原作・塩野七生 著 ローマ人の物語1
「ローマは１日にして成らず」

＊ですが、wikipediaとか他の本とかもたまに参考にしてます。
＊そしてわりとオリジナルの部分あり。史実・原作重視ですがフィクションです。




紀元前616年、イタリア


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やる夫達はローマ王国を作るようです
第七話　「タルクィニウスの統治」








195 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:16:50 ID:tPFGYtwc




見事、王の座を射止めたタルクィニウスは、その権力基盤を固めることにする。



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　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　 　 ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |　　まずは元老院議員を二倍に増やすよ！
　　　 　 　 !: : : ,.!: |!　 ｀ '´　 　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l　　増やす議員は王が決めて良いよね？
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|
　　 　 　 　 ヽ:l　!: : :｀ヽ､ 　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　 ／: l
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　 ／、 : |
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　　 　 　 　 　 /　!: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l｀ヽ､　 / /:.:.:.l.＿＿,.　l_,. --､:}:l
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　　　　　　　　　　＊ローマ５代目王、タルクィニウス・プリスコ



人口の増加を理由に、元老の数を２倍に増大。
自分の息のかかったメンバーで固め、元老院を掌握した。





196 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:17:24 ID:tPFGYtwc




更に、自ら軍を率いてラテン人の都市を次々と攻略。



　　　　　　　　 ∧
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　　　　 /´二｀ ┃
　　 　 [(ﾟＯﾟ*[=Ｏ　　　　　 =(＝== 　 =(＝== 　 =(＝== 　 =(＝== 　 =(＝== 　 =(＝==
　　　　i:i:i:iつﾊ_┃　　　　 　(*ﾟＯﾟ)　　 (*ﾟＯﾟ)　　 (*ﾟＯﾟ)　　 (*ﾟＯﾟ)　　 (*ﾟＯﾟ)　　 (*ﾟＯﾟ)
　　 ～ﾉ,,,ﾉﾐ　ﾟ_┃　　　 ━i:i:iつ━Ｏ━━━(((＜＞━(((＜＞━(((＜＞━(((＜＞━(((＜＞
　彡（,｀Ｕ"" ノ ┃　　　～ﾉ,,,ﾉヽヽ ～ﾉ,,,ﾉヽヽ～ﾉ,,,ﾉヽヽ ～ﾉ,,,ﾉヽヽ ～ﾉ,,,ﾉヽヽ～ﾉ,,,ﾉヽヽ
　　　 >￣>^>　　　　 ε= (,/ ｀Ｊε= (,/ ｀Ｊε= (,/ ｀Ｊε= (,/ ｀Ｊε= (,/ ｀Ｊε= (,/ ｀Ｊ
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この王の時代に、全てのラテン人都市の制圧は完了した。





197 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:17:56 ID:tPFGYtwc




これまでの王は、敵都市を破壊し、住民をローマに移住させていたが・・・



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　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
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　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|
.　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|　　　もう人は十分だよ。
　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ　　　何か金目のものでも頂戴。
　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　}',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）



物凄い量の戦利品を持ち帰り、ローマ市民を驚嘆させた。
初めて凱旋式を行なった王とされる。





198 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:18:19 ID:tPFGYtwc




このころ、サビニ人が奇襲攻撃をかけてきた。
ローマは混乱状態に陥るが・・・



　　　 　 　 　 　 　 /::.::.::／:／／ .::.::.::.::.::.:.／ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
　　　　　　＼　　　ゝ‐＜::./::./ .::.::.::.::＼／　　| .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
　 　 　 ＼ 〃　／　＿　 ヽ:/::.::.::.::.::.:／＼　　|::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
　　　　　　{{　/　／ __　ヽ　',.::／::.／　　　`ｰ |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|＿::.::.::.::.:l::.::
.　　 ──　　|　 !　/r ）　}　|ｲ斤テ左≡ｫz　/::.::.::.::／ 斗七　!::.::.::.::.::.::.|::.::
.　　 　 　 　 ∧　ヽヽ _／　/::!　ﾚﾍ :::::::::/　/::.::. ／　 　 j /　 | .::.::.::.::.:: |::.::
.　　　　　, -―ﾍ 　`ー 　 /.::.|　rｰ'ﾟ:::::::/　/::.:／　　 テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
＿＿__／　　　{　　　　　/.::.::.|　ゞ辷ｚﾝ　/／　　　　う｡::::::7 /ｲ .::. |::.::.::.|::.::
彡_／　　　　　ヽ　　 　ｲ ::.::. |　　　　　　　　 　 　 /ﾍ:::::::/　　|.::.::.:|::.::.:∧::.
〃　　　V　　　　ヽ　 　 ヽ.::.: |　　　　　 　 　 　 　 ヾ辷:ﾝ　／:l::.::./!::.:/　　　木材に火を付けて！
　l　　　 {　　　　　 ∨　　}__.::.|＼　　 　 ＜!　 　 　 　 　･ /::.ｌ::|::./│/　　　　川に流すんだよ！
　ヽ　　　ヽ　　　　　{　　　　 ￣￣￣｀ヽ _　　　　　　 　 ｲ::.: ｌ::|:/　j/
、　＼　　　＼　　　 }　　　　　　　　　　 ） ／￣￣￣l7::.:|::.::.j::l′ /



王は、燃え盛る木材の山を流して橋をぶち壊し、敵を混乱させると、
増強した騎兵軍団で撃退した。
サビニ王国と有利な和平を結び、敵はほぼいなくなった。





199 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:18:59 ID:tPFGYtwc




そして・・・


　|:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/i ｀V.:.:.:.:.iヽ:.:l.:.:.:.:.:.∧ ､ヽ
　|:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: ､／/　 |:.:.:.:/:.l　∨!:.:.i.:.:.∧ ＼
　|:.:/:／/:.::.:.:.:／ >､__,, |:.:./レ'／|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|
　|:.|:/:,､':.:.:.:／___＿＿　!:/　＿__ !::!:.:.|:.:ｉ:.:.:|
　|:.|/:{　!:.:/:.| ￣￣￣　|'　 ,￣･ {::.!:.∧:ﾄ､:.!　うーん・・・
　|:/:.:.ヽ|:/:.:.:!　 ,,,,　 　 　 __　 　 }:.lﾚ　!'　V
　|':.:.:.:.:>'´￣ﾞヽ､　 　 　 ´　　,. <':.:.|
　':.:.:./ 　 　 　 ﾍヽ　 辷ｧ_;_:ﾁj.:.:.:.:.:|
　:.:./　　　 　 　 l　＼ ´}　/ r ｀i.:.:.:.|





　　 ／￣￣＼
　／　　 ＿　＿＼
　|　　　 　･　　・　|
　|　　＠　 （__人_）
　|　　　　　｀ ⌒´/　　どうしました？
　|　　　　　　 　 }
　ヽ　　　　　 　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く ＼
　　　|　　　　　＼ ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､

↑側近の元老院議員





200 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:19:29 ID:tPFGYtwc




　　　　　　_,_,;_‐: :'':'':￢:‐.-. .,,_　 _,,,r.､. . . . .,,_
　　　　　　　　 ￣,.¨ﾆ=-: : : : : :｀`/: : : : : : : : : :｀:`:丶. 、
　　　　　　　　／,. ‐ '':":´: : : : : :.:l::: : : : : :: : : : : : : : :ﾊ: :＼
　　 　 　 　 ,:'ﾞ'"　　 ,.　　　　 /.::;:!:::. : : : :.::. : : i;. : : : :Ｊ､: : :.ヽ
　　　　　／　　. . ／: : : : : : /:::/ !:::|: : : : i:::ﾊ: : i::. : :　　ヽ: : : ﾞ:,
　　 　 /. . : :,,: イ: : : : : : : : :i:::/　!::::!: : : :.l::l. i: : i:::. : : : :i, ﾞ; : : : i
　 　 /: ; -'"　/: :/: : : : : /:.;!:::i　 l:::::{: : : :.|:l　 i: :.i::::. : : : i: :i: : : :|
　　/／　　　/: ;.l: : : : : :/､/!::l 　 l::::!i: : : :.!l 　 i: :ﾄ;::::. : : :i: :i: : : !
　 '"　　　　 ; :/ !: : : : : l: :l｀ト!､,,_,,i::| ∨; ､| _,,. ⊥j‐<": : :.!: :i: : :!
　　 　 　 　 !:.!　!: : : : : !:≧土ｭ,,__ !|　∨.:.｢ ＿,,,｣:L-v: : :.|: :j: : !
　　 　 　 　 !:l　 !: : : : :i:!:lヤ[ﾞﾞ天ﾞﾄヾ　 Ｖ:.| 行ﾞ天ﾞ丁ﾔ: : j: :.|: :i
　　 　 　 　 l:l　 ∨: : :.i::!ﾊ　r' ｰｲ| 　 　 ヾ|　r' ｰｲ ! j:};. :.l:|; j）:l　　このローマって、７つの丘には人が住んでるんだけど、
　　　　　 　 l:!　　V: : :!:i:{::i　''"￣　　　　　　 ￣lﾞlT・l:i::i: :!:j,}:!: l　　間の湿地帯は使い物にならないんだよね・・・
　　　　　　　{|　　 ∨.;!::::::::!、　　　　　　　　　　　　 ,':':::V:.i:{:ﾘ: |
　　　　　　　　　　　V l:::::::::::`丶.､,,_　∠ヽ　　_,,...イ':: : : /:::!.: :.|
　　 　 　 　 　 　 　 　 l.:.::::::::::::i:::::::::::/丁´￣,ﾚ ヾ:l: : : /:::ヾ!: :.|



　　　　　 　 　 ｜
　　 　　　 ／￣￣＼
　　　 　／　 ヽ､_　　＼
　　　 　ー 　ー　　　　|
　　　 （__人__）　＠　　|　　そりゃあ仕方ないでしょう。常識的に考えて・・・
　 　　（　　　　　　.u 　|　　沼の上で暮らそうという人はいません。
.　　　　{　　　 　 　 　 |
　　　 ⊂ ヽ∩　　 　 く
　　 　 | '､＿ ＼　／　 )
　 　 　|　 |_＼　 “　.／
　　 　 ヽ､ ＿_＼_／



建国時から、７つの丘の周りは湿地帯のままであり、
全く役に立たなかった。
しかも交通の便も最悪で、丘同士の孤立化を招いていた。





201 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:20:01 ID:tPFGYtwc




.　　　　／／　　　　　 　 　 　 ＿／_,∠＿＿
　　　 /.:/　　　　　'" ￣￣ ヘ　　　　　＿＿　¨.二ﾆ=-､
　　　 {::{　　／: : : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : : :｀丶、
　　 　 ヾ　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　 ／＿
　　　　　>′.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ.::.::.::.::.::. ＼-.::.::.::.::.:＼_.::.::.＼´ ／
.　　 　 /.::.::.::／ :.::.::.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.::.|::＼.::.＼.::.::.:＼｀＼∨
　　　　|.::.:: /.::.::.::.::.::／|⌒:j.::.::.:.:::.::.:: |.::| _＼.::.ヽ.::.::. ヽ
　　　　|.::.:/.::.:: /.::.::.::.: | .:/ ＼.::.::.::.::.:ﾚﾁ斤| ﾄ.::.',.::.::.::.:l
　　　　|.:/.:,'.::.::|.::.::.::.::/|:/__　　ヽ.::.::.::|ち:::|　{.::Ⅳ＼.::.j
.　　 　 Y.:/! .:: l.::.::.: / ｨチ行 　　ヽ.::.| Vﾋｉ　',::.l　　 ∨　　よし！水を抜いちゃおう！
　　　　 ﾚ.::|.::.::.|.::.::.ﾊfﾍﾉ:::::ハ　　　∨　 　 ・}.::.ｌ　　　　　大規模な下水構を作る！！
　　　　 lrｰゝ､∧.::.ｌ∧　V;少''　　 　 _'　 　 ｲ.::.:|
　　　　 j ＼　＼∨.::. ヽ, -、　 　 こ.ノ　∠l | ::.:|
.　　 　 ,'.::.::.（￣｀ヾｰ､_/　/、 ＿＿　／//}│ .:l
. 　 　 /.::.::.: (￣ ヽﾉ　 　 {＼　　　ハ　/V/│.::.!
　　　/.::.::.::.:r'¨`ｰt'　　　ﾉ.::. ＼ｰ‐'´|　川{　∨ﾘ
.　　/ :.::.::.::. `ﾄ ー′　 ｲ ＼.::ヽ＼　| // ﾉ
　／.::.::.::.::.::.:人ゝ､_　　 lﾉ　ﾊ.:.:}∨ヽ!シｲ
/.::/.:::.:::.::.::〃　＼ ＼／　/） V二ﾆ¨´¨`ヽ
.::/|.::/.:::.::.::{{　　　＼三／人　　　 /　　}　 ＼
/　V.:::.:::.:::.:::ヾ　　　　　 ｲ　 ｀　　（　　 {｀ヽ､_ ＞



　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、 u ＼
　　　　　　　　　　Σ　　・ 　　・　　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__）　＠　　| ..／}　　　　　　ええええ！？
　　　　　 _　 　　　 　 ヽ｀⌒ ´　 　　　| /　/ 　　　__　　何それ！？
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ



それは、当時のローマ人の常識を超えまくる提案だった。
この時点で、ローマ人の技術力は低かったのである。





202 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:20:32 ID:tPFGYtwc




しかし、エトルリア人の土木技術は当時、極めて高かった。
王の提案に応えるため、大量のエトルリア人がローマに移住。



..　　　　　　　　　　 ''';;';';;'';;;,.,
　　　　　　　　　　　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,
　　　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy、
　　　　　　ヽ(ﾟдﾟ)vヽ(ﾟдﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っ
　⊂( ﾟдﾟ )　と( ﾟдﾟ ) 〃ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ( ﾟдﾟ )つ　　仕事だーーー！
　　 ゝ　 ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ﾐ）　⊂( ﾟдﾟ ) .(彡　　ｒ　　　ローマへ行くぞー！！
　　　 しu(彡　　ｒ⊂( ﾟдﾟ ) .ゝ.　 ミ）　i_ﾉ┘
.　　　 　　 i_ﾉ┘　 ヽ　　ミ）しu
　　　　　 　　　　　 （⌒） .|
　　　　　　　　　　　 三`Ｊ



さらに、王はローマの兵士や、貧民を大量に動員。
「公共事業」をはじめたのだった。





203 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:21:06 ID:tPFGYtwc




網の目のように水だらけだった湿地の水を集め、
テヴェレ川に流す装置が作られた。




　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ 　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ 　　ﾞ"ﾞ"　/ﾞ|:.. 　　....　　　　　　　ヾ　　　　"ﾞ"ﾞ"
　　　　　"ﾞ"ﾞ"　　　　"ﾞ"ﾞ" 　／|:::.....　 　　 　:...::.　　　　　|＼　"ﾞ"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ"
　　w、,,,WwwjwwiiW━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Wwwwjij,,.、
　　　　　　　　"" 　""""""　""""　""　　"""""　　　""""　""


　　　　　,,,,　,,,,,　,,,,,,,,,,　,,,,,,,,　　,,,,,,,　,,　,,,,,,,,,　,,,,,,,,　,,,,,,,,,　,,,,,,,,　,
　　.W..Wjw,.v━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯vjiii,.、,、,,,
　　wWWw..>.┬┴┬┴┬┴┬／￣￣￣￣￣￣＼┴┬┴┬┴┬┴ wjwwjij,,.
　　iiWW.vji|,,.┴┬┴┬┴┬#/：：　　　　　　　　　　ゝ..┴┬┴┬┴┬jjw .jW,.w
　　Ww　.／| ┬┴┬┴┬┴;;|：：：：．．　　　　 　 　 .| .┬┴┬┴┬┴vjiiij..WW
　　　　＜　　　　..:::...　　　...　　　　　...::　　　　　　　..:::....　　　　　　　　|＼
　　　　　ﾞヽ　.....:::..　　　　　　　.:.　　　　　　　　　..::...　　　　　　　　　　　 >
　　　 "ﾞ"ﾞﾞ|::...　　　.:.　　　　　　　　　　..:.::...　　　　　　　　　　　　　　　│"ﾞ"ﾞﾞ
　　"ﾞ"ﾞ" <:::.....　　　　..:....　　　　　　　　　 　　　　　:...::..　　　　　　　　│　"ﾞ"ﾞ"



大下水溝（クロアカ・マキシマ）が完成した。





204 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:21:32 ID:tPFGYtwc




これにより、７つの丘の間の湿地帯は消滅。
ローマは広大な土地を手に入れた。



　　　　　　　　　　　　 ￣￣＞ .::.::.: /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::＼.::.::.::.:＼
　　　 　 　 /⌒l　　 , ‐､／ .::.::.::.::.:: | .::.::.::.::.::.::.: | .::.: |.::.::.＼.::.::.::.:ヽ
　　　 　 　 {　　| 　,/ 　 |/.::.::.::/ .::.: |.::|::.::.::.::.::.:: j :.::.::|/.::.::.::.＼.::.::.: ',
　　　 　 　 |　　|／{　　 |.::.::.: ,'.::.::.::.:|.::l::.::.::.::.::.::ハ.::.:∧ .::.::.::.ｌ.::ヽ :.::.l
　　 /＾ヽ　│　 |￣!　　:l ::.l .::|:＼:/ |.::l .::.::.::.::./　 ∨.:ハ.::.::.:.|＼|::.::.:|
　　{　　`、 l 　 :l,　|　　:ｌ.::.:!.::.| .::/＼!∧ :.::.::./ __／∨　|.:::.::.:|.:| .::.::.::!
　　 `、　 ヽﾍ　 :Ｌ_j　　:{.::.ﾊ.::.l :,' 　 `ｰﾍ.::.:∧ 三三三 |.::|∨::.|.::.::.::.|
　　　 ＼　 ∨　　　　　 ∨ ﾍ.:ｌ小. 三三 ∨　　　　 　 ･|.::l.::.::. |^ヽl :|　　どや！
　　　　　ゝ　　　　　　　　ヽ　Ⅵハ　 　 　 '　　　 　 :::::::| :l.::.::.::|_ノ:l :|
　　　　〃 ｀Y⌒ ー─　 　 |＿ﾝｰﾍ:::::::　`ーー ’　　　│ｌ ::.::.:ﾊ.::.::V
　　　　{{　　 ＼　　　　　　ﾉ⌒ | l l |ヽ､ _　 　 　　 　 イ|:l.::.::.:,'.:.::.::.::|
　　　　 `ｰt一'´￣て`　　　 　 | l l |　ﾍヽ＞ -‐ '´ん.::ﾘ:ｌ .:: /:l.::.::.::.:|
　　　　　　 ｀ヽ､ _＿　　　　　　| l l |　　 | l l＼　 ∧ ∨:l.::.:/::.:l.::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､＿＿////　 　 V|ﾍ　ヽ＿}_ ∨.:/.::.::.l.::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　　　人彡∠/　　　　V|ﾍ　 ∨　|/／ヽ :.::l.::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　 ／.::.::ヽ､＿＿／　　V|lﾍ　 ヽ j /// }ー-､.::.::.:|




　　　　　　人从
　　　　　そ　　 そ
　　 ／￣￣＼く
　／　　 ＿　＿＼
　|　　　 ○　　○ |
　|　　＠　 （__人_）　　なん・・・だと・・・！？
　|　　　　　 |ililili|/
　|　　　　 　｀⌒´}
　ヽ　　　　　 　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く ＼
　　　|　　　　　＼ ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､



ローマの中央部には、政府庁舎群と言うべきフォロ・ロマーノ（フォールム・ロマーヌム）の原型が形作られた。





205 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:22:01 ID:tPFGYtwc




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _.　-　._　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.　-－- ＼　　　　　　 　 　 　 l ｀i　　　＿_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｛　　　　　 ／＼　　＿＿＿＿　　j　　　　　／
　　　　 （ ヽ　　　　　　　　　　　　　 '.l.　　　___/　 　 ヽ´　　ー-=ﾆ.¨｀７ 　 　 ｒ '
　 r──’　｀ヽ　　　　　　　　　　　　.ゞ ' ´　　 　 　 　 '.　　　　　　 ｀丶、　 /
(´_￣　　　　 　 ヽ　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 |　　　　 　 ＼　 ＼/
‘ｰ⊂.　　 　 　 　 ＼　　　　　　/　 ,　　　 ｌ　 ｜　　　　|、　　　 　 　 ヽ‐-,ヽ
　　　　￣￣＼ 　 　 ＼. 　 　 /　 /　　 　 !　 ∧ 　 ｜｜ヽ__｜　　　　 ∨　｀
　　　　　　　　 ＼ 　 　 ＼　 /　 /　　　　 |　/　' 　 ｜｜'´ヽ l　 　 　 l.　',
　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 ＼l　 '　 　 |　 ,ィ´′ ∨　ﾊ. |　　 Nヽ.　　　|､　i
　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 ＼l.　 　 |　 /|/　 　 　/　/ 　 　 　 ',　　 |､ヽ!
　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ヽ､.　 |　i 　 　 　 ∨　　　 三三 ハ.　 !　＼　　物凄い土地ができたね！
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼.　　 /＼ |　|　ｘィ彡　　　　　　　　・{　l.　∧　/　　ここは一つ、でっかい競技場を作ろう！
　　　　　　　　　　　　　　　/＼ /　　 }'ヽ! "´　　　　 　 ,、_,　　　l　|∨　∨
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　／　　　/ 　 ＼　　 　 ‘７´　 ） 　 .ﾉ　| 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 /　　　 ',＼　　　 ､__,. '　,／　　|　 　 /
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 ／　　　 　 ',　ヽ----r　' ´　|　　 |　　./
　　　　　　　　　　　　　　　 | ｰ ´　　 　 　 　 ',　 ',　　 ヽ　 　 |　　 |　 /



王は、パラティーノ、アヴェンティーノの丘の間に、大競技場（チルクス・マクシムス）を建設。





206 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:22:26 ID:tPFGYtwc




演目は、エトルリア式の競馬とボクシング。



　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)　　うおおおおお！
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ　　　すげええええええ！！
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　`ｕ-ｕ'　 `ｕ-u'

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娯楽やスポーツなんて知らなかったローマ人を魅了するには、十分だった。
王の人気はとてつもなく高まった。





207 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:22:50 ID:tPFGYtwc




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　　,: : { l:/,: : :.:|: :/ 三三三' 　l: :/ 　 三三三 ' |: :/: :ｲ: : :/
　　}: : :ヽ､.',: : :|:/: ',　　　　　　|:/　　　　　 　 ・!}:/: :./|: :./　　　いい感じだね！
　　|: : : : : : ',: :l/: :∧　　　　　 '　　 　 　 　 　 j:/l: :/ _!:/　　　せっかくだし、神殿も作っちゃおう！
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　　|: : : : : : : :.ヽ: : : : :.＞ ､_ゝ- '´_,.. . ＜ l: : : : :l /　　/
　　|: : : |: : : : : : ＼: : : : :､　 ト､￣ ヽ:／　!: : : :/ l　 ,.- ､
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王は、カピトリーノの丘にてユピテル神殿を建設。





208 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:23:13 ID:tPFGYtwc




　　　　　 __＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,../´::ヽｰ-- ､、　,!:./
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　 (´ 　　─､,,＿　 入__＿_.:ク　　　　　　　　 　　 ／.:.:.:.::.::.::.::.:: | .::.::.::.::.::.::.: | .::.: |.::.::.＼.::.::.::.:ヽ
　 ｝ 　 　 　 　　＼_/　　　/　 　 　 　 　 　 　　／:.:.:/.::.::.::/ .::.: |.::|::.::.::.::.::.:: j :.::.::|/.::.::.::.＼.::.::.: ',
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　 ヽ　　　　　　ヽ／ 　／| l 　 | l i.　　　 　 ￣「:.:.:!.:l ::.l .::|:＼:/ |.::l .::.::.::.::./　 ∨.:ハ.::.::.:.|＼|::.::.:|
　　 ヽ ￢─-ｰ" 　/　 |　l | 　 !.|.|｀ヽ 　 　 　 |:.:/| ｌ.::.:!.::.| .::/＼!∧ :.::.::./ __／∨　|.:::.::.:|.:| .::.::.::!
　　　 ゝ､_　 　　　_l　　 !　l i.　 | !.l　 ｀i、　　　|/　|:..::.ﾊ.::.l :,' 　 `ｰﾍ.::.:∧ 三三三 |.::|∨::.|.::.::.::.|
　　　　　　｀゛ｰ＜　　 ,ノ　,! } 　 !i |　 　ヽ_ _ 　 　 ﾘ∨ ﾍ.:ｌ小. 三三 ∨　　　　 　 ･|.::l.::.::. |^ヽl :|　　交通の便が良くなったし、城壁は欲しいよね！
　　　　　　　　　 ｀マ´ ／／　 ﾉﾉ,ﾉ 　 　 ＼ヽ＿_　　　　Ⅵハ　 　 　 '　　　 　 :::::::| :l.::.::.::|_ノ:l :|　　
　　　　　　　　　　　＼／　_／'イ　　　 　 　 ＼ ヽ￣￢_　ﾝｰﾍ:::::::　`ーー ’　　　│ｌ ::.::.:ﾊ.::.::V
　　　　　　　 　　 　 　 ｀ヾべ′　　　　　　　　　　　 　 ﾉ⌒　　　ヽ､ _　 　 　　 　 イ|:l.::.::.:,'.:.::.::.::|
　　　　　　　　　　　　 　　　　＼ ,..　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍヽ＞ -‐ '´ん.::ﾘ:ｌ .:: /:l.::.::.::.:|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ノハ　　　 　 　 V|ﾍ　 ∨　|/／ヽ :.::l.::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.::.l　　　　　 　 　 V|lﾍ　 ヽ j /// }ー-､.::.::.:|



さらに、ローマ７つの丘全土を囲む広大な城壁の構築も開始。





209 ： ◆yxZlGN83jM：2011/08/16(火) 20:23:37 ID:tPFGYtwc




エトルリア人の流入により、ローマの工業力、技術力は爆発的に増加。
使用できる土地が増大したことで住宅、市場が増加し、人口、経済力も増加。
都市ローマは、とてつもない発展を遂げ始めた。



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　　　　　 /ﾞil上＿_ア|:k>| ｢￣| []　l　 |　|∧ ｢i Fｺ_/　,八　ﾊ:||. || lF７ﾞ,峇 　 |　|　| |二|ニl'Y''¨|Ｖ　V|
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第７話「タルクィニウスの統治」終わり

つづく・・？