原作・塩野七生 著 ローマ人の物語２
「ハンニバル戦記」

＊ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
＊そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。



　紀元前217年５月、イタリア中北部

　 　 　 　 　 　 　　　 　 ;'^i　　 　 　 　 {　　　　　　　 　 　 ◎ﾘﾐﾆ
　　　　　　　　　　　,-‐v'　.}　　iー‐1　厶　　 　 　 ●ﾌｨﾚﾝﾂｪﾞ‐､
　　 　 　 　 　　,r‐´　　　　i.　　~~｀′　ｨ′　　　　　　　　 　 　 ｀､
　　 　 　 　 　　`-, 　 　 　 } 　 　 　 　　｀ヽ　　 　 　 　 ◎ｱﾚｯﾂｵ ﾞ!
　　　　　　　　　ｉ~　　 　 　 }　 　 　 　 　 r′　　　　　　 　　　　　　＼
　　　　　　　　　｀ｉ 　 　 　 /　　　　　　　 ﾞ´｀ｰ-､　　　　 　●ﾍﾟﾙｰｼﾞｬ
　　　　　　　 　 r′　　　 i′　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 　 　 `‐、
　　　　　　　　　｀ｨ　　　　}　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ｰ､　ﾛｰﾏ　　　　　　 `ｰ--､
　 　 　 　 　 　 Y´　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ◎ 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ~￣￣~｀!
　　　　　　　　　`'ｰ-､__/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ,_,,.-‐'

　やる夫達はローマ共和国を作るようです

　第６９話　「クンクタトール」








734 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:02:19 ID:NChqZrQ.





　ローマの法務官は、ローマ軍の完全敗北を発表した。


　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　……我々は、完全な敗北を喫したお……
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|


　さらに、戦死者数と、判明した戦死者の名前を発表した。





735 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:02:42 ID:NChqZrQ.





　しかし、状況は更に悪くなっていた。
　フラミニウスに呼ばれていた騎兵４０００が、ハンニバル軍と出会い、
２０００が殺され、２０００が捕虜になったのである。



　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　　　_ノ　ヽ、　　　＼ ｸｽｸｽ
　　　　　　　 （●）(（●）)ﾟo　　|
　　　　　　 　（__人__） 　　　　 |
　　　　　　　　／/'}n　　　　　 |
.　　　　　　　ｲ / /./,n　　　　 |
　　　　　 　〈 . ' / '|//　　　　/
　　　　　　　.ヽ　　..ｲ　　　　/
　　　　　　 　　＼ く/　　 　ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.ノ　 .　　|
　　　　　　　　　　　|　　　 .　|

　　　　　　　　　＊ハンニバル



　これにより、ただでさえ弱小なローマ軍騎兵はほとんど壊滅した。
　鐙（あぶみ）の無い時代、馬も馬に乗れる人も少なく、騎兵の補充は極めて難しい。





736 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:03:09 ID:NChqZrQ.





　ただ、ハンニバルにも誤算があった。



　　　　＿＿
　　 ／ノ　ヽ＼
　／.（○）（○）＼
　|. u.　（__人__）　|　　……あれ？
.　|　　　　　　　　|
　 |　　　　　　 　|
.　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　 ヽ　　　 　/
　　　/　　　　ヽ
　　　|　　　　　|
　 　 |　 　 . 　 |



　トスカーナ地方のエトルリア人たちは、ローマを裏切らず、
城門を固く閉ざしたままだったのである。





737 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:03:31 ID:NChqZrQ.





　この地方は、ローマに極めて近く、ローマとの関係も深く、
古い付き合いだった。



【審議中】

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )　い…今更裏切れるかよ！？
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　略奪するような奴にはつかん！
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'



　かつてはローマと死闘を繰り広げたこともあったエトルリア人たちだが、
そんなのはかなり昔のことである。





738 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:03:56 ID:NChqZrQ.





　しかし、ハンニバルはもはや、ペルージャに到達していた。
　ここまでくれば、ローマはもう目の前である。
　フラミニア街道を通れば、三日というところだ。



　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 ／　.u　　　＼
　　　　　　／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).::::　 （__人__）　l_j :::＼　　 　 /⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　　　 |r┬-|　　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　U　.|　|　 |　　　 ／ 　 ゝ　　:::::::::::/　　　やべええええええええ
|　　　　　ノ　　 　|　|　 |　　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　 └ー.┘　　　　ヽ /　　　　／



　誰もが、ハンニバルはローマを攻撃してくると予想した。





739 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:04:20 ID:NChqZrQ.





　危機に立たされたローマは、ついに独裁官の擁立を決める。
　通常、執政官の任命で独裁官は擁立されるのだが、
そんな暇はなかったので、元老院によって無理やり擁立された。



【可決】
　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　`ｕ-ｕ'　 `ｕ-u'





740 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:04:42 ID:NChqZrQ.





　選ばれたのは、ローマきっての名門貴族、ファビウス家の主人、
クィントゥス・ファビウスだった。



　　　　　　　　　　　　　_.　　-‐……‐-　 .
.　　　　 　 　 　 　 .　 ´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、, -…‐ ､
　　　　 　 　 　 ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::∧
　　　　　　　 , '.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.'.,:::::::::::::',
. 　 　 　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.'.:::::::::::::',
.　　　　　 /.::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::|
.　　　　　.ｌ:::::::::::::::::::|＼::::::::|＼|::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::|
.　　　　　.|:::::::::::::|:::::|　 ＞､l´　!:::::::::::::::ト､::::::::::::::::::::|::::::::::::::|
.　　　　　.|∧::::::: ＼|　　 ,ィf卞|:::::::::::::::ｌ　'.:::::::::::::::::,′::::::::::ﾊ
　　 　 　 　 ‘,::::::::::ﾄ､　　 弋rｿ|:::::::::::::,′ﾉ.::::::::::::,.ﾍ::::::::::::::::::l
　　　 　 　 　 ＼::::. 'ﾊ 　 　 　 |:::::::::::,' イ:::::::::::／　 ',::::::::::::::::|
.　　　 　 　 　 　 |:::::.ｿ 　 　 　 |::::::::/　 ｀ヽ.:／　　　 ,::::::::::::: |
.　　　　　　 　 　 |:::::::＼　‐- 　|:::::/　　　　〈__　　 　 ｌ::::::::::::::|
.　　　 　 　 　 　 ∨::::::| ＼ ＿_|:: ﾊ　 ,　　´　 |　　　 |::::::::::::::|
　　　　　　　 　 　 ＼:::|　　　 ,r|/ﾆﾚ´　　　 　 ',　　　|::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　｀　__／∠／　 　 　 　 　 ',　　 |::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　, '´//´-/　　　　,　-‐-　、', 　 |::::::::::::::|
　　　　　 　 　 　 　 /　//￣/　　　／　　　　　ヽ〉　ﾉｨ ::::::::::|

　　　　　　　　　＊独裁官ファビウス（AA/キョン子）





741 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:05:16 ID:NChqZrQ.





　ファビウス家は、共和制初期の混乱期、ウェイイとの戦いで、
跡継ぎを残して全員が玉砕してしまった。



　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　ノ　ヽ､_＼
　　　　　　　　 　 |　　（ ○）}il{（○）
　　　　　　　　　　| 　oﾟ　（__人__）　ﾟo　＿＿＿
　　　　 　 　 　 　 | 　ヽ　|!!il|!|!l|　　 ／　ー　 　＼
　　　　　　　 　 　 |　　　 |ｪｪｪｪ|　／　(ー )　　＼　＼
　　　　　　　　　　 ヽ　 　 　 　 　|　 （___ 　　 (ー )　　＼
　　　　 　 　 　 　　　ヽ　　　　　 |　　　（＿）　　　　　　 |
　　　　　　　 　 　 ／　　 　 　 　 〉　　　 ┃　　　　　 ／
　　　　　　　　　　ヽ　 ＼　..／￣　ヽ 　 　 　 ＿＿／
　　　　　　　　　　　＼　 .＼ .／　　　　　　（＿）
　 　 　 　 　 　 　 （￣.＼　 ＼



　これにより、あまり強力な貴族ではなかったが、
当時のローマ人ならば誰でも知っている名門だった。





742 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:06:07 ID:NChqZrQ.





　サムニウム人との決戦で活躍したのも、ファビウスだった。
　そしてこの時のファビウスにも、ローマ共和国の危機を救うチャンスが訪れた。



　　　　　　　　　　　　　　,.r‐'"￣￣￣｀ﾞ　ヽ､
　　　　　　　　　　　　.／ ,,　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 .／　,:f　　　　　　　　　　　　:ヽ
　　　　　　　　　.／ ニ十'ニ:-――､_　　　　　　　i.
　　　　　　　　 /　＿ ﾞナ'"　　ﾞｰ‐-､　　　　　　　 :i!
　　　　　　　　｣＿＿≧､,r-‐====‐-ゝ　　　　　,r-┤
　　　　　　　/i､＿,＿ﾄーﾄ ＜ﾞ;ﾆlﾕﾆｰtﾞ!､　　 ,i.ﾉｰ､ト-､_
　　　　　　　! l｀ﾞｰ;`ﾅ'　.ハ､=:ﾞｰ==‐'/￣ヽ　ﾘ Lr‐　｢ﾞｰ-ヽ､_
　　　　　　　ヽ!ｰﾆ;/　;ｲ　　ﾆｰ---'"　　　ノ　,r'"i!　l　　　ヽ.ヽ
　　　　　　　　七'"ﾘ‐-ｨー―ﾞ＼　　　　／　　T.ノ ./i　　　.,! ﾉ!
　　　　　　　　l_lﾞｰi　　　　　　　 ＼　 i"　　　､＿ノ　l　 ／／ .!
　　　　　　　./,ｨ!　-=ﾆニニニ=､_,　　 i　　　　i　　　レ'.／　　.!
　　　　　　.r',f　　　＿＿__　　__　　　　i　　__,r'ー‐'"r'"　　　　l
　　　　　　.l　ﾄ､　 ,:　　　　ﾞｰ"＿,.---┴＝-‐'"ﾞi　 └r'　　　　!＿＿
　　　　　　.ﾄ-､_ヽ_j　　　_,..-="_,二二￣　　　._ノ　,.r‐'　　＿／
　　　,(　　 ﾄ-､ ヽヽヾ／,r'"r‐'"‐‐ゴ"　　　　ﾞー‐'　_,..-‐"



　なんという王道展開。





743 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:06:31 ID:NChqZrQ.





　　　　　　　　_.　 -―――-　 .
　＿　　　. ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞　､
´:.:.:.:.｀>':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
:.:.:/:.＿_i:.:.:.:.:.:.:.:./:./ 〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
:.:ﾊ:.:-=:.|:.:.:.:.:.:.:/､/ /:.:./|:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.: |
:.l:.{:.:.:.:.: |:.:.:.:.:./ｲ ＼:. / .|:.:./|:.:.:./!:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
:.V:.:.:r-┤:.:.:.:ﾊﾆ＝;≧､ }:./ .|:.:./.|:.: i:.:.:.:.:.:.:|
:.:.V:.:l　｜:.:.:.:|　ﾑ'::z:厂 }'　 .}:./__L斗':.:.:. ﾊ|
:.:.:Vﾊ　 |:.:.:.:.:|　ﾞﾟ'气′　 　 j/ﾑ示:/:.:.:.:.:.{ .|
:.:.:.ヾﾊ　|:.:.:.:.:|''u'' ''　 　 　 　(::V^ﾘ:.:.:.:.:.j:.|
:.:.:.:.:ヽ:｀}:.:.:.:.:|　　,　-ｚ ､　 ′¨ /〉:.:.:{:.:.ﾊ|
:.:.:.:.:/ヽﾊ:.:.:.:.|　 〈　　　｀〉　　 /!':.:.:.:.|:.:′　とにかく、まずはローマを守るんだ！
:.:.:./　./ .}ｲ:.:.| ＼　ー　'　_　 ｲ |:.:.:.:.:|/
:.:.厂￣｀ヾl:.: |　　＞－ ´ 　 　 .|:.:.:.:/
ノ 　　　　 V:.|､　〈＼　　　　 　 |:.:./
-――ー--V| . ヽi 　＼_　-､　 |:.:′
::::;::-=:￣ア:¨アﾟ¨¨¨ _´　　 ﾉ_　|/
:::::::::::::／:::／　　　　　¨　＜　ヽ
::::::::::/::::::/　　　　　zz_..._　　 ¨¨ ヽ
::::::::/::::::/　　　　　　　 ｀¨　二 ー '
::::::/:::::::{　　　　　ｰ　...＿_　　 ¨ ｰ.､
:::::{::::::::::l　　　　　　　￣ ー¨'＝=-く
:::::ヽ::::::::ヽ　　　 ー　 ..＿＿＿;＿_,ﾊ
:::::::::＼::::::::｀ー-　 _＿;_＿i イ　　}::::::ヽ



　ファビウスは、すぐさま四個軍団を編成。守りを固めた。
　この年のローマ軍団は十一個軍団にもなるらしい。





744 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:06:54 ID:NChqZrQ.





　しかし、ハンニバルは、ローマへは向かわなかった。



　　　　　　 （⊃￣￣＼
　　　　　（⊃　　 _ノ　　＼
　　　　（⊃　　 （ ●）（●）
　　　　　|　　　　 （__人__）　　　今の状態でローマを攻撃しても、陥落する可能性は低い。
　　　　　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　それよりアドリア海側に抜け、ローマの同盟都市を略奪すべきだろ。
　　 　 　 |　　　　　　 　 } ＼
　　　　 ／ヽ　　　　　　 }　　＼
　　　／ 　　ヽ､＿＿__ノ　　 　 ）
　 ／　　　　　　　　.　 　|　＿／
　|　 　　　　　　　／￣￣（＿)
　 ＼　　　＼　／|　ＪＪＪ　（
　　　＼　　／　　 ／⊂＿）



　ハンニバルの戦略は、あくまでもローマ連合の解体だった。
　会戦での勝利を重ねれば、離反も増えるだろうと考えていた。





745 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:07:19 ID:NChqZrQ.





　アドリア海に抜けたハンニバル軍は、そこでのんびり休養。



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼　　（ ;;;;(
　　　|　　　 （ ─）（─　　) ;;;;)
　　　|　　　 　 （__人__）　/;;／
.　　　|　　　　　　　　ﾉ　l;;,´
　　　 |　　　　　∩ ノ)━・'
　　／　　　　／ ＿ノ´
　 (.　 ＼ ／　.／ 　 │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /





746 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:07:42 ID:NChqZrQ.





　一方、ファビウス傘下のローマ軍、四個軍団５００００の兵も、
ハンニバル軍のそばまで到着。



　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　_∠:.:.＼
　　　　　　　　.　-＜:.:.:.:.:.:.￣｀丶
　　　　　 . イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:し:.:.:.:.:.:∧
　　　　 ﾊ:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.}:.:ﾄ､:.:.:.:.し:.:.:. ∧
　　　　.{:.:.:.:.:. ∧:.:.:.:.|､:|. ＼:.:.i:.:.:.:.:.__:!
　　　　 V:.:.:.:丁ﾍ:.ﾄ､|ーイ　ヽ|:.:.:.:| .ハ
　　　　 'ﾍ:.:.:LLzx＼　≠た示}:.:.: |　./
　　　　　　Vﾊ　ヒﾊ　　　ゞ-ﾟ’|:.:.:/イ
　　　　　　 Vﾊ, ,¨´ ､　 　 ' ' ':|iｲ:.:.ﾘ
　　　　　　　ヽﾊ　　　_, -､　.／:.:.:./　　いいか！絶対に戦うな！！
　　　　　　 .ｨ::Tｰ＞ . ニ´イ!＾ヽ∠, -ｧ-.､
　　　　　　 }:::::| }}　 _.L_　　ﾟｱ　　}} ./:::::ハ
　　　　　　 |:::::| }}　}　　 ＼/　　 ﾘ .}::::::::::::}
　　　　　　_j:::::| {{. ‘.　　　/　　〃 /:::::::::::/
　　　 　 八::::::ヽﾍ　.}　　/ 　 〃 ./:::::::::::/
　　　.／:.:.:}:::::::::| ﾍ. |　/　 ／ rへ::::::::::::ヽ
　 ／:.:.:.:.:.:|::::::∠アヾ/ イ＞ ´　三}::::::::_ノ
. /:.:.:.:.:.:.:.:.}::::::::::::＼::::￣￣｀ー--'´:::::/



　だが、徹底的に防御を固め、後ろをついていくだけで、特に何もしなかった。
　ハンニバルが戦いを挑んできても、絶対に応じなかった。





747 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:08:07 ID:NChqZrQ.





　その後南下していくハンニバル軍は、あらゆる都市を略奪しまくった。



　　　　　　,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
　　　　　　 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
　　　　　　　　ﾞ､';|i,!　　'i i"i,　　　　　　 ､__人_从_人__/し､_人＿入
　　　　　　　　 `､||i　|i　i　l|,　　　　　　､_）
　　　　　　　　　 ',||i　}i |　;,〃,,　　　 　_）　アハハハハハハハっ～！！
　　　　　　　　　 .}.||||　| ! l-'~､ミ　　　　｀)
　　　　　　　　 ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ　　　'´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
　　　　　　　　.{/ﾞ'､}|||/／　 .i| };;;ミ
　　　　　　　　Y　_　　 _　　　.i|,];;彡
　　　　　　　　i　,=.〉　,＝､　　H;;;ﾐミ
　　　　　　　　{　 （ _,:､ 　　 　 ﾞ};;彡ﾐ
　　　　　　　　 ﾞi　　＿___　　.||^!,彡ミ　 　＿,,＿＿
　　　　　　　 　 ﾞi　ヽr-ノ 　 li,　ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,　　´　,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
　;;;;;;;;''''/_　 / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''　　,r'~ `V　ヽニニニ二､-'{ 十　）＿＿;;;;/

　　　　　＊ハンニバル軍のみなさん



　奪った物資があまりにも多くなりすぎ、持っていけないほどだったという。





748 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:08:38 ID:NChqZrQ.





　南イタリアプーリア地方でもやりたい放題やった後、ハンニバルは
カンパーニア地方を目指した。



く,,_　　　　　　　　 　 ↓＼
　　｀＼　◎ﾛｰﾏ　　 →↓｀"-＿,_,,―-ｰっ
　　　　＼　　　　　　　　　→↓　 　　　／
　　　　　 ｀ヽ,-,_　　　　　 　　→→→↓｀ヽ,,
　　　　　　　　　ヽ,_,　◎ｶﾌﾟｱ←←←○ﾌﾟｰﾘｱ
　　　　　　　　　　　｀っ　　　　　　　 ,,-,,＿ 　~ヽ,
　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ,　_ 　　　/　　　 `ヽ　　)
　　　　　　　　　　　　　　 ~　|,　 　（_,　　　　 し／´
　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　 　｀ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀),,　　 ＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-´　　(
　　　　　　　　　　　　　　 　 _)　　 ノ´
　　　　　　　　　　　　　　　 (_＿ﾉ



　この地方は、イタリアでも最も豊かな土地と言ってよく、
カプアを中核として、ナポリ、ポッツオーリ、クーマ、ソレントといった
重要な海港都市がひしめいている。





749 ： ◆yxZlGN83jM：2012/06/14(木) 06:09:02 ID:NChqZrQ.





　そこでも、ハンニバルは猛烈に略奪。



【審議中】

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )　おいおい何やってんだよ独裁官は……
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　俺ら何のためにいるの？
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'



　ハンニバルの略奪を放置するファビウスに対し、
ローマ軍やローマ市民、同盟市民からは不満の声が高まっていた。
　彼は、「のろま（クンクタトール）」と呼ばれた。





第６９話「クンクタトール」終わり

つづく・・？