画面内指紋認証や水滴型ノッチ採用の大画面など!UQモバイル向けスマホ「OPPO R17 Neo」をレビュー

既報通り、UQコミュニケーションズ(以下、UQ)およびUQモバイル沖縄がau回線を借りて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「UQ mobile」向けのAndroidスマートフォン「OPPO R17 Neo(型番:CPH1893)」(オッポジャパン製)の販売を11月22日に開始しました。

本機は購入時にSIMロックがかかっていないSIMフリー製品ながら日本ではUQ mobileのみが取り扱う専売モデルとなっており、日本初の画面内指紋認証に対応するほか、4万円を切る本体価格でありながら他社が販売している同価格帯のミッドレンジクラススマホを大きく上回る数々のアドバンテージや機能を備える1台となっています。

筆者に後述する“見逃せない理由”から注目していたのですが、今回、かなり良い案件があったので購入しました。そこでこれからOPPO R17 Neoについて外観や同梱品、プリインストールアプリ、使ってみて気が付いたポイントなどを紹介していこうと思います。

【まずは開封の儀!同梱品をチェック】
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OPPO R17 Neoの個装箱の前面(画像=左)および背面(画像=右)

ちょうど携帯電話番号ポータビリティー(MNP)を利用して他社に乗り換えをしたい回線があったのと、OPPO R17 NeoがMNPでかなり安く販売されていた案件があったので購入しました。

OPPO R17 NeoはUQ mobile専売モデルではありますが、SIMフリー製品ということで個装箱は海外向けと同じデザインの白にエンボス加工の施されたもので、非常にシンプルなデザインとなっており、側面にUQ mobileのロゴと本体カラーを記すシールが貼られていました。

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箱にUQ mobileのロゴなどが直接デザインされているのではなく、グローバル版と同じデザインの個装箱にシールが貼られていた


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OPPO R17 Neoの箱を開いたところ


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箱に収められていたOPPO R17 Neo本体とすべての同梱品

個装箱の中にはOPPO R17 Neo本体のほか、充電・データ通信用のmicroUSBケーブルおよびUSB充電器、ステレオイヤホン、クリアケース(TPU製)、SIMカードスロット解放用ピン、安全ガイド、クイックガイド、APN設定ガイドが付属しています。

ちなみに画面保護シートはあらかじめ本体に貼られているので、付属のクリアケースを装着するだけで本体保護に必要な環境が整うのはありがたいです。ガラス製などの好きな画面保護シートがある人は別途張り替えると良いでしょう。

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画面保護シートは最初から貼ってあるのでそのまま使える。もちろん、贔屓のメーカーのシートがあれば貼り換えもOK


【プリインストールアプリを紹介】

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OPPO R17 Neoのホーム画面

サクッと電源を入れて初期設定を済まします。OPPO R17 NeoはAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)をベースにした独自ユーザーインターフェース「ColorOS 5.2」を搭載しており、購入時はiPhoneのようなホーム画面のホームアプリが設定されています。なお、初期時のホーム画面は全2面とスマートアシスタントで構成されています。

スマートアシスタントはColorOSの機能で、イメージとしてはiPhoneのホーム画面で左へスライドすると表示されるウィジェットに近いもので、ニュースや天気、頻繁に連絡を取る相手の連絡先を登録するなどして使うことができます。

そして、残り2面のホーム画面を見てみるとGmailやYouTube、Chromeなどのお馴染みのGoogle製アプリに加え、UQ mobileのスマホに共通してインストールされているキャリアアプリとなる「UQライフ」や「ギガぞう」、「あんしんフィルター for UQ」、「UQモバイルポータルアプリ」のほか、サードパーティー製アプリとして「Facebook」や音楽アプリ「Music Party」、メールアプリ「CosmoSia」がインストールされているのがわかります。なお、キャリアアプリがいくつかあるものの、大半はアンインストール可能です。

このようにColorOSはiPhoneをかなり意識したものとなっており、ホーム画面の挙動などがiPhoneのそれに近いため、iPhoneを利用している人が乗り換える場合には他のAndroidよりも馴染みやすくなっています。もちろん、Androidなのでホームアプリを変更すれば、他のAndroidスマホのようにもできます。


【ベンチマークで大まかな性能を計ってみた】


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ベンチマーク結果とスコアランキング

続いて総合処理能力を計測するベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」でOPPO R17 Neoのざっくりとした性能を計測してみました。ベンチマーク結果がすべてというわけではありませんが、性能を知る指針や参考になればと思います。

基本スペックは約6.4インチFHD+(1080×2340ドット)有機EL(OLED)ディスプレイやQualcomm製ミドルハイクラス向けチップセット(SoC)「Snapdragon 660(SDM660)」(オクタコアCPU「2.2GHz Kryo 260×4+1.8GHz Kryo 260×4」およびCPU「Adreno 512」)、4GB内蔵メモリー(RAM)、128GB内蔵ストレージ、3600mAhバッテリーとなっています。

ベンチマーク結果としては3回計測しましたが、いずれも132000点前後の結果が出ていました。これは全体の50位以内には入っていませんが、フラグシップモデルではないので、ハイエンドモデルがひしめくランキング上位のスコアと比べてみてもまずまずな結果ではないでしょうか。


【“カメラフォン”は下位機種でも】

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さらにOPPO R17 Neoのカメラについても紹介しておきます。オッポジャパンでは2018年に日本市場に参入したばかりですが、参入時には「カメラフォン」としてアピールしており、メーカーとしてカメラに非常に力を入れています。

OPPO R17 Neoはフラッグシップモデルではありませんが、背面側に約1600万画素CMOS+約200万画素CMOSのデュアルリアカメラ、前面側に約2500万画素CMOSのシングルフロントカメラを搭載しています。

また機能として「AIによるシチュエーション効果」を搭載するなど、現在のスマホ用カメラのトレンドの1つである機能を抑えており、手軽に見映えの良い写真を撮影することが可能となっています。

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OPPO R17 Neoで撮影した写真(リサイズのみ行って掲載)

あくまでも筆者の感想になりますが、暗所の撮影にもそこそこ強く、AIによるエフェクトも強すぎることがない史実に近い写真が撮れるといった印象です。そして、インカメラは約2500万画素の高精細なもので、AIによる自動補正のビューティモード(オート美顔モード)によるセルフィー撮影も楽しめます。


【使ってみて気が付いた良かった点】

・6.4インチの大画面でありながらそれを感じさせない本体サイズ

OPPO R17Neoはディスプレイサイズが約6.4インチというスマホとしてはかなりの大判サイズでありながら、本体サイズは高さ158.3mm×横幅75.5mm×厚さ7.4mmとディスプレイサイズからするとかなりコンパクトに収められています。

このサイズはシャープのフラッグシップスマホ「AQUOS R2」(約6インチのディスプレイで本体サイズは高さ156mm×幅74mm×厚さ9mm)とほぼ同じくらいの大きさとなります。

また画面上部のノッチ(切り欠き)もフロントカメラのところだけということもあって、それほど邪魔に感じることなく、かなりの大画面を持ち歩けることになります。

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AQUOS R2(写真はNTTドコモ版「SH-03K」)と並べたところ。ほぼ同じ!


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大画面なので、ゲームもスマホなのに大画面で遊べちゃう(ゲームによっては多少、設定を見直す必要がありますが)


・鮮やかなのに落ち着いた色合いの赤が筆者を狂わせる

これは完全に筆者の個人的な趣味の問題ですが(汗)、背面パネルが「3Dグラデーションカラー」と銘打たれた見る角度で鮮やかに色合いの変わる赤となっており、実に美しい……鮮やかなのに強い派手さを感じない落ち着きのある蘇芳の赤。マゼンタに乾杯。

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実は今回の筆者の購入動機が「本体色が気に入ったから」なのです


・価格性能比(コスパ)が半端じゃない

OPPO R17 NeoはUQ mobile専売モデルということもあるのかもしれませんが、本体性能を考えると非常にリーズナブルなスマホです。前述通り、SoCはミドルハイクラス向けのSnapdragon 660ですし、RAMも4GB、内蔵ストレージも128GB、ディスプレイも6.4インチFHD+有機ELと、4万円を切る価格のスマホとしては考えられないくらいに贅沢な仕様となっています。防水・防塵やおサイフケータイ(FeliCa)などの機能こそありませんが、割り切りで考えても十分すぎるほどではないでしょうか。


【使ってみて気になった点】

・画面内指紋センサーの指紋読み取りが通常の指紋センサーよりも若干遅れる

一方で、OPPO R17 Neoの最大の特徴の1つでもある「画面内に配置された指紋センサー」ですが、これの読み取り精度がどうしても「単独で指紋センサーの配置された製品と比べて反応が1テンポ遅れている」ように感じます。

現時点で、国内のスマホでは採用例のほとんどない画面内指紋認証対応に踏み切った心意気は買いですが、それで読み取り精度(読み取りの速度?)が劣ってしまうのはちょっと勿体ない気もします。

特に画面ロック(画面消灯時)の時にセンサーへ指へ置いたときに画面が点灯するまでの時間差が単独で指紋センサーを配置しているスマホと比べると体感ですぐ気が付きました。

とはいえ、単独で指紋センサーを配置しているスマホもはじめは認証精度や認証速度がいまいちのものも多かったですし、ソフトウェアで改善できるようならアップデートに期待したいところです。

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今後のアップデートなどでの改善に期待したい点


・USB端子がmicro-B

OPPO R17 Neoの充電・データ通信用のUSB端子はmicro-B端子となっています。最近は表裏のないUSB Type-C端子がミッドレンジ以下の製品でも増えてきているので、1年くらい前であればともかく、オッポジャパンの上位モデル「OPPO R17 Pro」ではUSB Type-C端子を採用しているだけにより残念に思いました。

ただし、これはあくまでも筆者が感じたところなので、自宅にあるUSBケーブルや充電器がmicro Bのものである場合は逆にメリットとなりえるところなので、あくまでも参考程度に受け取っていただければと思います。

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USB Type-C端子だと(筆者の都合的に)持ち歩くケーブルの種類が減って良かったんだけどなぁ



【OPPO R17 Neoを購入してみて】

他のAndroidスマホではちょっと考えにくいくらいに非常に高いコストパフォーマンスを実現した基本性能の高さに高級感のある3Dグラデーションカラーの本体デザインと、大きい画面が魅力の「実は多くの人に勧めやすい」製品ではないでしょうか。

防水・防塵の機能こそないものの、基本スペックがそこそこに高く、本体ストレージ容量が多く、本体カバーやディスプレイ保護フィルムが初めから用意されていることも含めて「買ってすぐ使える」というのはオススメしやすいと思います。

手軽に使えて性能も高いので「2台目のスマホ」にもいいかもしれませんよ(もちろん、筆者みたいに美麗な本体デザインに惚れて買うのもアリアリです)。



記事執筆:河童丸


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