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原作・塩野七生 著 ローマ人の物語2
「ハンニバル戦記」
*ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
*そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。
紀元前216年冬、イタリア中南部
`ー、 ローマ `ー--、
\ ◎ ゙~ ̄ ̄~`!
\ ,_,,.-‐'
~`ー‐-‐、 カプア ゙‐-、_
`、___● `'ー-、_
〉 `'ー-、_
 ̄~`i `゙''ー-、,_
{ /´~`ァ ~゙'、_
`゙''ー-、,_ /´ ~`ー-‐‐ゥ \_
``i `'ー‐-、 `i ./
{ l′ `ー'´
゙'、 }_
( ,,__〉
__/´ r´~
/~ .|
__ ~フ .ァ‐'′
ァ‐"^!__i"`ー、__ゥ-‐--‐‐' ̄^''´ィ′i゙″ ./
/" ¦ 〉
ノ `~ ̄
ー--、,_ }
`'ー-、__ ◎シラクサ
`ー-、_ /
`~~`′
やる夫達はローマ共和国を作るようです
第73話 「ハンニバル講和打診」
827 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:47:22 ID:4rPKUqtk
カプアで快適な冬を過ごしていたハンニバルは、
この戦争を終わらせる気になったようである。
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
( へ)( へ) |
.(__人__) .| 私は何も、ローマ人を絶滅させたいわけではない。
l` ⌒´ | 名誉と覇権をかけた戦争をしているつもりだ。
{ | かつては私の親父が譲歩したものだが、
{ _ | 私の才能と幸運で、今は立場が反対になったようだね。
(ヽ、ヽ / )|
| ``ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
*ハンニバル
彼はこう言って、はじめてローマの捕虜を釈放。
8000人が、ローマへと帰還した。
828 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:47:46 ID:4rPKUqtk
だが、ローマはハンニバルの使者は城壁内に入れず、
捕虜の代表10人のみを元老院に招いた。
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(`・ω・´)(`・ω・´)∧∧
(`・ω・´).∧∧) (∧∧(`・ω・´)
| U (`・ω・´)(`・ω・´) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
捕虜達は、身代金の額を言った。
並の奴隷並みの安い値段だった。
829 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:48:09 ID:4rPKUqtk
にもかかわらず、元老院は彼らの買取を拒否。
【否決】
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐`)(´‐ω‐`)∧∧
(´‐ω‐) ∧∧) ( ∧∧(‐ω‐`) ……すまん……
| U (´‐ω‐`)(´‐ω‐`) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
捕虜達は、家族と抱き合っただけだったという。
830 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:48:31 ID:4rPKUqtk
こうして、8000人の捕虜はハンニバルへと返された。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | U (__人__)
| |r┬-| ハア!?
. | ι `ー'´} 何考えてるんだよ……
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
ハンニバルは、8000人を奴隷として売り飛ばした。
831 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:48:56 ID:4rPKUqtk
何かもう色色と絶望的な状態になったローマ共和国だが、
まだ希望があった。
, <:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶:.:.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:
/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l:.:.:.:.:
./:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.: / |:.ハ :.:.:.:.:.:. |. ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: !:.:.:.:.
/:.:.:./!:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.;′ :|:!ニV:.:.:.:.:.:| V:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:
}:.:.:/ |:.:.:|:.:.:.:.:|!:.:.:! :|| 二V:.:.:. | Vハ:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:
|:./ :|:.:.|:.:.:.:.:ト、_| |{ 二=V:.: |、___才! ヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:
|'′ |:.:|:.:.:.:.:|__ヽ!二 ̄ 二二ヱ| _..xzz==キ:.:.:.:.|:.:.:.
| :|:.ヘ:.:.:.:.| ̄ ̄ = 三三三 ‘´∩ }:.:.:.:リ:.:.:.
∨ヘ:.:∧ ∩ 三圭三 ∪ リ:.:.:/:.:.:.:.
|:.:.ヽ:.∧ ∪ .三圭圭三 ミ==zz /:./:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.\{ `=''´  ̄ ̄jイ:.:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.:.:.:| \ u u |:.:.:.:.:.:.:.:.: え?わたし?
|:.:.:.:.|:.|. u _ /}:.:.:.:.:.:.:.:./
|:.:.:.:.{!:| > ._ ‘ー ’ .. イ| /イ:.:.:.:.:./
*クィントゥス・ファビウス・クンクタトール(AA/キョン子)
皮肉なことだが、カンネーでの破滅的な敗北によって、
ファビウスの地味な戦略が評価されたのだ。
832 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:49:19 ID:4rPKUqtk
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) ぶっちゃけハンニバルに勝つなんて無理だったんだよ!
| U ( ´・) (・` ) と ノ ファビウスは実は正しかったんだ!
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
【可決】
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(`・ω・´)(`・ω・´)∧∧
(`・ω・´).∧∧) (∧∧(`・ω・´) さあ、がんばって!
| U (`・ω・´)(`・ω・´) と ノ ファビウスさん!
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
紀元前215年、市民集会は、ファビウスを執政官に選出した。
833 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:49:43 ID:4rPKUqtk
もう一人は、平民出身のティベリウス・センプローニウス・グラックス。
ト、 ∧ /| /| /| _/|
|:.:∨:.:ヽ./:.:.:.:!'´:.:.:.:.:.::.:.!'´.:.:.:/
|\ |:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::. ̄ ̄ ̄ ̄/
|:.:.:.V:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:/
ト、|:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::∠ _
__}:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.<¨
\:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.__:>
>:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.!:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:>
<_:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:!:.:.:.:.小:.:.:.:.:.:|ヽ:.:.!:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:\
/:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::./!:.:./ !:.:.:./ !ハ:.:.:.:.:.::.:.:.:.ト 、>
厶イ:.:.:.:.:.::.:.:|:.:.:.:.:.::/ V |:.:/ |/ \:.:.:.:|ヽ|
厶イ:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:/―- 、_ |/ ィ佗¨> |Tヽ\
/:.:.:.:.:/|:.:.:.:./ r ' 丐}ヾ’ ヾ''¨ ! トミ.ヾ}
,厶ィ:.:.:| 从:.:.| ` '" |ノ
ムィ人 V ! ノ}
|7>へ u /V 俺のAAが全然無ぇ・・・
_|/ ヽ ,. -‐ァ /::: `ー-、
// ` 、 `' ´ ィ \_::::::::::::\
/::::い ` r- く/  ̄ ヽ:::::\
/::::::::::::\\ ヽ // !\:::ハ
. /::::::::::::::::/ \\ \ // ! Vハ
:::::::::::::::::/ ヽミ二二二二/ ! |:::|
*執政官グラックス(AA/上条当麻)
834 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:50:07 ID:4rPKUqtk
ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ ハンニバルが何でも
/( ) 思い通りに出来るってなら
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
/ く まずはそのふざけた
幻想をぶち殺す
グラックスは、奴隷を大量に徴兵。
奴隷軍団二個軍団を構築し、兵力を補充した。
835 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:50:32 ID:4rPKUqtk
奴隷軍団まで作るのだから、8000人は買い取ればよかったような気もするが、
そういうわけにはいかなかったのだろう。
___
/\:::::::::/\.
/:::<◎>:::<◎>:::\
/::::::::⌒(__人__)⌒::::::\
| ` ー'´ u | 全員全財産を出すんだお!
\ u ::::: /
/ ::::::::::::::::::: \
/ \ 〈〈〈 ヽ
(〈⊃ } }
ローマ元老院は、元老院議員全員の、不動産以外のあらゆる財産を供出すると決定。
実行された。
更に、莫大な戦時国債が発行され、経済階級に応じてローマ市民全員に購入が義務付けられた。
……もはや狂気の沙汰である。
とはいえ、ハンニバルに降伏する気にはなれなかったのだろう。
836 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:50:56 ID:4rPKUqtk
そんなローマに、ナポリから金貨の詰まった25個の壷が送られてきた。
シラクサからも、大量の小麦と兵が送られた。
____
/ \
/ ヽ、 _ノ \
/ (●) (●) \ n
| U (__人__) l^l.| | /)
\ |i||||||i| /| U レ'//) だいじょーぶ。
γ⌒ ` ー'´ ノ / だいじょーぶだお!
i j rニ ノ
ヽ、 l !ヽ、_,__/
だがローマは、壷は一つだけ受取り、他は返した。
兵は受け取ったが、小麦は買取った。
837 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:51:21 ID:4rPKUqtk
しかし、前215年に入っても、ローマを取り巻く状況は悪化していくばかりだった。
この年、シラクサの僭主ヒエロンが90歳で死亡。
. _______
r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::.
ヘ,___,________/::.
| / \ |、:..
| / - - \|::..
./ (ー) (ー) .\:
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|,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、|l::::
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後を継いだ王は、15歳に過ぎなかった。
838 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:51:53 ID:4rPKUqtk
そこでハンニバルは、スパイを送り込み、
クーデターを起こさせた。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;(
| ( ─)(─ ) ;;;;)
| (__人__) /;;/
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´
(. \ / ./ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
見事成功し、少年王は殺された。
シラクサはローマとの同盟を破棄。
ハンニバル側に寝返ってしまった。
当時のシラクサは大国であり、ローマはシチリア東南部を喪失したことになる。
839 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:52:21 ID:4rPKUqtk
更に、マケドニア王フィリップス五世が、
ハンニバルとの同盟を打診。
____
/_ノ '' ⌒\
/ ( ● ) (● )\
/:::::::⌒, ゝ ⌒::::: \
| `ー=-' | 何か勝ってるみたいだし味方するよ!
\ /
*フィリップス王(AA/ドヤが夫)
ハンニバルとマケドニアは同盟した。
アレクサンダー王の国でもあったマケドニアは、未だ強力な軍隊を持っており、
危険極まりない大国である。
840 : ◆yxZlGN83jM:2012/06/23(土) 08:52:53 ID:4rPKUqtk
こうして、ローマは北はガリア、東はマケドニア、西はスペイン、
カルタゴ本国、南にはシラクサ、そしてハンニバル。
6つの敵に四方八方から攻撃されることになった。
.-‐.:'´:.: ̄:.:`ヽ、,..-..-、
/:.:.,:.:.l:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.',
//,:.'/l:/ヽ:l/ヽハ,:.:.:.:、:.:.:ヽ.:.:.:|
〃:.{_{ノ `ヽリ|:.:.:.:.:.:.i|:.:.:|
レ!小l○ ○ 从:.:.|、:i|:.:.:|
ヽ|l⊃ 、__/| ⊂⊃ |ノ∧:.:.l
/⌒ヽ__|ヘ ゝ_/ ...j/⌒i |:.:|
\ /:::::\>、||.__ イァ/ / .l:.:l
./:::::/ Yヾ|||三/::{ヘ、__∧ ソ
`ヽ< ||'∨:::/ヾ:::彡'
そしてローマ共和国の運命は、ファビウスの双肩にかかっているのだった。
第73話「ハンニバル講和打診」終わり
つづく・・?
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