大手携帯電話会社3社向けのシャープ製スマホを同時に触れることができる夢のようなイベント!

フィーチャーフォン(ケータイ)時代から飛躍的な進化を遂げ、今や“スマートフォン”として定着してる携帯電話ですが、シャープから今夏発売されるのはこれまでの「AQUOS PHONE」としてのブランドではなく、スマートフォン(スマホ)という枠を超えスクリーンを通じて未来を拓く「AQUOS」ブランドとして新たな進化を遂げるべく生まれ変わり、同社のテレビ(TV)ブランドと一本化されました。

この生まれ変わったAQUOSはまず、2014年5月23日(金)にNTTドコモ向け「AQUOS ZETA SH-04F」およびソフトバンクモバイル向け「AQUOS Xx 304SH」が発売され、その後、au向け「AQUOS SERIE SHL25」が2014年6月下旬に発売を予定しています。

今回、これらのNTTドコモおよびau、ソフトバンクから発売される各AQUOSスマホを同時に見て、触れることができるタッチアンドトライブロガーイベントがITmedia主催で2014年5月15日(木)に行われました。

イベントではシャープの開発者が広島から駆けつけ、三辺狭額縁デザイン「EDGEST(エッジスト)」や「“3日間持つ”スタミナ」、「カメラ機能について」、「日常生活のスマホあるある」といった生まれ変わったAQUOSスマホの各特長を交えながら開発の舞台裏などの話を聞くことができましたので、その模様をレポートしたいと思います。

◯新しく生まれ変わったAQUOSスマホ
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今回のブロガーイベントには、広島からシャープの各専門部門の開発者の方々が複数人来られており、各テーマごとに説明をしていただいた後に、参加したブロガーから気になる点などを質問できるセッションが設けられていました。

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シャープによる説明では従来のAQUOS PHONEとして定着していたブランド名から“PHONE”を取り除くことで、AQUOSブランドに統一して電話機能に限らず、インターネットやテレビ、ゲームなど使う側のニーズに合わせて「親しみやすく」「分かりやすい」「愛着がわく」を柱とし共感できるブランドとして進化していきたいということでした。

また、「機種のみに限らず、カタログなどの販促にも共感を持っていただけるようにしていきたい。」と新しく生まれ変わったAQUOSについて紹介されていました。

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続けて、NTTドコモおよびau、ソフトバンク向けに今夏発売する機種について、新しいコンセプトでもあるスクリーンの見せ方に工夫したEDGESTを採用しているなど簡単な機種ごとの紹介がありました。


◯新しいコンセプトでもあるEDGESTについてのテーマ
すでにソフトバンクから発売されている「AQUOS PHONE Xx 302SH」からすべての機種をEDGESTにしていくことを決め、「今見えているものは、すべてじゃない。」をキーワードとして額縁を可能な限り狭くする狭額縁(ディスプレイの周囲が狭いこと)を採用して画面を広げることでより見やすくし、画面に対しての共感を通じイメージを広げてもらえるように画面を広げる技術を採用したとのことです。

さらに、額縁(ベゼル)部分が狭かったら「もっといろいろなイメージで見ることができるのではないか?」と考え、同じ写真でも額縁部分が狭いだけで撮影者の意図が伝わりやすく、型に捕らわれたイメージではなく画面を通じて共感や感動を伝えたいというEDGESTのコンセプトを大切にしていきたいと説明がありました。

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・NTTドコモ向け「AQUOS ZETA SH-04F」デザインの注力点は?
「ヘキサグリップ」を採用している点で、横から側面部分を見ると少し六角形になっていて、握りやすさを上手く表現できるデザインに仕上げており、指に引っかかることで握りやすく、他の今夏機種と比べて5.4インチと液晶が大きくなっていながらも落としにくい形状にしているそうです。

・ソフトバンク向けの「AQUOS Xx 304SH」デザインのこだわった点は?
金属筐体を使ったメタルフレームを採用することで特徴的なデザインにしており、高級感漂う金属の本物感をしっかりだしていき、従来の機種に比べ、落下や使用過程で塗装が剥がれることを減らしたい意図があるとのことです。

・au向けの「AQUOS SERIE SHL25」デザインのこだわった点は?
よりシンプルなデザインを採用し、フォルムの中にいろいろな要素を入れずシンプルにすることに注力したということ。また、ピンクはフロントガラスも全部ピンクになっていて画面の外側に色を付けているそうです。その他、非常に難しい「レーザー溶着」という技術を使っており、今までの両面テープでガラスを貼り付けるのではなく、接着剤をレーザーで溶かすことで狭い場所に貼り付けているということです。

このように、各社の発表だけではわかりづらい違いについて、NTTドコモおよびau、ソフトバンクの各機種ごとに持っている表情や共感に関することを視野に入れつつ各機種のデザインを決めたという話があり、興味深かく思ったと同時にわかりやすかったです。


◯全機種に高精細IGZO液晶や新開発バックライト「PureLED」を搭載で、充電なしで3日間持つスタミナスマホについてのテーマ
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「あふれ出る臨場感をいつでも・どこでも。」というテーマを体験してもらうための新液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を開発し、今夏モデル全機種に搭載しています。

また、IGZO=アイドリングストップとして省エネ液晶を実現しているため、大容量バッテリー搭載と合わせて、3日間持つスタミナバッテリーとなっているとのこと。

各機種ごとに基準が異なっていますが、それぞれにNo.1のスタミナをめざして開発したとし、大画面になれば必然的に基板面積も大きくなりますが、基板の小型化をめざして余った部分はバッテリーに回す工夫を凝らしているそうです。

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また、IGZOについても新開発のバックライト「PureLED」を搭載することで、さらに省電力性を上げつつも、今まで以上に綺麗で美しい発色を出すことができるようになったとのこと。

PureLEDを採用したことで、従来のバックライトに比べ、バックライトを濃く、光の透過性を改良したカラーフィルターを採用することでより赤が美しく発色するようになっているということです。

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画面左がPureLED


さらに、PureLEDは鮮やかな発色で長時間見ていても目が疲れにくかったのが印象的でした。


◯進化したカメラ機能
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カメラ機能ついてはソーシャルネットワークサービスではないが、「いいね!」と思ってもらえるような写真を簡単に撮影できることを心がけて開発しているそうです。これにより、FacebookやLINEなどのSNSに写真をアップしたときに共感してもらえるようにカメラ機能の改善したとのこと。

また、失敗しない写真を撮るために「リアルタイムHDR」を搭載することで、逆光でもきちんと撮れるようにしたということです。これにより、従来は露出を変えて2回撮影していたものを、合成時のズレをなくし1回の撮影で処理することで、処理にかかる時間も短く連写も手軽にできるようになっています。

さらに、「NightCatch II」を搭載することで、夜景でも明るく失敗しにくい写真を撮影することができ、高機能フラッシュを搭載することでフラッシュのオン/オフを調整し鮮明に撮影することが可能になっています。

この他、誰でも手軽に綺麗に撮影するアシスタント機能として「フレーミングアドバイザー」を搭載することで、撮影シーンに合わせて撮影の際のポイントやメッセージガイド機能を確認しながら撮影することで写真上手になれるそうです。

額縁部分が細いEDGESTを際立たせるためのカメラ機能として、画面内に存在する被写体に対してインターネット上に存在する情報を付加して表示する「検索ファインダー/翻訳ファインダー」、画面内の空間(風景)がディスプレイの外に干渉して溶け込んでいくかのように表示する「全天球撮影(Photo Sphere)」アプリを搭載しているので、一緒に使ってより楽しく簡単に写真を撮影して欲しいと説明がありました。


◯使って便利な機能も満載
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片手操作に配慮したグリップマジックを搭載しているのでさまざまなシーンで便利に使ってもらえると思うということで、本体下部の左右にセンサーを搭載し、持つことでセンサーが反応し画面をONにしたり、時刻の確認や画面回転防止などの機能を設定することで片手操作が今まで以上に便利になっています。また、スマートフォンケースを装着してもグリップマジック機能が動作するように開発もしてきたということです。

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このようにイベントでは生まれ変わったAQUOSスマホの多くの内容が実際に開発したシャープの人から詳細に説明があり、非常にわかりやすかったです。

特にPureLEDの説明時に会場内で普段見ることができないバックライトモジュールや液晶モジュール、バックライトを分解する様子を見せていただき、ちょっと基板好きにはたまらない機会となりました。

すでに発表会時にタッチ&トライした写真・動画レポートをNTTドコモ向けのAQUOS ZETA SH-04Fおよびau向けのAQUOS SERIE SHL25については掲載していますが、AQUOS Xx 304SHの写真・動画レポートや、各機種の違いについてなど今後もシャープ製の新しいAQUOSスマホについて紹介していきたいと思っています。

記事執筆:にゃんこ


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