Windows 10 Insider Preview時代に同項目が現れた際、何らかのチューニングが施されるのか、というウワサもあったが、説明を読む限り、広告など情報配信に使われる可能性が高い。詳細説明のリンクを踏んでも、筆者が確認した限りではMicrosoftの事例紹介ページが現れた。
たとえば「ゲーム」のスイッチをオンに切り替えると、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\CloudExperienceHost\Intent\gamingキーのWORD値「Intent」が「1」に切り替わる。察するにプレイしたPCゲームの情報がMicrosoftへ送信されるのだろう。項目末尾に「プライバシーリソース」を用意していることも裏付けの1つだ。
それでも、スイッチをオンにするとどのような変化があるのか、ベンチマークツールで確かめることにした。今回使用したのは定番の「PCMark 10」。用いたPCはSurface Laptop 4/AMD Ryzen 7/16GBモデルである。
すべてのスイッチがオフの状態で検証したベンチマーク結果は「4551」ポイント。「ゲーム」のスイッチをオンに切り替えた結果は「4598」ポイント。わずかに上回ったものの、誤差の範囲だろう。
以上のことから「デバイスの使用状況」は無効のままにした方が、煩わしい広告や通知に悩まされずに済むという判断に至った。Microsoftから何らかのアナウンスが発せられた場合は改めてご報告する。
著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら