ';　　 ;,　　 `､　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::　　.:　　　:　　:.　　::　;;　　';;;　　　`､　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/::　,　 ,;　.::　,:　 ,:'　　 ;:　 ::..　;　':.　　　`､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::　 l, 　il　;;::　;::　::.　　 ;:::. ,;　::. 　 ::..　　 ,,｝
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　 ヽ､　 ヽ,　　　;;;;;;..::;　　　 |. ｜　　　　　　　　　　　''''''''＞-‐''~~^''メ､_　　　　　　　　 ||　　　　':::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姚冶誠

┌────────────────────────────────────┐
│その後蒋維国は養子としてやや周囲の注目を浴びることが少ない存在だったが、　　　.│
│蒋経国が共産主義に傾倒し、父の下を絶縁して去ると　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
│軍人としての才覚を買われて陸軍大国のドイツ留学をするなど　　　　　　　　　　　　　......│
│蒋介石の大きな期待を背負うようになった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────┘

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .-､　 ,.. -／＼-: . .
　　　　　　　　　　 　 　 　 /: : :＼ : /: : : : :ヽｰ-.､: .
　　　　　　　　　　　 r─:´′: : :_.:∨:,j : : : : : : : : :＼ヽ
　　　　　　　　　　　/: : : : : :| : ﾊヽl:/;| :ｌ: : : : : : : :ヽ:∨:.
　　　　　　　　　 r.:' : :｜ : : |: :|＞vv | :l: : : : |: :|: : | : :Y:i
　　　　　　　 　 ｜: : : :l:| : : |: :| 　 　 | :|: :| : :|: :|: : |: : :l∧
　　　　　　　　　 |: :|: :|:l:| : : |: :| 　 　 | :ﾚ┴ ﾒ､/: :/:|:| :!: :!
　　　　　　　　　 |: :|: :|:l:|､ ,イ:.＞ 　　|/´}二ﾌﾌー'}ｲ_|∧∧
　　　　　　　　　 |: :|: :|从ﾍ__ゝ=ﾐ　　　　ｹ丐㍉､ /: : :l ﾉ!: :.　　　　
　　　　　　　　　 ヽ:|､_〉 ∧代h::ﾘ　　　　　ｈ::::ｿ'/: : : :|: :|: : :　　　　お父様も陸軍出身だし、
　　　　　　　 　 　 　/: /:.∧　 ¨´　 , 　 　"¨´ /: : : : :|: :|: : :.　　　　跡を継いでいる途中、って言っていいのかな？
　　　　　 　 　 　 　 |: :i: : :人　　　　.＿,　 　 /: : : : ﾉ:|: :| : : :.
　　　　　 　 　 　 　 |: :| ∧ : :＞..　 　　 　　/;ィ:.:／:.:||: :|: : : :.
　　　　　 　 　 　 　 |: :|/ ∧: lﾘ : l ＞ ._　イ/ /:/: :l: :ﾘ: :ﾄ: : : :.
　　　　　 　 　 　 　 | : :/: /:V: : :ﾉﾑj　　　 ′|/| :/: : : : |: : : : :
　　 　 　 　 　 　 　 .ゝ'l: /: : : : // 　 　 　 _＿/:/: : : : : | >､ : :
　　　　 　 　 　 　 /　| l/: : : : //＞ ⌒ ＜ 　/:/: : : : : : |／ ＞-､
　 　 　 　 　 　 　 | 　|/: : : : //_／￣ ＼__.>i:/: : : : : : :.' ／　　　.

┌─────────────────────────────────────┐
│ところが蒋経国が帰国を果たし、父と和解してから状況は変わった。　　　　　　　　　　　......│
│彼は軍事教育こそ受けていないものの持ち前の行動力と厳正さで　　　　　　　　　　　　　　│
│内政面において成果を上げ、来る戦後を担う指導者として、蒋家の血を引く者として　　　..│
│蒋緯国を政治の舞台から追いやってしまう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
└─────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　,　-y ====ミ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ．:.:.´:.:.:.:.:.:.:.＞==ミ、
　　　　　 　 |　 ｆ　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〃:.:.／:./:.:.::/:.:.:.:＼ ヾ:.、
.　　　 　 厂廴丿　　 　 {￣￣ヽ　　　　　　　　　　　　　 　 _/:.:.:/:.／|/:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.:.i:､　ﾊ
. 　 　 　 {ヽ　 ｉ　　　　　 ＼　　 }　　　　　　　　　　　　　／オ/:{:./＼{{ヽ:{ _ヽ＿:.:|:.:У.:。
.　 　 　 ∧ 廴}　　　　　　 l}'　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 〃 ／:.:.:.:《==ﾐ　　＼__＼:.:l:./:.:.:∧
　　 　 /　廴}　　　　　　　/　 .′　　　　　　　　　　　/　/:.:./:.:./　　_'_＿ ´￣` }ﾉｲ:.:.:/:.:.:。
　　 　 廴ﾘ　　　　 　 　 ./　　{　　　　　　　 　 　 　 /　/:.:./:.:.八　/　　　} 　 ／:.:.:.:.:/ l_ｌ:.:i　　　はーい私が悪かったですー。
　　　　厶=====ミ　 　 /　　八　　　　　 　 　 　 　 {! 厶イ:.:./:.∧.{　 　 ﾉ ／イ:.:.:／}|_j_|:.:|　　　アカは消毒だー三民主義ばんざーい。
　　　　乂　　　 　 ＼ /　 　 　 ＼　　　　　　　　　 　 {! {!l:.:.':.:/:.:.:ヽ =彳　｀7/:.ｲレ1:!ﾑ':.:.|　　　　
　　 　 　 ≧ー ====彡　　　　　　＼　　　　　　　　　 ＞─‐ミ:.:.:.:ノ ￣ .／ｲ:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.ｉ|　　　これでいいっしょ？
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　＼ 　 　 　 　 ／　 　 / /i/ヽ.　 ／__{:/:.:.:.:イ:.:.ｨ:.: l:.ﾘ　　　
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　＼─一　´　 ─＜ 《_,l{_　＿＿ ./ /￣｀ヽ. ﾉ:.:.〃
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　 　 }　　　 /: : : : : : : :ヽｫ‐…… 《 /　　　 　 彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 　 　 { : : : : : : /: 《: : : : : : : ﾊ　 　 　 　 ﾟ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　 　 　 ．　´乂: : : ／ : : : : : : : : : : i|　 ′　　　 丶
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ー一 ''　　　/: : : : : : : : : :.、: : : : ﾊl ./⌒　、 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : :ヽ: :／: У　　　 ＼　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : :l|: : :／　　　　　 /　　　　 /

┌──────────────────────────────────────────┐
│元々短気で田舎臭い兄と洒脱なプレイボーイの弟の仲は良くなかったが、　　　　　　　　　　　　　　　......│
│水面下で行われる権力闘争の中で一介の軍人である弟に対し、兄は　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│軍においては要職こそ与えたものの文民統制を理由に政治にほとんど参加させなかった。　　　　　......│
│そればかりか民主化の一環として蒋家の人間の総統職就任を否定し、完全に彼の羽をもいだ。　　　..│
└──────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .　-―‐-　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　´.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:｀ .､
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　　　,. :´,.≠／:.:.:／ : {:.{.:.:.:. /;小　　 　 　 |　　.|　　 　 　 ,'.'，:.:.:.}:ﾊ}ヾ:. ヾ.:､｀: .
　 ／　 ´ ／:.:.:／:.:.:.:,:イⅥ:.:ｊ 'ﾊ |　　　 　 | ｍ |　　 　 　 |.: }:.:.: j:.:.:.:.:.:＼.:ヾ丶:｀: .､
／´ 　 ／:. .イ.:.:.:才´.:´.:ﾍﾄ:.{{:.:.:.}l　　 　.／l 川 |　　 　 　 l..:;′:/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:＼｀:.:.:. ヽ、
　.:.:.／ィ:´.:.:≫''´:／:.:.:.:.:.:.:.ﾍl.:.:./ 　 　 　 . |!∨ |　　 　 　 ヽ　イi,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:＼.:.:.:.:. ＼
..:.:.:´,.≫ ''"´:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ; |　　　　 　 |!≦ |　　　　　　|　: 小:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:＼.:.:.:.:. ＼
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┌─────────────────────────────────────┐
│蒋緯国は幾度も自らの血の壁を感じ、心から蒋経国に対して絶望と憎悪を覚えた。　　　 .│
│だからこそ今度こそ阻み続けた己の壁を乗り越えたいという欲望が首をもたげ、　　　　　..│
│憎悪の対象であった蒋経国路線を受け継ぐやる夫と敵対したのだった。　　　　　　　　　　.│
└─────────────────────────────────────┘

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　　　　　　　　／r─ 'ヽ　　　　　　 __＼ .ｨ＼　｀　　ノヾ::::::::|:ﾊ::　 |:::|::::|i: |
　　　　　　,イ´/　　　　＼ __ヽ　 {　　　ヾ::::::::::￣ ｀:::イ=≡i|ﾐ|:::　|i: |i:::| |::|
　　　ィ＝　／　　　　　　 ヽ　＼ ｀ー ' ﾉ:::::::::::::::::::::::::::ヽ._ノ ::} ＿| !:||:::| |::|
-￣,　　 ./　 ＼ ＼　　　　　レ'　｀- イ:::::::::::::::::::::::::::::｀ ＝'"／::::/;:;ﾘ|_:| t;!　　……だったらなんだと言うの？
　　 イ´/　　　　ヽ ヽ　　　　 ',　　　　ヽ　　　　　　 ｊ 　　／｀::T |/　　　　　　私は公式上蒋家の者だし、父の元で育ってきた。
　/　,ｲ! 　 　 　　 ', 人　{　　).}　　　　　ヾ　 ｒー‐ｧ　　 ｲ:::::　::|　　　　　　　　
./　/!::!　≧､　　　 ∨ ＼－' ﾉ　　　　　　 ＞-､´　_,.イ::::i|::: ::| |　　　　　　　もしあなたの話が本当なら、蒋家の血を引いていない私は
{　 l |:::! 　 　ヽ　{　 j i 　 ,￣　　　＿＿　　　　　 ＞ ､:l:::| |::　|i !　　　　　　総統になることができるのよ？
l　 ヾヽ::､　　　丶二.ﾉ イ.t──＜⌒:ト､ 　　　　　　　}|!,! |: 　|ヾ|
ヽ　　ヽ＼ト　＿　イ:/ノ:/ l.＼:::::::＼ﾐ::!　ﾘ丶 ＿＿／ .|　|:＿!
　 　 　 ＼ヽ｀::ー'::￣イ　/　　＼:::ヽ:ﾄ}　ん､:::::::::≧!::　|　｀

　"'ii'/ii,iiiii ,;iiiiiii'"iiiii'iiiiﾊiiiiiiii;,'iiiiiiiiﾊ 'iiiii;,i 'ii; 　 'ii:、　 'i;;;ii"' ／;, 　　　　　　　＼　 ,.ﾉ "
　　ﾚ";iii:iii,;iiiiii" 'iiiiii iii 'iiiiiiﾊi,'iiiiiiii `:,'iiiii,i　ヽ　 'ii;,　,;;i'"`,r" /';,　　 .:　　　 　　 i￣
　　'i'　ii"'iiiiiiii'　 'iiiii;'iii　'iiiii 'i;,'iiiiiii　'ヽiiY 　'`ヽ　`;;'".,:'" 　/;;,　　.::' .: 　　　　　 i:..
　　　."' "'iiiiii'　　'iiii;'ii;　'iiiii; 'i;,'iiiii;　　 iiii;　　　,;;il.,:''"　 　./.'"　 ..;;　.;　:　　　　　i
　　　　 　 'iiiii;,　　'iii;,'ii;, 'iiiii;,　';,iiii; 　　''ii;,,,;;;iii_,,:''" Ｏ　／,;'　　.:;;;::,,:　;'　　 　　 ｌ:　　　クク……白痴だな。
　　　 　 　 iiiii'"＼;;,,ii,,'i、'iiiii;　 "'ii;, ,,,,,..;;iiii"k'-ー―'''"::'"　　,:' :;:' 　.:'　　　　　,l'　　　
　　 　 　 　 'iiiiii;;;;;,"':;;;;;;;;;;,,iii;,,　　'ii;"'"""::::::::::'''"　　 :::　　''",.:'' ,.:'''"　　　　　 ｌ:　　　今まで蒋家の一員と名乗っていた人間が、
　　 　 　 　 .iii''i;ii;"　"';;;;;;;;;;;;ii,;;;;ヽ、ヾ 　　　　　　　　 ::::　　　,.:'"　　　　　　　 ｌ':　　　総統選挙を前にしてそれを否定することほど
　 　 　 　 　 iiiii;;''i,. 　　'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'i,　＼ 　　　　　　　 ::::..........::::::;..　　　　　 ,;il;;;　　　周りをしらけさせることはないんじゃねぇのか？
　　　　　 　 .iiii;;;;;iiii""　.ｌ';,,.::..　　　 ::ｌ 　,,.;　　　　　　　　　　:::: ,/ :::　　　　／i;;/'　　　
　　 　 　 　 .iiiiiiii;;;.　　　ｌ_,,,.＼::..　　::l'''"　　 　.::::... 　　　　 ,..r'ﾉ　::　　　,;;"ili;;"　　　　　どうやってもあんた達は詰んでいるんだよ。
　　　　　　　iiiiii;;;　　;;iii.l　 "'''lii;;,,_::::::l,　　　　　　 i:, 　　 ／x/ 　::.. 　 ,r' ili;;"　　　　　　
　　　　　　　iiiiiiiii;; ;;iiiiii.ｌ 　　　::..::|＼:l　　　　ｒ'''"",,...r;;:'"x /" ,;　:: ／illllii;;;"　　 ;;;iillll　
　　 　 　 　 .iiiiiiiiiiiiiiiiiiii.|''""''-::::.::|.iiiii;'ヽ.,,_,,:'"-=ﾆ+二 X／ ,,;;'" ,;'"illlllliiii;;;;"　 ;;;iillllllll　
　　　　　　 .iiiiiiiiiiiiiiiiiiiii.ｌ:::: 　 ::::,,::l.iiiiiiiiiiiiiiii.'ヽ,"''ー--―''"" 　／iilllllllllllliii;;;;;;　;;iiiiillllllll　
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　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ
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|ヽヾ＼|i : :::::":!|::|/: :i|/::||||//|"|;/:: .|ﾚ' ﾚ i|'..:!":...　　ﾉ彡／/
.i|ヽ,i||"''': : ::;;::::::: !: :;;:!|i :! | |　!i|ﾉ:;　.|!.. " '"　,,-;;、 '"-=|i//'!
. |! ;||| : ----、:::::...　　;;:　:! | :Y";: : "　　..,／/,;;-‐ヾ　:::|!/i /
. ヽじ| . :"''‐!__"'‐-、,,,.,,.. : ;;:; ; : ; ; ,-'""",,::∠--'i;"　: ::|／/　　　　
　 ヾ,;i: : ::::;:;:ﾐ-"-'''''‐-ﾐi|!iii;;:;:;::ヾ, , ,,;-'''".○　..ノ'　 : : :i::./　　　　　どうしてもやりたいってぇなら蒋家の姓をかなぐり捨ててでもやりな。
　　ヽ;i, : ::::::::::'"'""￣""!''i;;,!||i: :..::: ""''';''''''''''''""　 : : :::i/　　　　　　
　　 .:ヽi : :::::;;;;;; : ::::: :: :;;;;:;;;;;;;i|: 　:: :　　::::::...　　　　: : :/i　　　　　　だがよ、俺は親父の言葉を反故にした身内を
　　　 !;;i: : ::;;;;;;:::: : :　::::::;;;;;;;;:;i|:　　　　　::: : 　　　　:: :::i::|　　　　　　はいそうですかと黙って見ているほど大人じゃねぇ……。
　　　 i ;;i, : :;;;:;;::::..　...;;;;;.;;;;;　:;;|:　　、. . :: :　　　　　　:/ :|
　　　 |; ;;;;i, : ::;:;;;:;;:::::::: :: (;:;;...;i;:　..,,,): : ::::::::　　　 :　./: :::|
　　　 .i;:;;;;;;i, : :::;;:; :; : : ::::::"'‐;;;;;‐'"　　　::: :.　　::: .:/　: :丶,
-...　.../!;:|;: :;;i; : :;;:;;::; : : :::;:::;;-;;;;;-,,、　　　 .::.　.:: :/　:　　　"'‐---
.... . .:: .:;;;;|i;::;:;ヽ; :: :;;;:; ,,-‐'""''‐''""ｰ‐ -;;　 :　::;;/　..　.. :: .:
: :: ::: :;;;;:::;||: :: :;ヽ; : ::::..　"'ｰ‐'''''''ｰ‐'"::　..　　:／　.:::　::;;::;;;::...　:::
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"":::: :;;:: ::::;"'''''''''''-;;;;;,,,;;;:::;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;;;'" : :....: :;-'""　: 　／＞'"''‐-、

┌───────────────────────────────────────┐
│蒋孝武の明らかなやる夫支持と叔父への批判は、一軍人としてのイメージを守っていた　　　....│
│蒋緯国の人望を失墜させるには十分すぎるものだった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
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　　　　　　　　　　 ヾﾄ;:∨∨Vjィ云　 　 　 ｲに心ヾゝ:ノｰ:.':ト;/:.:|
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　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼!:.ﾍ 弋::ｿ　,　　　 　 　 　 |:.:.:.:.:.j:.l :.:.:.:ﾄ、
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:..ﾍ 　 　 ` ＿ 　 　 ij　 ハ:.:.:./:.!.:.:.:.:|:ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:|:ハ　 　 ｀ｰ‐ ` 　 　 .ｲ:./:.:./:./:.:.:.:.:i:.:∧
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |!:.!:.:.:.:.:..､　　　 　 　 ／ﾉｲ :./:./.:.:.:.:.: ﾄ;.:.∧
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |リ!､:.:.:.:.i!:.:.＞.. _ .イ　　　!:/:./:.:.:.:.:.:.:.i: ヾ:.∧


　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.　　　　じゃあな。期待してるぜ？
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
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　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:

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|　l　 ::.. ::::::.　　 ..::: ..:::　　.::::::..::::::::::::::::::::／／:::::::::/ Ⅳ
ヽﾊ　 :::. :::::::.　 :::::.::::::　.:::::::::::::::::::::::::::::/　 {::::::ｲ::/
　　ヽ　::. ::::::::.　:::::::::::..:::::::::::::::::::::::::::::/＼　l:::::}Ⅳ 　　　　シンガポールの時もそうだったけど、
　　　 ､　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｲ　　 し!::〃　　　　　こいつってそんなにやる夫と歩調が合ったのか？
　　　　ヽﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:／ |　　 　|::/
　　　　 /｜:::::::::::::::::::::::::/:::／ﾚ'　　|　　　 ﾚ
　　　 r─;|:::l::::::/::::/:::::ｲ::/　/　　　　　　/
　　　/　YjⅥ:::ﾊ／|:::/ |/　　　　, 　　　/
　 __/　　 ＼!/　　 |/　　　　　　/￣￣
／　ヽ　　 　 ＼ 　　　　　　　　/＼
　　　 ﾄ､　　　 　｀　 　、　　　,ｲ　　 ｀ーｧ-　、


　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !　　　　　　　　　　少しやる夫との接点をみてみましょうか。
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _　　　　　
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

┌─────────────┐
│蒋経国在りし日の話……　　......│
└─────────────┘

　 　 　 　 /: : /: : ′: /: : /: : : : {: : : : : : :＼: ﾊ: : : : ',¨＼:ヽ
　　　　 r=＝f{ : : | : : l: : ∧: : : : ヽ: : : : : : : |: : ', : : ハ､　 ミﾍ
　　　　 | 　/ .| : : |: : A ､|_ﾊ: : : : l　＼ : : : A: ‐ j‐: : : | ヽ　 ,′
　　　　 ア　　| : : |: : ハ { 　 ヽ: : |　　‐七/　} ハ: : : : !､　∨:1
　　　　,' >､_ ハ: ::ﾄ {ｨ尓了ミ　 ヽ{　　　ｨ云 ミK.|: : : : |⊥≦: |
　　 　 / / / /: ヽ : {　ﾄｲ } |　　　　　　 |心 j:l　 !: : : : !　{　V
.　 　 / /.7　ハ : : ド､弋__り　　　 　 　 七_り'　 |: : : :ハ ヽ　＼
　　　V: :/ /: :{.∨∧　　 　 　 　 _' _　　　　　　 ,'.: : :,' 八　{＼/
.　　　|: :l　l: :∧ {: :ハ　　　 　 〃´ヽヽ　　　　 ｲ: : /‐': : l　|: :|　　じゃ、行ってくるわねー。
.　　　|: :|V /l: :ハ: : ハ　　　　{ /7　} }　　 　 /:l :/ : : : : !ィ: .:|
.　　　|/.|:/:.∧ : : ヽ : : {＞‐一//__ﾉノ　　 イ: :〃: : : : : ﾉ |: : |
.　　　|　lハ: : ヽ: : : ＼/　_. -</ }__ . ≦に: :／: : : : :.ィ: : :|: : |
　　　　　　 V_r-ﾍ　〃 ´　 ｀ 〈 /　　　　! ´/: : : ::／: 八: :ﾄ､/
　　　　　.イ l　 |　∨　 ¨￣ヽ }′ 　 　 ハ |: : ／￣7　7- ｧ､
　　　　/　l　!　 !　}　 ‐…､　V_　＿　　, -} lイ　　 /　/　/　 ヽ


　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.　　　　ああ。
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:　　　(手術だってのに原因の飴を舐めんなよ)
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
　　　　　　　　　､ ;:_,,"　　 ／　　　　./:::::::: 　./:.:.:.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　`''､　 　 .,/ ,-‐､:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:

　　　 　 /:.: .::.::.::..:／: :.: : /　ノ: : : : : : : : : ｀: .､‐ ｀ヽ、
　　　　 i: .::.::.::.::.:/ .: .::.: :/ .ｲ:: :. : : : : : : :＞.､　 ＼-‐ヘ.
　 　 　 |.::.::.::.::.:/:: :l.::.: : |/::.::.::..:..: : ヽ:イ＿ . :＼´: ヽ:.ヽ:ヽ
　 　 　 !::!::.!::.::ハ::.|::.|: :.|::.::|::.:斗-‐´: : ::.::.::.. : : :ヽ::斗: :.l: :!
　　　　j::.|::.}::.::|::.:斗v:: :.!::.イ::.::.ﾄ､::.:ﾄ､: :ヽ:_::.::.:..／ﾄ :l:: : ﾄ:|
　　　ノ‐ |:/::.:／ イ｜:. |::.::ﾊ::.::.l　＼:､＼: ＼７'ァミl::.|:: :l }}
　　 　 　 l::l::.:ヽﾑ/　|::.::.::.::.::.ﾄ:斗---｀孑｀　ーｲｫ::小::./l/′
　　 　 　 |::{::.::.::V７7!::.::.::l:: ´l ｀,≧zzミ　　　　 |ｭﾘ }:./::.|
　　　　　 l:ハ:.}:.l/:.| |::.::.::.:ト､:.V/ﾄ-':...}　　　　　´　ｲ::.: :|　　……ああそうだ。孝武、やる夫にも手術する旨を伝えておいてね。
　　　　 　 |　｀j小:.| ﾄ::.::.:..:ヽ-ﾐ｀ Vﾕﾂ　　 　 ヽ　　ﾊ::j:ﾘ
　　　　　　ヽ / |! ﾘ_ﾄﾍ:l::.:...:.ヽ｢ {　　　　　　 _, 　.ｲ::.ｲ/　　　万一の時はあいつが総統になるんだから。
　　　　　　　　 _ノ.. ..:..|:ト､::.::.:､＼｀ ｰ-､ 　 ´ '／:.|:/ﾌ:>､
　　　　　 r‐＜::｀丶:..:ﾊﾄ､_＼::.:ヽ￣｀　 }┬‐.:: : :〃::/: : /､
　　　　 /´￣｀　ミヽ:＼ヽ:..:.｢ ＞:}-- ､ ﾉ｜:... : : l:::./: :./　 ヽ
　 　 　 !　　　　　 ＼＼:ヽ..:.Vーﾉ-- ､＼7:..: : : :|::/: :/ 　 　 !
.　　 　 |　 　 　 　 　 ヽ:ヽ:〉ム二ﾆ､‐- ７|:..:. : :/::l: ://　　　 |
　　　　 V　　　　 ー ､　V　 ／　 　 ｀ ‐{ﾉ:..:..:./::/ //　 　 　 |
　　　 　 |　　　　　 --- {　　　　　　　　 ヽ..:./::/ //／　　 　 |


　　 ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ`　 ヾ;;;;;;;/ ;;;;;;ﾉ1;;;;;;;ノ';;;;;;;;;;;ｒ'´;;;;;;;;;;;;;;レ
　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;;z'` ヽ　 ゞ;;;! l;;;ノ /;;;;レ";;;;;;;;〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<_
　ヾ;;;;;;;;＼;;;;;;;;;｀ヾ ;;;;;;;;;;;v ;;;l_イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7
　　 >;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;｀;;;;;;;;;;;;ゞ;;;;ｒ;;;;;;<｀ヾ;;;;;ヾ~ヾ;;;;;;;;;; 彡三;;;;そ
　<;;;;;;;;;;;;ｆ'"ゝ;;;;;;;;/i;;;;;;i;;;l;;/l;;;| ヾ;;;;1　i;;;!`y　　ゞ;;;;三;;;;;;;イ、
　 つ;;;;;/;;:: l;;;/l;;;'　j;;リ;;;l'　j;;l'　 }'ヾ!　|/　　　　 };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
　　>;;;;;i;;::　|/　Y　ヾ;;!ヽl　 ヾ　　　 l 　　　　　　};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
　∠;;;;;;l;;::　　　　　　`　 ヾ/ _,ー―-- ;;;;;;;- 、　j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∠
　 /;;;;;;1;;::＿＿, -- 、!　　}! j;;;;;_,- ―'"￣｀ー　ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｲ
　　フ;;ゞ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ　　ヾ`:::ｆ ｧー==ー 、　　 ヾ;;;;;;;;;;;;;;;イ
　　 ヾ;;!;;::ヾ￣￣`ヾ;;;i!　　　　` ´_て_）＿ｿ　　　　ヾ;;;;／./l ）
　　 , ゝ;;::::i::_,,-ー''フ;;l!_　　　　　　￣￣　　　　　　 ヾi　/　1　　わかった。
　　 j^ヾ;;;::::'´　　　 ::;;;l￣ヾ　　　　　　　　　　　　　〃lｒ'-　i )
　　 ゞ;;;i;;;i!::　　　　 ::;,;　　　　　　　　　　　　、　　　　ゝ-'_ /
　　　l;;;;ゝ;;::　　　 :::;;i!　　　　 　　　　　　　　`ヾ　　 _y'　 /
　　　ヾ;;;;;;;::::　　　::;ｲ 　 ｒ ､_,　　　　　　　　　　　　 i　 イゝ
　　　　ヾ;;;::::　　　　;;`　= ￣　　　　　　　　　　　　 ト-';;;;ト
　　　　　`;、:::　　　;:::::; -　　　　　　　　　　　ヽ　　l'　/`y
　　　　　　ヾ;;::　　　::,..--‐ｰ=- ＿、　　　 　　　　/　 i　 l、
　　　　　　　l、;;::::::::: `ー '''"´￣　　　　　　　　／　　'　　1
　　　　　　　l ;、:::::::ヾ　二ニ´　　　　　　　　／　　　　　　l!
　　　　　　　l!;;;ヾ;;:::::'　　　　　　　　　　 　／　　　 /　 　 _1
　　　　　　　〉;;;;;;ヽ;;:::　　　　　ヾ　 　　 ／　　　　/　 　-=;;l

　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　 |　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
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　　　　 　 　|＿_＿__|''　 　|_|￣￣￣|_|　　 　 |＿＿＿|／


　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　そうですかお。総統が……。
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ﾉﾄ､ﾊｨ'ヽ.__,
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミx'{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/i〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 〉;;{ ﾘ　　　　　　　　　　ああ。いの一番にあんたに伝えろってな。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /^ﾞ､ｯ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}/{从彡'´У 　 _i___/｀ヽ.＿_
　　　　　　　　　　　　　＿＿／ヽ＿_ﾉ---､＿_/___r'´::::}::::ヽ::::::}::::::｀Y´ヽ
　　　　　　　　　　　／:::::::／::::/::{:::::::｀::::ー::::::::_У::::::::/:::::::::i:::::|::::::::::|:::::::＼
　　　　　　　　　　/{:::::::::/:i:::::/:::::ヽ::::::::::::::::ﾉ／::::::::::::/::::::::::::::::::!::::::::::!::::i:::::∧_
　　　　　　　 ,r''´{:::i:::::::/:八::::::::::::::::::::ー:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::!::::|::::{::::}'
　　　　　 　〃::::::|:::i::::::i:::{:::::i:::::＼:::::::::::ー=::::::::::::／:::/::::::::::::::::::l::::::::::|::::::::::|::∧
　　　 r―彳::::::::::::::i::::::i::::::::::＼::::::＼:::::::::::::::::::／:::／:::::::::::::::::::::l::::::::::|::::::::::l/::::ト...._
　　　 ヽ:::/:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::＼::::::`::::ー=:::::::-':::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::|:::::!::::::|:::／
　　　　冫::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::＼::::::::::::::::::-=＝:::::::::::::/:::::/::::::::::::::::::::::::!::::::iハ


　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　…………。
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

┌────────────────────────────┐
│蒋孝武と亡くなった憲文は5つしか離れていない。やる夫は　　　　.....│
│自分よりも２回り若い彼を息子とダブらせ、問題ばかり起こし　　　　.│
│敬遠されがちだった彼をかなり気遣う様子を見せていた。　　　　　....│
└────────────────────────────┘


　　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　⌒　　＾＼
　　 ／　　（ ●） 　（●）　　　　父の身を察するのは子として当然……
　／　　::::::⌒（＿人__）⌒ヽ　　きっと総統はあなたが重く考えすぎないようにと
　|　　　　　　　|r┬-|　　　|　　比較的時間のあるやる夫と話をさせようと考えたのだと思いますお。
　＼ 　　 　 　　`ー'´　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊　　＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　／￣|　　+　　　／　　　　　　　　ヽ　　　+
　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　::｜　　　 ／　⌒　　　 ⌒ 　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　::｜x　　/ 　（ ●）　　（ ●） 　 　 ヽ 　 人
　 　 　 　 　 　 　 　 　 .,―　　　　＼ 　 | ::::::⌒（__人＿）⌒:::: 　 　 |　 ｀Ｙ´
　　　　　　　　　　　　　| ＿＿_） 　::｜　.!　　　　 l r┬‐|　 　 　 　 /　　　　　でも安心してくださいお。
　　　　　　　　　　　　　| ＿＿_） 　::｜＋ヽ　　 　 `ｰ‐‐' 　　 　 ／　　十　　　総統の健康はやる夫達が一体となって
　　　　　　　　　　　　　| ＿＿_） 　::｜ 　　/　　　　　　　　　　　＼　　　　　　お守りするお！
　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿）＿／　　 /　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼


　　　　　 　 　 　 　 ,､∧ﾊノ丶人/ヽ'lﾉi_
　　　　　　　　 ﾉlヽノ) /ヽ' 　 ） ノ 　i フ￣i_
　　　　　　iV!/ｌ .| ! ／!./ !,／-‐'ﾉ￣ﾉノ;ﾉ ノ_
　　　　　 l,|.i_ノ /',i/　ﾉ-'"ノ' ｌ 'ノフミノ）彡 （
　　　　iv'ﾉ '､ /　',／".／ . ノ, -‐ー'ヽ`＞ﾆ >
　　.i､ i､| / 　 Y./ヽ､, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"､二ﾆゝ
　 ､| ` ､ヽ`ミノﾆヽ/"　`ﾞｰ''彡三| lミ､.i_, ゝノﾉ>　　　　　　　　　
　_iヽ‐-ヾ､,､　(,,`ヾ 　 　　　　ミ`　`　l`''ヽ　 `ゝ　　　　　　　　
　ヽ_`_､-,'`;;| `‐-`, '"　　　　　 　　 ヽﾉ"＞ヾ!` ＼,'"　　　　　　
　　ヾ;;__/ｌ,ヾ! i.　/,' .／l!　　　　　　　　ヽ　' ,　　　/:.:.:.:.:.:.　　　…………。
　　　　|;!'､ 　'､/;i ."'ﾟ./ 　 　 　 　 　 　 `　 ヽ　　|:.:.:.:.:.:.:.:　　　
　　　　! ＼.ヽ `:::､　 　　 　 　 　　 　　,'',　 .', ,ノ:.:.:.:.:／
　　　　　　.ﾞi/ヽ,_　　　　　　　　　　　　/::::!　　 !:.:.:.:.:,':.:.:.:
　　　　　　　`"'|　 　._) 　 　 ,,　　　　./:::::',　　ﾉ:.:.:.:./:.:.:.:
　　　　　　　　　､ ;:_,,"　　 ／　　　　./:::::::: 　./:.:.:.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　`"￣ヽ_/ / 　 　　　::::::::::　/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　`''､　 　 .,/ ,-‐､:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,__,,'／―ｰ''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:

　　　　　　　　　　　　 , -―/:::::::::::::::｀::::::::::::::::::::::::::`丶､._
　　　　　　　　　　　／:::::::,､!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 ／/:::::::/::｀!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　／::/::/:::/::::,､,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
　　　　　　 ／,.イ::::/::::!::::/　.!::ﾄ､:::::ﾄ､::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::｀､
　　　　　　　　 /:::,ｲ::::!:::/__　 !::!ヾ､::!_,>-‐ト､,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ﾄ､ゝ
　　　　　　　　 !::::ハ:::!ｲ´　｀ .k !　ヾ:! 　＼! ヾ｀::::lヽ::!::::!::::::::!
　　　　　　　　 !::/　!:::::::! -‐- ヾ､　 ヾ-―-　ヽ:::::!::ヾ!:ﾊ::::::::!　　問題児として蒋経国を悩ませていましたが、
　　　　　　　　 ヾ!　 !:::::::!　 　 ﾉ　　　　　　　　 〉､!::::/ヽ|:::/ﾘ　　彼には彼なりの仁義の通し方があったようです。
　　　　　　　 　 　 　 !::::::! 　 く 　 　 　 　 　 　!::::::::/‐,ソ:/　　　
　　　　　　 　 　 　 　 !:::∧　　｀　　　　　　 　 !::::,.ｲ‐'/!/　　　　やる夫の気取らない態度と気遣いに好意を寄せ、
　　　　　　　　　　　　 !,/　ヽ　ー―--　　　　,.!::/ ﾄ､ﾘ　　　　　後にやる夫の父、金龍の訪日を巡った案件について
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　￣　　　 , -'´!/　,ハ　　　　　　積極的な協力姿勢を見せているのもその一端でしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 >┬―''"´　　　／　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,,..-‐'´!　ヽ､　　　　／　　　 ,ｲ｀`丶､_
　　　　　　　　　_,,..-‐''´　　　 /!　　 ,>-＜´　　　　 / .!　　　　 `'ｰ-､_
　　　　_,,.-‐''"´ 　　　　　　　/ !　　/:;:;:;:;:;:ヽ　　　 /　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-､,_


　　　　　　　　＿_,.-―――‐- ､_
　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ.
　　　　 ／: : : : : : /: : ｲ ∧ ｌ : l、: : : ヽi:.
.　　　 /: : : : : : : :l : /､ｊ/　lハ: ! ヽ: l: : ､ミ
　　　/ : : : l: : : :/レｒ┬≧‐　V_／V!: : ﾄ
　 　 l: : : !: !: : : |　　｀ 弖　　　 ､乞 }: : |
　 　 |:l┌|: l、: : l　U　　 　 　 　 〉　{: トl.　　今まで散々凶悪キャラで売ってたのに。
　 　 N {ハ:|ﾍ : ド　　　　　　　　　　∨　　　
　　　｜ヽ ﾞ{､ﾍ: l　　　　　ｨー一ﾕ 　′
. 　 　 Ⅵ: ｀ ￢ヾ　　　　　 ￣‐　　/
　　　 　 ヽ:|: ﾄl　＼ 　　　　 　 　 /
　　＿_　　ﾞl､:! 　 ＿＿　 ＿＿__/ - ､/｀ｿ
　　　　 ｀ー＝ﾆ　　 ┌＼ ├ｙ ´＿_　`<
　　　　　　　　　＼　 |　c ! |/　 ￣｀ヽ　l

┌─────────────────────────────┐
│その後も蒋孝武は問題を起こしたが、周囲とやる夫の配慮もあり　　　│
│生活に困らない程度に様々な役職をこなしていった。　　　　　　　　　　.│
└─────────────────────────────┘

　　　 　　ミト}:::::::::/(:::::::::::::::/(::::::::::仏ｲ　/ ,
　 　 　 ゞ:::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/(::::::仏ｲ
　　　ミト:::〉 ::::::: }i::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::/(辷彡
　 　,ゝ::::/(::::::::ミト :::/:::::〉::::::::: ヾ:::::::::/彡仁}}く
　　≫::::､::::::ⅱ::::}::: ﾊ:::/(:::::::::::::::}ｉ::::仏彡仁}}≦
　 ｰ＝ミ::＼从:::j::::{:::{ :::::}:::::::ノ厶イ〃彡仁}}ニ》
　　 ,ゝミ冫:::〉::}ハ::冫ゞ :|:::::xぐくi}{ 　 ミ辷彡'ﾗ
　　 ≦ミ} i{/´ l|　|:i{::|　 }|::ハ::l}　}j　　ミ辷彡ﾗ
　　　 ﾐ了 { 　 i{　}八{　 ﾙ′jﾉ　ﾉ　　　勹ミ7＾ヽ
　 　 　 ﾐ伝云八　　Y 〃　　 7j｣怯竓　　ﾗん　 〉 　　飽きたから勤務地変えてくれ。
.　　　　 }}　 气≧x 》 《　厶杉tッ^ノﾞ 　 　 }〉　,
　　　N{_∧　｀￣¨ゞ}=彡^　三¨´　　　 　 __／ ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　rヘ{::::::..　　　　 }廴,　 　 　 　 　 ／　 厂∨ :::::}}ヘ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
::::ﾌ::::::{{::ノ八　　　　√　 　 　 　 　 ／　,　　 i:::::::::}}:::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　//, '（ ;:;:;）　 ヽﾊ 　､　ヽ
:/ :::::: {{:::{{:::∧ 　 　 }　　 冫　　　　　　/　　八:;:::∧ :::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 〃 {_{ノ:::::　　 ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
{::::::::::::Vﾊ::/ ::: .　　 `ｰ__＾　_,ｯミ　 　 ,/　　 　 ／:::::}}:::}:::::::::::::ヽ、　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　（ ;:;:;:;:;ﾉ从　|、i| 　
{::::::::::::: V/:::::: ハ　　　ニニ＾　　　　　　 ....:::´:::::::::仏ｲ:::::::::::::::::::::.....、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ|l　|｜､_,､_　|｜⊃　|ﾉ│
ゞ-:::::::::: 〉:::::::ﾑ仏　　　　　　 　 ／　／::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　 　 　　　　　　　　　　　　 　 /⌒ヽ__|ﾍ |｜ ゝ._） |｜j /⌒i !.　　　　
:::::::::::::::/:::::ミ辷=‐ゝ....＿＿,...:::::::::／::::::::::::::::／:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　 　　＼ /:::::|　l＞,､ _┃ イァ/　 /│
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┌────────────┐
│しかし1991年7月1日、　　　....│
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　　　　　　 ﾐﾇ彡|::.:|.|:.:|..:|　　|　　　　ｌ　 　 l亡フ|　　|　 　 　 　 ｀´
　　　　　　　 X　|..:.|:|..:|:.:|　　ｌ　 　 「 ￣l　 L三z|　　|
　　　 _,.　-‐(__)フ__l/´「￣￣|｀丶 侶占ｺ |￣￣l 　 .|
　　　{二二フ ,. -ｧﾆ二二二ﾆヾ､i .|￣￣| |──l 　 .|
　　　 　 |,.　'´ ∠　＿＿＿＿ノ　l_|　 　 |_|　r----｛三ヽ
　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 l |＿＿| |__ﾄ､r二二二ｿ　, - ､
　 , ﾆﾆ「 ￣￣￣￣￣ |ﾆﾆ 、 　 l　 　 　 　 　 !_「二二二｛　　　＼
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　　 　 　 　 ＿＿__
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.　　／　／）　ノ ' 　ヽ､　＼
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.　　 /,'才.ﾐ).　（__人__）　 ／
.　　 |　≧ｼ'　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ

┌─────────────────────────────────┐
│蒋孝武はホテルで突然昏倒し46歳の若さで世を去った。奇しくも父と祖父、　　　│
│後に弟までもが個人的な病室または搬送された医院の同じ　　　　　　　　　　 　 .│
│117号病室で逝去し、死因も父と同じ糖尿病から起因する心不全だった。　　 　 .│
└─────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ﾉﾄ､ﾊｨ'ヽ.__,
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミx'{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/i〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 〉;;{ ﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /^ﾞ､ｯ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}/{从彡'´У 　 _i___/｀ヽ.＿_
　　　　　　　　　　　　　＿＿／ヽ＿_ﾉ---､＿_/___r'´::::}::::ヽ::::::}::::::｀Y´ヽ
　　　　　　　　　　　／:::::::／::::/::{:::::::｀::::ー::::::::_У::::::::/:::::::::i:::::|::::::::::|:::::::＼
　　　　　　　　　　/{:::::::::/:i:::::/:::::ヽ::::::::::::::::ﾉ／::::::::::::/::::::::::::::::::!::::::::::!::::i:::::∧_
　　　　　　　 ,r''´{:::i:::::::/:八::::::::::::::::::::ー:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::!::::|::::{::::}'
　　　　　 　〃::::::|:::i::::::i:::{:::::i:::::＼:::::::::::ー=::::::::::::／:::/::::::::::::::::::l::::::::::|::::::::::|::∧
　　　 r―彳::::::::::::::i::::::i::::::::::＼::::::＼:::::::::::::::::::／:::／:::::::::::::::::::::l::::::::::|::::::::::l/::::ト...._
　　　 ヽ:::/:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::＼::::::`::::ー=:::::::-':::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::|:::::!::::::|:::／
　　　　冫::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::＼::::::::::::::::::-=＝:::::::::::::/:::::/::::::::::::::::::::::::!::::::iハ
　　　／}:::/::::::|:::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::／::::::/:::::::::::|::::::::::::::::::::::|:::::＼

┌────────────────────────────────────────────────┐
│生前蒋孝武は父すら手のつけられない悪童として名を馳せ、恐れられていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│しかし彼が死んだ途端国民はその起伏に富んだ短い一生に同情し、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│蒋経国の死後一族で最もエネルギーのあった彼の死によって蒋家の時代が完全に終わったことを実感した。　　　　.│
└────────────────────────────────────────────────┘

　　　　　　 　 |::::::::::::::::::::: :　　　 :.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　 .::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　 .!:::::::::::::::::::: :　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :　　.::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::: :　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : 　 ::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 　 .!:::::::::::::::::::: :　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :　:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　　 　 .|:::::::::::::::::::: :　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ::::::::::::::::::::::::::::|:::ヽ.
　　　　　　　i:::::::::::::::::::_:.:　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::: ::　:::::::＼＿＿
　　　　　　　!:::::::::::::,イ |｀ヽ{ヽ ＿ノ⌒iヽ ＿＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::|:::::::::::::::｀::: :　￣ ヽ
　　　　　　 .|:::::ri_j´　| | 　 | |　| |　　 ||　T |　　｀ー――---､ __　　　　 |ﾉ:: :　 : :::::::: :　　::::::::＼
　　　　　　 |:::/　ﾟ。　| L　 |{　 |{　 　 ||　 |{　 _,ノ´￣ 　　　　 三｀ヽ　　　|::: :　 : :::::::: :　　::::::::
　　　　　　 ﾚ'　　　　 |　ヽ二二二ﾆﾐ ヽ ミヾ_ _t-ｭー'F　　　　　「 ,ﾍ　　 |::: : 　 : :::::::: :　　::::::::
　　　　　 ,へ　　O　　　　ヾー､＝―ヽ　　.. . ￣￣　　　//　　1|/　 ヽ　 |::::::　 : :::::::: :　　::::::::
　　　　 /:::::::::＼_＿　　　　　､　　　　!___　　　　　　　　 ノ /　/　　　　＼|:::::::　 : :::::::: :　　::::::::
　　 　 |::::::::::::::::　　 ￣ヽ､　　｀ .　　 「￣　 c　　　o　　 ノ　 /　　 ,　　 / .:　 :::::::: :　　::::::::
　　　　|:::::::::::::::　　　::::::::::＼　　＼　|　　　)　　　　　　　o /　　_ノ　 ／.:　　::::::::: :　　::::::::
　　　　|::::::::::::: :　　 .: :::::::::::: |　　　ヽ｀ｰ '´＿＿___,ノ｀　　/　　 　 ／ ..:::　　:::::::::: :　　::::::::
　　　　|::::::::::::: :　　 : :::::::::::::〈 f´⌒ヽ ＼ ´ ー―- 　　／　　　／ .. .::::::　　 :::::::::: :　　::::::::
　　　 ./:::::::::::::::::　　::::::::::::::::::｀::::::::::::::＼ ＼　　　　 ／　　　 // ..:::::: :::::　　:::::::::::: :　　::::::::
　　　　::::::::::::::::::::　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　 `ー一' . . .:::::::::::::::::::::::::: :::::　　:::::::::::: :　　::::::::

┌─────┐
│3月7日　 　 │
└─────┘
　　　　　　　　　　　 ,:;'''':;:;:;,,._,_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;:;:(:;:;:〃:;:〃:
￣￣￣￣￣|~'ｰ ､,,, ,:; :;:〃:;:〃:):;,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;:(;ゞ::;: ;::;ゞ　,ｆ
::::::::::::::::iﾆ|:::::|.|`i ,|:; :;:〃:;:〃:ゝ:; :;):;: 　 　　　　　 ___ll___　　　　　　;;:( 丿;:,ゞ;:〃:;ヽ'.,l
::::::::::::::::i__|:::::|.|_,i:;:√〃:〃:;';:.ゝ〃:;;)　　　 　 　 [;厓.ll厓ﾞ]　　　　　　(,;:,ゞ;:〃:;ヽ'fl
:::::::::::::::::: :::::::|.: ノ:〃:;丿;,ゞ;〃ゝ; ;; ヽ:;、　　　　 .|冖''ll'冖j　　　　 :;:;(ゞ;::〃::ヽ丿;:,ゞ;:〃
.................. .......|.,{: :〃;丿; ,ゞ:;〃'ゝ. ;:; :;ヾ;:;）　　　 .|: fl |:::::|　　　　　;:(,;:::; :;:〃:;:〃:ヽ:::;:;
::::::::::::::::iﾆ|:::::|.|`i（. ::;:;:〃:;:;;丶;: ゝ;. ;:;;:〃:);:;　　　|: fl |:::::|　　 　 ;:(;:,ゞ;:〃:;ヽ:::;:;丿;:,ゞ;:〃
::::::::::::::::i__|:::::|.|_,i(:〃: :ヽ: ;丿;:,ゞ;:ヾ,;:;〃: ):;　　　:|: fl |:::::|　　　　(:. ;;:,ゞ;:〃:;ヽ'丿;:,ゞ;:〃
.................. .......|.　（: 〃:;〃;':;. ;:;〃:;:;l: ;;,ゞ;:)　━━:|: fl |:::::|━━━(丿;:,ゞ;:〃:;ヽ:;ヽ:;ヽ━━┓
::::::::::::::::iﾆ|:::::|. (:;:;:;::;〃:;':;:.〃:〃 ヽ:,ゞ;:: ;)　_i:::i_i::|: fl |:::::|::i_ｉ::::i_i::::i_i::::l　(;:::〃:;丿;:,ゞ; :i_ｉ:::
::::::::::::::::i__|:::::|.|`i,(〃 :〃:': ;:,,,; ;;; ;:〃:ヽ);;　≡:≡:|.r-il::::::|:≡:≡:≡:≡l:≡　iｮ:;:;ソ:〃）:;三
.................. .......|.|_,i `''"ﾞﾟﾞ'l ::'il　　."'･ｬ-､;;;ソ;;;;;;;;/ﾞ|￣| l lヽヾ;;ilY⌒Yli;;;;;l::;;;;,,...l! .|,,..,..,..,.;:;:;:;,...,..
:::::::::::::::::: :::::::|. ;;;-''￣　l ::'il　￣,l :i|,,ｖ．｀｀｀"""''''''''''"'''''ﾞ`″'''''''''''-､__,,; `;；li! .|;:；:`；;.；,.;;.;.;：
"""""""""""　_;;;;;;;;;r--･･''"""~｀　 　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　- _,lii: .|;；:;：:;.;:.`:;:；;;.;
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-'~　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/

　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　　 |::::::::/　＼:三::／i:::|
　　 |:::::::〉（ ○）::（ ○）.|　　　総統！　僕はもう我慢できないよ！
　 .（@ ::::::⌒（__人__）⌒)
　 　 |　　u 　 |ｉ|!i|!|　　|　　　彼らを信頼するなんて無理だ！
　　　＼　　 　｀⌒´ ,／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　　|　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　　＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ノ　　＼. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／（●) 　（●）　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 (⌒(⌒(⌒ヽ　　　　 ／ ∪（__人__）　　 　　＼
　　　　　　　　　　　　 ＼ ヽ ヽ　 (⌒)　　|　　　　｀⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|　　　そんなに声荒げるなお……。
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::　 　 |.　 ＼　　　　 　 ヽ　ヽ ヽ 　|
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　 （　 ヽ　／ 　 　 　 (⌒):::::::::::　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 V 　　　 　 　　! 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　　　　ﾉ

　　　　　　　　　 　 r ―――――-- ､
　　　　　　　　,ィ／￣￣￣￣￣￣￣`ヽヽ､
　　　　 　 ／／__, ィ―――､――､　　　＼ヽ､
　　 　 ∠_／´7 : : : : ィ´ : : : : : : :ﾊ`ヽ､　　＼ ＼
　　　　　/ : : / : : ／ : : ／/ : : /: :! :ヽ :＼　 ヽ　＼
　 　 　 /: : //: : / : : ／: :/: : : ﾉ: : |: : !ヽ: : ヽ ヽ　 ヽ
　　　 /: : : /: : /: :／: : ／: : ／: :i ∧: : :|: :ヽ!　 } /＼ヽ
　　　 ! i : : !: :/: :/: : ／: : ／ィ: : /: : ヽ: :!: : : !　Y_　　ヽヽ
　 　 .!: :| : : !/､_/_／ _ィ／/: : /∧: : : : !: : : : }　|　｀ヽ､ ヽ!
　　　 ! ﾊ: : |.／＞￣／　ノ :入〈　 !: : : : !: : : :! /!　　　 `ヽ!
　　　 |〉､ヽ ! ﾞﾐﾐ三､　 ／／　　`〈__! : : /: : : :ｲ: :!
　　　 | 「ヽ!`ゝ::: 　 　　　　ﾐ､､＿　 〉へ : : :ノ :|: :|　　　　　(総統がそこまで言うならこっちは対立候補をださねぇですぅ)
　　　 | | ヽヽ 　::::　 l　　　 ::: `ﾞﾞ=ﾐ/: :／:／ /: ! :
　　　 | | ヽ　＼　 　 !ｰｧ　　 :::　／:／／　 /: : |: :|
　　　 ! .＼　　　＼　`´　　　 ,イ⌒ア^〉 　/| : : !: :!
　　 /|　　 }-､,-､__}＞r-ァ´￣　／　/　 /: :! : : |: :!
　／: !　　>-､＿ 7―､`/　　　　　 ノ　 /: : :! : : ヽ:|
/ : : /　 /＼　　/==Y〈`-"⌒ヽ＜　　/ : : : |: : : : :ヽ

　　　　　　　　 /　　 /ﾍ/　 /　/　 　/ 　　 / 　　／/　 /　　/ ヽ　 ＼ 　 　 　 ＼　＼
　　　　　　　 ./　＿/　/　 /　/　　 / 　　 /　 ／　/　 / 　 ∧＿ヽ 　 ＼　　　　 ヽ.　 ヽ
　　　　　　　/／　/! /　　.ｌ　 l　 ／,.-‐'フフヽ.／/　 / 　 /´ヽヽ ｀＞.､ .!　 　 　　 ',｀ヽ 〉
　　　 　 　 /　　 / |/　 　 |　 l／／ ／／　／.: /　ノ 　 /. :.:.ヽ ＼＼　｀ﾄ､ 　 　|　 | ／
　　　 　 　 { 　 ./　|| 　 　 l／　　／ン-‐＜、 :/／:/　 ./: :,ｨ─ヽ-＼ヽ. |　| 　　| 　|′
　 　 　 　　 ＼､.--|l-‐''"_,. -‐''",. =,＝￢ﾐ､／: : :/　 /: : : ノﾞ,ニ＝=ミ､ |　|　 　| 　|
　　　　　　　　/ ￣||￣　　　{: :く 　 ﾄ-'　　}　 : : / .／: : : : :　ﾄ-' 　 }　// /　　 j l　!
　　　　　　　 /　　 .!',　 　 　 ＼:.｀　ゝ　-‐'　　./／　　　　　　ー-- 　./ /　　 /j | /
　　 　 　 　 / 　 　 ', ヽ　　　＼ゝ､　 　 　 　 ノ　: : !　　　　 　 　 　 ノ／　 .／/ノ'
　　　 　 　./　　　 .∧　＼　　　＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　-┐ ∠ -‐''"　/
　　 　 　 /　　 　 /,ハ ＝ ゝﾍ､_　 ゝ､ 　 　 　 　 　 　 　 ＿_ノ）　 　 　 /〃/　　　　(でもかわりに声明文に党主席を辞任する旨を
　　　　 /　　 　 //　　ヽ〃 ヾ ヽ￣￣ 　 ､_,..　-－'' ´￣ 　 ／　　　　 /＜/　　　　　　　　盛り込んで欲しいですぅ)
　　　／　　　 ,r'"´￣了ゝ､rｰ､　ヽ　 　 　 ｀　ー──‐ ''　´　　　　　/ｌｉヾ/
　 ／　　　 ／ ゝ, -‐'7｀ーｲ__.｣､ 　＼　　　　 　 　 ｰ　 　 　 　 　 ／　　　|
／　　　, f´￣／ 　 /　 ノ／ヽゝﾝ‐.､V丶、　　　 　 　 　 　 　 ／｜ 　 　 |
　　　／ 之／　　 /　　／　　 ヽ ヽノ1ヽ-､.｀丶､　 　 _,. -‐'"´ 　/|ヾ ｢l〃|
　 ／　｢　/ 　 　 /　／　　 　 　',　∟|　ヽ ＼　 　￣ 　 /　　 ／　|＝　＝l
／　　.ゝ/ 　 　 /／　　　　 　 .ｉ ｌ , -ｲ 　 ヽ. ヽ　 　　 ,ｲヽ ／　　｜〃iｌ ヾl
　　　,r/　　　　/　　　　　　　 ｜| L.､|　　　l　 ｀丶、 f |　 ｀ヽ、　｜　　 　 !
　 ／./　　 　 /　　 　 　 　 　 ｜|　ヽjヾ||〃ｌ　 ,. ‐-､ヽｌ　 　_　 ＼| 　 　　　ヽ
／　/　 　 　/　　　　　　　　　｜|　ノj＝ ＝|／　, --ﾍ}⌒}´_＼　 ＼　､ ヾ r ヽ

　　　　 ＿＿＿＿＿
　　　／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　 |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
　　 |::::::::/　＼::::::::／i:::|
　　 |:::::::〉（ ●）::（ ●）.|　　　もう僕は彼らとの件に対して責任を負いきれない！
　 .（@ ::::::⌒（__人__）⌒)
　 　 |　 　 　 ｀ ⌒´　　|　　　　
　　　＼　　　　 　 　 ,／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　　　|　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　　　＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼　　(まーたしかにそうだお)
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　"　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／（―） 　（― ） 　 ＼　　(長老を引っ張り出してまでやったのに、
　　　　　　　　　　　　　|.　　（_人＿）　　　u　|　　　　どこまで勝手なんだお……。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　ヽ　　　　　それだけ票も固まっているわけじゃないというのに)
　　　　　　　　　　　　　./　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　(＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　!､＿__!､＿_＿＿_つ

┌─────────────────────┐
│その日の9時、中央常務委員会が開かれた。　　　.│
└─────────────────────┘

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （●）　（●）　＼
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

┌──────────────────────────────┐
│やる夫は風邪のため側近に声明文を代読させ、　　　　　　　　　　　　　　 │
│支持を呼びかけた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│話し合い通りならばここで林洋港が辞退を表明するはずだったが、　　.....│
└──────────────────────────────┘

　　　　　／￣＼
　　　　 |　　　 　|
　　　　　＼＿／
　　　　　　　|
　　　 ,　-――-
　　 /　ノ　 　 ヽ　＼
　　|　　<●>::::::<●>|
　　|　 　　（__人__）　 |
　　＼　　　｀ ⌒´　　|　 　||
　　　 ＼＿＿＿_／　　　|||
　　　　／　　　　 ＼. 　　|||| ゴン!!
　　　/ /＼　　　/￣＼　|||| 　　　　　.'　　，　．.
　＿|￣￣ ＼　/　 ヽ　＼从/／　・;`.∴　'
　＼￣￣￣￣￣￣ ＼＿_）　＜　,：;・,'
　　||＼　　　　　　　　　　　　＼ . 　　' .'　，　．.
　　||＼||￣￣￣￣￣￣￣||￣
　　||　 ||￣￣￣￣￣￣￣||
　　||　 ||　　　　　　　　 　 .||

┌───────────────────────────────────┐
│やる夫が頑として書き換えを拒んだため実現せず、再び報道合戦が過熱した。　　.....│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ
　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）　　　(ヽ、００　　∩
　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
／￣ー―‐　、　　　　　　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　 　 　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::i　　 ., -―- 、 　 ___
:::::::::::::::::::_＿_ノ､/〉'　 ／::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u　 て;/7　/::::::::::::::::::;ｧ､､:::「ｪ ヽ::〉 __
::::::::::::/　　　　 /〈　 i::::::::r､::／=ﾐ ｀く.u J／:::::::::＼
:::::::::::j　u　　 ､ ´_}ヽ.|::::::iｵ/u　ﾆi < iヽｧ/:::::r----J　 　.r:´二ﾆヽ
::::::::::i　　 （二７´_.L.,　､ハ　〉 　_　_ﾏ/ﾝ::::r ' ;tr /;j　　　i::/r-､r-|　 r一ー､
::::::::::|、　　 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ　 ｰ」: : : : ii ヽu.___､/　 ＿ん' ｀´ム.'　 |:::r―┤
:::::::::／￣ ´」ｰ／:.:.:.:.＼:.:.＼＼__j: : : : : ヽ　ヽフ｀ヽ´　 | | ヽ'ｰン､ _/ﾊu.'_' |
i:i i:::i:iヽi　´　!':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: !　　７!｀:´|<　 ７ﾏ.ヽー'

┌────────────────────────────┐
│この動きにすばやく対応したのが長老の1人、蔡鴻文だった。　　　...│
└────────────────────────────┘

::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　 ∨
:::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　　!
:::::::::::::::::::::::::::::人　　　　　　　　　　　 　|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ､　　　　　　　　　　 |
:::::::::::::::::::::::, - ､:::::::!　　ヽ三Ｚｚ､　 　 　l
::::::::::::::::::::/ ,へ ､::::l　　　　　　｀ヾx､｀ヽ)
::::::::::::::::::::! (´ヽｿ::::|　（　　　　｀ 弋ﾂ> !
:::::::::::::::::::l　ﾄ（ /::::ﾉ　　ヽ　　　__ ノ　　 ﾞ,　　　　　　　ハネっかえりめが……。
::::::::::::::::::::ゝ､　ヽ:::l　　　/ ,　　 　 _　　　|
_,,..　--一''''''""￣ハ　　　　　 ／ ‐-　　j
///////////////ﾑ　　 ＿＿＿__,r一´ 　__
////////////////　　´　｀ -つr-/ 　Ｙ´ ./´ ヽ
///////////////　　　r´￣ /　/- ､ /　/.　　/- ､
//////////////　 !　　}　　Ｙ　.､＿ノ　/￣ヽ/　／｀∨
/////////////ゝ　　//　　ﾉﾄ､　　　（　ゝ--ﾞ ／ 　 <
////////////ヽ ヽ_　ｿ　／　　　　　　　　　　ゝ-t´ノ_
////////////＼＼／ヽ　　　　　　　　　　　 　 r´ヽ 　}
///////////　 　( ///∧　　　　　　　　　　　 人_ノｿ´
///////////　　//////∧　　　　　　　　　　　 　}ソ
/////////ｿ　　////////∧　　　　　　　　　　　/ /

┌─────┐
│3月8日　 　 │
└─────┘
　　　　　　 __＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__
　　　　　　 ||　　　　　　┌┐||　　　　　　　　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/ｌ
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￣￣￣￣~ ￣￣￣￣￣￣~￣￣￣￣￣￣||　　　　||　　　　||　　　　||　　　　||　　　　||　　　　|| .|￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|二二二二二二二二二二二二二二二二 二二二| /

　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　 ／　,;'ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀';､ ＼
　　　　　　　／　,;'´　　 ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆi,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /　　 ｀';､ ＼
　　　　　 ／　,;'´　　　　 i,＿＿＿＿l　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　. L＿＿＿_,i､　　　　 ｀';､ ＼
　　　　／　,;'´　　　　 ,､'゛　　　　 ／|　　／　　　　　　　　　　　 :::::::＼　 　 |＼　　　　　`;､　　　　 ｀';､ ＼
　　　　|ﾞﾞﾞﾞヽ　　　　,､'゛　　　　 ／　 |　　!二二二二二二二二二二二!　　 |　 ＼　　　　　`;､　　　　 /￣|
　　　　|:.　゛二二二二二ﾞｉ　 ／　 ／　　　　|　| ｌ　　　　　　　　ｌ |　|　　 　 . ＼ 　＼　 /二二二二二"　:|
　　　　|::::...　　　　　　　　|／　 ／　　　　　 |　| ｌ　　　　　　　　ｌ |　|　　　　　 . ＼　 ＼|　　　　　　　　　::|
　　　　|::::...　　　　　　　　|　 ／ 　 　　　　　|　| ｌ　　　　　　　　ｌ |　|　　　　　 　 . ＼ 　|　　　　　　　　　::|
　　　　|_､- ────- ,_l／　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　 ＼L,-──── -､_|

　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　 ∨
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　　　　　　　 　　l::::::::::::::::::::t　　__＿＿__　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　,ﾞ::::::::::::::::::::::ゝ-ヾ三三ミミﾐゞx､　ヽ　　　 __. ∨
　　　　　　　　　|:::::::::::::::_:::::::::::::/´ ￣＜弋tｭヾミx､ヽ!　メ三z∨
　　　　　　　　　l::::::::::γ ヽ:::::::::!　　　 ｀ゝー一／´ 　<ーtｭ-ヾゞ
　　　　　　 　.∨:::::::::/,へ l:::::::人　　　´´´￣´　　　　　ヽーヽノ
　　　　　　　∨::::::::::::!　 {l|!::::::!　　ヽ　　　　 　, -　　　　 ﾄ､ニl
　　　　　　 ∨::::::::::::::k　ソ:::::::l　　　 ） 　　 　/､_＿　 　　l! 　ﾉ　　　またずいぶんと暴れてくれるな。
　　　　　　　|:::::::::::::::::ヽ　tﾘlノ.　　 /　　　／　　　　,r-一ﾞ／
　　　　　　　l::::::::::::::::::::}｀-|.　　　 /　　／　＿＿__　　 　./l!
　　　　　　 人::::::::::::::ノ 　l　　　　l　　l　´￣｀ー--｀ュ　/ /
, -ー───- >､- ﾞ　　　ゝ　　　 　　!　　　　　 　_　 ）　/
//////////////ﾊ　　 |　 ｀ヽ　　ヽl　　　　　　´　｀ .rﾞ/
///////////////|　　.l　　｀＼　 人 　,ヘ　　　,ﾍ 　l/
///////////////l!_＿　　　　 ヽ　　ヽ.l:::::::｀ーﾞ:::::ﾞ:::::!
///////////////ﾊー､￣　ー __｀､_　人::::::::::::::::::::::::ﾉ/ゝ､_＿＿＿ ,kー--- ､
////////////////l　　｀´ヽ/´ヽソ-- ､　｀_　　ー＜///////////////////


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　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　　……総統からの差し金か？
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ }/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ | |　∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l |:,l |/l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|　　そんなことを聞いてどうする。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ゝ-.人::::::::::::::::::!:::::::::::|::::::|::::::l:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　/ ! ヽ::::!::::::::l::::::::::::|::::::!::::|lｿ　　知ったところで100票すら集められていない貴様らに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　j　/　j 　 ゝl:::::::::|:!:::::::::|::::ﾉ::/´　　　何ができるという？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｙヽ(　/ ﾉ 　 ゝー──＜￣{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-ヽー ´￣￣￣￣￣￣ ｀∨　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!´　　　　　　　　　　　　　!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, z 7ゝ､ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ｭ7z､
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　　　　　　　　　　 　　　　　＼＿／　　　　　　|　　　購入権利書ヽ_ﾊ/′　　　　│
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　　　　　　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼　　　　|　 　　 オ　 プ　 ー　 ナ　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　 ／　　＼　／　　＼..　　|　　　　　・・・　・・・ ・・・　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　|　　　　　・ ・　・・ ・・・　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|/| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　教えなければその度胸を買って
　　　　　　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／ｌ|.|　：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：　|
　　　　　　　　　　　ヽ､--ー､＿＿,-‐´イ 　 l ﾘ　：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：　|　　　　オプーナを買う権利をやろう。
　　　　　　　　　　　　　＞'´/ ／　_,.ﾉ|/　 　 l.|　：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：　.|
　　　　　　　　　　 ,ｒ７′_,.ﾚｧ‐‐'′、 l　 i　　ｌ|　　　　　　　　　　　　　 _＿　　　　 |
　　　　　　　　　　/,厶イ_:.:/　　　　ヽヽ. :l　　.|　　　　　　　　　　 　 〃.　 ｀ヾ　 　 |
　　　　　　　　 　/7 　 /:.:「　　　　　　　ゝL／|　　　：：：：．．．．．　|l　光　||..　 　|
　　　　　　　　／〈　　/:.:.:.:',　　　 ／　　// 　 |　　　：：：：　 　 　 　 |ｌ　栄　l|.. 　　|
　　　　　　　∧',. ﾍ　/:.:.:.:.:.:',　 ／　　　〃　 　|　　　　　　　　　　　　ヾｰ-‐ｼ 　 　 |
　　　　　 ／　ヽヽ V:.:.:.:.:.:;.ｲﾍ　　 　 ﾄｒ'′　　.!　　　　　　　　　　　　　 ￣´　　　　|
　　　　　 l　｀ヽ >､ﾌ:.:.:.:／:.:./　　　　　ｌ　　　 └─────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　‐……‐
　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 ,r=====ミヽ
　　　　　　 　 　 　 ′　 /　　 　 　 　 ﾟ。
　　　　　　　　　　 i　　./　U　　 　 　 　 .
　　　　　　　　　　 |　 〈　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　 　 　 j　　 } ＿＿_　　　　＿j_
　　　　　　 　 　 〃⌒i￤ﾞー‐tｯﾐ　ﾉｿｔｯ‐r'　　　　　　
　　　　　　 　 　 爪　 | | ゝ　　彡　　∨ノ　　　　　　　……貴様は台中生まれだったな？
　　 　 　 　 　 　 {　ヽ.Y{　{　 〃ヽ.__ ﾉi′　　　　　　　
　　　　　　　　 ／ゝ从l| |　　 厶 -－=:! 、　　　　　　　　（いらねぇ……）
　　 　 　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.l　 ＼ {′　 二　|:.:.＞ ．
.　　　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:./＼. ヾ乂￣ 　 ｀ｿ:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:...、
　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ′　 ≧ー｀ニニく:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /
　　 　 　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:{　　　 　 V⌒ｉ | r|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ′
--─…≦//＞ ．:.:.:＼ 　 　 　 ﾏｌ | k!:.:.:.:.:.:.:.:.／
//////////////＞､:.:.ヽ. ー===| l 彡 :.:.:.:.:./≧x __
/////////////////＼ :ﾟ｡　 　 .| | l　Ⅵ:.:.///////＼
///////////////////ヾ:ﾄ　 　 | | |　 ﾔ:.:i////////∧
/////////////////////∧　　| | | 　 }:リ/////////l|


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　　　　　　　|　　　 　|
　 　　　　 　 ＼＿／
　　　　　　　　　|
　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　／　　＼　／　　＼
　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　その通りだ。先生と同郷になるな。
　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　 ∨
:::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　　!
:::::::::::::::::::::::::::::人　　　　　　　　　　　 　|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ､　　　　　　　　　　 |
:::::::::::::::::::::::, - ､:::::::!　　ヽ三Ｚｚ､　 　 　l
::::::::::::::::::::/ ,へ ､::::l　　　　　　｀ヾx､｀ヽ)
::::::::::::::::::::! (´ヽｿ::::|　（　　　　｀ 弋ﾂ> !
:::::::::::::::::::l　ﾄ（ /::::ﾉ　　ヽ　　　__ ノ　　 ﾞ,　　　　　　　そうか……私は先日帰郷の折台南などにも訪れておってな、
::::::::::::::::::::ゝ､　ヽ:::l　　　/ ,　　 　 _　　　|　　　　　　　　　　党員や市民と話をしたのだが皆口をそろえてこう言う。
_,,..　--一''''''""￣ハ　　　　　 ／ ‐-　　j　　　　　　　　　
///////////////ﾑ　　 ＿＿＿__,r一´ 　__
////////////////　　´　｀ -つr-/ 　Ｙ´ ./´ ヽ
///////////////　　　r´￣ /　/- ､ /　/.　　/- ､
//////////////　 !　　}　　Ｙ　.､＿ノ　/￣ヽ/　／｀∨
/////////////ゝ　　//　　ﾉﾄ､　　　（　ゝ--ﾞ ／ 　 <
////////////ヽ ヽ_　ｿ　／　　　　　　　　　　ゝ-t´ノ_
////////////＼＼／ヽ　　　　　　　　　　　 　 r´ヽ 　}
///////////　 　( ///∧　　　　　　　　　　　 人_ノｿ´
///////////　　//////∧　　　　　　　　　　　 　}ソ
/////////ｿ　　////////∧　　　　　　　　　　　/ /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -──── ..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ´:::::, 一------- ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,::::::::::/　　　　　　　　　 Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::/　　　　　　　　 　 　!　
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,ﾞ::::/　　　　　　　　　　　 l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,ﾞ::::､　　__＿___　　　　 ＿::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|/´｀l::l ヽ-- tﾂヽ,　,r tツヤ´
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:､(l!::::!ヽ　　　／　 ::.ー　/　　「北部の人間はどうしてああも面倒を起こすのか」と。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　!:.ヽj::ﾘ　! 　, ´r　 　 j 　rﾞ　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝr´｀　　　 /´ ｀ゝ-<　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　!　　Ｙ ´￣ ｀´￣l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　ヽ､.!　,＿´｀＿､{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!´｀ヽゝ 　 人:::::::::::::::ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀ヽ｀ ､ ｀￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　_j　　　　　 ゝソ）l!r´ |!
　　　　　　　　　　　　　　　_,.．-‐''｀ヽ､､　　　　　ヾz､zｿ !ﾄ,,.､
　　　　　　　　　_,.．-‐'''"´:::::::::::::::::::::∧ゝ､　　　　　 |!　ノlヽ､:::"'' ‐- ,,.._
　 　 _,.．-‐'''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧＼｀ ー----|¨ノ　　ヽ:::::::::::::::::::::"'' ‐- ,,.._
　／´:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ､　　　　　 ゝ､　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ


　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　　 　　　＼＿／
　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　 　／　　u　　 ノ　 .＼
　　　　／ 　　　　 u <●>:::::::＼
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|　　　？
　 　　 ＼　　　　u　　　.｀ ⌒／

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　./::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　/ r´zZニ三三三Zヽ　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 ／　　ヽ弋ﾟ　ノ￣｀ 一 ´　＿＿__ノ::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　／　　 　 ::.ヾゝ一　　　　　ｒ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　:.　￣　　　　,　/::::::, --､:::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 /　　　　ュ　　 ﾄ　 /｀￣｀´./::::::/, ヘ.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　貴様もわかるだろうが南部の人間は
　　　　　　　　　　 ゝー=ニ> l　 　l　/　　　　/::::://ュ}　!:::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　北部人よりも我が党に対する不信感が強い……。
　　　　　　　　　　　　　 j　 　ﾞ,　　　!　　 　　j:::::/ j ノ　ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　 　>ニz､ﾞ,　 　|　　　／::::ﾉ ／.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　その中人気のある貴様が、外省人と手を結んでやる夫を
　　　　　　　　　　　　 　)ヽ 　 　　　j　　 ゝ一ﾞY 　/::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　崩そうとする姿を見て失望しきっているのだ。
　　　　　　　　　　 　_／　　　　,／´　　　　　 ﾉ￣!::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/::::
　　　　　　　　　　,z7､　　　　　　 /´　　　 ／./ 　l::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　「林もまた阿山に魂を売ったのか」とな。
　　　　　　　　 ,z7/////zzヤ　ノ　 ／￣´　./　　人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　人////////／- ーﾞ　／　　/　　　　 ｀ヽ:::::::::/:::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 ゝ一< ￣　　　　　/　　／　　　　　　 　｀ - ､::::/:::::!:!:::/::
　　　　　　　　　　　　　ゝ､　　, 一　　／/　　　　　　　　　　　ゝ- ､ﾉﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　）/　　　　 ／, -‐────────ｚ7´
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　,zZ　　　　　　　　　　　　　　　l

　　　　　　　　　　／￣＼
　　 　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　 　　　 ＼＿／
　　　　　　　　ﾉ Ｌ＿_|＿_
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼
　　　　　　　／　<●>::::<●>＼　
　　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼　　　そ、そんなことはない！
　　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|
　　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|　　　俺はただやる夫よりいい仕事ができると……
　　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|
　　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ }/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ | |　∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　貴様はそうであろうとすでにそう思われているのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l |:,l |/l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ゝ-.人::::::::::::::::::!:::::::::::|::::::|::::::l:!　　　周りを見てみよ。李煥、郝柏村、蒋緯国……皆大陸育ちの外省人、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　/ ! ヽ::::!::::::::l::::::::::::|::::::!::::|lｿ　　　それもあと10年15年生きればいい老人ばかりだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　j　/　j 　 ゝl:::::::::|:!:::::::::|::::ﾉ::/´　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｙヽ(　/ ﾉ 　 ゝー──＜￣{　　　　　その上何ら権力基盤の無かったやる夫に代わる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ-ヽー ´￣￣￣￣￣￣ ｀∨　　　　予定でありながらこの体たらく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!´　　　　　　　　　　　　　!　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　王昇にそっぽを向かれたのもそのせいではないのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, z 7ゝ､ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ｭ7z､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, z 7///////////////////////////ゝ-､

　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　∨:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　∨
　　　　　　　 　　l::::::::::::::::::::t　　__＿＿__　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　,ﾞ::::::::::::::::::::::ゝ-ヾ三三ミミﾐゞx､　ヽ　　　 __. ∨
　　　　　　　　　|:::::::::::::::_:::::::::::::/´ ￣＜弋tｭヾミx､ヽ!　メ三z∨
　　　　　　　　　l::::::::::γ ヽ:::::::::!　　　 ｀ゝー一／´ 　<ーtｭ-ヾゞ
　　　　　　 　.∨:::::::::/,へ l:::::::人　　　´´´￣´　　　　　ヽーヽノ　　　　仮に貴様が総統になったとしても
　　　　　　　∨::::::::::::!　 {l|!::::::!　　ヽ　　　　 　, -　　　　 ﾄ､ニl　　　　　失った信は早々取りもどせまい。
　　　　　　 ∨::::::::::::::k　ソ:::::::l　　　 ） 　　 　/､_＿　 　　l! 　ﾉ　　　　
　　　　　　　|:::::::::::::::::ヽ　tﾘlノ.　　 /　　　／　　　　,r-一ﾞ／　　　　　そのような状況下で政治改革をなせるのか？
　　　　　　　l::::::::::::::::::::}｀-|.　　　 /　　／　＿＿__　　 　./l!
　　　　　　 人::::::::::::::ノ 　l　　　　l　　l　´￣｀ー--｀ュ　/ /　　　　　　私はそうは思わんな。支持できん。
, -ー───- >､- ﾞ　　　ゝ　　　 　　!　　　　　 　_　 ）　/
//////////////ﾊ　　 |　 ｀ヽ　　ヽl　　　　　　´　｀ .rﾞ/
///////////////|　　.l　　｀＼　 人 　,ヘ　　　,ﾍ 　l/
///////////////l!_＿　　　　 ヽ　　ヽ.l:::::::｀ーﾞ:::::ﾞ:::::!
///////////////ﾊー､￣　ー __｀､_　人::::::::::::::::::::::::ﾉ/ゝ､_＿＿＿ ,kー--- ､
////////////////l　　｀´ヽ/´ヽソ-- ､　｀_　　ー＜///////////////////

　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|
　　　　　 　　　＼＿／
　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　 　／　　u　　 ノ　 .＼
　　　　／ 　　　　 u <●>:::::::＼
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|　　　…………。
　 　　 ＼　　　　u　　　.｀ ⌒／

┌─────┐
│3月9日　 　 │
└─────┘

　 ∧＿∧
　（-@∀@）　林先生、噂されております
　(φ 　 　）　　総統選挙の出馬に関してですが……
　｜ ｜　|
　（_＿）＿）


　　　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　 　 　 　 　 |　　　　|
　　　　　　　　　　 ＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|　　　ああ、まだそんなことネタにしていたのか？
　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l

┌────────────────────────┐
│3月9日、林洋港は総統選挙への出馬撤退を表明。　　　　│
└────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ' ' ´　` :,
　　　　　　／￣＼　　　　　　 　;'　　　　　　 ｀,
　 　 　 　 |　　　　|　　　　 　　 ;　　.:,';'　.,:';　 :,'
　　　　　　＼＿／　　　　 　　,:　　´　　 ´　,;
　　　　　　　　|　　　　　　　　_ ;:　　　｀'　 ; '
　　　　 ／ ￣u ￣＼　　　　 '　 ;,',','　 ,;'
　　　／!l|!::＼:::／:: 　＼　　 ;　´´　, :'
　 ／ 　.（一）::::::（一）　 ＼ ,'　　 , ' '
　 |　　u　（__人__）ﾟ ｡　　　,,　'
　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　┼ヽ　 -|r‐､.　ﾚ　|
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｄ⌒)　./|　_ﾉ　 __ﾉ

┌───────────────────────┐
│この時点でやる夫の総統再任は決定的となった。　　　 │
└───────────────────────┘

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 ／　-‐''　 ｀ﾞ'ｰ　＼
　　　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　政争？　バカ言っちゃいけない。
　　／￣￣ |　 　 　 （__人__）　　　　| ._ｒ､　　 　 　 　 _ｒ､　　　　
_／　　　　　＼　　　´ヽ＿/ `　　 ／ｒﾄ､ヽ＼　　　　ｒﾄ､ヽ＼　　　　あれややる夫一人で虐殺したもんだお。
　　 　 　 　 　 　 　 　 ー‐　　　　　 ヽ ヽ ヽ ＼ 三 ヽ ヽ ヽ ＼
　　 ｙ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ヽ ヽ　〉　　 ヽ ヽ ヽ　〉
　　/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ├　　　/　三　├　　　/
　　|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （　 　 <　　　　 （　 　 <
　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ　　 ヽ　　　　ゝ　　 ヽ


　　|　　｜　 j| 　 　 ||｜　／ l ヾ＝イ:| |:|　　　　　　　　＼
　　 ､ 　 |　/ |　 |　 ル|斗=く ト　 　 |::| ゞ＝=､　　 　 　 　 ＼　　　　＿＿,. ＿=ニニ二二ﾌ＼
　、　ヽ　∨　| ./l ｲ {{　｛ @ }ﾉ　 　 小ヽ　　　|lヾ　　　　　＿__＼　 r-`---ｯ＿＿＿ _,. - '"　　ヽ　 ＿＿＿＿＿＿_
　 ＼　{::.＼　|/　　　ゞ　｀ﾆ7　 ／　｜ヾｌ　　 || }/ ／／.::::::::::::〆`っ）￣＼ﾆﾆﾆﾆ二ﾍ 　 　 　 　 ／: : : : : 　　　∪　＼
　　＼`ー:::.ヽ　　　　　　　/ ／　　 /|　|:|　　 ||　/.::::::::::::::::::::::::￣Y￣7ﾋiﾞ､　 　　　　　ヽ　　　　／: : : : : 　　　　　　 　 ＼
　　＼ト:::::::::::}　　 　 　 　 '´ 　 　 /.::|　ﾚ 　 厶イ￣￣`ー--　＿{--{ Ｏ:::::`ー- ､_＿＿ヽ__ ／: : : : :　　　　　　　　　 　　＼
　＼　＼::::::〈　　　　　　　　　 　 /.:::,′　　/.:::/.::/　 ／.:::::::::::::::::ヽ ヽ__.Ｏr､L＿＿　　　 `／: : : : :　　　　　　　　　　　 　　 ＼
　　 ｀　ーﾍ::.＼　 _,,. ノ}　　　 ／.:::/　　　/｀７.::/　 /.::::::::::::::::::::::::: (〉ニ`r､_ヽ＿ 　 `ー／: : : : : 　　∪　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　＞-　｀　´　　 ／r==/ イ　. '　/二ィ:ｌ |:::::::::::::::::::::::::::､{｀ｰ-t) ___　ゝ`ｰ- ､_|: : : : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 /　∠二｀　ｰﾍヽ<|:|　}:}/／　　|::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::: `ー´(::::::::＼ﾉﾉﾞ／ﾞ） |: : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　 |_/.:::::::::::〕　{:{　}:| ヾﾆｲ　 　 　 |::::::::::::｀|::::::::::::::::::::::::::: /`ｰ=ﾆ-‐〈__／）　　　＼: : : : : : : : : 　 　 　 　 　 　 　∪ 　 ／
　　　　　　｢::::::::::／ /　 ヾ'ノ　　　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(`　　　 　 〈_／　　　　　 ＼: : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　／

（もぉう一度大きな声で言ってみなさぁい）
（うひぃぃぃぃぃぃぃ！！）

　　　 　＿＿__
　　　／＿_.）)ﾉヽ
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）
　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ　　まったく、わしが育てた李煥達が
　　.しi 　　r､_） |　　わしが育てたやる夫と喧嘩しおって……。
　　　 |　 `ﾆﾆ' /
　　　ﾉ　`ｰ―i´

　　　 　＿＿__
　　　／＿_.）)ﾉヽ　　
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）　　やる夫も熱心にわしらのところへ通い詰めたのう。
　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ　　　
　　.しi 　　r､_） |　　　どうやらまだまだわしの力が必要なようや。
　　　 |　 `ﾆﾆ' /　　　
　　　ﾉ　`ｰ―i´

┌───────────────────────────────┐
│この政争を傍観していた国民大会代表は、自分達の老齢化を理由に　　.....│
│さらなる待遇の改善を要求した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
└───────────────────────────────┘

　　　　　　　 　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　　ヽ　ヽ　｜ヽ
　　　　　 ／　　　　　　　 　）　）　/　 丶
　　　　／　　　＿_＿＿＿/　丿ノ　　　ヽ
　　　　|　ヽ　　|　　　　　　　　　　　　|　ヽ
　　　　|　ヽ　　|　　　　　　　　　　　　|　｜
　　____|　ヽ　　|　　,　―　　　　　-　　|　ヽ
　/　　ヽ　　　/　　　 ●　　　/ ●　　|　|
　(　　　　ヽ /　　　　　　　　 ヽ　　　　|丿　　わしも80を過ぎとる。
　丶　　　　ﾉ　　　　　　　　　　ヽ　　　|
　　 |　　　|　　　　　　　__　　　　 |　　｜　　わしの育てた中華民国に少しは
　　 ヽ-／|　　　　　　　|　ゝ_＿/　　 ｜　　　わがまま言ってもばち当たらんやろ。
　　　　　　|　　　　　ヽ＿＿＿＿　　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　 ﾉ　　/
　　　　　　|　　　　　　￣￣￣　　　/
　　　　　 /　　　丶　　　　　　　　丿
　　　　　/　　　　　丶――――
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　|

┌─────────────────────┐
│3月16日、博愛特区（政府特別管制区）……　　　....│
└─────────────────────┘

:::::::i:: :: :: :.| 　 　 |　　　　　　＼　　＼　.:.:.:..::.:.:.::::::|::: :.　 　 !: :　:　:　:　:|　　 　 　 　 　 |　　∨　　　 | :: :: :: :: :: ::/
:::::::|:: :: :: ::i　　　 |　‐―‐‐　‐‐ ＼_　 　 .: .: .::: .: ::|::: :: :. 　 | :　:　:　:　: |　 ―‐ ‐― 　 l　　　　　 　 | :: :: :: :: ／
:::::::|:: :: :: : : 　 　 |　　―‐‐‐‐ ‐‐　ﾌ　 : .:ヽ.:..: ::.:::}::: :: :. 　 |:　:　:　:　:　|　―‐‐　‐‐‐　|　　 　 ｉ　　 |:: :: :: ／
ヽ:::|:: ::::::: 」 　 　 |　　_＿＿_ _ _ _　＼.::: :::: :::.::::::.|::::::::.: .: .::ｉ:　:　:　:　:　|　＿_　__ __,　 |　　　　|　. : |:: :: ｒ'
　}〈:: :: ::　{　　　 _〉　　　　　　　 　 　 ヽ:: :: :: :: :: |::::::: :. :. :.|:　:　:　:　:　:| 　 　 　 　 　 |　　 　 {　. : {: ::.〈
/::::::＼:: :: :.i 　 _ノ　　 ＿＿＿＿_ __ 　 ）:: :: >:: ::|::::::::::::::::::{:　:　:　:　:　｛　＿　 ＿＿_ 丶＿: :.」＿ノ :: :: ＼
:::::::::: /　: ￣´: ＼　　　　　　　　　　　〈＿_ ::}:: :: |ヽ::::::::::::::.ヽ:　:　:　:／.:〉　　　 　 　 　 /:　:￣´　＼:: :: :: ::〉
￣　/:　:　:　:　:　:.＼ 　 　 　 　 　 　 ／　ｒ｀ー':: ＼ヽ:::::::::::{　rｰ　　 :／　　　　　 .::::::::/:　:　:　:　:　: ＼￣
　　{:　:　:　:　:　:　:　:〉　　　　　　　 /.: .: .: .: .:. ::::::::::}ｰrヘ__|＿_.ｨ―｢　　　　　.:.::::::::::::〈:　:　:　:　:　:　:　:｝
　　 ー-＝ニニ＝‐´_＿＿＿_ _ _ ｛ヽ＿.: .: .:＿_.: /::rニ=㏄弋)=ﾆ){　―‐‐‐‐‐‐ ‐ .:.::::ー-＝ニニ＝‐' ‐―‐‐　‐
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .:.::::｀ー-=ニニ=ﾚ:::.:.: ／rヘm､ﾄ､＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:::::::::::::::::::/::::::: (_ｿ＾ミ爻ｼ^ｽrﾍ)　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::.:.::.:.:.::.:.　:　:　:　:　:/}
　　　　　　　　　 　 .:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L::::ヽ:::.:.＿:.:.＿＿＿ _ノ　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 .:.:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ=ニニ二＿＿二ニ=一′

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　|
　　　ｒ ､　　 　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 |
　　 ｜　＼_　　 _...　-ｰ─……┘__　　 |
　　 ！　 ＿＿__　　　　　　　／　／　　　ヽ
　 　 ',　└‐-=.._｀¨ヽ　　　 └ '　●　　　　 '．
　　　 /　　　 ●　￣　　　　 ／⌒＼ 　 　 　 }／L
　　　,′　　　 ／⌒ヽ　　 ／ ,. -- 、ヽ　　　 厂7′　　む……？
　　　{　　 　 /　 ___　 ｀¨´　 ｛:::::::::::｝　| 　 ／　/
　　　ヽ　　 /　 （:::::ﾉ　　　　　｀ ｰ '′ﾉ_／ 　 /　　　　待て貴様ら、何の用だ。
　　　　 ＼_{　　　　_.∠＾ﾆ＝-‐…‐ 'ﾞ　　 　 /　　　　　ここでの集会は……
　　　　 厂　｀¨¨¨´　　　　　　　　　　 　 　 /
　　 　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 <＾＼／＾!
　　　∧_　,ｲ　　　　　　　　　 　 　 　 >'　x<
　　 └z／ | 　 　 　 　 　 　 　 ＿..∠∠＼ ＼
　　　 　 　 仁三三三三三三三三三三三＼_＼


　　　　　　　　 |::>从:::::＼　　　　　　　.:::.　　　　　　　／ｲ彡!/:|
　　　　　　　　 |::::::i:从` ヾ　　　　　　 ::::::　　　　 　 ´　 /::::::::::::|
　　　　　　　　 |:::::::::::: i､　　　　　　　 ｀ ´　　　　 　 　 /:::::::::: : |
　　　　　　　　 |:::::::::::: |ﾊ　　　　`ｰ=　─ = - '　　　 ,ｲ !::::::::::::::|　　ああ知ってるさ……
　　　　　　　　 |:::::::::::: |:　＼　　　　 ￣￣ 　 　 　 ｨ　 . |::::::::::::::|　　
　　　　　　　　 |:::::::::::: |　　_}＼　　　 ￣　　　 , .." |_ 　 !:::::::::::: |
　　　　　　　　 |:::::::::::: |　 {::ﾄ.._ .＞　_　　_　＜　_.ｨ::::}　 !:::::::: ::::|
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　|
　　　ｒ ､　　 　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 |
　　 ｜　＼_　　 _...　-ｰ─……┘__　　 |
　　 ！　 ＿＿__　　　　　　　／　／　　　ヽ
　 　 ',　└‐-=.._｀¨ヽ　　　 └ '　●　　　　 '．
　　　 /　　　 ●　￣　　　　 ／⌒＼ 　 　 　 }／
　　　,′　　　 ／⌒ヽ　　 ／ ,. -- 、ヽ　　　 厂7′　　ではさっさと失せろ。
　　　{　　 　 /　 ___　 ｀¨´　 ｛:::::::::::｝　| 　 ／　/
　　　ヽ　　 /　 （:::::ﾉ　　　　　｀ ｰ '′ﾉ_／ 　 /　　　　この刀のさびになりたくなけ……
　　　　 ＼_{　　　　_.∠＾ﾆ＝-‐…‐ 'ﾞ　　 　 /　　　　　
　　　　 厂　｀¨¨¨´　　　　　　　　　　 　 　 /
　　 　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 <＾＼／＾!
　　　∧_　,ｲ　　　　　　　　　 　 　 　 >'　x<
　　 └z／ | 　 　 　 　 　 　 　 ＿..∠∠＼ ＼
　　　 　 　 仁三三三三三三三三三三三＼_＼

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　|
　　　ｒ ､　　 　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 |
　　 ｜　＼_　　 _...　-ｰ─……┘__　　 |
　　 ！　 ＿＿__　　　　●　　／　／　　　ヽ　　　　ﾋﾞｼｯ!
　 　 ',　└‐-=.._｀¨ヽ　　　 └ '　●　　　　 '．
　　　 /　　　 ●　￣　　　　 ／⌒＼ 　 　 　 }／
　　　,′　　　 ／⌒ヽ　　 ／ ,. -- 、ヽ　　　 厂7′　　
　　　{　　 　 /　 ___　 ｀¨´　 ｛:::::::::::｝　| 　 ／　/
　　　ヽ　　 /　 （:::::ﾉ　　　　　｀ ｰ '′ﾉ_／ 　 /　　　　れ……っ
　　　　 ＼_{　　　　_.∠＾ﾆ＝-‐…‐ 'ﾞ　　 　 /　　　　　
　　　　 厂　｀¨¨¨´　　　　　　　　　　 　 　 /
　　 　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 <＾＼／＾!
　　　∧_　,ｲ　　　　　　　　　 　 　 　 >'　x<
　　 └z／ | 　 　 　 　 　 　 　 ＿..∠∠＼ ＼
　　　 　 　 仁三三三三三三三三三三三＼_＼

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　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::∧::::i!::::|:∧!　　　 |::::: |::::::::|ﾊ:::::::|::::::::::::::::Vハ　｀ー
　　　　　　　 　 ｰ=ｲ:::::::::::::::::::::::::;::: |　}::ﾊ::::|:|　}　　　 ﾘ:: 小::: ﾘ　}:::: |::::::::::::i:::::}ﾊ:|　　
　　　　　　　　 　　 |:::::::::::::::::::::::::ﾊ:::!-≠.|:::|- ､　　　/ !/-≠V--ﾘ､!:|:::::::::从:: | .ﾘ　　
　　　　　　　　　 　 |:::ﾊ::::::::::::::::::| }: |＿ .ﾑ::! -､`　 　 / r _ _/＿/升:!:::::::::ﾘ }::ﾘ./
　　　　　　　　　 　 |/　}::::::::::::::: ﾄ≦以::::::ﾌｱｰ　　　　　 ﾃr:::::::7≧.ﾘ/::::::/Y /
　　　　　　　　　 　 |!　 ゝ､::::::: 八　 　 ￣　　　　　　　　 　 ￣　　//:::: / /　　　　　　あの白饅頭がアタイたちの欲しいもんくれたらな。
　　　　　　　　　　　　　　 |::>从:::::＼　　　　　　　.:::.　　　　　　　／ｲ彡!/:|
　　　　　　　　　　　　　　　ム}＿＼＼　　　　　　 ::::::　　　　　　　　 /::.:: |ﾊ
　　　　　　　　　　　r=､　/Y⌒Yミﾐ､　　　　　　　｀ ´　　　　　　　　/!::.::.::|:∧
　　　　　　　　　　　|　 V__￣ ＞､ }iii}　　　　`ｰ=　─ = - '　　　 ,..': i::.::.: |:: ∧
　　　　　　　　　 ／{!_V ミ_メ､　　.>Y!>､　　　 　 ￣￣ 　　　 ／,'::.: |::.::.: |::.: ∧
　　　　　　　　 /イ＝＝ミ､,＼＼/ /ﾊハ＼　　　 ￣　　　 ／　,..:..:. |::.::.::.|::.::.::.::＼
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┃｜　次回　やる夫が祖国の運命を変えるようです　　　　　 　 　 　 　 　 ｜┃
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┃｜　第27話　　　　　　　　　　　　　　　『野百合達』　　　　　　　　　　　　　｜┃
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長い回ってsport lemonでサッカー見る時集中力散るから大変ですYO!

次回は少しサプライズあるかな？

乙
やる夫はかわらんなあ

乙です。
気になる引きで終わったなあ。

乙でしたー。そしてまた波瀾の予感