どうもイソスケです。【イソスケのここだけ読んどけIT本】は、IT関連で注目されている人、物事、テクノロジー、その他、IT関連であれば「現在、多数の注目を集めて」いたり、「これくらい最低限知っておくべきこと」だったりといった事柄に関する書籍を、イソスケが読み、その内容を紹介する企画です。



書籍を読み解くには、それなりの時間が必要になるので、忙しいビジネスパーソンは、注目の書籍だからと言って片っ端から読んでいくわけにはいきません。

そこで、本企画ではイソスケなりの視点で、自分が読んだ書籍についてポイントを押さえた紹介をしようと思っています。

本連載を読んで気になったら購入してみる。または、話題に上った書籍のおおよその内容を把握するといった感じで、皆さんのお役に立てればと思っています。

なお、本連載は、記事執筆前に「書籍を読む」という準備が必要なため、書籍の内容次第では読破に時間がかかることもあるため、毎回決まった日に更新されるとは限らないことをあらかじめお断りしておきます。また、こんな書籍を読んで感想を聞きたいということがあれば、以下のメールアドレスまで、メールを送ってください。

itlifehack【at】mediabank.jpn.com
【at】は@

前回は『 未来をつくる起業家  ~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ 』を紹介しました。

今回、第15回の書籍では「アルゴリズムが世界を支配する」を紹介します。

コンピューターが問題を解く手順を定義するアルゴリズム。IT業界では、Googleの検索やFacebookのニュースフィードに利用され、サービスが快適に使えるように日々改良されています。

特にFacebookでは、コメントやいいねの数、友だちがシェアした回数などから表示するコンテンツを決定。その創生期からユーザーが何に興味を抱いているか、誰とよく関わっているか、どの様なコンテンツが無視されるか、どんな投稿が注目を集めているかなどを、膨大なデータから割り出しています。

その、データ分析の基礎を築いたのがジェフリー・ハマーバッカー氏。同氏はハーバード大学の数学科を卒業し、ウォールストリートに就職。複雑な金融商品を開発するためのモデルを構築する専門家として活躍し、その後、初期のFacebookに転じました。

■最も頭のよいやつの仕事は「広告をクリックさせること」
ハマーバッカー氏は、金やステータスやプライドではなく、ウォールストリートに飽き飽きしたことと、自分にはもっと他にやるべきことがあるのではないか、という思いから「世界をつなげる」というFacebookの理念に共感しましたが、その仕事も日に日に大切なことではなくなっていき、2年後にFacebookから去りました。

同氏は「僕の世代では、最も頭の良いやつの仕事は他人に広告をクリックさせることなんだ」と語り、「最低さ」と言っています。

その後、地球上で最もユーザー数の多いプラットフォームのデータ分析を体系化した経験から、電力会社や生物学の研究者、医療従事者などが生み出す膨大なデータを分類し、分析するシステムを作りたいと思い、自ら起業しています。

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執筆:イソスケ


クリストファー・スタイナー
角川書店
2013-10-08


クリストファー・スタイナー
KADOKAWA / 角川書店
2013-10-10


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