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週刊女性PRIME
警察は現在も現場での捜索を続けている。だからまだ美咲ちゃんの遺骨や遺品は手元にないが、いつか戻ってきた暁には「守ってあげられなくて本当にごめんなさい。帰ってきてくれてありがとう。おかえりなさい」と伝えるつもりだ。
「天国で美咲に会える日まで神様からいただいたこの命を大切にし、美咲の分も長女と一緒に精一杯、このご恩をお返しできるように生きていきたいと思います」
美咲ちゃんがいなくなったあの日から3年、ようやくとも子さんは前を向いて歩こうとしている。
取材・文/水谷竹秀(みずたにたけひで)ノンフィクション・ライター。1975年生まれ。上智大学外国語学部卒。2011年『日本を捨てた男たち』で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。10年超のフィリピン滞在歴をもとに、「アジアと日本人」について、また事件を含めた世相に関しても幅広く取材している。