「“縄酔い”って言葉があるんですけど知ってますか? 縄の香りに酔ったり、縛られている自分に酔ったりするんです。わかりやすいのは、縛られると血流が悪くなって脳に血液がめぐらずボーッとしてくるじゃないですか。その感覚も混じっていると思います。探り出すと奥深くって、私は貪欲(どんよく)なのでキリがなくなっちゃうんですよね(笑)。SMはハードでさじ加減が難しいんですけど、すごくやりがいがあるんです。おかげで知名度も上がったし、憧れだった写真集も出すことができましたから」
――実は川上さんは女優でありながらプロダクションを経営し社長業をやったり、AVの監督を務めるなど、マルチにご活躍されているんですね。
「もともと、私がいたプロダクションがもうひとつ会社を持っていて、それを諸事情でつぶそうかって話があったんです。だったらそれを私個人にやらせてもらえないかとお願いしたんですよ。正直、AV女優は長くできる仕事ではないので、そういう意味でも会社を経営するのはいいタイミングでした。監督業もまだまだ駆け出しですけど、それも会社の仕事の一環です。できれば怖い業界じゃないんだよっていろんな人に理解してもらって、モデルさんも増やしていって、少しずつでもいいから会社を大きくしていきたいですね。今はAVのプロダクションですけど、いずれは自分が好きなアパレル業とか飲食業に進出できたらいいなって」
――女優として今後やってみたいことはありますか。
「これまで携わってきた台本を全部残しているので、女優を引退するまでに自分はこんなことしてきたんだよってファンの人が喜んでもらえるような個展だとか、本の出版とかをやってみたいなって」
――自分の生きざまや足跡をきちんと残すような。
「たぶん、どこかで親に認めてもらいたいって気持ちがあると思うんです。直接は私の口からは言えないけれど、自分の歩んできた道のりを多くの人に知ってもらって、けっこう頑張ってきたんだよって話がどこかで親の耳に自然に入ってくれたらいいなって、いつも思っています」
(取材・文/石塚 隆 撮影/井上太郎)
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