AppleがiPhoneなど向けiOS 12.5.3をリリース!

Appleは3日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」とiPad向けプラットフォーム「iPadOS」において前バージョン「iOS 12」の最新版「iOS 12.5.3(16H41)」および「iPadOS 12.5.3(16H41)」を提供開始したとお知らせしています。

対象機種はiOS 12の対応機種ながら次のバージョン「iOS 13」や「iPadOS」には対応しないiPhone 5sおよびiPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch(第6世代)で、それぞれ無料でアップデート可能です。

変更点はiOS 14.5.2およびiPadOS 14.5.2と同様に重要なセキュリティーアップデートが含まれているとしており、中でも悪意を持って作成されたWebページを表示すると、任意のプログラムが実行される可能性があるWebKitの脆弱性「CVE-2021-30661」や「CVE-2021-30663」、「CVE-2021-30665」、「CVE-2021-30666」が修正されています。

なお、同社ではこの脆弱性を積極的に悪用した可能性のあるという報告があったことを認識しており、オブジェクトの有効期間の管理を改善することで解決したということで、すべての対象製品に適用することが推奨されるとしており、更新することでこれらの脆弱性によってメモリー破損やメモリー管理が改善するなどするとしています。

またiPhone 6およびiPhone 6 PlusにおいてiOS 12.4.3〜12.5.2では「IIJmio」や「mineo」などのVoLTEに対応したau回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)の携帯電話サービスが使えない不具合がありましたが、iOS 12.5でも同様に手持ちのiPhone 6 Plusとmineo(Aプラン)のVoLTE対応SIMではアンテナマークが「圏外」となってしまって利用できない状態となっています。

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iPhoneやiPad、iPod touch向けのプラットフォームは2019年9月に提供開始されたiPhoneとiPod touch向けiOS 13、iPad向けiPadOS 13に別れ、その後、現在ではそれぞれiOS 14.3およびiPadOS 14.3が最新バージョンとして提供されています。一方、iOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品に向けてiOS 12のセキュリティー更新や重要な機能更新が続けられています。

これらのiOS 13・iPadOS 13以降に対応しない製品向けに旧バージョンのiOS 12のセキュリティーアップデートが直近では昨年の11月5日12月14日、今年の1月11日3月26日(ともに現地時間)と提供されており、今回、これに続いて配信となりました。

更新は各製品本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。また、iTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても実施できます。

なお、単体でアップデートする場合のダウンロードサイズは手持ちのiPhone 6 Plusで248.8MBとそれほどファイルサイズは大きくないですが、携帯電話ネットワークのデータ通信量(GB)を減らしたくない場合にはWi-Fiなどを利用しましょう。Appleが案内しているアップデートの内容は以下の通り。

iOS 12.5.3
このアップデートには重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます。

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222












記事執筆:memn0ck


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