何より痛いのは、攻撃改革に失敗したことだ。シーズン開幕前は新たな攻撃ユニットが完成する予定だったのだが、その目論見は大きく外れてしまった。
それはサポーターからの評価を見れば分かってくる。スペイン『MARCA』は「今季のレアル新戦力で失望したのは?」と題したアンケートを取っているが、攻撃陣2人に票が集中している。
チェルシーからやってきたFWエデン・アザールが60%、フランクフルトから獲得したFWルカ・ヨビッチが36%の票を集めており、2人だけで失望票96%を獲得してしまった。
アザールはクラブから7番を任され、攻撃を引っ張っていくことが期待されていた。それが度重なる怪我で満足にプレイできず、今季は影が薄いまま終わったしまった。才能は間違いないだけに、来季こそは7番にふさわしい活躍を見せてほしい。
ヨビッチも開幕前はカリム・ベンゼマからポジションを奪う可能性があるとまで期待されていたが、早々にジネディーヌ・ジダンの構想から外れた。今では2番手の立ち位置すら怪しい。
またサポーターはFWガレス・ベイル、MFルーカス・バスケス、FWマリアーノ・ディアス、MFハメス・ロドリゲスにも低評価をつけており、攻撃陣で苦戦する者が目立っている。
GKティボー・クルトワ、DFセルヒオ・ラモス、フェルランド・メンディ、MFカゼミロ、フェデリコ・バルベルデは高い評価を受けており、今季は苦戦する攻撃陣を守備陣が必死にカバーした印象だ。
守備力は今季の水準を保ったまま、攻撃面をもう少し強化したい。来季目指すはリーグ連覇とチャンピオンズリーグのダブル制覇だが、今夏にその準備を整えられるか。
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