北朝鮮の首都・平壌は、誰もが自由に住めるところではない。審査を受けて成分(身分)や思想に問題がないと判断された者だけが居住を許され、何かの間違いを犯したら、平壌で生まれ育った人であっても、追放されてしまう。金正恩総書記の住む革命の首都は、犯罪も病気もない「無菌状態」で保たれなければならないのだ。そんな平壌に居住する特権を得られる人々の中に、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)で規定年数以上を勤務した軍官(将校)