既存のFeliCaによる交通系ICカードのタッチ決済を主軸に多様な乗車サービスをめざす!後払いも検討

東京地下鉄および三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー(以下、JCB)、QUADRACは7日、東京地下鉄が運行する地下鉄「東京メトロ」線内において2024年度中にクレジットカードの非接触IC機能「NFC」を用いたタッチ決済(かざす決済)およびQRコードを活用した乗車サービスの実証実験を開始すると発表しています。

また今後、この実験の状況を踏まえてクレジットカードなどを用いた後払いサービスの実施について検討していくとし、実験を通してライフスタイルの変化による多様なニーズに対応し、日頃より東京メトロを利用する人や国内外の東京を訪れる人にとって手持ちのクレジットカードやスマートフォン(スマホ)などで地下鉄に乗車できるような多様な乗車サービスの提供をめざすということです。

なお、実験では2024年度中に東京メトロの各路線を対象に三井住友カードの公共交通向けソリューション「stera transit」を用いて実施し、ビザ・ワールドワイド・ジャパンはクレジットカードのタッチ決済「Visaのタッチ決済」の提供、JCBはタッチ決済「JCBのタッチ決済(旧「JCBコンタクトレス」)の提供、QUADRACは交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム「Q-move(乗車管理システム)」の提供を行うとのことです。

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東京地下鉄では鉄道利用において多くの人に利用されている非接触IC機能「FeliCa」を用いたタッチ決済「Suica」などの交通系ICサービスを主軸としつつ、新たな乗車サービスを検証することを目的に各種クレジットカードのタッチ決済およびQRコードを活用した乗車サービスに関する実証実験を開始するということです。

これにより、東京メトロおよび連名各社はデジタル技術などを活用した新たな乗車サービスの開発・検討を促進し、より便利でスムーズな鉄道サービスの提供をめざすとのこと。また東京地下鉄では企業や研究機関などと連携した新技術の開発・導入やDXの推進によって持続的な企業価値の向上と将来に渡る安心の提供の実現をめざしており、その中で鉄道における「次世代乗車システムの促進」を検討していくとしています。

<実施目的>
ライフスタイルの変化による多様なニーズに対応した新たな乗車サービスの提供

<提供サービス(予定)>
(1)クレジットカードのタッチ決済等による乗車サービス
 東京メトロの各路線の企画乗車券を乗車券販売Webサイトで事前購入してタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)やスマホを自動改札機にかざすことで利用できます。
(2)QRコードによる乗車サービス
 東京メトロの各路線の企画乗車券を乗車券販売サイトで事前購入してスマホに表示されたQRコードを自動改札機にかざすことで利用できます

<各社の役割>
東京地下鉄・タッチ決済およびQRコードを活用した乗車サービスの提供
三井住友カード・キャッシュレス決済導入支援
・stera transitの提供
ビザ・ワールドワイドVisaのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
JCB・キャッシュレス決済導入支援
・JCBのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
QUADRAC・交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム「Q-move(乗車管理システム)」の提供


記事執筆:memn0ck


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