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　　　　　　　　　　　怪物　　　は　　　瓢箪　　　となり
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　　　　　　　　　　　　　────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　賢者　　　は　　　笑う　　　ようです
　　　　　　　　　　　　　────────────────────────────────




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最終話　響宴
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───────





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　　宴は和やかに過ぎて行きました
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　　　　　 ＿＿＿_
　　 　 ／　　　　　＼
　　 ／　 　⌒　　⌒ ＼
　／　 　 （⌒） 　（⌒） ＼
　|　 　､"　ﾞ)（__人__）"　　）
　＼　 　 　 ｡｀ ⌒ﾟ:j´　,／　 /ﾞ~::~::~~.ﾌ
　／　　　　　　　　　　＼　 ...ヽ:_:::::/~
/　　 ,　 　 　 　 　 　 　 ＼ｎ|_/~
/　　 / .|~~~~~'|　　　　r.　 （ こ）
　⌒ ー|зC.. |　 　 　|＼ (⊆ｿ
＼＿_､_|з 　 |


　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　（● ）（● ） |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　 （＿人＿.） |
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　　 ｀ ⌒ ´　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ　　　　 　 　 /
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ　｀ー―‐ ｆ⌒ ー -- ､
.　　 　 。　ﾟ。　　　　　　　　　 /　　､　　　　　､　 ／ ヽﾞ￣ ｀i
　　 .（(,.)´)´)´))　　　　　 　 ../　　/　　 　 　 ,ﾞ 　lヾ_ ,1ヽ─´　ヽ
　　 ..|~U~ﾟ￣.|ﾟo 　 　 　 　 ./　　/ 　　　　　　　　`t´/　　ｒ　　 .ｊ
　 .｢ﾆ| u　 　 | O　　　　　 /　　ハ　　, -―― ―― - ｰ､i　 　 {
.　 { | |　　　　|　　　　, -─ヽ　ｲ　ヽl´　　　　　　　　 　 　 Ｙ　　 ゝ‐-､
　 .i L|　　　　| 　 　 .( _i _i＿ﾄ､_)　　＼＿＿_⊥＿＿＿＿ﾉ､＿＿＿.ﾉ
. 　 ￣''──┘


.

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　　皇帝のお加減も思った以上に良さそうで、安堵したものです
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -‐ '´￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ /　　,　　　　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ´　　l_ 　 l　　l　j　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/ 　 ∧ヽ-i､＿|-'ハ| l 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　,'　 ⌒　　　⌒　lﾉ 　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ 　',　 l─{ ┃ }冖{ ┃}─j 　ﾉ　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ ヽ　ﾄヽ　　 ､_,､_,　　 イ 　 ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ー' ＼　　　　　　 　 ／ ｰ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {二三ﾆ=-=ﾆ三二｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 l￣￣￣l　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　｀￣ｱつ~~~と「￣´ 　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿ﾉ|＿＿＿ゝ＿_,ノ
.　　　　　＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《ハエドゥイ族　やろうか奈》
　 　　 ＜ー＼ヾiγ／rﾆミ
. 　　　　 ＼ヾヽﾘ川//γ
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ◎) (◎)
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ
　　　 　　| ∴∵　｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣
.　　　　　 ﾝ　　 　 　 　 } ﾞ|￣'|
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|,　 |
＿＿/　　　ﾉ ＼_ィ ´ー‐ｨ'　　 ∫
| |　 /　　 /　　　　r_＿＿__ ∬
| |　/　　 /　 　 　 |i　　　 ┌‐┐
| | （　〆⌒'──r─≒､.（(| 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣
　　　　　　《ナルキッソス》

.

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　　日頃から、宴でお酒が入ると、至極上機嫌になられました
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
.　　 　 。　ﾟ。　　　　　　　　　　　　　／⌒　ー､ ＼
　　 .（(,.)´)´)´))　　　　　　　　　　／（ ○） 　（○） ＼　　　　　　　　わ私はね
　　 ..|~U~ﾟ￣.|ﾟo 　　.　　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　 .｢ﾆ| u　 　 | O　　　ｃー､ 　 |　　　 　|r┬-/ ' 　 　 　|⌒,一っ　　　カリグラに殺されないよう
.　 { | |　　　　|　　　　,へ　λ　＼　　　 `ー‐'J　 　　 ／　入　 へ、
　 .i L|　　　　| 　 　 <<<／ヽ　 　 　 　　 　 　　　　　 　 　　/＼>>>　　　ウスノロのフリをしていたんだよ
. 　 ￣''──┘



　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　 （ ⌒）（⌒）
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　（　５０年も、表舞台どころか
　　　　　　 |　U　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }　　　　　　　　　まともに人付き合いしてないんだもんな……　）
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


──────────────────────────────────
　　冗談なのか本気なのかはともかく、対応に困る言動にも慣れて参りました
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.

　　　　　 　　　＿＿＿　　_ｶｸﾝ
　　　　　　　／　　 　 　＼==
　　　　==／　　─= 　 ─＼=　　　　　っと
　　　=／　 　 （○）=　（○） ＼
　　　=|　　　　　（__人__）　　　|
　 　　 ＼　　 　　｀ ⌒´J　 ,／
　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼


──────────────────────────
　　今となってはこの頭の揺れも何ともございません
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　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |　　　　　（　歳をとってもチック症が治らないこともあるんだな……　）
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　 　 r＜: : : : /:|: :、 ￣r'　 　 ＼ :＼_
　　　　/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、　 　 >ﾍ::Λ
　　　　|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V　|
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|


.

────────────
　　新しい顔ぶれもあり
────────────


　　　　　　|＼ 　　　　　　　/|
　　　　　　＼＼＿＿＿_／/_　　　　　　　　　　第一人者におかれましては
　　　　　／／　　　　　 　　＼＼
　　　 ／／＿＿_　　 　　＿＿＼＼　　　　　　　　ご健康そうで何よりでございます
　　／／　 ＼(⌒)＼ ／(⌒)／　＼＼
　　| ｜ 　　／￣(__人__)￣＼　　 ｜|
　　＼ ＼／　　　｀ ⌒´　　　.＼／／
　　　《ゝ ＿＿＿ "`　＿＿＿ ィ∠》
　　∧　　　　＿_|――|＿_　　　／＼
　 /　y　　　　l「￣|::::::|￣ｌｌ　　　 r､　 ヽ
　《アクティアーニア族　ヴィンデックス》



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　　　　ここちらこそ立派なガリアの若者を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　⌒　　⌒ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　（⌒） 　（⌒）） 　 ＼　　　　　　ローマにむ迎えられて何よりですお
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 　 （__人_（ 　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 　 　i_i_iJ ヽ 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 ||　　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　ヽγ⌒)　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／



　　　　 ,. -‐''~´　　　_,／　）　　　　　　　　　　_,. -‐ﾐﾐ
　　　　|￣￣￣｀~／ヽヽ_ノ＿＿＿＿,,,._-='_二-ﾍﾐﾐ/　
　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;／,_　　ﾚ'<弋;;;ｯ､ ヽ＿,/,./i;;;;;;ﾗヽ .//|　　　　　　なかなかええ筋肉しておるの
　　　　　 ｀'''''/ ｀ヽY／　 .￣￣／|　/ヽ ｀'―'''´‐ !/ |　
　　　　　　／　　　ﾉ!　!_　　 _;;;|　 |　|　 |;';;;　　,|　|//./　　　　　　いっちょワシがシゴイてやろうか？
　　　　　l´/´‐'''‐'-‐'''~ヽ'￣　ヽ__i'''ヽ__ﾉ　　￣|　| |／　　
　　　　.//　(´｀´　　　_,.ﾉ彡彡 ,｀ヾ''´'´ﾐミ_　/　//ミミ　　　　　　　どうせ軍もやめて暇じゃし
　　　 /　/　　　　'‐''~　　 ）/''‐-----‐''~´|川 iﾐ/川ヽ　
　　 /　 /　　　　　j‐'　_,. く　 :;;;,,,,,,,,,,,,,,　　 /川 /|川　　
　 ./　/　　　　　　　　'´　 ﾉ彡〃川川ヽﾐ川,.-'´/lll/　　　
　/　/　　　　　　　　)） ／ﾉ〃川川川ヽ,.-'´　　|／
　　　　　　　　　　《ウェスパシアヌス》


.

　　　　　　　　.r-､　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／て )　　　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　　それならウェスパシアヌス様も
　　　 　 　 （ _ﾉ　 ﾌ.　　 　 |　　　（ ⌒）（⌒）
　　　　　　　ゝ、 〈　　　　　|　　　　（__人__）　　　　　　ギリシャ語のお勉強をなさらねばなりませんね
　　　　　　 / ハ　ヽ.　　 　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　 　 /〃　ﾍ　 ＼ . 　 | 　 　 　 　 　 }　　　　　　　　　　ﾌﾟﾛｺﾝｽﾙ
　　　　　 ｉ ！　　 ＼　 ｀ ーヽ　　　　　　 }　　　　　　　　もう前執政官なんですから
　　　　　 丶丶　　　_ ＞　　　ヽ　　　　ノ､
　　　　　　　 　 ゝ'´- ､_ 　y-､　　　　　　　＼　　　　　　　いずれは属州総督に選出されますよ
　　　　　　　　〈　　　　 ￣　 う 　 　 　 /､　　ヽ
　 　 　 　 　 　 `ー― ￢､__ノ　　　　　| 　>　 /
　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 　 r'＾ヽ'´ _／
　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　 　 `く__ノ´



　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 '⌒ヽ　 ｎ　 ｎ　　/〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 |〔__〕|　 l |___l |.　//
　 　 　 　 _＿.　　　　　　 　 　 　 　 i　　 　 ／ヽ　　 '⌒ヽ　　|　　　　 　 　 ー‐' 　 Ｕ￣Ｕ 〈〉
　 　 　 /f⌒L}　＿　＿　 ｢l 　 　 　 |　　　　 　 j　 （　　　i 　 |
.　　　　{ { ┌┐{∩} | ｎヽ l」　　　　厶-‐　 ¨¨二二二二二二|　　　 　 　 　 　 |＼／| 〈Ｖ７　/7
.　　 　 乂ー] |..{∪} | ﾚ ﾉ ﾛ　　 ∠ ＿_　　--────--- ┴─ ==--─┐　Ll∨L|　〉/　//
　　　　　 ￣ ┘￣　 ￣. 　 ,｡ ´　 ／／ ）｀≧x{　i　}ｘ≦⌒ヽ_,ｆ´|　ﾄ､　　　 /.　　 　 　 ￣　〈7
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　 　 /｀/ヽ/_,〈__以ｿＴＴヽ式__〉　 {　| │ｈ　　 ′
.　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 _/_,/　/ l{　　 ノ{,ﾉ-∨､　　 ,ノ{|　| │l |　 /
　　　　 　 　 　 　 　 {　　　　//／ ｀}ﾚ{ U￣　人__人　￣u Ｎ{__,|　| | |／
　　　　　　　　　　　　＼ 　 //〈 　 八/{　 ,ｨiｆ从从从iﾄN､　N [ 人 ヽ {　　　　　　わしゃギリシャ語はニガテなんじゃぁ！
.　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ〈〈　　　 　 V{ｨl{j（_ 三二三ﾄ_)}ｉ､ﾄ/⌒　〉 ) 〉
　　　　　　　　　 　 　 　 　 }　　　　 　 ヽ从__,ｨｆ⌒j｢}ﾄ､　}／ 　 ／ 　/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゜　　　＼　　 ＼ｌ{《{ ｌ　} ﾘ}ｌ／　　 ´　　 /
　　'⌒ヽ＿＿___　　 　 ＿_∧＿＿__ ＼　　 }_}} |　jﾉ l{　　　　i＿＿{__
　　￣￣＼　　　￣￣　　/／/////＼　　 /　 ￣￣人 　 ／//////＼--―――――‐ ､
. 　 　 　 　 ＼ 　 　 __ｘ≦///////// }_／|　 　 l　　 /＼{////////// ＞ …―-----一'´￣
　　　　　　　　　￣￣＼/////////／　＼|　 　 |　 /　　 ＼/////////



　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ　　　　　　　またまたご謙遜を
　　　　　　　　＼ヾヽﾘ川//γ
　　　　　 　 　 _ノ　　ヽ、　　＼　 　,.:┐　　　　読み書きは十分でございますぞ！
　　　　　　　 .（ ◎）（ ◎）　　..|　／　｜
　　　　　　　 （__人__） 　　　　.|./　　 /
　　　　　　　　 i⌒ ´ .r－､∴. |/　 ／
　　　　　　　　 { 　 　 ヽ,　',. .,/　:/',
　　　　　　　　 .ヽ　　　.|　 l_/_, -‐､',　　　　　　　……発音と弁論術は良い教師をご紹介せねばなりませんが
　　　　　　　　　 .ヽ　.　| 　 / , -－'i|
　　　　　　　　　　/　　 {　　V , -－ﾍ
　　　　　　　　　　|　　　ヽ　 Ｌ|　r=　|


.

　　　　 　 　 　,-―-､
.　　　 　 　 ／　　／ ＼ 　 　 ／/!　　　　 ＿|_　　 　 　 　 ﾉ 　　　　
　　　 　 ／　　　　 　 　_＼／／:::|　　　　 _ノ|　 ── 　／　　──
　　　／　　　 　 - 　 ／／／::::::::/
　　//　　 ／￣　 ／／／ミ＝=く　
　　＼　 　|　　.／／／ヽ、ミ三= ヾ､　　　　　　　　　ああ軍隊に帰りたい……
　　　 ＼　＼/／／ ＼ﾉｽ、ﾐ＞- 　 }
　　　　　＼/'.／:::|.U 　＼ ｀ー､三ス　　　　　　　　　　
　　　　　 / /!ヽ:::ﾉ_ﾉ　　ミ＼ 'ﾞ　　＼＼_＿＿
.　 　 　 / /:::|t }　 /｀ｌ__　 ﾐﾉ:::U　／￣ 　　　 ＼　　　　　ゲルマン人もブリタニア人も
　　　　/イ:__ﾍ　ヽ.{=├' ヽ/:::　／ 　 　 .　　　　　＼
.　　　/／´　　V　ﾉ　.|⌒/:::／l_ 　 ＿＿＿＿＿ ＿_ヽ　　　ギリシャ語なんぞ使わなかったのに……
　　 　　　　 　 {　 　　.V_／ ,　' ￣ 　 ／　　　　.|　　 |
　　　　　　　　 ｀ヽ＿_ﾉ- '´―--､＿ﾉ　　　　　　|　　 |
　　　　　　, -‐ ￣　　 ￣｀ヽ｀ヽ､　　 　　　　　　|　　 |



──────────────
　　温かい笑いに包まれ……
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　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　 　 　 　 ／　_ノ　ヽ､＼
　　　　　 ／oﾟ(（＞）)　(（＜）)ﾟo　　　将軍のジョークはサイコーだお！ 　　　　|＼ 　　　　　　　/|
　　 　 ／　 　 .:ﾟ~（__人__）~ﾟ:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＿＿＿_／/_
　　 　 | 　 　 　 　 |ｒ┬-|　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　 　　＼＼
　　 　 ＼、　　 　 i⌒i‐J　 ;／　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　　　　 　 　 ／／＿＼_　　　　_／＿＼＼
　　　　／　 ⌒ヽ.ﾉ　ﾉ　 く　　　　　　　　 　　／　　 ⌒　　＼　　　　　　　 ／／　 ＼(⌒)＼ ／(⌒)／　.＼＼
　　　/　,＿ ＼　l||l 从＼ ＼ 　 　 　 　 　 　|　　　 （ ⌒）（⌒)　　　　　　 | ｜ 　　／￣(__人__)￣＼　　 ｜ |
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.　　　　　.　　|　　　 　（__人__)　　　　　　　＼ ＼／　　　.|r┬-|　　　.＼／／
　　　　　　　　　ﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼ　　　　　　　　　 |　　　　　 |r┬|}　　　　　　　　 《ゝ ＿＿＿ .`ー'´＿＿＿ ィ∠》.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　 |　　　　　 |　| |}　　　　　　　 ∧　　　　＿_|――|＿_　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 ヽ　　　　　｀ﾆ}　　　　　　　 /　y　　　　l「￣|::::::|￣ｌｌ　　　 r､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　,. -‐ '´￣｀ヽ､　　　　　 ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　／ /　　,　　　　ヽ＼　　　　/　　　 く　　＼
　　　　　　　　,.イ´　　l_ 　 l　　l　j　　　＼　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　/　/　 　∧ヽ-i､＿|-'ハ| l　 ヽ　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　　 　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ
　　　　　　 /　/　 　,'　　⌒　　　⌒ lﾉ　　ヾ　　　　　　　　　　　　　 .　　　＼ヾヽﾘ川//γ
　　　　　　ﾊ 　',　　l─‐{ ⌒ }冖{ ⌒}ﾊ　ﾉ　）　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　⌒　　⌒
　　　　　　　ヽ ヽ　7ｌ |ヽ""　､_,､_,　イ　l|ﾉ'　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 （ ◎） （ ◎）
　　　　　　　　 ー' .{ ｌ ｌ　!　　　　　 ノ/　!　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　 （__人__）
　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ 三=-=三｝ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　∴∵ ｀i 　i´ﾉ
　　　　　　　　　 ／/´ー‐' i　　　　　 Y }　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　.　　 `⌒ }
　　　　　　　　 /　/　　　　 l　　　　　　､i　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ヽ,



.

────────────────────────
　　緊張がなければ、吃ることも少なくなります
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　　　　　　________
　　　／)　/ .)　　＼
　　 / ./::/ ./:::／ ） ＼　　　　　　（　こんな小さなことですら
　　 l　.l/　/／ ∠___　|
　　 l　/ ／ ／ _､,,.ノ　|　　　　　　　　一体どれだけの誤解を招いたんだろう……　）
　　r　　　　 　/___)　　|
　 /　　　　　/　　　　 |
　/　　　　 ノ　　　　　|
　{　　　　jヽ　　　 　 /
　.|　　　 i　 >　　　 人＿
　 |　　　|／　 ￣　　　　 ヽ
　 .|　　　|　　　　　　　　ｨ　ヽ


───────────────────────────────────
　　誰がどう見ても皇帝に不向きな御方が１０年以上も在位なさっていたのでした
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.

　　　 　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 　 　 ／ ⌒　　⌒＼　　 _＿
　 　 　 　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼〈〈〈 ヽ
　 　 　 ／ 　 ///（__人__）/// 〈⊃　 }　　　　そろそろ双六をするお！
　 　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´ 　 　 |　　 |
　　　　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　 ,/　　 /
　　　　　/⌒ヽ　 　ー‐J　 　ｨ 　 　 /
　　　　 / rｰ'ゝ　　　　　　　　　　 /
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　　　 ／
　　 　 |　ヽ〆　　　　　　　　　|


────────────────────────────
　　クラウディウス様は本まで記されたほど双六がお好きでした
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　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　 ／_ノ　 ｀⌒　＼
　　　　_　　　　 .| （● ) （⌒ ）　.|　　　　　　今日は負けませんよ
　　　 |　!　　　　|　（__人___）　 　|
　 　 ｜ !　　　　|　 ｀ ⌒ ´　 　 .|
　　　 |　!　　 ,.-,|　　　　　 　 　 |
　　._,ﾉ ┴、/ ,/ .|　　　　　　　 /
　　.r　`二ヽ ） i　ヽ　 　 　 　 /
　　.|　 ー、〉 /　　 〉　 　 　 <
　　.|　　r_,j　j　/￣　　 ''￣　 ⌒ヽ
　　.| 　 ）　ﾉ／ {　　　　　　　ｨ,　 }
　 ﾉ　　　,/　　 |　　　　 　 　 |{　 |


────────────────────────
　　宴のあとは必ずと言っていいほどでございます
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.

────────────────────────────────────────
　　勝っても負けても大袈裟に喜んだり嘆いたり、それは楽しそうにお遊びになられたものです
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　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／ノ 　 ヽ､_＼　　　　r ⌒j
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　/ 　 /
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼/ 　 / 　　／　 ）
　　　　|　　　　　|i|||||||i|　 　 　/　　/　 ／　 ／
　　　　＼ 　 　　|ｪｪｪｪ|っ 　 /　 　'` ´ 　／
　　　　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴　　　　　　　　┌───┐　　　┌───┐　　 ┌───┐
　　　　　/　　　 ＞ 、　　　　　ヽ　　　 　 _　￣￣￣)　　 　 │　 ＿　 │　　　│●　 　 │　　 │●　 ●│
　　　　/　　 　　　　 -､　　　 　 } 　 　 　 　(　￣¨´ 　 　 　 │. （圭） .│　　　│　 　 　 │　　 │　 　 　 │
　　　/　　　 　 　　　　　ヽ._　　　　　　　__　 ＼　　　　　　　│　 ￣　 │　　　│　 　 ●│　　 │●　 ●│
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.)　　 　 　 └───┘　　　└───┘　　 └───┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,. .,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠、: :＿_｀＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ｉ 下川ﾉﾉﾌl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ/《｀丁ﾌﾊﾉl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二　 　 　 ｒNｒｔﾄ､､ｒ≦Vi）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　力　　　 トｌｉ￣〈lｊﾉｰ lﾐ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ッ　 ＿l |ｌｌi「ｆ三ｦリlﾐ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/ ＼_l＼li⌒ﾘノlﾐ!＿___
　　　　　　　　　　　　　　　　　∠二＞'´￣　ノヽ　 /∧::￣´　l　 //l |
　　　　　　　　　　　　　　,　'´‐─- ､　＼￣　　 ＼/　:＼＿__l／/::Lﾄ､
　　　　　　　　　　　　　/ ／￣￣＼ ＼　ヽ　　　-─＝＝ ／.／__　＼ヘ-､



.

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／　 ノ '　ヽ＼
　　　　　　／ （≡） 　 （≡）＼
　　　　 ／　/// （__人__） ///＼
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!| ! 　 　 　 　 ┌───┐　　 ┌───┐　　　 ┌───┐
　　　 　／　　　　　`ｰ'J 　　＼ |i　　　　 　 　 │●●●│　　 │●●●│　　　 │●●●│
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　　　　　 　 │　 　 　 │　　 │　 　 　 │　　　 │　 　 　 │
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　 　 　 │●●●│　　 │●●●│　　　 │●●●│
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<　　　　　└───┘　　 └───┘　　　 └───┘



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ _ノ;jijii;丶_ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ク(゜_)）ij（_゜)）!`i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ﾋlli（__人__）.ｿ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ＼ .,ｷ呪ｶ'/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＼ ヾ狂ﾘ |　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ　|ｰ-ｲ!_ﾉ`､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::/i_ﾉ|_／:;l:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::/:::;:/;;:::::::::;|:::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/:::;:/;;:::::::::::;i;;::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::;;:|;;:::::::::::::::r
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;;/;;::::::::::::::::!





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　　時折……特に大きな役を揃えられた時に、ふと漏らす言葉がございました
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　　　　　　＿＿＿_
　　　　 ／_ノ '　ヽ_＼
　　　／（≡） 　 （≡）＼　　　　　ふう……
　 ／ /// （__人__） ///＼
　 |　　　　　 `-'ﾞJ 　 　 　|　　　　　それにしても
　 ＼　　　　　　　　　　 ／






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 　ヽ_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　（≡）　 （≡） 　　＼　　　　サイコロほど
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 // （__人__）　//　　|
　 　　　 　　　　　　　　　 　　 ／⌒＼　 　 ｀ ⌒J　j⌒i、／
　 　　　　　　　　　　　　 　／´　 　　　・　　　　　 /　 /
　 　　　　　　　　　　　 ＿（＿_ l,　　　　　　　．　ﾉ　 ﾉ
　 　　　　　　　　　　 /´＿_＿＿__｀＿＿＿ ＿´__ノ





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　　萎えた足をさすりながら……
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　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼／￣＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣｀.　 ＼ 　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 、　 　　、　　　　公平なものはないお……
　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　i　　　　 l
　　　 　 　 ＿／ 、　　,ｲ　　　　　　　　　　　　/
　　 　 　 （ 　 　 ）_／＿＿＿＿＿＿ノ＿＿ノ
　　　　　　￣￣




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クラウディウスがいうとすげぇ重たいな…

この時代の双六ってことは、バックギャモンの方かな？

>>516
正確にはよく分かっていないらしい

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　　　　　　 　.　＿＿
　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼
　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|　　　　　それから一月後……
　　　　　. （:人;;;） .　　　　|　
　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|　
　　　　 （三））:::::..　.　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /　　　　　　　クラウディウス様の病死が発表されました
　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /
　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈　　　　　　　　　 御年６５歳でございました……
　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|




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　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　　　　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ
　　　 　 　　＼川ヽﾘ川////γ
　　　 　 　　　/､_ノ　　　 ,ミ彡＼　　　　　　　　　　　　あの時、私が病気で倒れてさえいなければ……
　　　 　 　 　 | 　 （ ◎）　 　ミ彡＼　,,..,.,,...,..､..
　　 　 　 　 　ヽ　 　⌒)_ 　 ,,..,,'"''.''":.:.:;.;;',.,,,,;.",,
　　　　　　　　　`（__厂,′.,,"';;''''""^.:.:.:.:.:.:.:.::.....|
　　　　　　　 　　　　`-､_,,'' ,,ヾ:＿;; ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　"'r.:.:.:.:￣."''ヽ､_____/
　　　　　　　　　　　　　 　 ∨.:.:.:.:.:.:.Y.:.:.:.:.:..:.l
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:::.:.:.l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:::.::.:l　　　　　　　ブリタニクス様……
　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:...:.|
　　　　　　　　　　　　　　 　 |.:/.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:..:.|　　　　　　　　はやく大きくなって
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ.:.::.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:::.:.:.|　　　　　　　　　母の仇と父の仇をお討ちなさい……
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:::.:､|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　人.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:..:|



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　　　　　　　　　　　　:,:　　　　　　　　　　 :(::)
　　　　　　　　　　　　/⌒''⌒) :,,゜　　　　　 '　　　　　　　　 ,,,,,,,
　　　　　　　　　　　(:::::::::::::::!'　　　　　　　　　　　　　　　　 (::::::)
　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';'''　　　　　　　　　　　　　　　　　''``　　 。
　　　　　　　　　　 τ'::/ .;:
　　　　　　　　　　　 )/
　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　'　　、　　　　　　　;:　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`'''`~''・　　　　' `
　　　　　f''`⌒(　　　　　,,,,　　　　　　　　　　　　　　　!:(',,,,、　　　　　　　　　　　　　　::,,,,,、...
　　　　　,!,,,、(　　　　　/::τ　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::)　　　　　　　　 　。 　!::::::::::`!　、
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　　　　　　　　もっとも……母の仇は父の仇に殺されておるやもしれませんが……
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　　π /;::::::::(,.,.(;;;::::(　　 ,,.,　　・っ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;,;;( ):::::;.　　　　c::── '`'''::::::::::;''
　　　):::::::::::::::::::::::::::/　　'''''`　　　`　　　　　　　　'`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒　` !.:::τ''　``
　τ　!::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,,　γ　　　　　　　　　　　　　　 :'`'``:!
　　　(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'　　　　、,:'::::::`:::,,,,　　　　　　　 !:::::ノ　　　　　　　　　・
　::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"



.

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　　　　　　　　　　　　ｶｴｻﾙ
　　　　　　　　我が　 皇帝　 ……、楽しゅうございました

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.

　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　　 :::::::::.ヽ
　　　　　　　　　 /　　 　:::::::::::::::::::: 〉　　　　その後、ナルキッソスの姿を見たものはおりません……
　　　　　　　　　 |　　　　::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　 | 　 　 ::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　 |　　　::::::::::::::::::/
　　　　　　　　 　 ＼__　　:::::::::く
.　　　　　　　　　 　 ,ｲ　 　:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 / ｀　　 :::::::::::}
　　　　　 　 　 　 ,'　:::j　　.:::::::::/
　　 　 　 　　,－´　:::ﾉ　　.:::::::::{
　　　　　　　(,. - ―.i_　　 ::::::::::i
　 　 　 　 　 /　　　　　　::::::::::: }
.　　　　　 　 l,. ----ゝ.ー―一´ー--.._
　　　　 _ ＿｣.　　　｀l￣￣￣￣￣￣￣!
　　　　{._　　|　　　　|　厂￣￣ｌ￣￣|　|
.　　　　　｀¨ﾞl__＿＿｣__j　　　　∟..___|__j


.

　　　　　　　　_..　-‐　─-　､
　　 ,. -‐ ニ¨-‐　¨ ￣￣¨ﾉ ﾉ!
　　 ヽ＼　　　　　　　　／　 l |　　　　　　　　　　暗殺まで厭わぬ御方であったとは……
　　　〈ヽ ﾞ丶､..__ ,,. イ ／　　l l
　　　 } l　　　　､　　 /　　　 jﾉl　　　_＿＿_
　　　 .! i　　　　 i　 /　　 ,.ィ::::/¨￣　 ／¨/
　　　 .lヽ､..,,_＿ﾉ... -‐:::¨::::::;ノ　 ,..ィ": :.／　　　　　この上はおとなしくすべきじゃな……
　 　 _人:::::::::::::::::::::::_;;.. -''" ,.ィ´',: : :.／
　"¨　　　￣¨¨ ¨￣　 ,. ∠.、>!ﾊi‐'"
　￣￣ｉＴﾆﾆｒｔ-ｧ､ＴＴヽ-Ｙｲ i. ﾚﾉﾄ､
　ﾞ丶､:ヽ',＼ . ￣/ l. !　ﾄ､.__ﾉ　l l i　＼
　　 ／ >V,. l｀¨'ヽ ｆ¨ソ､､U　ｌｌl　l ｿ/l ヽ、
　 <　／∧V,. U ,.,.｀Y_.. -ｭ ヽ/ .l//　}　/＼
　-‐ i ､　 ', V,.〃‐ ニ二¨ﾉｉl/ /　i　,へ、
　i　　l ll　　i　ヽ//　l　ｌｌ ）ｿ　ﾉﾉ! l /
　　　　　　《ウェスパシアヌス》

────────────────────────────────────────
　　ナルキッソスと関係が深いと思われていたウェスパシアヌス様は隠遁生活に入られました
────────────────────────────────────────


.

　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（一）　　　　　私も覚悟はしておりました
　　|　　U 　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　　　しかしいわばナルキッソス派であったにも関わらず
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　 　ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　　　　ネロ様からは何のお咎めもございませんでした
　　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 　,-/　　　 __人〉
　 　/ ./. 　 /　 　 ＼
　 　| / 　 /　 　 　i　＼　　　　　　 もっとも大した力も持っておりませんでしたから
　 　|"　 / 　 　 　 | >　 )
　　 ヽ／　　　　　 とヽ /　　　　　　　相手にすらされていなかったのかもしれませんが……
　　 　|　　　　　 　そ ﾉ


.

　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／ 　　 _ノ　 ヽ
　 　 　 　 　 　 |　　　　（ ●）　）　　　　そのこともあり、クラウディウス様が暗殺されたのかどうか
　 　 　 　 　 　 |　　　　 　（__人）
　 　 　 　 　 　 |　　　　　 ｀ ⌒ﾉ　　　　　 当時、私には確信までは持てませんでした
　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 r-‐､
　　　　　　　 　 ヽ　　　　 　（（三）
　　　　　　　　　 ヽ　 　 　 　 }　〈
　　　　 　 　 　 　 〉 　 　 ,ｨ⌒ｧ　ヽ　　　　　ただいつまでたっても遺言状が公開されないのには
　　　　　　　　　 （　.＼／ 　 人＿_）
　　　　　　　　 　 ﾄ､　 　　／|　　　　　　　　　疑惑を隠せなかったのも事実です
　　　　　　　　　　|...＼_／ 　|



　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　.／　　　　　　＼
　　　　　　|　　 　 　 ー '. ｀i　　　　 何日何時にお亡くなりになったのかもはっきりしません
　　　　　　|　　　 　 （ ●） .）
　　　　　　|.　　　　　 （__人）　　　　　そもそもほんの数日前に、ご病気が平癒したからと
　　　　　　|　　　　　 　`⌒i
　　　　　　ヽ.　 　 　 　　 ﾉ　　　　　　　道化が慰問に呼ばれておりましたくらいですから……
　　　　　　　ヽ　　 　 　ノ
　　　　 　　　 .>　　　 <
　　　　　　　　|　　　　 |
　　　　　　 　 |　　　　 |


.

.　　　　 ／￣￣＼
.　　　／　 　 　 　 ＼
.　 　 |　　_ノ　 ヽ､.　.|
.　　　!.　（一）（ー） ｜　　　　　そして、冒頭にお話したネロ様の追悼演説があり……
　　　, っ （__人__）　 |
.　　/　ミ） ｀⌒´　　/
.　 /　ノゝ　　　　　/
　 i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　 |　|／|　　　　 |　|


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､ ｀ ､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　　　 ……ローマ市民諸君
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　 　 　 '　 ､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　 　 !'　　　　　 　 　 　 　 　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　 　 　 　 　 ,　　 ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　 　 　 　 　 r ´　　　　　　　　　　　 ｸﾗｳﾃﾞｨｳｽ
　　 　 ::ll {.　　＼　 　 　 　 　 - ― ､‐'　　　　　　　　　　　　　　　義父　　は昨夜みまかられた
　　　　 :!.　　　　 ヽ　　　　　 　 　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　 　 　 　 /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


.

　 　 　 　 　 (二ヽ　 　 　┌‐ 　 　　ﾄ､　|　 　　　 ∧　..　　　‐┬‐　 　 　 l　 l　 　 　 (二ヽ
　＿＿＿＿ ､＿）＿＿＿.!二 ＿＿.l　ヽ!　＿＿ /-ﾍ、＿＿　│　＿＿　{___}　＿＿　､＿）　..＿＿＿＿＿＿＿＿
　:::::::::::| |　|　|　| |::::: :::::::::: || | | ||:::::::::::: .:::::::::::::::::::::::: .:::::::::::::::::::::::::::::::::: .::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | ||:::::: .::::::| |　|　|　| |::
　:.:.:.:.:.:| |　|　|　| |.:.:.:. .:.:. :.:|| | | ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|| | | || .::.:.:.:.:.:| |　|　|　| |..
　:::: : : | |　|　|　| |::::.: : : : : || | | ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : ::|| | | ||: : : .:.:: | |　|　|　| |:
　:..: : : | |　|　|　| |:::.: : : : 　|| | | || : : : : : : . . 　　　　　　　　　　　　　　　　 . . : : : : : : : : || | | || :　: : .::| |　|　|　| |
　: . :.　| |　|　|　| |.. .. . . .　.|| | | ||. . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 . . . . . || | | ||　. . . ..:| |　|　|　| |
　:. . .　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |
　　　　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |
　　　　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |
　　　　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |
　　　　| |　|　|　| |　　　　　|| | | ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| | | ||　　　　| |　|　|　| |


　　_ｎ_ｎ_く>く>.　　__＿　　 　　_ｎ_ｎ__く>く>　　__＿
. └i_ｎ r┘ 　 　　Lr┐| 　 . └i_ｎ r┘ 　 　　Lr┐| 　 　Ｏ　Ｏ　Ｏ
　 　 くノ　　　 　　　.くノ　　　 　 くノ　　　 　　　.くノ
　　　　　　　　　　　　　　　　∧,,∧　 ∧,,∧　　　　　　　　 ∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　　　　　　　　　　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　　　　　　　　　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　　　　　　　　　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　ｕ-ｕ （l 　　 　∧,,∧ 　∧,,∧　ｕ-ｕ （l 　　 ) (∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'　　　　　　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ｎ_ｎ_く>く>.　　__＿　　 　　_ｎ_ｎ__く>く>　　__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . └i_ｎ r┘ 　 　　Lr┐| 　 . └i_ｎ r┘ 　 　　Lr┐| 　 　Ｏ　Ｏ　Ｏ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 くノ　　　 　　　.くノ　　　 　 くノ　　　 　　　.くノ



.

　　　　　　　　　　　　　　 ＿人人人人人人人人人人人人人人人人人＿
　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　　　　　　　　静　粛　に　！　　　　　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　 ￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ￣

　　　　　　　　　　　　　　 ＿人人人人人人人人人人人人人人人人人＿
　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　第一人者の就任演説でございます！　＜
　　　　　　　　　　　　　　 ￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧__∧≡=-　　‐ 　 ―ヽ＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(´･ω･`)┐≡=――と(´･ω･`)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 と´_,ノﾞヾ.≡=-　 ― ‐ ―と_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (´ ヽ、 ＼≡= -= /―⌒ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ'　＼__）≡=　-'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 《元老院議長　執政官》



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　　皇帝の就任演説に現れましたのは……
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.

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　 　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　 　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼
.　　 　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ
.　 　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　 　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||
　　　 ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!
.　　　 ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　 　 ｛ }ノ´
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　 　 }:!: |::|:::l::|　＼　 　 　 　 　 　 ‐ _ノ
　　　 　 ぃ::|::|:::l::|　　 丶　　　　__,　，／　　　　　　　　　……
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼ 　 　 　 /
　　　　　 ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　 　 ／　　　　　　　　 　 ,′
.　 ／＼.＿＿＿＿　　 　 人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　 ＞､ｘ‐ ､
　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ｀ヽ ヽ、　 | | 　 ＼
　　　　　　　　　 ＼　　　　＼ ` ┘!　 ＼ ＼



.

:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀ ､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉ ｌ　　　　　　　　ｸﾗｳﾃﾞｨｳｽ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/　ヽ: l 　 ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |　　　　 私は　　義父　　の善き政治をすべて引き継ぐものである
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:!　 !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ '　/'　|!　.ィ､ ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ!　　　　　　　!く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ!　　　　　　　　 , ｀ ´ /|::,':/　　　　　　　しかし私はすべての裁判を審判するつもりはないし
: !ｉ:N　　｀　　　　　　　ノ　　 /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ　　　　　_　　　　　　　/::!:/′　　　　　　　　 官僚と皇族は分離すべきであると考える
小:!. ヽ　　　　　 ￣ ｀　　　'Ⅵ'
::::ﾘ. 　 ＼　　　 ｀　　　／
Ⅵ.　　 　 ヽ､　　　　 ´
｀　 ー　 _　　 T　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　これにより元老院は古の権威を取り戻す
､　　　　　｀ ー ､
　｀　 ､　　　　　ｉ
. ､　 　 ＼.　 　 ｌ



.

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , r=―-r-　.
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/| | ',:::ﾍヽ::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / .i!.i　',:::ﾍゝ:::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾙ'爪 | |　 ',::::::::::::::::｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 { |. | ',ヽ＼::＼::::::::∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |├ﾟゝ',仆::ﾍ::::::::::∨　　　　　　　私は若年である
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 从　　_/:::ｨﾟｱ::::::∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .,　-―'''''／‘，t_､:::::::/::::〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.　／ 　/ 　　弋ﾆ:::イ////＼　　　　　　　　　故に虐げられたこともなく
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / ／:::::::::::＼::::|／ィﾊ////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ﾍ＼:::::::::|￣/:::::ｲ芯7://////////ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　ﾍ　 ::::::| ./.:::::,ﾏﾑ/://///////////ﾍ　　　　　　他者に何の恨みも持っていない
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ﾍ　.:::::|/.:::::::ﾏﾑ////////////////|
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　 / /::::::::::|.::::::::ﾏﾑ////////////////:1
　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　／::/∨:::::::|:::::::ﾏﾑ/////////////////:｝　
　　　　　　　　　　　　　<ヽ／::::::/ 〈:::::::::::::::::ﾏﾑ////////////////::∨
　　　　　　　 　 　 　 ／ /:::::::／ ∧ヽ::::::::::.ﾏﾑ////////////////::∨
　　　　　　　 　 　 ／ ／::::／.　∧＼:::::::::::｛／//////////∧/////:|　　　　　 市民間の争いや
　　　　　　　 　 ／ ／::::／　　∧::::＼////////////////∨|/////:i!
　　　　　　　 ／:::::::::::／ 　　 ∧////////////////////∨〈/////:|
　　　, ｒ-、／:::::::::::／　　 　 ∧////////////////////∨ /////∨　　　　　　　いかなる憎悪からも自由である
　　./∩ヽヽ::::::::／　　　 　 ∧////////////////////∨ ｛////∨
　　《〈〈//ﾌ｝／　 　 　 　 ∧:://///////////////////|　////∨
　 　 ｀‐─‐´　　　　　　　〈///////////////////////| ////∨
　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ///////////////////////////∨
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /ﾍ:://////////////////////////
　　　　　　　　　　　　　　/ ///////////////////////＾/>:/
　　　　　　　 　 　 　 　 / //////////////////////ﾉノ｛ソ〉
　　　　 　 　 　 　 　 　 | ////////,＝、/////////〈｛〈 〈 ノ　　　　　　　　　　私の治世は
　　　　 　 　 　 　 　 　 |///////∨　 ∧/////////１ ￣´
　　　　　　　　　　　 　 ｛//////∨　　 ∧/////////|
　　　　　　　　　　　 　 ∧.////∨　　　 ∧////////1　　　　　　　　　　　　　　　　寛　　　容　　　！
　　　　　　　　　 　 　 ∧////.∨　　　　..∧///////１
　　　　　　　　　　　　∧////∨　　　　　 ∧///////|
.　　　　　 　 　 　 　 ∧/////7　　　　　　 ∧//////1　　　　　　　　　　　　　　　　　それに彩られるだろう！
　　　　　　　　　　　∧/////ｿ　　　　　　　 ∧/////１
　　　　　　 　 　 　 ｛/////∨　　　　 　 　 .〈/////ソ
　　　　　　　　　　 〈/////∨　　 　 　 　 　 .|/////|
　 　 　 　 　 　 　 /|////∨　　　　　　　 　 .|/////|
　　　　　　　　　 ∧|///∨　　　　　　　　 　 |/////|
　 　 　 　 　 　 ∧///／　　　　　　　　　　　|/////|
　　　 　 　 　 .レ////　　　　　　 　 　 　 　 .|////∨
　　　 　 　 .斗/////　 　 　 　 　 　 　 　 　 |///∨
　 　 　 ,＜´///ヽノ　　　　　　 　 　 　 　 　 |////|
　　　 〈三三／　　　　　　　　　　　　　　 　 〈////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ///ﾉ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ////〉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／///ﾉ



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　　　　　 　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／／
　　　　　　　 　 ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／
　　　　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩.
　　　　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
　　　　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡
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　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡.
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　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ
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　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼　　　　　　この演説がいかに元老院重視だったかは一目瞭然でしょう
　　　　　　　　　　　|　 （●）（●）　|
　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　.|
　　　　　　　　　　　 |　　 ｀ ⌒´　ﾉ
　 　　r─一'´￣`＜ヽ　　　　　　}　　　　　　　 　例えば、クラウディウス様の政体では必須だった官僚制度は
　 　　`ー‐ｧ　　 ,　 　 )　　　 　, -'~⌒ヽ、
　　　　　ノ　　　{. 　 ,ﾍ　　　　,l.　ゝ、_ .'ヽ).　　　　取りやめということになります
　　　 ／, ､　_　　　/. |　　 　.　',　　.　..　 .ヽ、
　　 （／ / // / /　...|　 　 　 ...|＼..＼＼ ＼_)　　　実際、元老院議員にこれほど不評なものもございませんでした
　　 　 / // / /　　　　　　 　 . .　＼_＼_)､_）
　　 　 ｰ' {_/ノ　　　　　　　　　 　 　　."´



　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　 rヽ　　／　ノ　　＼ ＼　　　　　つまり、これまでナルキッソスやパラスやカリトゥトスが担った
　　　　　　　　 i　!　　|　 （●）（●）　|
　　　　　 r;r‐r/　| 　 |　　（__人__）　 |　　　　　　皇帝のブレインや実務の責任者を元老院に戻すということです
　 　 　 〈_L (｀ヽ .}　　|　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
　　　　　l｀ （ ｀`/　.　 |　　　　　　　 }　
　　　　　ヽ 　　l　　.　 ヽ　　　　　 　}
　　　　　　|,. 　 l　　 /⌒　 　ー‐　　ｨ ヽ　　　　　　なるほど、それ自体は良いことかもしれません


.

　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　 ／ 　 _ﾉ＼　　　　
　　　　　　　　／.　　 　 （●）,
　　　　　　　　|　　　 　　（__ﾉ､）　　　　ですが元老院にその力があるのかどうか……
.　　　　　　　　|　 　 　 　 　 ｜
.　　　　　　　　ヽ　　　　　 　 |　　　　　　そもそも数百人の合議でどこまで迅速で適切な判断が下せるのか……
　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　ヽ　　　 （
　　　　　　　　　　　>　 　　ﾍ
　　　　　　　　　　　|　　　　 |
　　　　　　　　　 　 |　　　　 |


.

───────────────────────────────────────
　　結局のところ、かの３解放奴隷の役割をセネカが担うだけでありました
───────────────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　 　 ヽ　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／（● ）　（● ）　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　　　´　 　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 ｰ=‐'　 　　 　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　《セネカ》


　　＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　＼ヾヽﾘ川//γ　　　　　　　　　　　　　　／:::/⌒Ｙ⌒ ＼　　　　　　　　　　　／　　 ＿　＿＼
　　　／　　ー　　‐＼　　　　　　　　　　　　　|::::/　（ ●）（●）　　　　　　　　　　|　　　 　･　　・　|
　　　|　　 （ ◎） （ ◎）　　　　　　　　　　　　|::::>　　 （__人__）　　　　　　　　　　|　　＠　 （__人_）
　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　|　　　　　｀ ⌒´/
　　　|　∴∵ ｀i 　i´ﾉ　　　　　　　　　　 　　　|　　　　　　 　 }　　　　　　　　　　 |　　　　　　 　 }
　　　|　　　.　　 `⌒ }　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 　 }
　　　ヽ　　　　　　　.}　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　　,　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　 _,,ゝ　　　 (,_　　　　　　　　　:　　　　/　　　 く ＼
　　　／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　 /´　 `ー-一´｀　　　　　　　　　　　　　|　　　　　＼ ＼
　　/　　　　　　　　　ヽ,　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　|　　　　|ヽ、二⌒)､
　　《ナルキッソス》　　　　　　　　　　　　　　　《パラス》　　　　　　　　　　　　　　　《カリトゥトス》




.

　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　　裁判についても補足が必要でしょう
　 　|　　　 （ ー）（ー）
.　 　|　　　　 （__人__）　　　　　　確かに皇帝が審判を下すのは権力が集中しすぎに違いありません
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}　　　　　
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ　　　　　　　　実際、クラウディウス様を激高させたり感涙させるのは容易く
　 　／ 　/　　　 ＼　　　　　
　 ／　 /　　 　 　　＼　　　　　　　 常に適切な判決であったとは、とても言い切れません
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ



　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　　しかしローマの裁判には二種類あります
　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　皆様が一般に想像される、個人間の揉め事や犯罪を裁くもの……
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ　　　　　　それより遥かに重要なのが属州総督や徴税官の不正を
　　　　　／ 　 /　　　　　＼
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　属州民が訴えるものです
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


.

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　　これらの官職は元老院議員や騎士（金持ち）階級から選出されました
────────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【属州総督】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂(･ω･`)つ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／/　　/_/　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L /⊂ヽノL｜／|　　　＿/＼／＼/＼／|＿
　 　 　 　 　 　 　 ┌───────→　　　 ／￣￣旦￣￣￣／|　　＼　　 　　　　　　　／
┌──────┴─┐　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿／ ||　　 ＜ やりたい放題 ＞
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　||―――――-|　　　　　　／　 　　　　　　　　＼
│　　元老院　　　　　.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣|／＼/＼/＼/￣
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【徴税官】
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧,,∧ ∩
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (｀･ω・´)ﾂ
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (つ　　／
│　　騎士階級　　　...│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lヽlヽ/　　　)
│　　　　　　　　　　......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (;;:　( /￣∪,ｎ__ｎ　　 　 lヽ,,lヽ
└──────┬─┘　　　　　　　　　　　　　　　, ― ､と　 # ⌒つ,,,∧ ﾉ　　　 (;;::)ω･)
　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　＜＜:;;:）　）　 c(;;:)ω・｀ノ|,,ノ|　 / つと
　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｕ( (Ｕ_つ　⊂⌒ 　(´･ω(;;;)　ゝ._JJ
　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し'　　`Ｊ
　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【属州民】　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　::::::::　不正を訴えても通らない……　:::::::::
　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 　 　 　 　 　 ↓　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ↓

　　　　　　　　【陪審員】
　　　　　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　　ﾊﾟｯ　　　ﾊﾟｯ　　　　ﾊﾟｯ
　　　　　　　[無罪]　　[無罪]　　[無罪]　 [無罪]　　[無罪]　 [無職]
　　　　　　　　∥∧∧　 ∥∧∧　∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧　 ∥,∧∧
　　　　　　　　∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩；ω；｀)
　　　　　　　　 （　　　 ）. （　　　 ）. （　　　 ） （　　　 ） （　　　 ）　（　　　 ）
　　　　　　　　　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　 ｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ´ 　｀ｕ-ｕ´　 ｀ｕ-ｕ


────────────────────────────────────────
　　そして裁判の陪審員も、いわば身内である元老院議員や騎士階級から選出されるのです
────────────────────────────────────────


.

　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ ・
　　　　　　　 ／　 　_ﾉ＼　　　　 　共和制の時代にキケロが属州総督で約１０００万セステルティウス※しか
　　　　　　 /　　　　 （一）
　　　 　 　 |　　　　　（__人）　　　　　蓄財しなかったことをもって高潔の士と評されたほどです
　　　　　　 |　　　 　 　 　 ｌ
.　　　 　 　 |　　　　　　 　|
.　　　　　　 ヽ　　　　　　ﾉ
　　　　　　　 ヽ　　　 　/
　　　　　　　　/　　　　ヽ　　　　　　　当時、一般兵の年収は５６０セステルティウス
　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　 　 |. 　 　 　 |　　　　　　　　帝政初期のガリア属州の属州税は４０００万セステルティウスでございました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※正確な資料ではありません



　　　　　　　 .／￣￣＼
　　　　　　.／　　　　　　＼　　　　　属州で不正が横行すれば、反乱がおきます
　　　　　　|　　 　　ー　　‐ i
　　　　　　|　　　（ ●） （ ●）　　　　　反乱が起これば、軍事費がかさみ
　　　　　　|　　　　　（__人__）
　　　　　　|　　　　　　`⌒´i　　　　　　　属州税を値上げせねばなりません……
　　　　　　ヽ.　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　ヽ　 　　　　ノ　
　　　　 　　　 .>　　　 <
　　　　　　　　|　　　　 |　　　　　　　　　　　悪循環とはまさにこのこと……
　　　　　　 　 |　　　　 |


.

　　　　　　________
　　　／)　/ .)　　＼
　　 / ./::/ ./:::／ ） ＼　　　　　　　ただ、皆様、どうぞお笑いください
　　 l　.l/　/／ ∠___　|
　　 l　/ ／ ／ _､,,.ノ　|　　　　　　　　今や元老院議員たる私はこれに反対するどころか……
　　r　　　　 　/___)　　|
　 /　　　　　/　　　　 |
　/　　　　 ノ　　　　　|
　{　　　　jヽ　　　 　 /　　　　　　　　　　様々な理由を見つけては
　.|　　　 i　 >　　　 人＿
　 |　　　|／　 ￣　　　　 ヽ　　　　　　　　　ネロ様の統治を歓迎したのです……
　 .|　　　|　　　　　　　　ｨ　ヽ



.

────────────
　　私欲もございました
────────────




────────────────────────────────
　　ようやく掴んだ、ガリア人の栄誉を手放したくない思いももちろんです
────────────────────────────────








──────────────────────────────
　　しかし何より……ネロ様が仰った「寛容」に賭けたかったのです
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.

　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　 　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


.

　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　‐　　 ─ 　　　　＼　　　　　　　そなたたちを元老院議員にして実現する、
　　　　　 　（　　（ ○）　　　　　＼
　　　　　　（人__）　　　　　　　　　|　　　　　　　あるべきローマとは？
　　　　　 　｀⌒J　　　　　　　　 ／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　ローマは何を得るのですか？
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼



─────────────────────────────
　　なぜなら、それはあの時、皇帝の問いに答えた言葉なのでした
─────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,／,-､　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ﾉ:/　ﾉfヽ.. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　/:/　/...|　| 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　ﾚ　./..ノ .,''´}　i　　　　　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　' ´ .〃 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　 　 　.　〈　.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.,_　　._ﾉ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　.／　　.　 |


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　.／}＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　,r'"／　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　/　/ ヽ、　／"i　　　　……クラウディウス様
　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｿ ﾉ /　/ （●／ ..,ｨ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ﾚ' 　 '- '~　 ／..|_　　　　　　　　　　　　Clementia
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　 　　 ｔ".,.-┘.)　　　　　それは、　　　寛容　　　でございます
　　　　　　　　　　　　　　　.　　',　　　　　　 　､-ｰｒ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＼　　　　　　　゛''´.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　／｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 .　/　　　　／　　│


.

　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 　／　　─　 　 ─＼　　　　　 か寛容は神君カエサルの代名詞……
　　　　　　／　 　 （○） 　（○） ＼
　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　|　　　　　カエサルはその桁違いに優れた才能故に
　　　 　　 ＼　　 　　｀ ⌒J　　 ,／
　　　　　　ノ　　　　　　ー‐　　　＼　　　　　 伍する敵を持たなかったからこそじ実現できたのだ……




　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　 ＼
　　　　　　　 ／　　　　　 ― 　　‐　　　　　　私は神君カエサルではない
　　　　　　／ 　 　　　　 （ ○）　　）
　　　　　　|　 　 　 　　　　 　（__ﾉ､_）　　　　　　まさに神にも比すべき圧倒的知力を持たない
　　　　　　＼　 　　 　　　　 　J⌒
　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼



.

　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣＼
　　　　　　　　　　 　 　_ノ　　ヽ、　　＼　　　　　　　　　　恐れながら……
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　　|
　　　　　　　　　　　　（__人__） 　　　　 | ..／}　　　　　　　　　寛容故に、我らにお恵み下されと
　　　　　 _　 　　　 　ヽ｀⌒ ´　　　　　| /　/ 　　　__
　　 (＾ヽ{　ヽ　　　　　 {　　　　　　　　./　/　 .　／ .ﾉ　　　　　　申し上げているのではございません
　(￣ ヽ ヽ　i　　　　　　ヽ　　　　　　/　厶-　´ ／
.(二 ヽ　i　i　|,r‐i　　　　ﾉ.　　　ヽ /　　　　 ／　　　　
　　ヽ　　 ／　 ノ　　／　　 　r一'´　ー ､　　￣￣￣）
　　 i 　 {　　 ｲ―イ　/　 　.`ー―.　､＿_　.〈￣￣　　　　　　 我らを受け入れることによって……
　　　ヽ.　`ｰ '/　　　/　　　　　　　　　 　/＼ ＼
　　　　　 `ー ' ￣￣!　 　　　　　　　　　|　　ヽノ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼ 　　 /　　　 ...........i　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|　　　　　　　　　ローマは自ずから
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::!
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　 Clementia
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　寛容　　を
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　得るのです
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''



.

　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ー）（ー）
　　　　　　　　　.|　　　　 （__人__）　　　　　　　かつてカルタゴには塩が撒かれました……
　　　　　　　　　/　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　／　　ヽ　⊂二二￣＼　　　　　　　しかし神君カエサルはガリアに種を蒔かれたのです
　　　　　／　　　　　＼　 ⊂、'　 　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　＼＿, ｀7　　/
　　　/　　　　へ　　　　 ＼　!/　　/
　　　|　　　　　　＼　　　　Υ　　/　　　　　　　　　今やガリアには花が咲いております、とお伝えに参りました
　　　|　　　　　　　 ＼　　　　　/＼
　　　|　　　　　　　　/ ＼＿_／.,,_r ヽ、





.

　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　 　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


.

　　　／￣￣＼
　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼　　　　　　アレクサンドロス大王になりたいとは
.　|　（ ●）（● ）　|
.　|　　（__人__） 　│　　　　　　人間世界の男なら誰しもが憧れることかもしれません
　 | 　　｀⌒ ´　 　|
.　 | 　 　 　 　 　 |
.　 ヽ　　 　　　　/
　　 ヽ　 　　　 /　　　　　　　　　　既に神君カエサルも憧れの対象となっているのでしょう
　　　>　 　　 <
　　　|　　 　　 |
　 　 |　　　 　 |



　　　　　　 　.　＿＿
　　　　　　　.／::::::.　＼
　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼　　　　　　ですが、僅かなりともその機会を与えられる者は
　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|
　　　　　. （:人;;;） .　　　　|　　　　　　　ほんの……一握りなのでございます
　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|
　　　　 （三））:::::..　.　　　|
　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /
　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /　　　　　　　　　アレクサンドロス大王は強国マケドニアの王子でありました
　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）　　　　　　　　　　カエサルとて覇者ローマの名門貴族……
　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|



.

　　 　／￣￣￣＼　　　　　　　　　私はクラウディウス様の境遇を羨ましいなどと思ったことは
　　／　　　　 　 　 ＼
　 /　　 　　　　　　　 ヽ　　　　　　　 ただの一度もございませんでした
　 |　　　 　　　　 　 　 |
　 | 　 　 　 　 　 　 　 |　　
　 | 　 　 　 　 　 　 　l
　 |　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　ですが、その機会をお持ちであるということ一点において
　 |　　　　　 　 〃/
　 ＼、__　　　　 （　　　　　　　　　　　　嫉妬を感じていたのかもしれません
　　　　 _）_ =＝＝＼
　　 　／　 　 　 　 　 ＼　　
　 　/　　　　　　　 　 　 ヽ
　　 |　　　　,　　　　　　　 i
　　 |　　 　 |　　　　　 　 l.|



──────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｶｴｻﾙ
　　そして、クラウディウス様は、私の中で、まさに　皇帝　だったのです……

──────────────────────────────────



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　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　 　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


.

─────────────────────────────────────
　　ネロ様の皇帝就任とともにクラウディウス様は元老院により神君と認定されます
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　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　／　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ 　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│／　　　　　　ξρσσρ_ξ　　　 　 ＼.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　：／―　―　＼：　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　 ：／（○） 　（○） ＼：　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　：／　 　（__人__） 　 ｕ ＼：　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　　：|　　　　｀ ⌒´J　　　　　|：　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　　 ：＼ｕ　　　 　 　　　　／：　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |　　　　......│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　↑神君　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────┘


───────────────────────────────────
　　近衛隊もすでにセネカとアグリッピーナ様派閥の軍人に掌握されておりました
───────────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　 xv､v､､___
　　　　　　　　　　,ｲ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀从､
　　　　　　　　　ﾄ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:小
　　 　 　 　 　 ｲ:.:.:.:Y´~ 二.__　｀¨¨¨y/
　　　　　　　　 {.:.:.:.:{ 　 　rtｪ≧　 ___ﾘ
　　　　　　　　 Yヾ:.:| l　　　　　　〈 tx|
　　　　　　 　 （(.>lﾐ （.　　 　 r ,　,}　 l
　 　 　 　 　 　 /ｰ､　｀　　　 _＿　　 j
　　　　　　　ｨ'' ､　 l 　 　 　 　== ｀ /
　　　 　 　 / ﾍ. ＼ ヽ　　　　　　　/
　　　　 _／　　ﾍ 　＼ ヽ､ ＿＿ ノ
　 _ ,ｨ彡　 　 　 ﾍ　 　＼　　　 /
∠___　　　　　　　ﾍ　　 　＼　∧ｰ--ｧ
　　　ヽ､　　　　　　ﾍ　　 ／|　 弋　ｲ
　　　　　ヽ､　　　　　＼/　 .ﾄ､　 ﾚ'　〉
　　 　 　 　 ヽ 　 　 　 　 　 　 Y´ .弋
　　　　　　　　ヽ　　 　 　 　 　 |　　　|
　　　　　　　　《ブッルス》



──────────────────────────────────────────
　　ローマ市民及びローマ軍、そして元老院の支持を得、ここにネロ様の治世が始まったのです
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.

───────────────────────────────────
　　とはいえ実質的にはアグリッピーナ様とセネカの治世と申してよいでしょう
───────────────────────────────────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　,、　　　,.．-―－- 、
　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　_,.．-―－- ＜._`´　｀＞''" : : : : : : : :.〈
　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー ､　　　　　　　　　　　　　　　 <´: : : : : : : : : : : :｀:Y¨Y": : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　　　　　＼: : :,..．-‐―→└┘←＝=―-- ．､:j＼
　　　　　　 　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　 ／l :/: : : : : ,／:::::/´＼::::::｀ﾞ'''┬-､‐": :_;,:ﾑ
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　 〉: :ヾ,,.．‐''"∧::::::}　　　ヽ、:::::::i;ｲ:::＼: ﾄ､
　　　　　　/　 　　　　　　　　　　　　￣￣　　 　　　ヽ　　　　　　　　　 ﾑ- ''"::::/::::/　 ヽｿ　　　　　＼::::::l::|:::::ﾍ!:.|
　　　　　　i　 　　 ／ ￣　　　　　 　（::(;;;;;)::）　 　 　 　i　　　　　　　　　 l ::|　:::::|:::;'　／　 　 　 　 　 ＼ヽl:;|::::　|: |
　　　　　　i　　ｒ‐　ィ:(;;;;;)::）　　　 　 ミ≡彡（＼Ｎ　　 i　　　　　　　　　 l ::|　:::::Ⅳ　 ＿_　　　　　 ＿_ 　 ﾘ|::::　|: |
　　　　　　｛＼ﾚ　! ミ／)彡　.::< 　 　 r‐‐　´＼ ヽヽ /　　　　　　　　　 ｌ ::|　::::Y　ｼﾞ{:::::::ﾟi　　　　{ﾟ:::::ﾊヾ　Ｙ:::　!｜
　　　　　　 ゝ｜　!　/　/　　 　　　　　`＝￢　 ヽ. ｉ |　　　　　　　　　　 ｌ ::|　:::::| 　 弋:.::ﾉ　　 　 .ゞ::.:.ﾉ '' . !:: 　l: |
　　　　 　　 {　|　 ト/　/　 　 　 _＿ イ　　 '′ 　 } | |　　　　　　　　　 / .::|　:::::| 　 ｀ ¨´　　ヽ　　｀¨ ´　　.i::: 　!:丶
　　　　 　　 ＼|　Ⅳ　/　　 ｰ＜ __ ,ノ　／　　　 　 丿　　　　　　　　／　.::|　:::::j⊂⊃　　　　 　 　 　 ⊂⊃|::::　|:::::. ＼
　　　　　　　　ミx 　　 ｀丶、　 　　　 /　　　　　 ／　　　　　　　　 /　...::::/ .:::::::{　　　　　ｰ--- ‐'　　　　　}::::　|::::::::::.　ヽ
　　 　　 _/￣　＼　　　　 ＼　　 　 }　 　 ｀ヽ／ ヽ　　　　　　　　 {　::::::/　:::::::::l:ゝ　　　 　 　 　 　 　 　 ノ|::::　|::::::::::::　/
　　　 ／ 　　　　 ＼　　　　 }　　 　}　　 　 ∨　　　 ＼　　　　　　ヽ　:::|　:::::::::::!::::::::｀≧ｧ┬―┬ｧ≦´:::::/:::::　!::::::::::: 〈　 　 ﾉ,
　　　/　　　　　　 　 }　 　　 }　　　 ＼　　　　＼ 　　 　 i　　　　　　 }　::|　:::::::::::l､:::::::::::::://　 　 Vﾍ:::::::::/:::::　 ;_ ::::::::.　丶=彡1
　　　i　　　　　　　 /　　　 ∧　　　　 l＼　　 　 ＼_ 　　|　　　　　／ ..::::ゝ、:::::::::＼￣￣∧ 　 ノ/　 ￣/:::::　 /´ l:::::::::､::::::.. _,ﾉ
　 　 | 　 　 　　　∨　　 　/　 ＼ 　　 | 　＼　　　　＼　|　　　　 {　.:::::::::{::ｌ ＼ :::::::::〉　　|　　　,/　 　 /:::::　 / 　 |::::::::.. ヾ￣



.

────────────────────────────────
　　ネロ様の側には常にアグリッピーナ様が同席しておられました
────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, へ、 　 　 　 ／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　_ ＞r‐r＜.,＿　ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿}　　　_,.斗-ﾄ､_　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ゝ-イ : :/ヽ: : : ｀ｰ-＜_＾>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'厶ィ: :∧ｿ 　 ｀ヽ;|,ｲ: i: :| :|
　　　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　{: :|:∧ﾘ／ 　 　 ＼ヾ|: l: :| :|
　　　　　　　　　 ／ , 　　" ｀ヽ ヽ　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl:|N （●）　（●）　!ｲｌ: :| :＼
　　　　　　　　　// '(　､､＼､　 ヽﾊ　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 l::.:ﾊ⊃　ヽ　　 ⊂⊃|: :|: : : )
　　　　　　　　 〃 {_{ヽヽゝ从,ヽﾘ| ｌ　!　 |　　　　　　　　　　　　　　　/:|: :|ﾍ　 ` ー '´　 ,ｲ:/: :| : :(__,ノ}
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌノ ＼{　｀ヽ 从　|、 |　　　　　　　　　　　　　　　{:ﾉ.: :〉:ヽ,､　 __,　イ／l: :〈 : : : : :/
　　　　　　　　　ヽ|l　●　　　●　ﾉノ|ﾉノ　　　　　　　　　　　　　　　く: : （ｨ''´ 　 |-‐-/　ｊ;,く:_: :＼ :イ
　　　　　　　　　　ヽ⊃ ､_,､_,⊂⊃j ノｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: ＼　　 |　/　　／＿): :ﾉ ｜
　　　　　　　　　　　/⌒l __,　イァト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: ／ヽ、 |/　／,r〈: :r―ｲ,!ル'
　　　　　　　　　　/　 //介/　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 .く: :∠))＼＼ ／／}　丶二ノ
　　　　　　　　　　| 　 l | | ||　　 /　 ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ‐'' ｀‐-,　 ､-‐' /　　 ,/ｊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ネロ、私のおかげで皇帝になれたのよ♪＼
　　　　　　　　　／はい、母さま＼


.

───────────────────────────────────────────
　　追悼演説、就任演説その他多くの演説が、セネカによってしたためられたのは間違いありません
───────────────────────────────────────────



　　　　よいですか、ネロ様

　　　　　第一人者たるもの最も重要なのは寛容でございますよ

　　　　　　その瞬間だけを見た、動物が如き同情ではいけません。（ どこかのウスノロと同じですｗ ）

　　　　　　　将来をも見据えた寛容によって、理性と完全なる共存がなされねばなりません

　　　ヽ＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
　　　　　　　　 ∨

　　　　　 ／ ￣￣￣＼
　　　　／　　　 ⌒　 　⌒
　　 ／　 　 　 （●）_　（●）
　　 |　 　 　 :::⌒　__´___　 ）
　　　＼　 　 　 　 ` ー' ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 ＿/⌒ヽ 　 　 　ィ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ , 　　" ｀ヽ ヽ　 ＼
　i'⌒ﾞl |　　 l　　 　 　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// '(　､､＼､　 ヽﾊ　　 ヽ
　|　　|. |　　 |　　 　 　 ﾄ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃 {_{乂ヽゝ从ヽﾘ| ｌ　!　 |
　|　　|　（　"￣⌒ヽ、　|＿"￣￣⌒ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ!小ｌ● ＼{　● 从　|、 |
　|. 　￣￣￣￣|ｿﾉﾉ￣｀ヽ￣⌒ヽ.|ﾉﾉｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃ .|ﾉノ
　|　　　　　　　 l 　.| y　　|＿ｨ 　 |　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ__ヽ　　 ゝ._）　　 ｊ./⌒i
　|　　　　　　　 | 　.|.|　　 |　 |　　| 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ /　 ヽ＞ ､ __,　イ　/　 /
　|　　　　　　　 |　　 |＿__|　 |_＿|　　|　　　　　　　　　　 .　　　　　 　 /　　　 ヽ/介/'´　ﾍ､__∧
　|＿＿_＿＿__.|＿__（＿_ﾞ)__{_＿_ﾞ)＿|　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ　　　 | | | |　/.　　　 ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／はい、先生！＼


.

─────────────────────────────────────────
　　しかし、若干１７歳のネロ様も、元老院や市民の期待にこたえ、人気も上々でございました
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　　 　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
....　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !
.　　　 　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
　　 　 　 !ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
　　　　　 ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
.　　　　 　 　 !::､::::i　　　 　 ｌ　　　　　　　 　 　 |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　　　ヾﾄ､:!　　　　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　 　 　 　 　 /ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　 　 }ﾄ.、 　 ｒ ＝＝=ｧ　　　　./'　!:://
　　　　　　 　 　 　 ﾘl::l゛､　　､＿ ,ノ 　 　 ／　　|/:/
　　　　　　　　 ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　 　 ／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　 ヽ ＿,,、'´　 　 /　 ｊ/



.

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　　クラウディウス様が亡くなってしばらく経ち、年の瀬となりました
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　　　o　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　o
　;;',　　　。　　　　　　。　　　　　。　　　　　　。　o
　,;,;;;「i　　　　　 o 　 　 　 i"'i　　　　　　　。　　　　　　　　　　　。
　;;;),,;;＼ 　 ＿　　　。　　 l　l　　　　。　　　　　　　 　 o 　 　l
　ヾ,,)ヾ）＼|:::::|　　　　,,-"l　,;＼ 　 　 　 　io　　|　。　　　 ／";;;--,,_
　,,;;ゞ::;;;)┴＼,|'-＿ 　 | ﾍ,： l:::::|　。　　　,ﾍ　／ヽ　　i　∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　ヾ);"ヾ),;"┴＼;;;;,ﾍ-,,| l,l|： l:::::|　　　　。|,,l'";,,日::ヽ/＼｀l;, 田　田:::
　);;;ヾ）ヾ")┬┴＼::::::::''､ｿ-､:::::|,　　　 ／,,-'',,:. ::＼/:日_ゝ　::.　.. :;
　;;)）ヾ",＿_,,;;┬┴＼／;ヽ,-ヽ.∧二＼l,,ﾑ＼、,,--'',,,,＿;;'|　田　田 ::
　;;ヾ::::,,////ヽ;;,,;.:┬|／|:::ヽ:::::lΠl,,(;;;, /　 ",, |::::::/ﾉﾉ､ノ""''''--,,,,＿
　ヾ);;)/////ヾ＼ ┴|／|'､:::lγヽ(ヾ（;;,,ゞ　,,,　|:::/ﾉﾉ､入入入入入／::
　|Vvvwi,iir､;^;;|┴┬|／|ii|:::l |:::::|;;,,(ヾ,,::)　;;,,) |/ﾉ､ﾉ､入入入入／┴::
　r'i"i,,i-i,ii| |==|┬┴|／|ii|:::l |:::::|(ヾ;;;ヾ),;ヾ:;;ヾ)"''-,,_ﾉ､入入／┴┬::
　r'i"i,,i-i,ii|_|==|┴┬|／""''''''---;;;;;;lﾄli (ヾ;;(::）　;;,, 　"''-_／┴┬┴::
　r'i"i,,i-i／i,==|;;;,,-''"　　　　　　,,、　⌒ヽl;;:;　;;::.　　";;.　,|┴┬┴┬::
　r'i"i-i'l:::::i';;;;;／　　　　　　　　　　　　　ノﾍヽ　γ"'; . . : |┬┴┬┴::
　／iﾂ"i:::::l／　　"⌒"'"⌒　　　　　,,　　　~ ヽ　l 　 | ､ ,;;|┴┬┴┬::
　: : l／.／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ⌒" ヽl 　 |:.　...|┬┴┬┴::
　::::::／,;ゝ　　　　　　　　　　　''"''　　　　 　 　 ,, ヽ　|;,.;　,|┴┬┴┬::
　／ヽ'　　　　　　"''　　　　　　　　　'''""''　　　　　ヽl　 .: |┬┴┬┴::
　　　　　　　　　　　　　　　　,,,_　　　　　　　　　　　 ＼　,:|┴┬┴┬::
　　⌒⌒　　　''""''　　　　　　　　　　　　　　⌒



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　　サトゥルヌス神の祭日期間、ネロ様主催の響宴が催されました
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　　　　　　 ＿＿__,....
　 ,. ‐';ﾆ"´ﾆイ:i!:､ヽ:.:｀ヽ､_
／.:／／／:.ｲ:.|:|:|i:.:ヽ:.､ヽ:､ヽ、
:.:／:/./:／/:|:.:|:!:|:|i:.:.:ﾞ,:.:.:.ﾘ:.ヽ＼　　　　　　　　元老院議員の皆さん
./:.:/:/:.:.//ハ:.:i:.:l:.:.i:.:.:i:.ヽ`:|:!:.:ヽヽ
:.:/.:/:.:./:.l!::.:.ﾊ:.V:.;､:i:.:.|:.:.ヽ|:.i:.i:.:.',:.ﾞ:,
/l!:/.:.:/|!.|:.:./ハ:',:|:ヽ:､|!:.:.:.ﾊ:.||:.',:.i:､:',　　　　　　　大変な時期をよくぞ支えてくださいました
!|l,:!:.:.:.:|.| |ﾚ/∧:l:ﾒ!:.ヽ:.:|:.|/:.i:.ﾘ:､',:|:.i:.i
:|l.|:.:.:.:|!.:|:.//￢i:.{‐､.:|.ﾄ､:l:|､:.!:.:.i:ヽ|:.|:|
i:.:| |:.:.|l:.:.l/ィ示ヽﾐ　!.ﾒ| 〉ヽ!:|_!:.|:i.:Ｎ:.|　　　　　　　　ささやかな宴を用意しましたので
:.:.l!:l､.:.:l､:l｀ヽ::ﾉ_, '　ﾘ　|i |.,.ｨl､.|::!||:.ﾒ:ﾘ
､:.l!.Ｎ､:い!.　　　　　 　 !く:::ｿ } |:.:|/:/
!:i､.i!ﾘ ヽ!　　　　　　　　 , ｀~　/|:ﾉ:/　　　　　　　　　　党派に関わりなくどうぞお越しください
:.i|:iN　　`　　　　　　.:　ノ　　/:!ﾚ/
:､l:|ﾊ　　　　　､＿___　　　　/::i/'′
小|　ヽ　　　　 ｀''ｰ‐`''　 ／|/l
:.:ﾄヽ　 ＼　　　　　　　／
Ｎ|｀ヽ　　 ヽ､ 　 　,　'´
｀`'''‐- ..,_　　 iT"´
､_　　　　｀`''‐N､
　｀ヽ､　　　　　 i


──────────────────────────
　　予想外にも、我々一般議員にお声がかかりました
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　　その中には、私以外にもガリア属州出身の元老院議員もおりました
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　　　　　　　　　　　　,. -‐ '´￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　 ／ /　　,　　　　ヽ＼
　　　　　　　　,.イ´　　l_ 　 l　　l　j　　　＼
　　　　　　　/　/　 　∧ヽ-i､＿|-'ハ| l　 ヽ
　　　　　　 /　/　 　,'　　⌒　　　⌒ lﾉ　　ヾ
　　　　　　ﾊ 　',　　l─‐{ ┃ }冖{ ┃}ﾊ　ﾉ　）
　 　 　 　 　 ヽ ヽ　ﾄヽ　　　 ､_,､_,　イ　 ﾉ'
　　　　　　　 　ー' ＼　　　　　　 　 ノ '
　　　　　　　　　　　「｀二二三=-=三｝
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　《ハエドゥイ族　やろうか奈》


　　　　　　|＼ 　　　　　　　/|
　　　　　　＼＼＿＿＿_／/_
　　　　　／／　　　　　 　　＼＼
　　　 ／／＿＿_　　 　　＿＿＼＼
　　／／　 ＼(●)＼ ／(●)／　＼＼
　　| ｜ 　　／￣(__人__)￣＼　　 ｜|
　　＼ ＼／　　　｀ ⌒´　　　.＼／／
　　　《ゝ ＿＿＿ "`　＿＿＿ ィ∠》
　　∧　　　　＿_|――|＿_　　　／＼
　 /　y　　　　l「￣|::::::|￣ｌｌ　　　 r､　 ヽ
　《アクティアーニア族　ヴィンデックス》


　　 　　　 ／￣￣＼
　　　 　／　 ヽ､_　　＼
　　　 （●）（● ）　　　|
　　　 （__人__）　　　　 |　　　　（　きっとネロ様は融和を図っておられるのだ　）
　 　　（　　　　　 　 　 |
.　　　　{　　　 　 　 　 |
　　　 ⊂ ヽ∩　　 　 く
　　 　 | '､＿ ＼　／　 )
　 　 　|　 |_＼　 “　.／
　　 　 ヽ､ ＿_＼_／



───────────────────────────
　　経緯はともあれ、私の心は決して暗くはありませんでした
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.

.　　　　 ／￣￣＼
.　　　／　 　 　 　 ＼　　　　　とはいえ弱ったな……
.　 　 |　　_ノ　 ヽ､.　.|
.　　　!.　（一）（ー） ｜　　　　　もっとギリシャ語の勉強をしておくべきだったか
　　　, っ （__人__）　 |
.　　/　ミ） ｀⌒´　　/　　　　　　 せめて詩の一つでも作れたら……
.　 /　ノゝ　　　　　/
　 i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　 |　|／|　　　　 |　|


───────────────────────────────────────────
　　何しろ祭日の響宴でございますから、私のような若輩者にも、芸のお鉢が回ることもございました
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　 　　 ／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼
　 　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　　楽器は全然できないし
.　 　|　　　　 （__人__）
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　こういう時はギリシア人が羨ましい……
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ


.

──────────────
　　さて当日でございます
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────────────────────────────────────────────
　　カリグラの轍を踏むまいと、派手なことは控えられましたが、今回の響宴は相応に豪華なものでした
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　　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　__　 /　 __　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f二)
　　　〃　ヽ' .〃　ヽ'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| l
　　　ゝ _ノ　 ゝ. _ノ♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ﾉ〉
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　 　 　 　 　 　 レ
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪　　　　　　　　　　　丶_ノ ｰ､
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　　　　　　ヾ|
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)


────────────────
　　楽士が様々な音をかき鳴らし
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.

────────────────
　　見事な料理が振舞われました
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　　　　　　　　　 　 　＿＿＿ ..ィi ｛　　　　　　　　 ノﾌ￢ｰ- 、
　　　　　　　　　　 〃￣￣厂ヾV{: :`: ...　__　 .. : ´／　/　　 　:.
　　　　　　　 　 　 {{ 　_ｘ‐く_　 }｝ :.、: : : : : : : : ／　／　 /　　 }
　　　　　 　 　 ｒ‐〈V´￣￣￣｀V〉､ ヽ: : : : : ／　／　　 ,′　　|
.　　　　　 　 　 ヽ/oﾟ¨/oﾟ¨/oﾟ¨∧ 〉(⌒(⌒(⌒ヽ(⌒)'⌒) 　 　 〉
　　　　ｒ―――v―――ｖ――ｖ{｢￣￣￣￣￣￣￣￣jYヽ.ノﾊ
　 　 ｒ┴‐──┴‐──┴‐─┴`ー─────┬一'''ヽ. Y　}
　　　` ー―r‐r‐r――ｧ―‐┬──────r─┴─一′ｊ　ｊ
　　　　　　　｀ ￢ー　く｀ヽ.　 |　　　　　　 　 　 ` ﾆニﾆ　__　〈　ハ
　　　　　　 　 　 { 　 　 ヽ }　ﾉ　　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ 　　∨　}



　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::, -┴く::::, -‐/￣ ヽ／ ⌒
　　　　　　　　　　　　　　 ＿ _∠ヽｰ/::::::::::::::｀､::::/　　／ ヽ ／
　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::ヽ :::::｀i:::::::::::::::::::::!::::｀ー- ､_,／
　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::l＿__iヽ＞─‐く ｀ヽ<´￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　 _ゝ:::::::::::／:::::::::｀ヽ::::::::::::::｀i:::::::l::::::::::::::l
　　　　　　＿　　 /´:::::｀＞‐ ､:::::::::::::::: l::::::::::::::::!::,ノ:::::::::::::/
　　　　／:::::::::｀ヽ:::::::/´::::::::::: ヽ:::::::::::ノ、 ＿_,ノ｀ヽ｀ｰ-‐'、　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　-――-　..,_
　　　　l::::::::::::::::::::::l‐-|::::::::::::::::::::|‐‐＜´￣｀ヽ::::::::::::::::i　　　　　　　　　　　　　　　　／. :::::::::::::::::::::::: .｀丶、
　　　　ヽ::::::::::::::::/ ∠ヽ、:::::::::,ノ::::::::::ヽ:::::::::::::l::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　 ／. .:::::::::::::::::::::::::::::::::: :. .ヽ.
　　　　　＞─＜／:::::::::::ヽ￣i::::::::::::::::::l:::::::::::/ｰ-‐ '　　　　　　　　　　　　　　／. .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :. .＼
　　　　/::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l__ヽ、:::::::,ノー-‐'　　　　　　　　　　　 .　 　　 　 /..:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .ﾍ
　　　　l::::::::::::::::::::::|::::::::::::::/　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. : : : : :.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　＼＿__,／｀ ｰ-‐ '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.'. .: : : : : :.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 ;′. : : : : : : :.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . 　 　 i . . : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　＿　　　　　　 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜. . : : : : : : : : : : : :.:.:::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　￣　‐- 、ヽ　　　　　l!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ. . : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　入　＼　　　 j !　　　　　　　　　 　 ／／　　　　　　 ﾉ　 . . : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:＞''"´
　　　　　　　　,ｨ=-<⌒X⌒ヽ／　!　　　　　　　　　／／　　　　 .　　/　 ,ｒー―――――一 '''"´
　　　　　　　　>‐く⌒k__｀Y´_)ぇ　}　　　　 　 　 ／／　-‐ = '"￣　 ｉ　 /
　　　　　　　人__ﾉこX⌒Y⌒ヽﾚ'　　　　　　／／　　７¨´　　　　　 l　 {、
　　　　　　　Y´ 八　 ﾊ_,ﾉゝ-〈_)＼.　　 , ⌒Yレ⌒X¨)　　　　　　　 ∨ ﾊ
　-―=＝二 ゝ〈　,又__ルｲ_ノﾉ ヾ 丶 / ムへ、_)(　ソﾍ,　　　　　　　‘ｰ'′
　　　　　　　　｀¨ゞ=x'_∠メﾙ' ⌒ ー　}{ .i〉_ルｲゝ_ﾑ-kイ
　　　　　　　　　　　　　}　 /　　／／.ﾉヽ人__X__メ、ﾙ-<
　　　　　　　　　　　　　l　/　／／ ., ' ／ゝくλこj_χ'_ノ
　　　　　　　　　　　　　i./／／　 ./／　 　｀¨ゞ-=＜¨´


.

──────────────────────────────────
　　列席の元老院議員の皆様は、我先にとネロ様への詩を詠み上げます
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　　　　　　 ＿　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　 /　＼｀''ヽ、　　 　 　 ,,　''´／ ﾊ
　　 　 　 |!　　 ＼　　`～ー　'"　／　 　 |!
　　 　 　 ', 　 、　ﾉ''　 　 　 　 　 ''〃　　 |
　 　 　 　 ',　ヽヽ　　　　　　　　　　　ヾ∨　　　　　　　　　　　　　　　ああ光り輝くネロ様！
　　　　　　∨　　　　　　　　　　 　 　 　 ',
　　　　　　 |　 　ノ´Tヽ　 　 　 　 ｆｈ｀ﾔ ;;
　　　 　 　 |　 　 | ∪ ﾉ　　　　　 |∪ ﾉ,, {　　　〈ヽヽ｀ヽ　　　　　　　　 あなた様の寛容は闇を祓い
　　　　　　 |　　 ｀｀　　┌=＝=┐　 ´´　i!　　　 ヽ　　　ヽｆヽ
　　 　 　 　 ﾞ,　 　 　 　 ゝ　 　ノ　　　　/　　に二　 　 　 ∨
　　　　　　　 ヽ､_　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　 ＼　　　 |　　　　　　　神々に愛されしローマを照らすでしょう！
　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾌ''''　 　 　 ''こ´ 　 　 　 　 　 　 ゝ　　 |
　　　　　　 ,,ｒ'ﾉﾌヽ｀ヽ　　　　 　 　）｀ヽ､､　　　　 　 |　 　 |
　 　 　 　 /　 　 　 　 ＼　 　 　／　　　ヽ　　　　　｜ 　 ｜


.

─────────────────────────────────
　　ネロ様もこれに答え、返礼の詩をチェトラの調べに乗せて吟じられました
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　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　 _,.　' ´　　　　　 ｀ 丶
　　 　／ /　　 ヽ　 ､　 　 　　　ヽ、
　　 //　i　　　　 ヽ、ヽ 　 ヽ、 　　ヽ.
　　 l/ |　l、　　　i　ﾄ､ヽ. ＼ 　lヽ. 　 　!　　　　栄光なるかな元老院
　 /　卜､ ＼ 　 l　l l　＼　ヽ､i　l　　　i
　 l　i　l　lヽ、ヽ､!ｊ　l　ヽ.__｀_‐ 二ﾆ=-　l
　 !l　! ヽ ヽ、＼丶､｀ﾆ=‐､'´ヽ、 l |　 i　l
　 |ヽ.ヽ、l＼ ヽ、ヽ._l｀ヽ､.1´￣l l / /! /　　　　　神々に祝福されしローマの運命は
　 l　ﾄ、ヽ|　ｒ弌ﾒ、 ＼_ゝ,ｨﾁ７ |/ // /
　 Vヽ.ヽｊ　 ｀ｰ‐'　　　　ゝ-'′レ'/ /
　　　 ＼ﾄ､　　　　＿__　　　　ﾉ'´ノ
　　　　　 Vヽ､. __ `‐‐'__. -‐'´リ′　　　　　　　　　英霊の末裔たる彼らにこそ託される
　　　　　　　　　 >ﾞﾌ￣〃ヽ.｀＾′
　　　　 　 __ 　//＼_／il.:.:.:i
　　　　　（　_)//!| l| !| !| l.:.:.:l
　　 　 　 「:.:.ヽl!| l| l !| l| l:.:.:.:!
　　　　 　ヽ--ｨ!| i| !| !| i l,ｨ‐┤
　　　　　　　　 l_ｊ_l_lｊ_|_!_i_l_」ｰ''
　　　　　　　　 |::｀‐-┬‐:::::l
　　　　　　　 　 !:::::::::l|:::::::::i
　　　　　　　　　 l＿_l|＿__l
　　　　　　　　　 'ｰ‐'´ｰ‐'′


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　　文芸に疎い私ですが、若々しい歌声に心も明るくなっていくのを感じておりました
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　 　／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/-=ﾆ≦/
　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　　　　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　　〃`:
　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　　　丶_ノ ｰ､
　　　　　.ヽ 　 L　　　　 　 }　　　　　　　　　　　　　 ＼.　 ﾄ.
　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　 ＼.! !　　　　　　　　　　　　　　　　 /二二二二７
　　　　　／ 　 /　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　 //＿＿＿.//
　　　 ／　　 /　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ―――‐ /
　　. /　　 　/　　　　　　　　-一'''''''ー-､.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//　　　　 //
　　人＿＿ﾉ　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐-v./ 　, -‐-v./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 《　 　.ノ　 《　 　.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣　　　　 ￣


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　　宴会芸もなんとか無事こなし安堵しました
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─────────
　　そして……
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────────────────────────────────────
　　宴もたけなわとなり、ぶどう酒もすっかり回った頃のことだと記憶しております
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　 　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　 　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　　　Vk､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　 　|　　　 （ ー）（ー）　　　　　　　　　　 Vﾄ､` ー ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
.　 　|　///　 （__人__）　　　　　　　　　　　Vk　`ｰ､ i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　　　　　 Vk　 　l/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ|
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　　　　　　　　　 Vk
.　　 ヽ 　 L　　　 　}　　　　　　　　　　　　〆　.〉
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ　　　　　　　　　。　ﾟ。　　 ﾉ
　 　／ 　/　　　 ＼　　　　　　　（(,.)´)´)´)) ´　　　　　　　　　　　　　f二)　　　　　　_
　 ／　 /　　 　 　　＼　　　　　　.|~U~ﾟ￣.|ﾟo　　　　　　　　　　　　　　|| l　　　　　　《 ヽ＿＿＿
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､　｢ﾆ| u　 　 | O　　　　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　_￣￣￣|　|
　ヽ＿＿ﾉ　　　　　　　 　 　 　 { | |　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　レ　　　　　《 ヽ＿＿|　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i L|　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣''──┘


.

　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌──┐
　　 　　　／　─　　　─　＼　　　　　　　　元老院議員たる　　 賢者　　の皆様
　　 　 ／ 　 （⌒） 　（⌒）　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘
　　 　|　　　　　　__´___　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／　　　　　　　　お待たせ致しました
　　　 ／　　　　　　　　　　　 ヽ
　　 / .{ｱ￣~〉三三}　　　　　　ヽ
　 /／ ｀‐‐r´　　 　 　 　 　 ﾏ　　ヽ
　/　　　／　　　　　　　　　　 ﾏ　　 ヽ
　|__＿/　　 　 　 　 　 　 　 　 l　 　　｝
　　　　　　　　《セネカ》



.

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　無精セネカが、拙作ではございますが
　　　　|　　　　　___'___　　 　　 |
　　　　 ＼　 　　`ー'´　　　 ,／　　　　　　当世にあった最新の作品を披露致しましょう
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾙﾓﾆｱ
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|　　　　　　　　　楽士！さあ音を！　 調和　　を！




　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣




.

　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾﾄ二辷fｰr-r------------ｨ-r一ｰ''∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ. {__{__{__{___|___|___|___|___}__}__}__}__}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y{　{　{　{　|　 |　 |　 |　}　}　}__l／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ───────´






.

　 ┏━┓┳━┓┏━┓┏━┫┏━┓┳　 　 ┏━┓┏━┫┳　 ┳┳┓┏┏┳┓┏━┓┏━┫┳　┏━┫
　 ┣━┫┣━┛┃　 ┃┃　 　 ┃　 ┃┃　 　 ┃　 ┃┃　 　 ┗┳┛┃┃┃　 ┃　 ┃　 ┃┗━┓┃　┗━┓
　 ┛　 ┗┻　 　 ┗━┛┗━┫┗━┛┻━┛┗━┛┗━┫　 ┻　 ┛┗┻　 ┻　 ┗━┛┣━┛┻　┣━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アポコロキュントシス







.

===================================================================================

　　「勝手気ままに振る舞えるのは馬鹿と王様だけ」　この俗言の真実性を証明したあの人が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　　　　　　　　　　　そう二重の意味でこれを証明したあの人が天寿を全うして、私は自由になった

===================================================================================

　　　　　　　↓馬鹿

　　　　　　　ξρσσρ_ξ
　　　　　　　：／―　―　＼：
　　　　　 ：／（○） 　（○） ＼：
　　　　：／　 　（__人__） 　 ｕ ＼：
　 　　：|　　　　｀ ⌒´J　　　　　|：
　 　　 ：＼ｕ　　　 　 　　　　／：
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ

　　　　　　　↑皇帝


===================================================================================

　　故に語ろう。真実を。　証明？　誰が歴史家にそんなものを要求するものか！

===================================================================================


.

===================================================================================

　　哀れ、彼はこれから天界で起こる全てを見なければならない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼が天上へと続くアッピウス街道を作ったのだから

===================================================================================



　　　　　　　＼ヽ＼ゝゝ'VｖＶ∨VＶｖＶ∨ﾚl,,
　　￣¨ '' ＝= ..ヽ`　　　　　　　　　 　 　 〃ｯ__
　　　-=＝‐三　　　　　　＿＿＿　　　　　　∠.._
　　　　,r ﾆ二　　　　,r'"= ニ 二　｀ヽ　　 　 ≦´
　　 ／　 ／／/ /' 人r'" ￣￣ ｀ヽ､ ｀ヽ､　≦
　　'　　 / /　 l /ｌ/　 ｆ＝=(ﾊ ｒ=＝=ヽ、 ﾉﾞ〉　′
------------------------------------------------------------------------------------------
　ローマ拡大の象徴ともいうべきアッピア街道を作った盲目のアッピウス・クラウディウス・カエクス
------------------------------------------------------------------------------------------
　　　　　　　　 　 |　 l /l -‐-一 　 /〃l　ｌl 　 l､_
　　　　　　　　 ／|　 |.{Ｈ ｀￣´　 　 {{个 ｌl　　ｌ　 ＼＿
　　　　　　＿./　 |==| ヾ|.― -　／　ヾ=''ハ　 ＼　 ヽ　＼_
　　二 ￣-‐ / 　 |　 |ノ | ｀¨¨´　　 　 ト- ､ ＼`ヽ`　 ',　　l ￣
　 　 　 - ‐ ﾉ　 /'|==|／l　 ｌ　　　/　　ｌ　　　｀ ）　}　　l　　l＼
　　　　　／　／　|　 |　　　 ', 　 /　　　 　 　 /　/　　 l　　l
　　 　 / 　 / 　 /|　 |‐-　　 　 　 　 --- ‐／　/　　 /　　 ヽ


.

　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　 - 　　　　- ＼
　 ／ 　 （－） 　（－） 　＼　　　　　「　既に日の神ボイボスはその道程を短くし、
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　　　　　　光の弧を縮め、
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／　　　　　　　　　朦朧たる睡眠の時が長くなっていた　」
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　～♪
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　　　　「　既に月の神キュンティアは勝ち誇り、
.　＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　　　　　　みずからの領土を殖やしていた　」
　　　＼ ／＿＿＿ ／


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣



　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　　さあ「その」時は「何時」でしょう？
　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　　正午？一時？それとも夕方？
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　　　　いえいえ止めましょう
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　哲学者の意見の一致より、水時計の一致のほうがはるかに難しい
　　　＼ ／＿＿＿ ／



.

=======================================================================================

　　クラウディウスは断末魔に臨み、いまだ死への出口を見つけられないでいた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　その時、大いなる知恵の神メルクリウスは、大いなる痴恵の神（笑）クラウディウスを哀れんだ

=======================================================================================



　　　　　　　　　　 　 ,...､、
　　　　　　　　　_,. -f;:;:ヾ丶、　　　　　　　　　なぜ悶え苦しむ哀れな人間を放っておくのか
　　　　 　 　 ／　　 |:;:;:f _ヾ;ヽ　　　　　　　　　　　　 ・ ・ ・
　　　　　　 /　 i ',　 l:.:.:l´,rtiド`-;　　　　　　　　なぜ６５年ものあいだ断末魔を続けさせるのか
　　　　　　 !i　r! ,!　,ヾ:;', ￣ﾘ　 ';、
　　　　　　 ll　l V ,　!ﾄ'､:':､　 - '´'、
　　　　　　 'l | l | ﾉi ﾘ`^',:;l､＿__,ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ ・
　　　　　　 'ｲﾉﾙl/lﾂ、　ヾ7 ,r'´　　　　　　　　　　もっとも彼の「臨終」が「何時」か分からぬのも無理はない
　　　　　　　 '´/｀ト､｀`ｰﾁｰ'､
　　　 　 　 　 /:｀丶:｀丶､j ､　ヽ　　　　　　　　　　　クラウディウスが生きていたことがあるなどとは
　　　　 　 　 /:::::::::::｀ヽ:::::＼'、､ヽ
　　　　　 　 ,'::::::::::::::::::::ヽ:::::::＼ ':,ヽ　　　　　　　　　　誰も信じないのだから
　　　　　　 ,':,.:―: ､:::::::::::ヽ-‐l7＼; ',
　　　　　　 V:::::::::::::＼:::::::::｀￣｀ヽ:ヽ}
　　 　 　 　 !:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ:'、　
　　　　　　 ,!:::::::::::::::::::::::〉:::::::::::::::::::::ヽヽ



　　　　　　　／　　　　}/　　　　　　　　　＼
　　　　　 ／ イ⌒ヽ.　{,　 ､__　.＼　 ＼　` ､ヽ
　　 　 　.{／./i:i:i:iｲ Ⅵ　／i:i:i∨　＼　 ＼　Ⅵ
　　　　／　/i:i:i:/ {i:i:/{_/i:{i:i:i:i: ∨ 　 .　　 　 ∨
　　 　.{　.:/i:i:i:/¨ {i:i:{⌒`ｰⅥi:i:i:i　　　∨　　　∨
　 　 ./ ../i:i:i:/ 　 |i:i:{ 　 　 .Ⅵi:i:i}　 ﾄ､ ∨　}.　 }
　　 / .,ｲi:i:i: {　 　.Ⅵi　　　　Ⅵi:i:}　 Ⅵ .∨.}.　 |
　 ./ ./ |i:i:i:i:{__　　 .Ⅵ　　 　 .Ⅵi:i＼..∨　} i 　 |　　　　　　　　生きてもいない人間に臨終があるものか
　ｲ.ノ../|i:i:i:i:}..＿｀ ､ Ⅵ　　ｘｚ=--i:i:i:}　}.　| i 　 |
..▽　 {/i:i:i:i:i: 篷'㍉.　Ⅵ .´,ｨ尨ﾃ¨アi乂 八.
　　.／./i:i: /　`ｰ=`　 i}i 　ｰ`¨=彡i:i} 　/＼.＼　‘，　　　　　　　　（　暗殺などとゆめゆめ疑わぬように　）
　 　 ./i:i:i:/ .ﾑ　　 　 /′　　　　　}i:} ./: : : : ￣￣￣￣
　 .／i:.,イ: :　∧　　　.　　　　　 　 }i:}/: : : : : : : : : : : :
=彡イ: : :: : : : { ..､　､_`_´＿__／　.}i:}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { i　＼.`ｰ-= ´　 ／}i}: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : { {　 　＼ 　　.／/ .▽: : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : Ⅵ　 ＼r.￣ .}／　/: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : ＼　 / / }　|　 ./: : : : : : : : : : : : :


.

　　　　　　,.ィ/::::::::::::::ﾐf::ヽ彡:::::::::::｀ヽﾐミ丶
　　　　 ／//::::::::::::::::ミ{:::::liｼ::::::::::::::::::::＼ﾐﾐ
　　　　′.{/:::::::::::::::/ﾐ`i:::::ﾄyｼ7へ::::::::::::::＼
　　　　　 ,:':::::::::::::::/｀ﾞﾞ"!､::l　　　　＼:::::,:''ﾞ
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　　 　 〃:::::::::::::::′　　　'!:::i,　　 　,, -‐ヾ´,
　　　　ll::::::::::::::,'　　　　　 ';:::i,　 ,ｨ'"　　　ヾ:
　　 　 ll::::::::::::.,' -―‐- ､　'i,:'!　 ﾞ ,. , -‐,,z=
.　　　 ｌ!::::::::::::! 　 ._,,,＿' ,ヽﾞi,:i, 　 ｼ',r'"{:.`''　　　　　　　おや、慈悲深いヴェルギリウスの詩が聞こえるぞ？
　　　 l|l::::::::::::l　, z,=r;;ﾃミ、', ﾞli, 　 'ﾞ　_,,`ﾆ
　　　 ﾞil::::il ',:::l '´ ヾ.ﾞ''ﾞノ 　 '!　':,
　　　　li,''ﾞ　ﾞ' l `' =＝ ''"　　l　 丶
　　　　 lﾄ,､',, :'i,　 　 　 　 　 l
　　　　 llゞ:::::::::',　　 　 　 　 l
　　　　 llﾘ>､::::::',　　　　　　〈 _ _
　　　　 ,!jﾉ ヾ:::::',､　　　　 　 ｀`"　　　　_,,
　　　　 l/ 　 ヾ:::::'iヽ、　　　_,,. -― '' "´
　　　　　　　　 ヾ::ヽ',丶、　´　 、,,,,,. .:
　　　　　　　　　 丶ヽ'i、丶､
　　　　　　　　　　　ﾞi,:i,ﾄ､'i l｀iヽ、　　　　, ｨ′
　　　　　　　　　　　､┴i,ヽlﾊ',i　｀ ‐-‐ '",/
　　　　　　　　　　　 ヽ'7 <ﾗ ',i,　　　　 ／／
　　　　　　　　　　　　 ｿ　/ ,-tL、　 , -''"
　　　　　　　　　　　　 `'　,ｲ　 ,:'r'ｰ'´　 , ィ:'


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　　　「殺してやれ！　優れたもの（笑）に　空位となった王宮を　統治させてやれ！　」

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　　運命の三女神　死のクロトが異議を申し立てる

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　　　　 　 ／　　　　/　　　　＼　　＼ ｀　、　　　 ｀ヽ ､＼
　　　　 , '　 　 　 　 l　 i　 　 ＼ヽ、　丶　 ヽ　　　　ﾄ､、ヽ.丶、　　　ダメよ！もっと断末魔を長引かせて♪
.　　　 /　　　　/ 　 |　 l　、　 　ヽ ＼　 ヽ　 ヽ　　　ヾ::|､、ヾ｀`
　 　 /　/　,.　 | 　　!　 |　|＼　 　ヾ'､＼　ヽ、 ',　　　 Vヽヽ. ＼
.　　,'　/ i / 　 | 　 ﾊ　 !', |　 ＼ 　 ', ヽ ＼_',ヽ ',、 ､　 ',　', ヽ､ ヽ　　　あの方が長生きすれば
　　,　;'　l l　　｜　|　'、',ヽ! 　　 ＼ |｀￣二ﾆゞﾞヾ!ヽﾄ、 |　 ', ヽ＼!
　　|,' !　|｜　| |　 | ／ヽ〉 ＼　　　ゝｨて)十:l｀'ｱ ':,　L、| 　 'ﾄ､',　　　ｷﾞﾘｼｬ　ｶﾞﾘｱ　ﾌﾞﾘﾀﾆｱ
　　|l｜/|｜　| lゝイL二ﾆ、　　　　　 ﾍ＋+.:j ,′　'´,ｨヽ!　　| ヽ!　　　　　奴隷や野蛮人がみんなローマ人になるもの♪
　　'l｜l ヾﾄ、 'l lｨ/｛_）メヽ　　　　　　 ´￣￣..:.:.　 （⌒; | 'ﾄ､ l
　　 `', ',　∨!　ﾄ',` ヾ+_ｼ'^　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　ﾉ ノ/　| ヽ!
　　　 ヽ! /〈lヽ ', '、｀~´.:.:.:.:..　 、　　　　　　　　　丿／ﾄ､ |　　　　　　一人残らずローマ人にしたいと固く誓ったのよ
　　 　 　 　 ヽトゞヾ .:.:.:.:.:.:.:　　　　 _ .. -┐　　　/'´ i ｜ヾ
　　　　　　　　`卞ミ〉　　　　､-ｧ' ´　 　 /　　　/　　ﾊ｜　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 ＼「ゝ、　　 ヾ!　　　　/　　／| ∧,ﾘ ヾ ,. -―――- 、
　　　　　　　　　　　｀ ＼l＞､、,＞‐-＜,　／　 Уヽ-､／ 　 　 　 　 　 ＼　　　　ああ♪ローマ人にとって何たる悲劇♪
　　　　　　　　　　　　　 ヽ｀ヽ/,. ―- ､｀く　 ／　 ﾉヽﾉ




　　　　　　　　　／　　　 ／　　　　　　　　　　 　 　｀丶、
　　　　　 　　 /　 /,　／　　 　 ,. -‐　　　　 ＼ 、 　 　 ＼
　　　　　　　 /　 // /　　　/／　　　 i　　、　　ヽ＼　 ､ヽ ＼
　　　　　 　 ,'/,-＜./　　　// 　 　 　 |　!　!ヽ　､ ',　', 、ヽヽ　ヽ
　　　　　　 ,' l |:ト,､:| / ,　' ′/ ,.　 /｜ |　|　',.! li |　l　',　', ',　 ',　　　
　 　 　 　 /! | ヾ<」ｊ｜|　|　 / 'i|　/　,|　ﾊ l、 l|､|l ﾄ､|、 ',　i ﾄ、 !　　　　え？　　メルクリウスは
　　　 　 ノ | |　/ﾞ7l ｜|　|　 |　|l /| /_|ィ´!ハ |l下ﾘ廾l‐ |　l｜', |　
　　　 　 　 |.k ,' / |　|｜ |　_l_/H‐l７´l/　||　|　/;ｨ==ﾐ!、!　| |　',!　　ｷﾞﾘｼｬ　ｶﾞﾘｱ　ﾌﾞﾘﾀﾆｱ
　　　　　　 ',!| l |　ﾄ､!! ﾄ､!　l/､jﾉ_,.z==ﾐ　ﾘ　| / '´　　ﾄl|l /l/　　　　　　　奴隷と野蛮人　　　の「種」を残しておけっていうの？
　　　　　　　 ',　!　!{ヾ､|,_'、 |`'7´　　　 　 　 '′ ﾉ//ﾘﾉj/ '′
　　　　　　 　 ヽﾄ､|ゝ､_ヽ_〉｜　　'/////,　　　 、　 /ﾚ'′
　　　　　　　　　` ヽﾄ下「´lヾ、　　 　 　 　 　_,、　, ′
　　　　　　　　　　　丶VУ'､ ｀丶、　　 ヾ.二ノ ／　　　　　　　　　わかった♪
　　　　　　　　　　　　　/　　＼　 ｀　　、　 "／
　　　　　 　 ,. -――＜>、　　 ＼　　　 /下､―-- ､、　　　　　　　　奴隷と野蛮人を増やして後でまた刈り入れましょう♪
　　　　　 ／　　　　　　ヽ_>、　　 丶､_./　、 ヽ、　　 ｀丶、
　　　　／　 　 　　 ,、　　ヽ_>、　　　｀ゝ、j　l>┴､　　　　ヽ　
　　　 /　　　　　　　 ＼　　 ヽ_>､「￣｀丶Ll/:.:.:.:.:.:|　　　　　ヽ
　 　｜　　　　　　　　　ヽ、 　＼」!:.:.:.:.:.:.-}:.:｝‐:.:.:.:|　　　　 　 ',　　　　　じゃあさっさとこのジジイ殺しちゃうね♪
　　　|　　　　　　　　 　　 ヽヽ　 /ゝ､:.:.:.ノ‐ﾍ:.:.:.:.:ﾉ　　 | i,　　｜


.

　　　 　 　　 　 ／　_　 ／／　　　　　　　　　　　　 ＼　　＼
　　　　　　　　/　 /::｀:'‐y′　　　 /　　 、　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　 　 　 ,'　　 |::::!＞l　 　 　　 |　　 ｜　　　　　　 |　',　　　 ',　　　え、何、このジジイの運命の糸は……
　　 　 　 　 '　　　l::::l∠{　　 　 　 |　　 ,ｲ　i　　　 ,' / |i　|　　　　',
　　　　　　 |　　　ヾ:::::::::|　 　 　　|　 , / !　l |　　 l ,!　|l　|　　　　 ｌ
　　　　　 　|　　 　 「il丁li,　　　 /l　//　| ハl　　 l/l ,ﾊl　!　　 、　l　　　　うわっ……
　　　　　　 !　　 　 ﾚ‐l N 　 　 lト!/､j_　l/ﾘu|　 /　l/_j」ｲ　 　 |　 !
　　　 　　　Wi　　/ r-| l|　　　,jﾁﾘﾆ=ミ'z-' |l　/ィ彡ﾆミz', 　 l ! ﾄ|
　　　　 　　 ',ﾉ i　l　lf´V'!　　 ﾊ{ ﾄ-Ｏ l`　　l|/　'´ﾄ'O | 〉 ! 　ﾄi ﾊ!　　　　　おぞましい色……
　　　　　　　 lﾊ !　､ `/{　l　 /　` ゝ--'　　 　 　　 ゝ- '　 l| 　ﾊﾘ
　　　　　 　 丿 ',l　ハ｀`'　l /　　ι　　　　　　　　 　 　ιﾊ! /
　　　　　　　　 ∨ﾄi ゝ-　'′　　　　　　　　　ﾉ〉　　 u　ｲ/l/　　　　　　　　　　　　触るのも嫌だわ……
　　　　　　　　 　 ∨ﾄ､{ i|　　u　　　　　　　 　 ´　　　　/ﾘ
　　　　　　　 　 　 Ｗト､j　　＼　　　　 ､―――ｯ　 ／
　 　　　 　　 　 　 　 _ゞ┤　　　::丶、　　｀￣￣´ ／
　　　 　　 　　　,. -/　くｿ　　　　 ::::::＞:....＿""／
　　　　 　 　 ／　/　　 ＼　　　　　::::::::::::::l ｀丶、




　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│　　　
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│　　　
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｷﾘﾄｯﾃ
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│　　　　 愚鈍な命が王位にいた長さだけ　 断罪　あげる
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│　　　
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　│　　　　　　│
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　　　　　　　　　　　　　￤　　　　　￤　　　　　　￤ 　 　 　 　 　 _,,....　-ｰｰ'''_,ﾞﾞ二―ｰ'''''"`"｀￣￣
　　　　　　　　　　　　　￤　　　　　￤　　　　　　￤ _,,..　-ｰ'''",ﾞ,,,..　-ｰ'''"
　　　　　　　　　　　　　￤　　　　　￤ 　 _,,　-''''"´_,,.. -‐''''"゛
　　　　　　　　　　　　　￤　　　　_,,　‐''"　 _,, -''''"
　　　　　　　　 　 　 　 ￤_.. ‐'"゛　 .,.. ‐''″
　　　　　　　　　　　 ,..-'"　　 _..-'"゛
　　　　　　　　　 ／ 　　 ,, .'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　 . / 　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はい、つまらない命はこれでオ～シマイ♪
　　　　　　　 lﾞ　　　　　ｌ
　　　　　　　 .ｌ,　　　　　＼、
　　 　 　 　 　 ＼,　　　　　 ｀''ｰ- .,,_
　　　　　　　　　　｀'-､,　　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞ'━== ....,,,,＿_
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀''ｰ ..,、　　　　　　　　　　　　　￣￣ﾞﾞﾞ'''''''''￢――+―-------------------------―‐
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞ'''ｰ-..,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞ"''―- ....,,＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣ﾞﾞﾞﾞ"''''''――-............,,,,,,,,＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


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　　../￣￣￣ /　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７
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　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧(ﾟДﾟ,,)∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧..＿
＿＿...´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿∧∧＿∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧ﾜﾛﾀw
＿＿＿.´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,＾Д＾) .￣￣
　　　..∧＿∧ ；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧ﾊﾗｲﾃｰ＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧
　　　..´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧　(ﾟДﾟ,,)∧＿∧；･∀･）　　＼
　　　　..´∀｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏﾆ(ﾟДﾟ,,)∧w∧∧＿∧　　　＼


.

　　　　　　　　　＿＿＿　　　　　　　　皆さん、醜い糸のことはさっさと忘れましょう！
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　　
　　　　／ 　 ///　__´__ /// ＼　　　
　　 　 |　　 　　　 |r┬ |　　　　|　　　　　　「　運命の三女神、永続のラケシスは束ねた髪を巻き
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー' 　　　,／　～♪　　　　　髪飾りをつけ、月桂樹の葉冠をかぶり
　　　 　 /⌒ヽ　 　　　 　 　ｨヽ　　　　　　　　　　 雪の如き羊毛から輝かしい純白の糸を取り出した　」
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ　　　　　
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|　　　　　
　　　　|　ヽ〆 　 　 　 　 　 |´　|




　　　 　 | / l三ミｿ　　　　/　 ,/／／　　　｀ヾミ'､　　 ',　ヽ二二ﾌl l i',
　　　　　l/l lﾐ三'　, /　　/　 //／　　　 　 　 ｀`'ﾍ　',　',　 ',三 彡l l l,',
　　　　 /lﾆ!lﾐミl　//　//　 /'"´　　　　　　　　　　',　l　li　 ',ミ二ﾌ! l l l
　　　　 l l ﾊlミ l //　//　 /　　　　　　　　　　　 　 ', il l li　 l彡'　,l　ﾘ l
　 　 　 l ',l ilVﾉl l l i il/　/　　　　　 　 　 　 　 　 　 l ll l li　 l_, ィｵ!i、　!
　　　　 l　', l 彡!l l l lj　 l＿＿　　　　　　　　　 ＿__,l ll l ll　lに彡仆、 !
　　　　 '､ ヾl lｼi l l l l　 l　　　 ｀`丶　　　　'"_´,　　 l ll l l ! lﾐYﾞヽl l ヽl
　　　　　 ヽ Уﾊl l l l 　FEﾃﾆ=､、　　　　　ｯ彡ri＝l! ll l l　l l',l_ﾉlj l　l '、　「　いつまでも尽きぬ糸の長さに皆驚き
　　　 　 　 l l| l lﾄ、l l 　Llぅ:::⊥ﾞ'　　　　　 　'´上ｭ::」 jl l l　N l|l ,l ,'/ / !　　　　ありふれた毛糸が金の糸に変わり
　　　 　 　 | l Vl|ﾄ､lN　 | '″ 　 　 　 　 |:.　　　　 ﾞ''ﾘｨ!l l　,!l　l ﾘ!/l,ノ ,'　　　　　 黄金の世紀が美しい糸に紡がれる　」
　　　　　　 l ',ヾ!llﾄ､l l　 l　　　　　　　　 |::.　　　　 / /ll l /,}l　l/| lｲ　/
　　　　　　 ',､', }ヾ ﾄ､l　 l　　　　　 　 　 |::::. 　 　 / / |l l//ﾘ /l　l/l /
　　　　　　　l Y入ヽﾄi',､ l　 　 　 　 　 　|::: 　 　 / /　tl lｲ//　l　l/l !
　　　　　　 ﾉ l/ｲl l l l　l ﾄ､　　　　 　 　 '´　　　　　　,ゝ{（〈{　､'、',l {l
　 　 　 　 / /l　ll リ/l　l l li>､　　ー-====-一 　 ,／| ﾄJ lﾄ､ l li,　',ヽ、
　 　 　 　 ! l　l　l　l/l　ﾉﾉ/l |l,ゝ､　　 ‐--‐　　 ／|/lﾉlﾊＹ}/l　lil ',　ヽ ＼
　　　　 　 ', ', ',　l, l,ﾘ ///,. -‐l　 丶､ ＿_ ,.　'´　 l―-, ､ノﾂ!/ll　',ヽヽ　 ',
　　　　　　ヽ ヽlN V / /´〈:::::::|　　　　　　　　　　ﾄ::::::,ｲ｀l　 l/ l　 l　', ',　,'



.

　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣


　　　　　　　　　　　　(ヽ三/)　））
　　　　　　　　 ,＿＿＿ ( i)))　　　　　　世の中のありとあらゆる幸運がこの糸に降りかかり
　　　　　　　／　　　　　＼　＼　　　　　　太陽と芸術の神アポロンは大いに喜ばれた
　　　　　 ／　　 ⌒　　⌒ ＼　）
　　　　／ 　 　 （＞） 　（●）ヽ　　　　　「　女神たちよ！彼の者には死すべき人間の寿命を越えさせよ！
　　　　|　　 　//　　､__',_,　// |　=3　　　　　容貌、立ち振舞、歌も声も余と同じくする彼の者に！　」
　　　　＼ 　 　 　 　　　　　,／　　　～♪
　　⊂ヽ γ　　　　　　　　　ヽ
　　i !ｌ ノ　ﾉ　　　　　 　 　 　 !
　　⊂ｃノ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿　　　 　 　 　 　 　 　　/￣〉　　|__| 匚l
　　　　　　　　　　　　　　∠　 ￣＞ 、　　　　　　　　/　 /　〈 ＼
　　　　　　　　　　＿　／　 　 ／　 　 ＞ 、　　　　 /　 /　　 ヽ　＼
　　 　 　 　 　 ／/l ｢l_＿＿_ _　／〉　 ／　>、 　 ./＿/　　　　 ＼/
.　　　　　 __／　/,ィ´　-‐　､.__＼/ ／　　/|ｌﾊ　　　　　　　 __ 　 　 　 ＿
　　　　／ /____ /|　　　 　 ヽ､＼ ）　/　ィ　!l/|　　　　　　　|___ ￣l　/　/
　　　　　l |､.__ 〈/　　　-‐　ト､　 ）　／:::ｊ　| |│　　　　　　　　 ￣ ./　/
　　　　　ｌ |､ ￣入 　 　 　 ､＿｀ｊ.／　 ,　ｒ┤l/　　　　 　 　 　 　 ./　/　〈X〉/〉
. 　 　 　 ヽ＼_〈::::::＼＿＿､__ノ/　- ､_ｰ' /| |　　　　　　　　　 　 ＼/ 　 　 〈/
.　　　＼　　￣/＼::::::/ ｌ |　/ ∧　｀)‐' ／l | |
　　　　　￣￣ｌ　　￣　// / ∧|_￣ イ／/ ｌ│
　　　　 　 　 /　　 　 //l l| /⌒l}ト､ /　/ ノ ﾉ　　　　　　　　　　「　彼こそ至福の世紀を導き
　 　 ､＿__／　　 ＿／ヽ!l|_ゝ-ク　 ＼　|ｰく＿＿_.／ヽ
　　　　／ 　 ￣　／|　　　　￣c on｀¨＼￣￣￣〈_／,､ ＼
.　　　　　　 　 ／ ／　　　　　　　 　 S　 ＼.　　 （__,. ‐-　 l、　　　　愚者による法の沈黙を打破するだろう　」
　　　　　 　 , ' ／､.: :｀ヽ..,____..　 -‐::::::i:‐:..､ ヽ 　 （___,. 　　|ﾊ
.　　　　 　 / l/￣ ＼:::::::::::::＞ '"´eD￣　 ｀ヾ:､Y　‘ｰ┬r‐'　|
　　　　　 /l /: :　　　｀ 匸´＿__/__,. -RA｀e､___ |　　/│|__,ノl
.　　　　 ∧/: : :　　　　 ／　 }／､　　　 　 　 |　 }　││|＿_ﾉ
.　 　 　 |　|: : : :　　　　{　　 /　　）　　 ,　 '"＾ﾄ-〈　│ | |__/
.　　　　 |　|＼:_:_　　　ﾉヽ._/ｰ一^ ｰ‐´　　　│　 V l　| |、


.

　　　　　　　　　　　 　　/　 i　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 ! 　 i!　　　　／　　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､　_,ﾞ,　　／　　　　　 '´￣`　　　`―- |
　　　　 _　　　　　　　　　 ｆ´　 i　 |　　　　　　::;;（●　） 　 （●　）
　　　　i　｀丶､　　　　　　 ﾄ-' _〉　|　　　　　　　 ´"''"　　,　"''"ヽ
　　　　 `､_　　｀,ｰ- ､_＿_ﾉ￣:::人ヽ　　　　　　　┬ｧ―- .._ 　　|　　　　　 アポロンの化身！
　　　　　　｀ ｰ' ､_,　ﾉ::::i　 ｀`´ 　 ヽ｀Tｰ-- ､_　　（　　 　/　　 /
　　　　　　　　　 冫ー'"　　 __／　i､ ヽ　　　 ｀!`!　￣￣　　／　　　　　　　　 彼の者の名、それこそが！
　　　　　　　 _,ｨﾞ´ヽ　　／￣〃／　 ヽ､!!　　 /　i　ヽ｀ヽ´ｨ
　　 　 _, - '´　 ｀i_ノ 　 !　　i i!/　　　 /´｀=-､i_＿i　　ゝ-〈i ﾄ､
　.　ｬ'´_＿,ノｰ弋〉-､i /　　 ｙ´　　 　 i::::i´f　　　　） 人__ﾂi ヾi＼　　　　　　　　　　　我らが　ネロ！
　　 ｀´　　　　 冫ヽ/〈_＿, -'ｰｧ-‐‐r'´Ｔ`亠‐ｒ‐‐'ﾞi´ /:::::i`!　i_i　.＼
　　　　　　　.／　,ｲ_ -`ｰ‐‐'´　　／　./　　　 i! 　 i'´::::::::i!'ｰ<´　　 冫､
　　　　　 .／　ﾉ´ `ｰ‐‐t‐‐--‐'´　 ／　　　　 ヽ　 ﾄ､____冫 /__　　/　 !
　　　　　 ｀ｰ'´　　　　　 ｀`ｰ--‐t'´､_　　　 　　 ヽ ヽ　 ./　/　 ｀`/　　i


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ
　　　　　　　　　　　　 !:::::::i::::l::::::::l:::|i::::::::::/:::::::i::::|::::::::l::::::/!:::::::/l:::::::::i:::::l::::!　　　　　　　　　　　 ／｜
　　　　　　　　　　　　l:::::::::|:::il::::::::|:::l!::::::/:::::::::ﾊ:::i:::::::i:::::/:l:::::::/:::::::::i::l::::::|:::l　　　　　　　　　 ／　　 }
　　　　　　　　　　　　|:::::::::l:::l:|::::::!|::l:|:::/:::::::::/　!:l::::::l:::://l:::::/ﾊ::::ﾄ:::l::i::l::!::::|　　　　　　　　 /　　　/
　　　　　　　　　　　　l::::::::::l::!::l::::|:i::l::|/::::::::/‐‐‐l:ﾄ:::l:::/'::/::://‐‐!:l::|:l::|:::ﾘ::::l　　　　　　　 ./　　／
　　　　　　　　　　　　|::::::::::|:l::::l::i::|::l:::::::／,.-‐-､ﾘ l/:/::ｲ::/:/,.-‐ﾐｊ.|:l:!::l:::l'::::i　　　　　　　/　　/
　　　　　　　　　　　　i:::::::::::li:::::|:!::l::i::ノ く´(ﾄｒ':）丶/:／/:／/（ｒ':） 〉!l::::l::|::::l!　　　　　　 /　／
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＼＼　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　／／／／／／／
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　ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　／／／／
(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))　／／／
　　　<　 >　　　 　<　 >　　 　　<　 >　　　　　<　 >　　　　　<　 >　　　 　<　 >　　　　　<　 > 　　　　／／




.

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼　　　　　　　まあまあ皆さん、落ち着いて
　　　.　　　　　／　＿,ﾉ　　⌒　＼
　　　　　　 ｌ^l^lｎ　 （●） 　（●）　＼　　　　　あの馬鹿のことも少しは語ってあげましょう
　　　　　 　ヽ 　 L　　 ､　｀　　 　 　　|
　　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　 ￣￣　　 　／
　　　　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼　　　　　　
　　　　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼　　　　　　神々はネロ様に様々な贈り物をなさいましたが
　　　. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.　　
　　　人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))　　　 そしてあの馬鹿にはこうおっしゃっただけでした



　　　　　　　　　　　　・ ・
　　　　　　　　　　「　歓喜し、幸先良き言葉を投げつけ、家から送り出すように　」



　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　 ／　⌒　 ⌒＼
.　　　　　／　 （ 　ﾟ） （　ﾟ）＼　　　　　　おっと、間違い、これはエウリピデスでしたかね？
　　　 ｌ^l^lｎ　　　　__´___　　 ＼
　　 　ヽ 　 L　 　 `ー'´　　　　|　　　　　　　　　　　・ ・　　　　　　　　　　　　　・ ・
　　　　 ゝ 　ﾉ　　　　　　　　／　　　　　　　たしか悲惨な人生を送った友の葬式での言葉だ
　　　／ 　 /　　　　 　 　 　 ＼
　 ／　　 /　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ ・　　　　　・ ・
. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.　　　　まあ、ローマ市民も葬式の後で歓喜しているしいいでしょう
人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))




　　../￣￣￣ /　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７
　　..ｰ‐'￣/　/ 　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿
　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿･；）∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧



.

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　　ネロ様は、義父のことでもありますし、困惑げに控えめな笑みを浮かべていらっしゃいました
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　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
　　　　　　　　　　　　 ／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　　 //!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　 〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　 ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　 ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　 　 　 　 !　 j川/
　　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　　　　　　‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　 　 　 Yｌ:ﾄ､　 U ヾ＝＝r　　ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ ニ′／}'
　　　　　　　　　　　 　 丨　　 丶、　　／
　　　　　　　　　　 ノ￣´"''‐ 、 　 ｀¨´￤
　　　　　　　 ＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　 ＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　 ヽヽ ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　 　 ∧=､､
　 |八 ＼　　 　 　＿_/　　　　　 ＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥



.

=======================================================================================

　　さてようやくクラウディウスは命をボコボコと口から吐き出した

　　　　その臨終の言葉はこうだった

　　　　　　それは彼が口よりもいっそうたやすく話していた肛門から大きな音とともにやってきた

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　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 　　|:.:.|　　 　 ||　　 　 |:.:.|　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　あああな悲しや
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 　　l／￣￣￣￣￣￣＼!:.　..:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣　　.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 　 　 　 ＿＿＿　　　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　どどどどうやら
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 　 　 ：／u ーミﾐ-＼　 　 :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　 / (（○ ）) ミ(○)) 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　　わわわたしは
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 　 　 ! u 　 (（__人_）) !:：.　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 　, -‐(_) ＿i|ｒ┬|i_ノ　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　　　うううんこでよごれたようだ
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:　 　： i_i_i_i と) 　 ｀ー'J ）：　　　　　　.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 　　￣7￣ 　 ／　／ . 　 ,ｒ'""＼　:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 　　 と}￣￣￣.／： 　 　 {＼ｒ'ニ! . :.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　（ ￣￣ 弋"'''-,_:..　　ヽ(:(二! . :.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　ｒ"r゛''=,,_ｒ　⌒）⌒）　　 　 　 　 :.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　 　 ヽ”ニ‐/＿／__／:：　　:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|＿＿＿ ＼ ｛三＜V＞）.＿＿_|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　 　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　 |　(ヽミミ彡シ： 　 　 ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　 　 　 　 :| 　 ＼）ノ　.|:　　　　　　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ 　　 　　　　　　ヽ、＿＿,,ノ.　　　　　　 　 ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

　　＿＿00　　ｎ ∩　　 ＿＿00　　ｎ ∩　　 ＿＿00　　ｎ ∩　　　＿＿00　　ｎ ∩　
　 └‐┐l　　　Ｕ |｜ 　└‐┐l　　　Ｕ |｜ 　└‐┐l　　　Ｕ |｜ 　 └‐┐l　　　Ｕ |｜
　　 　 (ノ　　　　くノ　　　　 (ノ　　　　くノ　　　　 (ノ　　　　くノ　　　　　(ノ　　　　くノ　



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　　たしかなことは、彼はローマの何もかもをことごとく糞尿で汚してしまったということだ

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　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿





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　　さあクラウディウスはお望みの天界へとようやくやってきた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天界では怪物がやってきたとの報告にみなが困り果てていた

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽヽ
　　　　　　　　 　 　 ,(､,,ｯ､,_,　　　 | |　　　　　主神ユピテル様！
　　　　　　 　 　 　 :≠＝＝;　　　 |:|
　　　　　　　/⌒ヽ_,ﾘ!(ﾘ iﾃ(　　　　ll　　　　　　御覧くださいあの 『 怪物 』 を！
　　　　　　/ 　 ｌ l ｀'t'ｧt_シ⌒ヾｰr┸ｧ　　　　　　　　　　・ ・ ・ ・　　 ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　 /　　JJJﾉ　 ｛UU'　　l￣l｢　　　　　　絶えず頭を振り、右足を引きずって
　　　 　 / ししし ´,キ=T^ｯ'　　 !　|:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　　 / ししし'´￣￣￣|しし J　| |　　　　　　 意味の分からない言葉を吐いて威嚇しております！
　　　　（_しし'´｀ヽ ＿＿_,｢｀しJ　ﾉ,ﾉ
　　　　　　{ ､_ 　　 　 _ノ｀ヽノJ!　´
　　　　　ノヽ／｀'～'´　　　|　 l　　　　　　　　　あれはローマ人でもギリシア人でも
　　　　 ヽ__ﾉ　　　 　 　 　 |＿!_
　　　　　　　　　　　　　　 ｛＿j__)　　　　　　　　　名の知れたいかなる民族でもありません！




　 　 ,　-──-　、
　／::::::::::::::　　　 ::＼
/:::::::::::　　　　　　　 ::∨ﾄ､　　　　　　　世界各国を遍歴したこのヘラクレスといえど
::::::::::　　　　　　　 　 :: ﾚ'ﾉ
::::::::::::::　　　　　　　　::: ﾚ'⌒ヽ　　　　　　このような醜い 『 怪物 』 にあったことはねェ！
ヽ-───i＝＝＝i─-}ｧ'　 ﾉ
、` ｰ-＝==-ﾟ---ﾟ=＝‐'　／
､｀¨ﾌ＞;''ニニゞ,;ｱﾆニY´; ）　　　　　　　これは陸地の生き物か！？いや違う！
_、;;）¨´,ﾆ=ﾟ='" ,.ﾍ=ﾟ:く {ｯﾘ'
i1(ﾘ　　　　　 　 r;:ドヽ Ｋ　　　　　　　　　　この陰鬱な鳴き声は海の魔物だァ！
ヾ=、 　 　 に二ニヽ ｀|;　)
_,ﾉ| i. 　 　 {⌒ﾞ'^ヽ.{　 ｉ;;　ヽ
_,ﾉ!ｉ ヽ、　 ヾ二ニｿ　,';;;　 ;;冫=:､　　　　　　　　もしやこれこそ一三番目の大難の到来か！？
_;(|.!.　　＼　　 ‐っ　/!;;;　;;/　､''"＼__
'ﾄ､＼.　　　,ゝ､.二..ｲﾘ＼ / ー1＼'ﾆゝヽ_
:ヽ　　｀ニｱ　　 ,. -┴‐‐'　 ｰ-:ｌ :=ゞ=ｿ｣=ヽ
:::::＼　ﾆ=ト､.i___`ｰ-┴-､ﾉ . 　 l　__l| ,ﾆﾄ､くヽ
l::::::::::＼ｰ:ﾄ　　　 　 __}/ﾄ､ﾞ ｰ-‐| ,ﾆ|ゞ=ﾊ ｀¨´ｰ-　　　　　　　　……………な、なんだと？
;ﾆ=ｰ:::::::ヾﾄ､._ 　 ￣ ﾉ|::ヽ ﾆ._‐-ゞ=' .ノ ::|:::::::::::
:＼:::::::::::::::ヽ　 ￣￣ !:|:::::　　　￣￣　 ::::|::::::::



.

　　　　　　　　　　　　i　 l　ｌ　 ／／　 /
　　　　　　　　　　 　 l　 ｌ　ヽ/　i　　 /´￣
　　　　　　　　 ,.-─-ﾐ　ヽ　 ＼　　 /
　　.　　　　 　 ﾚ'⌒>　ミ-　　　__l　//　　/　　 ７　 |ヽ　 　 ７　 |ヽ　--‐ｧ l l　二ﾆ,.　 　 |
　　　　　　 　 ｒ'⌒'　/::ヽ三.／／＼i　 l　　　　 !__,ﾉ　ﾟ ﾟ ﾟ　 !__,ﾉ　　　 （_　　　 ,.イ__ ツ ！
　　　 　 ,.‐-(´　　 ./ ﾄ､:::::V / ／ _ ヽﾉ
　　 　 /　　 　 ー/ .､ヽ.ｒ､/ _/_／　 / /　/
　 　 '´ 　 ｰ＝=/　u ヽ ソ　ﾐ::::＼ ='イ　（(
　　　　　　 ＿/　U ｒ,イ-‐ニ二ヽ::＼ ヽ、ヽ　　　　　この化け物が人間だというのかッ！
.　 　 　 　 ､_/　　　ﾄ.くヽ _,ノ､ ＼ｒ.､:::＼） /
　　　　 ヽ-./　 _/ヽ-､　　 il　 ヽ ヾ-｀ヽ! （(
　　　　 ー/ ,:;;ﾊ＼ ＼ヽ.　ﾘ　し 　 　 /(
　　　　　.l,,;;'" ヽ＼＼／ 〃　　,. 一ノ‐ ＼　　　　　「　あんさんはだれや？どこからきたんや？
　 　 -─l;'　　,;;'｀ ｰ'　　/ 　 ／ ,ｒ‐'_-'ィ´/ヽ
　　 　 ／＼,;'　　　　／　 _´_／ ￣　 ﾊ　ﾐ　　　　　　　国と両親はなんや？　」
　　　 ヽ.__,ﾉ｀ ｰ--一:_二: : -─…　￣〉ヾ
　　　　/　ヽ二>-‐_¨_,,..　--──‐─┴┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ギリシャ語）




　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼　　　　　　　こここおここにもがが学問をををお愛する人がいあたたあお！
　　　　　 。o（゜○） 　（○)o 。
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 　 　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　 て　　　わわわがちょとよちょ著書をををおっろろ朗ど読するお！
　　　　 ＼ 　　 　 `ー'J 　 　 ／( ｀´) そ
　　　　／　　　　　　　　　　　＼ﾉ　ﾉミ
　　　　|＼　＼・　　　 　 ・　＼____ノ　　　　　　　　わっわれはいイリオスすすのまま末裔ののローマじ



.

　　　　　　　　　　　　 ,. ‐ ' "´ ｀`ヽ _　　　　　　　　ｨ
　　　　　　　 　 　　／　,.　　　‐-､　ヽ｀ヽ、　　　／/　　　　　　ヘラクレス！お待ちなさい！
　　　　　　　　　　/　／,. -ァ‐ｧ-､ヽ　 !＝`ー'''".／　＿
　　　　　　　/!　 i　/　/　/ /!.　　ヽi　 !　＿　　　￣　　　　　 　　この男は真っ赤な偽りを言ってるわ！
　 　 　　　　! |､ i|　!　　　l　ヽ_ 　　|　/ ﾆ一｀`　ー─く
　 　 　　　　l ヾヽ!　ヽ､_　`　　 _,　l／　　,rﾍ　l　　　 ､ ヽ
　　　　　　　ヽ,. -----─一'ニ ,／　　／'--'i!　　i､　 ヾ
　　　　　, ‐'´,.=､─_─一 ,. ‐'" 　,.　'"　　　 l!　 /　l |　　　　　　　　　　 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　 　.／r''´　／`ｰ,､＞''_,..z -‐'"　　　　　,/　,ｲ　/ !　　　　　こいつは生粋のガリア人よ！
　　　/'ﾚ′　/　／,.rィ-L_ヽ　　　　 ＿,,..ノ..／/／　|　|
　　　　　　 ///,ィil |　T,t,jヾi　　　　＿＿　 `ノ i /　|　!
　　　　　　 レ' iヽ!|!　 'ｰ‐'ァ'　　　´ィ,t,j;‐<ヽ　 ﾘ/ /! |　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ ・
　　　　　　　lﾊ,! /7　　　;´　　　　 ヾ､,ノ　,.'　 //／ | |　　　　　　だからガリア人なら当然やるべきことを！
　　　　　　　　　|i.l　　　 ヽ__丶　　　　`"´　／.ｨ |i　 | |　　　　　　　 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　　　　l ! 　 　f､`_‐､　　　　　　 z'／ヽ= L　　　　　　　　　ローマの一切合財を略奪したのよ！
　　　　　　　　　`l 　　､　￣ヽ'i　　　　 ／'"　　　　,｀i
　 　 　 　 　　　　ﾞ､　　 ` ‐-‐　　　　　　　　 _r''Tヽ/ /
-──-　､　　　　i!',　　　　　　　　　　　,ィ‐--‐'　ノ./
　　　　　　ヽ__,. ィ ∧､ _ 　 　 　 　　 　 ,.＞‐一'"／　　　　　　　 このウスノロに長い間とりついていた
　 　 　 　 　　　 |/+/ヽ、￣￣ 　 　 .／ ／ ／／
　　　　　　　　､　! / ‐ /ヽ､＿＿ ,.ィ/／ ／／　　　　　　　　　　　 この私、熱病の女神が保証するわ！
　　　　　　　　 ヽ ＼ //÷//×/,/　／ｲ//



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　　熱病の女神がクラウディウスの正体を暴くためにローマから去っていったのは幸いなことだった

　　　こうしてクラウディウスはどの神からも相手にされることはなくなった

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　　　　　　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　 ／　　 　 　＼　　　　　　　　　　　 <ｸｽｸｽ.　　 ／　　　　　＼！？？
　　　　　　　／ノ　　＼　　 u. ＼　！？　　　　　　　　　　　／　　u　　 ノ　　＼
　　　　　 ／ （○） 　（○） 　　　＼　　　　　　　　　　　　／ 　　　　 u （○）　　＼
　　　　　 |　 　（__人__）　 　　u. 　 |　ｸｽｸｽ>　　　　　　　|　 　　　　　　　（__人__）|　　　　ｸｽｸｽ>
　　　　　 ＼　u.｀ ⌒J 　 　　　　／　　　　　　　　　　　　＼　　　　u　　　.J ⌒／
　　　　　 ノ　　　　　　 　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 ノ　　　　　　　　　　　＼
　　　／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ　　　　　　　　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ



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　　見よ、今やクラウディウスは、誰にも気にかけられることのない奴隷のようだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｶﾞﾘｱ
　　　　　　　　　　　　　彼はようやく　雄鶏　は糞の山の王でしかないと悟ったのだ！

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;ヽ.　　　　　,､,､､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//;;;;;;;;;;ヽヽ　　　　>-，〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///;;;;;;;;;;==ヽヽ,,,,,-,',,,,,,,,了
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|l!ﾞ　　 ''!illllliﾞ／　　ﾉﾉﾉﾉﾉl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|l　　　　ﾞ!il!ﾞ/　　 　.／ﾉﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ,,,,,,,,／ﾉﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽllﾉﾉﾉﾉノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/.|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_´k´k
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,-‐"　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ´　　─　　　─｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ　　 （○）　 （○） ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ´　　　　（__人__） 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　_ノヽ,　　　　　　　ゝ、　　　　 ｀⌒J　　　 ノ　　　　　 _ノヽ,
　　　　　　　　　　_,,-‐"　　　ヽ,　　　　　　 ~~~~~~~~~~~~~~~~~　　　　 _,,-‐"　　　ヽ,
　　　　　　　　 γ´　　─　　　─｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　γ´　　─　　　─｀ヽ
　　　　　　　　 ゝ　　 （○）　 （○） ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　 （○）　 （○） ﾉ
　　　　　　　 γ´　　　　（__人__） 　 ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　 γ´　　　　（__人__） 　 ｀ヽ
　　　　　　　　ゝ、　　　　 ｀⌒J　　　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　ゝ、　　　　 ｀⌒J　　　 ノ
　　　　　　　　　 ~~~~~~~~~~~~~~~~~　　　　　　　　　　　　　　　　　　~~~~~~~~~~~~~~~~~


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　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
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　　　　　　　　　　 ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　 ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
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　　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　　　　　　‐ノ　　!:l/：
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　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ ニ′／}'：
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　　　　　　　 ＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|　　　　　　　　　　　　　　　彼はようやく雄鶏は　 　 　 　 ＼
　　 ＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　糞の山の王でしかないと　>
　 /「￣´　 ヽヽ ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　 　 ∧=､､　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 悟ったのだ！　　／
　 |八 ＼　　 　 　＿_/　　　　　 ＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
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　　　　｀ヽ丶.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　）　　　 　 ,ﾉ　　　r―-- .、
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　　　 ,ﾉy'′　　　ヽ　 ヽ　　　　l　 l　　　　　　　　　　　　i/ / 「｀!
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　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-　ネロ様ーアウトーｗｗ
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＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩　　　　　　どんまいｗｗｗ
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿∧∀｀ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿
　　　..∧＿∧ ；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧　　　　　　　　　　　　__　 __
　　　..∧＿∧ﾊﾗｲﾃｰ＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　　　　　　　　　　　//　//＿
　　　..´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩　　　　　　　　　　　//∠　〆
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧　(ﾟДﾟ,,)∧＿∧；･∀･）　　＼　　　　　 // __/∠
　　　　..´∀｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ∧∀｀w∧∧＿∧　　　　　＼　　　　 ﾚ （ｏ丿￣
　　　　　　　　大晦日　笑ってはいけないネロ様２４時ｗｗｗ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　 __
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //∠　〆
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:::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::: Ⅵ:::::::::::::::::Ⅳ_. -┘　-ｧｼ:.ﾊ/:/:.:}:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // __/∠
::::::::::::::::::::::::::::::::｡ﾊ､＿≧xト､|:::::::::::::::::Lfﾟ　 _　　　{ イ:.:.}/:.://　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ （ｏ丿￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〉一::〈｜! i:::::::::::::::ムﾍ　'/　　,xﾂ.ﾊ:.ルｲ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 __
::::::::::::::::::::::::::::::::::/=-:::_ノ７Tiﾟ:::::::::::::::′　 `　､. ｨ ､/:.:7:. /ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　//＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヤ　./:::ﾘ::::::::::::_:」　　　　 　 |/ｲイ／./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //∠　〆
＼:::::::::::::::::::::::＼::::::::ヽ　{:::::|:::::￣:::::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// __/∠
　 ＼:::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾟ。＼!:::::::::::::::|　　　　腹痛ぇｗｗｗｗｗ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ （ｏ丿￣
､　　≧x､:::::::::::::::::::＼:::::ﾟ。 .!:::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 __


.

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　　　 _　　　　　　 　　　　　丶
　　　　　　　　 l　　　 ﾉ }　　　　⌒＼　　 /⌒　l
　　　　　　　　 |　　　/ .ﾊ　::;;（　　●）　　（ ●）|　　　　　　　 さあ皆さんまだまだ行きますよ！
　　　　　　　　.l　　 // .ﾑ-,..,.　´"''"　　,　"''"´ l
　　　　　　　　 ＼ ヽ!　'　'　! ヽ　　､__ ,_,　　　／　　　　　　　　　 ほら、楽士！
　　　　　　　　　　|ﾌ入　　　　 l　　　　　　 ／
　　　　　　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ ､´
　　　　　　　　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　　　　／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　　　　 ／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j



　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣


.

=======================================================================================

　　クラウディウスはヘラクレスの人の良さにつけこみ、汚い手段で弱みを握った

　　　　挙句、いつもやるように、賄賂でいうことを聞かせてしまったのだ。さすが皇室の簒奪者である
　　　　　　　　　ﾍﾗｸﾚｽ
　　　　　愚者が 武力 を握ればやることは一つ、神々の元老院に押しかけた

=======================================================================================


.　　　　 　 　 　 ／　　 　 ,...,,__ ｒ'　　ﾉ ﾉ　 l　 i　「V／＼く、
　　.　-‐　ニ二´　　　_.／::::::::::｀ﾞ__‐-.....､　i　 l　ﾚ'　 l 　 ! ﾊ
　'´　-─　　 　 　／ 　 ￣／〔_　 ｆｧト､::::ｉ l、/ /　ｌ　l　 小. }
　　　　　‐　　　 /: :　　　　ヽ　,.二二　ヽへﾉ ノ_::丶、／ｊヽｿ　　　　主神ユピテルよ！
　　　　　_.二ィ ﾉ'　　　　 　 ｌ　ｌ　　 　￣i　　l {ヽじァ::〉ノ　 l
　　-イ´ヽ彡ﾉﾉ　　　　i　　/／　　　　 :ｌ　　 ｌ ',　Τl　i_,ﾉ /　 　　　　栄光なる神々の元老院よ！
　 　l { |　/''"´　　　　　', //　　 　 　 ;/ (-‐'＼〉　l ! /　 ｊ
.　　ヽ＼｀_　　　　　　　 //　　　,.　' 　 　 Ｖ:::::/　 |.!/ j く
　　　 ＼＿）i　　　　　 ,' i　　／　 　 _　---｀¨ 　 l l／　ﾉ　　　　　　　クラウディウス様が
　　　　　| 　 ｌ　　　　　ｉ　{　　　　　/ｰ---一'７　/ ;　／
　　　 　 l　　:!　　　 　 ｌ _ｊ　　　　./｀ヽへ:::::::/　/ ,'／　　　　　　　　　　神になりたいと所望なさっている！
　　　　 ﾉ　　::＼　　　　 　 　 　 ﾊ.　　　 l::::/　/ ,'´
　 ,.へ/　 　 .: ::::＼　　　　　　 /;;人￣￣〉:{　/ /
／＼　＼　. .: :::::::::::丶.　　　　,';/ 　 ｀二¨´ ） /
:::::::::::＼　＼.: :::::l´　　:::＼　　l;'　　 ´ ￣｀ｱ　,'　　　　　　　　　　　　　　　どうか願いを聞き入れ給え！
:::::::::::::::::＼　＼:::l　　　::::::::＼.l!　 　 　 　 l　 ;
:::::::::::::::::::::::＼　＼　　 : ::::::::::::丶、　　　　　/
:::::::::::::::::::::::::::::＼　＼　.: ::::::::::::::::::＞ー‐┬'
:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　＼:.::::::::::::::::::::/　_,ノ



　　　　　　　　　　 　 　,　-―――-､
　　　　　　　　　　　／　　　__　　　 　 ヽ、
　　　　　　　　　　/´　　　/´ ○　　　 __　 ヽ
　　　　　　　　　 /　　　　 ゝ....ノ　　 /´○ 　 ヽ
　　　　　　　　　{　　　　　　 r　　　　ゝ- ′　　ヽ
　　　　　　　 　ゝ　　　 　 　`ｒ-ｲ＿,)　 　 　 　 |
　　　　　　　／　＼　 　 　 　|r┬ｙ′　　　 　/
　　　　　 ／　　　　`　､_　　　`ー'J　　 ＿／
　　　　　l　 　　　　　　　`ー――‐-T´
　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　j



　　　※この部分に関しては、原本が散逸しており、訳者の國原吉之助先生の推測をベースに創作しております

.

　　　　　　　 ／　 ,/　／　／ 　 _,..-''
　　 　 　 ／ / ／／/　 〃　,r'',.-'" ／／ 　 　 ／
　　,.ｨ <´　 〈,/〃／-／/-'"／　／ ,／__,,..-／
　　} }　,〉　//" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ　　　　　　その者がいかなる神になりたがっているのか？
　　,) Y　ﾉ　／／ ,r''´‐''"　　-='"―-､彡"r'"￣´
　,ｲ　　ﾘ　ﾉ り ,=、、-ﾆ_~―　~''-=二　∠"´
　ヾ,ヽ　､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二　―　二ニ＝=-‐''"　　　　　　　エピキュロス派の神か？
　　ゝ 　ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
　〈　`ヾべ_{:::: 　　'ｩ) 　`8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝-　　　　　　　　　　　いや違うな
　　ゝ_ﾉ⌒ﾍ~"　 　_”＼　 　 ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._
　〈 (._　　　|∠ｨ ,.ノ 　/ 　__ﾊ_j! 　　 　　＼　　　　　　　　　　　　「己のために患うこともなく
　　`‐''^ 　 ,. -‐`ヾ__/ヽ.　>,､く　　　　　　　＼
　　 　 　 r;>-＝<´ 〈　ﾉ_,.　　 　 　 　 　　 ヽ　＼　　　　　　　　　　他者を煩わせることもない神」がそれだ
　 　 　 (l》L -―''''"~´　　　　　　　　　　　　ヽ　 ｀ 、
　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 `、　　 `、　 lヽ
　　　 /　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ.　　　l　 ｜|
　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀、 　 !　　!｜　　　　　ストア派の神か？
　　　 ｀、　　　　　　　　　　　　 、　　　　　| 　　}　Ｖ,/
　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　 |　　　　／　　/　〃　　　　　　　　ストア派の神ならば
　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 ﾍ_,. -''"　　　/ ,.ｲ′
　　　　　　　 ＼　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　l / /　　　　　　　　　　　　（宇宙と同一の球）
　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　 　 |　　　 　 |′,'　　　　　　　　　　　　「亀頭も包皮もない神」だ




　|　三＿二　/　ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i　 |　|
　〉─_,.　-‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
　|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ　川 〉ﾚ'＞/ ﾉ　　　　　　　　　なるほどその愚者にはいくらかストア派の特徴があるな
〈´／／´|　｀'tt_ｩ‐=､i |::　:::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ　/　　 ｀"""｀j/　| |ゞ'"ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y　　　　　　::::: ,. ┴:〉:　 |/　　　　　　　　　　　　「頭脳」も、それに纏う「心」も持っていないのだから
. ＼ヾ( l　　　　　　　　ヾ::::ﾉ　　|、
　j .>,、l　　　　　　_,-ニ-ﾆ､,　 |)）
　! >ﾆ<:|　　　　　　､;;;;;;;;;;;;;,.　/|
　|　 |　 !､　　　　　　　　　 　.| |
ヽ|　 |　　ヽ＼　　 　_,..:::::::.　/ .|
..|.|　 |　　　　:::::ヽ<::::::::::::::::>゛　|＿
..| |　 |　　　　＿;;;;;;;_￣￣　　　|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､


.

　　　　　　 /　 |　　/　　｀'-　　l|　　　 /_,.‐ヽ　　 ／　　　 |
　　　　　　/　　|　/　　/ヽ／'''''‐､　　 |´　　 ヽ_／／ ヽ　　〉
　　　　　　|　　　　|　　|ﾐ./　　＿ ｀!　 ﾚ　　　　l　　　_ ﾐ l　/
　　　　　　_,.-‐ヽ　|　 /-l　　/_ﾐヽ,|　__,.-､　　 レ-‐´ |　l く　　　　 第一お前は蛮族の間で神となっているではないか
　　　　　 ´￣＼｀''´　/三l　 |　r''''''-'''ヽ! |　　/三彡-ク　　）
　　　　　　　ヽ　L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/　/―フi'´/　　／
　　　　　　　　|　r‐､　ト､,_　|/ ヽ'i ｀´l /　/　／／'|　l／　　　　　　　『愚者よ、どうか慈悲深くあらんことよ』
　　　　　　　　ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,.　|　l,
　　　　　　　　 .lヽ 川　 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ　 人　|
　　　　　　　　　|. | |り､　 ｀"´￣ヽ!　|ヽ!￣｀´　　 | /ヽ|　　　　　　　 今も蛮族の祈りが聞こえるぞ！
　　　　　　　　　|　y-| l,　　　　　　l　|　 l　　　　　|ﾉ ﾉﾉ
　　　　　　　　 .|　,i､し!　　.　　　　l　.|　/.　　　　 | r'´
　　　　　　　　 | 　| ｀´!　　　　　ヽ!___ﾚ　　　　　 .!.|
　　　　　　　_,.-''i'´l　　l　　　､＿,.-ﾆ-､_,.-　　　/ .|ヽ-------､_　　　　　
　　　　　 ／／　|　ヽ　 ヽ　　　 r｀'''''"´,.　　　/　ﾉ| ｀''―――-､ヽ
　　　　 / /　　　|　　＼　 ＼　　｀"T"´ 　　/　／ |--､_　　　　　＼ヽ　　
　　　 / /　　　 /　　　　＼　＼　　　　　 ／／　　 |　　 ＼　　　　　 l.L
　　 ／/　　　 /　　　　　　 ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´　　　　l　　　　ヽ　　　　ヽ ＼_


.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　‐ｧ= ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿.r―‐=ﾆ二:「l¨{`ｰくjj}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ／:/⌒:.⌒ヽ . :＞┘⌒¨´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 ´/⌒:. .乂_ノヽ　}／　　　　　　　わけの分からぬ言葉でわめくな！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 . : 乂_ノ.::＞::ｌ ￣￣￣|、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　. : :／￣＞く/⌒l:.　　 　 'lﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ` ｰ/-ミ/ 　-‐ヽ（(| ＼　 / |∧　　　　　 お前がいると煩くて議論にならん！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {.:ｘｧ:ヽ_.　-‐ ',`:. ｪxYxｧ八 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ / : ∧: -― :.i∧`士7}:-‐〉　　　　　　出てゆけ！
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈＞ァ⌒:.∧__　-:}｀¨`<:ﾌ j-‐ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ }: :.ヽ＿}: {--―{　 .}:. _ノ.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {_/／　　 ヽ|､＿ ﾉ＞'─r ´
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _r/ //7　 八>‐く:x=ﾆ三┐
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 八〈〈_{　/:爪__ノﾌ――:{＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ xﾍ.／￣「> ＼＿ﾕ二二ﾌ /ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛__,／.::::: . : `|ミ（(^^)ー<:＼/__ﾉ




／"⌒ヽ　　　ｿ,ﾉ .iﾞ）' 'ｨ´　　 　 　 　 　 　 　　 ｀　 　　,.　＿＿＿_
　　 　　　ﾞヾ　,,/　{　) 丿　　　　　　　 　 　 　,　　゜;,／⌒　　　　⌒u:::＼　｡
　ィ≒　　 　｀＼ /'ﾆ７´　　 　　スパｧｧ────/(◯.;）; :::::､;（;.◯）);:'::::ヽ‐─────‐‐ ン
／＾ヾ　 　　　　＼ ./　　　　　　　　　　　　 　ﾟ　;i`､ ⌒:（__人__） ⌒:::::;;,´:::|　 　.
　　 }　　　 　 _＿＼__＿ ＿＿＿ 　 __＿＿´＿;;{　 　;` j|r┬-|:;〉::,,ﾟ， ｡;;:;;|
　　 )ﾝィ⌒￣"￣￣￣ ￣￣　￣￣￣　￣￣ ￣￣ﾆ≡┴‐ー-,==ｰ--ｧ人て゜ ﾟ;:，::|:　゜　.
　　 ﾉ/　　　　　　　　　　　　　≡''　　　　　　　　;;;;（（ 三iiii_iiiiiii))))）て,,;;／　　｡　　;
　　 ヾ 　　　　　　　　__＿＿_＝≒=ー────;‐‐￣/i'只￣/￣|Ｙ‐-<｀ `
　　　 ＼､　　 ー ィ⌒￣　　　　　　　　　　　　／/ 　 > |≡| /　＜〃　　ヽ



　　　　　○　　o　　 　 　 　　　　　　　　　　//　/　//　 /　　//
　　　　　　　(　ヽr ､　　　 　　　　　　　　　//　/　//　 /　　//　　　┃　┃┃
　　　　. 　 　 ＼　＼＼　　　　　　　　　　　　　　//　 /　　//　　　　┣━
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　　　　　　○Ｏヽ　 ） 　　　　　　　　　 　 　　//　 /　　//
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　　　　o 　 　 　 )　　　　　／ ─　　　─　＼ 　　　　　(
　　　　　￣￣） 　 　 　 ／　 （○）　 （○）　 ＼　　　　　￣￣￣ )　━　 ┃
　　　　. 　 (￣　ヽ≦ ;　|　　　　（__人__）　　　　| /　 　　(＿　　　　 ━━┛
　　　　　　　　　ニニ　≦三三三三三三三三三≧　　　　　　)
　　　　o　　＞　ﾉ　ﾉ　 　　　　　　　　ニニニニニ　　　　　　＜
　　　　　Ｏ　ｐ／　／　)　／ :/　　　　　ブクブク　　　　　　　 ─○
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　　　　　　○　　　o O　 ○　　　|　/　 　 　　 ⌒ヽ )ヽ＼＼）
　　　　　　　　　　　/／　　　　Ｙ　　 ○　O　　　　　　　　　　）　○
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　　クラウディウスのわめき声は議論の邪魔になるとして外に放り出され、ようやく様々な神が意見を述べた

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　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
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　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿･；）∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧


.　- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::: /rZ ィァ= ¨ヽ:.〃7:ｲ:ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //∠　〆
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::::::::::::::::::::::::::::::::｡ﾊ､＿≧xト､|:::::::::::::::::Lfﾟ　 _　　　{ イ:.:.}/:.://　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ （ｏ丿￣
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::::::::::::::::::::::::::::::::::/=-:::_ノ７Tiﾟ:::::::::::::::′　 `　､. ｨ ､/:.:7:. /ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　//＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヤ　./:::ﾘ::::::::::::_:」　　　　 　 |/ｲイ／./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //∠　〆
＼:::::::::::::::::::::::＼::::::::ヽ　{:::::|:::::￣:::::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// __/∠
　 ＼:::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾟ。＼!:::::::::::::::|　　　　たまんねぇｗｗ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ （ｏ丿￣
､　　≧x､:::::::::::::::::::＼:::::ﾟ。 .!:::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 __




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……イ



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　　弱みを握られているヘラクレスは必死に神々を説得し、あわや神格化が成立しそうになる

　　　　　　　　　　　　　　だが、ここで今まで一言も喋らなかったあの神君アウグストゥスが口を開いた！

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:::〈...ﾞ`..､::::::::::::ヽ:::‐|lﾆﾆl|ヽ､
::!::::､::::::::＼:::::::::::ヽ:ヾ=´､〇＼ _
:::!::::::､:::::::::::ヽ:::::::::::!::::::::::ヽ　,　　ヽ　　　　　　元老院議員諸君
:::|.....::ヽ::::::::::::ヽ...::::::!::::::::::,､ヽ,〇　∧
::::!:::::::::::＼........:::ヽ:::::l:;;イ_ﾆ､:ヽ 　 〇l　　　　　私は神となって以来、まだ一言も発言していない非力な神である
ヾヽ∧::::....＼:::::::::::};;く､/,-.､|ヽ:ヽ　　 |
ｉ ｉ丿）:丶:::::::::ヽ／‐-､|!_ﾆ'/'´ ｀､:､〇|
＝'´:ヽ..:::ヽ__∠‐.--ﾉ｀<=. 　 　 l∧), |　　　　　　だがもう黙ってはおれない！
＼.......:::／,ﾌ二￣ﾆ_　　､ヽ 　 :: l:ヾ:､ |
:::::＼:::::▽__(;゜;)/,''´u　.,'ﾞ　ヽ :　l:::::::ヽ
＼:::::＼:::＼￣　u　　　 ' ､__」 7 |‐､::__ゝ　　　　　　このような目に遭うために
ヽ:＼:::::ヽ:::::＼　　　u　　.. _ノﾍ,､l) |　 |
ヽ:」:::＼::.::ヽ::.:;＼: . 　 　 /〆_ノ |-‐､ ゝ　　　　　　　私は地と海に平和を創造したのか！
＼　｀ ‐- ､::_ヽ:::::＼､＿_ 。　,／_ 　 |ﾉ'l
＜ヽ､_　l∧.二ﾆ＝=‐ゝ/￣/.／ 7　 |　l
へヽ〇ﾆlo ）二_‐─-＝〃／ 　:ｉ　　|0.|　　　　　　　このような目に遭うために
＼=ヽ 　 `´　 　 ￣フ　／ヽ 　 :l　 /　 |
〇ヾ,ﾞ＼　〇　　／　／　　 ヽ :ﾉ　/0l　|　　　　　　　　法を作り首都を飾り立てたのか！
　　　＼､ヽ　 ／　／　　　　　/　/ｉ7 l　|


.

　　　　　 ,.ィ':´::‐ ｧ .._:::::::::::::::／,ィＴ丁Ｔﾊ:Ｙフ:.､
　　 　 ／::::／::::/:::::::::7 ,.､｀丶ヽ-==ミ..__.ﾘ::::::｀ ､入、
　　　/:::::::/:::::::/:::::::::/::::::/::::::/:::::/:::/::::::l::::::::l:::::::V::ハ
.　　/:::::::/::::::::;':::::::::;':::::::;'::::::;':::::/::_⊥::__L::_:::l:::::::::l:::i:::lヽ.　　　　　あの男は私の名の庇護を受けながら
.　 ,'::::::::;':::::::::;::::::::::;::::::::;:::::::;:::::;'／-‐ ¨￣＼｀ヽ:::::l:/:l::ﾄ､!
　 ;:::::::::;:::::::::;:::::::::::;:::::::;:::::::;:::::::i　　 ＿.. ニ、＼ ｀ゝ､::リノ!　　　　　　このような感謝を返してくれたのである！
.　i:::::::::ｉ::::::::ｉ:::::::::::i:::::::i::::::;::::::::l.　 く ,ｨﾏﾊ　 !ヽ､ｊ､　　,ハﾉ
　ｌ:::::::::l::::::::ｌ:::::::::::i:::::::ｌ::::::i::::::::l　 　 ｀ ｰ┴‐-　　　'V-=ｲ
_ l:::::::::l::::::::l:::::::::::ｉ:::::::l::::::i:::::::::l　　　 　 ／ /　　　,人¨ﾏ　　　　　　曾孫娘のユリアを殺し
　!::::::::l::::::::ｌ::::::::::i::::::::ｌ:::::i::::::::::l　　　　　　 　 　 /　　 ＼
　ｌ::::::::ｌ:::::::l:::::::::::l::::::::l:::::l:::::::::::l　 　 　 　 　 　 ヽ'´　 ／　　　　　　　夜叉孫のシラヌスを殺し
.　i::::::::l::::::l::::::::::::ｌ:::::::l:::::l::::::::l:::ｌ　　　　　　　　　　ゝ'ﾆ!
　 i::::::::ｌ:::::ｉ::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::ｌ:::l　　　　　　　　,ｨﾆﾆ)　l　　　　　　　　　曾孫のメッサリーナを殺した
.　 ';:::::::i:::::i::::::::::::l:::::::ｌ:::::ｌ:::::::l::::l.　　　　 　 ／::::::::/　,'
. 　 V:::::::::::ｉ:::::::::::i:::::::ｌ:::::l:::::::l:::::l　　　　　/ 　 !::::/　,i
　　　ヽへ、::::::::::::ｉ::::::l:::::::::::::l:ﾊ:l　 　 　 l　　　l::i　 ,':!　　　　　　　　その他多くの貴族を殺した！
　　　　| __　｀ ''＜:::::::::::::::::::ﾄi　l:!　　　　ﾄ､..___,ソ /::l
　　　 ｢　　￣ ¨ ‐- _｀ ＜::::l　　　　　　　 ヽ..__ﾉ iヾ'
　　　ﾘ　　　　　　　　 丶、ヾ､　　　　　 ＼__ ,,.ィ´
　　 /　　　　　 / >,、　　 ＼　丶、　　　　　　 /
.　 /　　　　　　｀'ヽ.ノ＼　　 ｀¨　‐ ＼...... ＿／


.

　　　　　　　　 　∠二寸＞､
　　 　　　　 rｪく´/ !　lVIIIﾕ ＼
　　　 　 　./ /　/　|　|｀¨´ヽヽ ﾍ 　　　　　諸君、見給え！
　　　　　 /　lx＜_￣￣＞､ ヽヽヽ'，
　 　　　 ,'　l {く_fﾘ)　イ丞>}　|　| | }　　　　　神々に呪われて生まれてきたこの男の身体を！
　 　　 　{　| | 　〈　 ,　　　 |　|　| | |　
　　　 　 V | |　　r==.､　　 |　|　| |ﾘ
　　　 　　∨:! 　 {/二}　　 }　| .ﾘｲ
　　 　　 　 Vﾍ　､｀¨´　　 ﾉ ／{　　　　　　　　この男が矢継ぎ早に３つも言葉を喋れたのであれば
　　　　　 　　ｰﾍ　￣　／ﾚ' 　∧
　　　　 　　　　　} 丁´　.ィﾍ / /{_　　　　　　　　私は奴隷になってやってもいい！
　　 　 　 　 　 イ{ｪｪｪｪ..イ{O)==彡'≧
　　 ／⌒>＜.＿_＼__, ＜＿_ ♀/_/
　 ./　 // |┌─‐tｧ─┐　 /　/_/♀
　/ ♀ﾊl ｜!　　 / 　 _/　 /　/V　　♀　　　　 神々よ！
　{　 /ﾊ}　| ﾄx_　 ,ｨf7/　, '　/Al|
　}ヽ弋ﾉ　.! l匕)(仝V　/_　人_ノ ♀ /　　　　　　 私は請願する！
∧p}-- ♀l l之Y久/ ∧　｀ー♀-／
p　 |＼　　i {≧ｪｪ/ /　　　　　／／　　　　　　　　　私がこの男から被った損害に復讐していただきたい！
　 .人　　 ∧!爻V ∧ ♀／　/／♀/



　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　：／―　―　＼：
　　　　　 ：／（○） 　（○） ＼：
　　　　：／　 　（__人__） 　 ｕ ＼：
　 　　：|　　　　｀ ⌒´J　　　　　|：
　 　　 ：＼ｕ　　　 　 　　　　／：
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ




.

　〉─_,.　-‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
　|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ　川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´|　｀'t-t_ｩ=､i |::　:::,.-‐'''ﾉﾍ|　　　　　　　　　　　　　　判決、冥界行き
. r´｀ヽ　/　　 ｀"""｀j/　| |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y　　　　　　::::: ,. ┴:〉:　 |/　　　　　　　　　　　　　　　　　執行猶予は無い
. ＼ヾ( l　　　　　　　　ヾ::::ﾉ　　|、
　j .>,、l　　　　　　_,-ニ-ﾆ､,　 |)）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いますぐ行け
　! >ﾆ<:|　　　　　　､;;;;;;;;;;;;;,.　/|　　　　　　　＿__,. -､
　|　 |　 !､　　　　　　　　　 　.| |　　　　　　 （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ|　 |　　ヽ＼　　 　_,..:::::::.　/ .|　　　　　　　｀''''フく　＿,. -ゝ┴-r-､
..|.|　 |　　　　:::::ヽ<::::::::::::::::>゛　|＿　　　＿,.-''"´ ／￣,.／´　ゝ＿'ヲ
..| |　 |　　　　＿;;;;;;;_￣￣　　　|　 ￣￣　/　_,. く　 ／　ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_　　　 /　にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
　 ＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　/　　/　　.（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼　　　￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/　 /　　／　 ￣　　 ）　　ﾉ__'-ﾉ
　　＼　　　 ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/　 /　／　／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ　　ヽ＼　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　 /　　　ゝﾆ--‐､‐　　　|
　l 　　ヽヽ　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ 　　　　　　　　　　/‐＜_　　ヽ　　|ヽ



　　　　　　　　＿|⌒|＿　　　　　 ＿　　　　　 ＿
　　　　　　　　|＿　 ＿|　　　　 ＿|　|＿　　＿|　|＿
　　　　　　　　 ＿|　|__i-i_　　　 |＿　＿|　　|＿　＿|
　　 　 　 　 /　　　 　　 ＼　　/。　o ＼ 　/。　o ＼
:::::::　　　::::/　⊂l　l7 /＼　|　 ＼＿／ / 　＼＿／ /　あ:::::::　　　　　 :::::　　　　 :::::
::::::::::::　　::::＼＿＿／　/ /　　　　　￣　　　　　 ￣　　　 あ　　　　　　　　　　:::::::::
:::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::　　　　　　　 ::::::::　 あ　　　　　　　　::::::::
:::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　 :::::::　　　　　　　　　::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　 ／ノ 　 ヽ､_＼　　　　 r ⌒j　　　　　 ::::::::　　　　　::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／（ ○）}liil{（○）＼　　 / 　 /　　　_　　　　　　　　 ::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　／　　　 （__人__）　　　＼/ 　 /　　／　 ）::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::　　　　　|　　　　　 |i|||||||i|　 　 　/　　/　 ／　 ／　　　　　　　　　 ::::::::
::::::::::::::::::　　　　　　　＼ 　 　　 |ｪｪｪｪ| っ 　 /　 　'` ´ 　／　　　　　　　　 ::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 ＞ 、　　　　　ヽ　　　 　 _　￣￣￣)::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　／　　斗ｭ　　　　　　-､　　　 　 } 　 　 　 　(　￣¨´
　　　　　　　::::〈Um)´　　ヾ 　　　　　　 ヽ._　　　　　　　__　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 :::::::::::::::::::::::::~´　　　　 〉　　　　　　　　 ｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.):::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　::ヽ 〈　　　　　j 　/　　　　　:::::::::::::::::
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　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿･；）∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧






　　　　　　　　　　　　　　　　　　…ラ…





.　- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／::::::::::::::::::厂〉_ = -―-　､
::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::i:::::∠:.:.￣Z＿:.:.:._:.ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::: /rZ ィァ= ¨ヽ:.〃7:ｲ:ﾊ
:::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::: Ⅵ:::::::::::::::::Ⅳ_. -┘　-ｧｼ:.ﾊ/:/:.:}:|
::::::::::::::::::::::::::::::::｡ﾊ､＿≧xト､|:::::::::::::::::Lfﾟ　 _　　　{ イ:.:.}/:.://
:::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〉一::〈｜! i:::::::::::::::ムﾍ　'ﾉ　　,xﾂ.ﾊ:.ルｲ/
::::::::::::::::::::::::::::::::::/=-:::_ノ７Tiﾟ:::::::::::::::′　 `　､. ｨ ､/:.:7:. /ﾘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヤ　./:::ﾘ::::::::::::_:」　　　　 　 |/ｲイ／./
＼:::::::::::::::::::::::＼::::::::ヽ　{:::::|:::::￣:::::{　　　
　 ＼:::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾟ。＼!:::::::::::::::|　　　
､　　≧x､:::::::::::::::::::＼:::::ﾟ。 .!:::::::::::::::|　　　



　　　　　　　　ワ……




.

　　　　　　　　　　　　　ねろサマ……


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ねろサマ……


.

　　　　　　　　　　 　 ,...､、
　　　　　　　　　_,. -f;:;:ヾ丶、　　　　　　　おや、さっきの愚者がまた落ちてゆくぞ
　　　　 　 　 ／　　 |:;:;:f _ヾ;ヽ
　　　　　　 /　 i ',　 l:.:.:l´,rtiド`-;
　　　　　　 !i　r! ,!　,ヾ:;', ￣ﾘ　 ';、
　　　　　　 ll　l V ,　!ﾄ'､:':､　 - '´'、
　　　　　　 'l | l | ﾉi ﾘ`^',:;l､＿__,ノ　　　　　　地上では豪勢な葬式をやっている
　　　　　　 'ｲﾉﾙl/lﾂ、　ヾ7 ,r'´
　　　　　　　 '´/｀ト､｀`ｰﾁｰ'､　　　　　　　　　大層賑やかなことだ
　　　 　 　 　 /:｀丶:｀丶､j ､　ヽ
　　　　 　 　 /:::::::::::｀ヽ:::::＼'、､ヽ
　　　　　 　 ,'::::::::::::::::::::ヽ:::::::＼ ':,ヽ
　　　　　　 ,':,.:―: ､:::::::::::ヽ-‐l7＼; ',
　　　　　　 V:::::::::::::＼:::::::::｀￣｀ヽ:ヽ}
　　 　 　 　 !:::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ:'、
　　　　　　 ,!:::::::::::::::::::::::〉:::::::::::::::::::::ヽヽ



=======================================================================================

　　市民たちは熱心に葬式に参加していた

　　すべての人が嬉しそうに陽気に振舞い、ローマ国民が自由に解放されたかのように闊歩していた

　　悲しそうにしている法律顧問たちも、心の底では全く逆に生き返ったかのような心持ちであった

=======================================================================================



　　.＿人人人人人人人人人人人人人人人人人人＿
　　　＞　　　ご冥福をお祈りしていってね！！！　　　＜
　　　￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^^Ｙ^^Ｙ^￣
　　　　　　 ＿＿＿＿＿　　　　　　　　 　＿＿＿＿＿
　　　　　／ 　　　　　　　＼ 　　　　　 ／　　　　　　　　＼
　　　 ／　 ／・＼　　／・＼＼ 　　／／・＼　　／・＼ 　 ＼
　　　|　　 　￣￣　　　￣￣　 | 　 |　　￣￣　　　￣￣　 　 |
　　　|　　 　　（＿人＿）　　　 | 　 |　　　（＿人＿）　　 　　 |
　　　| 　 　 　　＼　　　|　　　 | 　 |　　　 |　　　／　　 　　　|
　　　＼　　 　　　＼＿|　　 ／ 　　＼　　|＿／　　 　　　 ／


　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　+
　　+　　　　　　　　　(（´∀｀ /＾)　　　　　　　　+
　　　　　+　　　　　 /⌒　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　 +　　　ﾑ　　　　 　ﾑ　　　　+
　　　　　　　　 γ （,＿,丿ソ′　　　　　+　　　　+　　　　　　／/|ヽ＼　 ／/|ヽ＼　 　 ﾑ　　+
　　　　　　　　　i,_,ノ　　|||　　　　　　　　　　　　　　　+ 　　　　⌒｜⌒　　⌒｜⌒　 ／/|ヽ＼
　　　ﾊﾞﾝｻﾞｲ　　ﾊﾞﾝｻﾞｲ　　　　　ﾔｯﾀｰ　　ｵ+ 　　　　　　　　　　|　　　　　　|　　 .　⌒｜⌒　　+
　　 ∧＿∧　∧＿∧　 ∧＿∧　　∧＿∧　.　　　+　　 ／▲＼J　／▲＼J ／▲＼　|　+
　(＾（,, ´∀｀）)　・∀・）(ヽ　　　 ）')(（・∀・ /')　　　　　　（　´∀｀∩（´∀｀∩）（　´∀｀）J
　　ヽ　　　 /ヽ　　　 ﾉ ヽ　　　 ﾉ　 ﾉ　 　ノ　　 +　　（(　（つ　　　ノ（つ　　丿 （つ　　つ　)）　　+
　 　ﾉ　 ｒ　ヽ /　　　 |　/　　Ｏ |　（　-､　ヽ　　　　　　　 ヽ　 （　ノ　（　ヽノ　　）　）　）
　 （＿,ハ＿,）,_,/´i,_,ﾉ （,_,/´i,_,ﾉ　 し'　ヽ,_,）　　　　　　　 （＿）し'　し（＿）　 （＿）＿）


.

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣



　　　　　　　　　　　　(ヽ三/)　））
　　　　　　　　 ,＿＿＿ ( i)))　　　　　おや、クラウディウスはようやく自分が死んだことに気づいたようですよ？
　　　　　　　／　　　　　＼　＼
　　　　　 ／　　 ⌒　　⌒ ＼　）　　　　　葬式の挽歌が聞こえて来ました
　　　　／ 　 　 （＞） 　（●）ヽ
　　　　|　　 　//　　､__',_,　// |　=3　　　　　「　きわめて頭脳明晰な方が亡くなった
　　　　＼ 　 　 　 　　　　　,／　　　～♪　　　　世界中で彼ほど豪の者は絶えてなくなった
　　⊂ヽ γ　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　彼が走れば誰も追いつけない　」
　　i !ｌ ノ　ﾉ　　　　　 　 　 　 !
　　⊂ｃノ´






　　../￣￣￣ /　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７
　　..ｰ‐'￣/　/ 　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿
　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿･；）∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧



.

　　　　　　　　　　　　　　　ワ……
　　　　　　　　　　　　　　　…ラ…
　　　　　　　　　　　　　　　……イ


　　　　　　　　 {:.:{:.:.:.:.:ヤｧrz＝ｬ----ミY:.:.:＞'´:::::::::::::::::::＞　 ､
　　　　　　　　 |ヽ:.､:.:.｀ﾞトﾞ｀´　 ヽ|ヾ:|　太ｱ/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::＞､
　 　 　 　 　 　 　 ｀マミ{　　　　 u　 ｀　}/:/:::::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y:::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 ゝ=ｬ　　　　　　　}|:}::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i::::|::::::::::｀丶
　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ'´ 　　　 ./}!:|:::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::l::::l::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　⌒:，　／./:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l:::::::::::}:::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀¨´　 ＼:｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ::::::::::l::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::{/:::/:::::l:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 V:＼ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::〉/:::::: l::::::::::::::::::::::::::::＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マ…………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…セ………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……ン……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　………カ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…………？


.

=======================================================================================

　　愚者には皮肉も通じない。幸せな愚か者はうっとりと聞き惚れた

=======================================================================================


　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／　 ノ '　ヽ＼　　　　　　　みみんなわたしの死を悲しんでいるおー！
　　　　　　／ （≡） 　 （≡）＼
　　　　 ／　/// （__人__） ///＼　　　　　みんなわたししのことは褒め称えているおー！
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!| !　　　　　もっと聞きたいおー！もっと聞きたいおー！
　　　 　／　　　　　`ｰ'J 　　＼ |i
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<



　　　　　　　　　　　 ,:;;;;;';,,　_,. -- ゝ、
　　　　　　　　　　　ヾ;;',ｧ;;'´　　　　　＞'´ﾚ-､
　　　　　　　　　　　　zﾐt-__,. --‐ _,/;:;:;/､'!;:;ヽ、
　　　　　　　　 ,;;;';,-=ﾆゝ-_ｧ　 　 ､/;:;:/_　 !;:;ﾄ:iヽ
　　　　　　　　ヾ;;;,ｰ_ﾆ-‐_二ｨｌﾒ､ｼ:.:.:.:ﾄ､ヽﾉ;:;| l! '
　　　　　　　;;;;;;;,,,,,l Zテ_フ'´ lﾚ'´;:;:;:;:;ﾍfj'〈;:;:;l ﾘ ;;;;,,,,,
　　　　　　　､,,,,,,,; '´_三r‐z'／;:;:;:;:;ｨ'` ,,.,;;;;ｿ;;;;;,,,,,,,　　　　　ウスノロよ、もう終わりの時間だ
　　　　　　　 _,∠~´:::ヽ:'､ ﾒ'7;ｨr'´　` =ｭ'ﾉﾘ ;''
　　　　　 _,f´::::::::｀ヽ:::::ヽ:ヾﾒ､__,.>､ _ r'´ﾑ　､,,
　　　　　ﾉ::`::､:::::::::::::ヽ::::',:::V｀Tヽ､,,,　　　 ,,;;;;;;;,,　　　　　　　さあ冥府へいくのだ
　　　 , '^ー::::::｀:::ｰ-:::::l:::::!:::ヽ i　 !;;;;;;,,　　 '''''''
　,.ィ"::::丶､::＿:::,::::::::::::l:::::l＿:ヾi　l　'''''
'´::::::｀::::ー--::::::::::-‐:::ﾉ::::::＼^:::',　l　　　　　　　　　　　　　　　　おまえの主人が待っている
::::::::__:::::::::--:::::―ｧ'":::::::::::::::::ヽ::',　l
:::::::::::::::::::::,. -r '":::::::::::::::::::::::::::::ヾ', l
::::::::::::, ‐'´　　',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll,ﾉ


.

　　　　　　　　　　　　　　 ^ﾝﾆX,r-、
　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾆﾍﾐt__t{i､＿　ﾄ､
　　　　　　　　　　　＿　__,fr=ﾐヽヽi)｀丶三､｀ヽ、
　　　　　　　　 　　(rv‐ﾒ､ゝzくﾐ'、l ﾄ-　 _｀こryﾐｿ-､'';;;;,,,
　　　　　　　　　　xﾍヒ)＜ﾐﾆゝ`ヽ ﾄ､__ (ヽ三j} tYﾆヽ、'';;;;;,,,
　　　　　　　　　　　　　z三'　 ｀ﾝ　|rilfr-ゞ;;}_､、rﾘz三ﾑ、;;;;;;;;
　　　　　　　　　　_,. -―T_Ｚ二,ノ,人Y>ミﾞ '､ij`ｿﾐ三三ﾆ、;;;;;,,,
　　　　　　_, ‐ ':´､::::::::::::::{:::l';;,T"´_ﾝ`｀ｼ;`-､ t=ﾐﾐr-'´,,,;;;;;;;;;;;,,,,,
　　　　__f´!::::::::::::::ヽ:::::::::::|::l　 l　ゞr､:.:ﾐヾﾆヽ>‐く　'''';;;,,,,,''''''''
-―y'´::::`丶'､、:::::::::',:::::::::l::|　,ゝﾐt;-へ)__ぇ彡ﾆ´,,;;;,,,
､:::::::｀`丶､、:::::｀:`:::::::!::::::::l::',/　　 ﾘ　　;',,,,,,;;;;,,,'' ;;;;,,,
::｀`丶､、::::::｀`::::::::::::,'::::::::ﾉ:::ヽ ,　　! '' ,,,　;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::::::｀二ﾆ=―-::':::::::::::ヾ^:ヽl i　l　　'';;;;;;;;;;;;;;;;'''
--― '"´　 l:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::',l　!
　 　 　 　 　!:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::V !
　　　　　　　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽリ

　　　　　　　　　　　　　 ,,;;''　 ｛ﾐ{ ;;,,,　　　 ,、
　　　　　　　　　　　 　 ;;;...'　　 ヾ>ェエIエf{'ーrぅ
　　　　　　　　　　　　;; ';;,,,　　　 r-ト､-t、.^ヾト､ヽ、;,
　　　　　　　　　 ri　　　'';;;; ,r｛ヾi 川川,}lﾄ～ト'::::ヾ丶;,
　　　　　　　　　 ヾ't､＿,,ｨくﾒJｰ<二ｼ´,、ﾘﾉ/ゝ､::_`::丶、
　　　　　　　　　　｀ヾIエソ'´　,ﾝ=- ､＿|;;ヽ':::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨﾆ二二,__l;:{i:::::::::::::__:::､_,:::ﾉ｀丶、
　　　　　　　 ,. ´￣￣￣ ￣´ｨ彡--;三ﾐV::::::::::::::'､o)'´::!　　tｪiヽ
　　　　　　_/:::::｀ヽ::::::::::::::::::::::::::!:::|　l￣´'ｰ､:_::rｭ::::r､:ノ　 ==z～ﾄ、
　　　 ,.-‐{::'､::::::::::::l:::::::::::::::::::::::,!:::l　l　　　ノ　｀ﾐ't__ｧ'　　 _三_ `ｰ'
. -‐:'´::ｰ-ミ丶ﾆ__:::l::::::::::::::::::::/:::::l /｀ｰr-;>､　ミ‐､_）､￣｀丶乙〈ﾌ
::::::::::::::::::::::::｀丶､:::::l:::::::::::::::::/､_::::l'　　l: ﾘ　 ｀`'＜≧､.ゝ
:::::::::::::｀丶､、:::::::::::ﾉ,::::::::::::::ヽ:::l7`l l i　,l/　　　　 ｀￣´
::::::::::::__,.: --┬｀'"::::::::::::::::::::::ヽ::::::lj|j!/ !
''"~´　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::l;';';　,'
　　　　　　　　l::::::::::::::::::::::::::::::::::',::!;:;: /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛ゞ､,､_,､r-w､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀`ｰ'-'ｰ'^'ｰz彡{ 、
　　　　　　　　　　　　　r'、　　　　　 r-fW^ー-;__〈|ヾZl!
　　　　　　　　　　　　　ヾゝ､ 　 ry'^l」rJnﾉ､/ ﾄ'Ｔﾘ:::',:::＼
　　　　　　　　　　　　　　'^yミｴﾝj´ト--' |;ヾｰi //::::::::'､::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾆヾ二ゝ!;;;;ヽr:'::::::::::::::丶_:ヽ
　　　　　　　　 ,ｨー―――----Ｚ三≧ｰ'､f^Y:::::::::::::::__:::::::::::l、
　　　　　　　,ノ:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::７:TT`ｰzゞ':::::::::::::: 〈_o!::::::r' ｀丶、
　　　　　 r::{:::l:::::::l:::::::::::::::::::::::::::::/::::l　l　　 ｀`i-､_::::::::::::::::ノ　　 `　ヽ
　　_,,. -‐{::::l:::ヽ:::::l:::::::::::::::::::::::／::::::l　ゝ､＿,ノ　 ヾー- '´　　　　　　|
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│ .l　 'i　　 |　　!　　　 ､.‐、　 ,./　ﾞi　 .,i'1　 .|　　l .|　　!　　 1.l .､.，　　　　 ；　　i′ i'　　　.|　　　　.!　　j　 ， /　 /
.lﾞ .i,!　 .!　　.|.l'　　　、 .,!　:!　./ 　 | | 　ｌ　.!　 !　,!" 　,,-､.　　 !"　l !　　 l　　 !　　l　　l　　　.l　　　、 |　　l　 .|　l　 /
.!　l｝　 .!　　| !　　　ｌ　/　 　/　　　!　,! ､　"　　 |､..-"　 .｀'--''ｰ" !|　　.lﾞ　　 !　 .「　 lﾞ， .．.|　　　|　.! 　 !　 ! ."　 !
　 |,!　　　　　|　　 /　l　/ ｰﾞ.-..,_ , '､,,し‐''冖'''''"三三三三三三 |.ｌl　　!　　 .,!　　　 ."l　 .〉　　|　.|　「 .!,," .iﾄ
　 ″　　.,　　　　 ,!　.］三三三三三三三三三三三三三三三三 !."!　l .!　　,!　　!　　|，/│　.|　 ﾞ　　l ,!　.l l　 i
　ｒi　　　 |　 　　 ″ '|三三三三三三三三三三三三三三三三,ゝ|!　　ﾞ .； .!.、　ｌ　 　│ lﾞ　 ,!:!　　　",!　.l ."　.!
　.l!　l.　　.ｌ, .,!　 、　.r､、三三三三三三三三三三三三三三三/　.!　 .， .｝ |│　ｌ　　 lﾞ　l　　".!　 l .、.!　 !、 .ｌ　!
　.|　 .ｌ　　,! .lﾞ.! .,!　 !　 .ﾞl、三三三三三三三三三三三三三三!､　!　 .!　 | .! .l　.!　　 　│　 　 l　.|　!.ゝ .!lﾞ.，.〉 ′
. i ′│　 ! ."" .,!　.!　　 .ヽ、三三三三三三三三三三三三三　ｌ . ｌ　｝　 !　 .ゝ,!　　　　!　/ 　 .!　!　!　 .ﾈ !　　 |
　!　　!　　!　 `　ヽ ~|　 .　　| 、三三三三三三三三三三三三三 ｌ　 ! !　ｌ.ﾞ　　　）、　　 .! .|．　　1lﾞ　 !　 .,リ　 j　!
　!　! |　　゛　 　　.ﾞl. ｣　.|　 .l;;i.ｌ、三三三三三三三三三三三三 /ﾞl　ﾈ .;;.!　i　　 .｝i、　 .! .,!|　　，!　　l　│l　 .|　!
.'i.　.".!'､　　　│　.|ﾞ!|　 |　　.!　 `-.三三三三三三三三三三三│.l　 l､ |.|　.ｌ　　 .ｌ!l　i　　 !1　/　 ､　 !　　!， lﾞ‐ !
　ｌ,　 .l　ｌ ､　　|　　! . ｌ　l.， 、　 l　　 ﾐ'-.三三三三三三三三三］ |　　 ヽ　./l　　　.ヽ|.ｌ　　 !； .!　 .|　 !　　 |　│
　 .!　 " ﾞ'│　"　　!　.| ."l　 !　　l　、 |　、　＼三三三三三三三l.!.!　! 、 .ﾞt､′　　　 .! .!　 .!"| .|；　"　! ､　 !　 |i
　 .!　　　 |.ｌ　 　　 |　 .!､ .!　.! .| .ゝ !　.ｌ .l　、　ヽ三三三三三ｌ.,.l′.ｌ .! .； ﾞﾞﾞ.ｌ､｀'ｰ..__　　　!　 !.ﾞ" 　　" .ｌ.i　　 ,!|
　│　　i　゛|　 !　 .|_　 .!ヽ゛ ‘ .|.!　│　` 〉 .!　　!三三三三三　ｌ │.1 .".! .|　　.ｌ　i　 | ,ヽ､　!　 　　:! .、　 ".ｌ　 ./ l ､
　 .! .,　 .!　 　 |.!　　 ｌ　 ｌ.ﾞli_._,, --,,,,ﾞ,,.... -――┘三三三三三 ﾞ'''''"´ﾞ'''―‐'''''ｰ|. !.、,!.l .、ヽ.|　　　 ! .l　　　 　│. ′
l　│.!　.、　　.lﾞ,! _,.__,.ｌ._./ 　 ＝　─二　─ﾆ─――　──二　　＝　─二二　　!'ﾞ‐'.．.　l 　＆..,,,_、　.|　　 i　　.!│
゛　　.゛ ...ｌ,,　-￢"　＿＿　　-　　　ニ　　　　　――　　＿_　─二￣￣　　＿＿　　　　―　　￣￣｀'-､l、　|　　゛ |
―--'"゛　 　 ─ ￣ ＿ 　 ＿＿_￣￣ 　 二　─ 　 ＝　─二　─ﾆ─‐　￣＿　　＿＿￣＝　─二￣'､ .!''､.
三三三　二──　　＝　￣￣＿　￣￣　─二　─￣￣　──二─　　＝　─二　＿　￣　─二　─三三｀'''-,`　 .,,
三三三三―　　＿_　￣　─二　─￣　　　　―　　￣￣　 ＝　─二　─ﾆ─　＝　─二　＿　　　三三三三三三三
三三三三三三三　＝　￣￣＿　￣￣　─二　─二　─ﾆ─＿_￣＿＿￣＝　─　　─二三三三三三三三三三三


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　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／ノ 　 ヽ､_＼　　　　r ⌒j
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　/ 　 /
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼/ 　 / 　　／　 ）　　　　うあうあうあうああ
　　　　|　　　　　|i|||||||i|　 　 　/　　/　 ／　 ／
　　　　＼ 　 　　|ｪｪｪｪ| っ 　 /　 　'` ´ 　／　　　　　　　　　　ここわわわわわいおこわわいいいいお
　　　　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴
　　　　　/　　　 ＞ 、　　　　　ヽ　　　 　 _　￣￣￣)
　　　　/　　 　　　　 -､　　　 　 } 　 　 　 　(　￣¨´
　　　/　　　 　 　　　　　ヽ._　　　　　　　__　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.)



　　＿＿＿＿＿＿
　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ
.　　＼ヾヽﾘ川//γ
　　　／　　ー　　‐＼　　　　我が神よ！人間のところで何をなさっておられる！
　　　|　　 （ ◎） （ ◎）
　　　|　　　　 （__人__）　　　　　　　　　　　　　　　・ ・　　 　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　|　∴∵ ｀i 　i´ﾉ　　　　　私は第一人者が病死なさった際、贅沢三昧痛風のため温泉におりましたが
　　　|　　　.　　 `⌒ }
　　　ヽ　　　　　　　.}　　　　　　その死を聞き一足先に冥府にきた次第でございます
　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　／　　　　　　ヽ
　　/　　　　　　　　　ヽ,


　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／!
.　 　　　　　　　　　　　　＿＿_／　 |
　 　 　 　　 　 　 　 　／｀l　　 　 　 |７ｱ７ｧ､
　 　　　　　 　 　 　 / iｧ　|　乙) 　,/―ｧﾐ｀ｿﾌ、　　　　　温泉上がりの艶々肌は目障りだ
　　 　　　　　　　　/ 　　　ゝ､＿_,,ｲ彡"ミミ｀I,,l、
　 　　 　 　 　　 　|　 ,ｨｖｖｖｖ-ｨ!　ﾉ `ヾミミ` 〉7
　 　　 　 　 　 　　l／　　　lｖｼ'／〉 　 |ﾐ`　〈,I　　　　　　　　さあ奴隷はさっさと先触れに行くがいい
　　　　　　　　　　　　　　＜／ ,,ｲ､ _ノi>､ 　 `
　　　 　 　 ,ﾉ! 　 　　　　　 　 //Y彡／ / ＼
　　　　 　/ｼ,ｨｱ　　　　　　　/ｲﾚｌ／　 /　 　 ＼
　　 　 　 |iI､/!,,/i　　　　　 〈,l|／　＼/ 　 　 ／7i、
　　　 　　ヾ!ｼ`ヾ!　 　 　 　 ｉｨ^￣￣´　　　〈　,ノﾉ＼
　　　 　　 　＼!"Iﾍ　 　 　 ｜　　 　 　 　 　 ＼　　　＼



.

　　＿＿＿＿＿＿
　＜ー＼ヾiγ／rﾆミ　　　 　ははー
.　　＼ヾヽﾘ川//γ
　　　／　　ー　　‐＼
　　　|　　 （ ◎） （ ◎）　　　　 冥府の皆様！クラウディウス様が参りましたぞ！
　　　|　　　　 （__人__）
　　　|　∴∵ ｀i 　i´ﾉ
　　　|　　　.　　 `⌒ }　　　　　　 我らが友が参りました！
　　　ヽ　　　　　　　.}
　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　／　　　　　　ヽ　　　　　　　　ささ、喜び合いましょう！
　　/　　　　　　　　　ヽ,


　　　　　　　　　　　 ..::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　//////::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　何が喜びだこの奴隷め！
　　　　　 　 |////::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::ヽ::::::::::::|
　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;;¨'''|:::::::::::|　　　　　ウスノロもよくも顔を見せられたものだ！
　　　　　 　 |:|:::::::::从人ﾙﾘ从ﾘ;;;;;;__|::::::::::j
　　　　　 　 ﾄ|:::::::::Y弋“≧;;;;;;≦”ﾇﾙ|:::::/
　　　　　　　 ヾミ ﾄﾍ::::::::::::::::::::::::::::: ﾉ::/
　 　 　 　 　 　 ﾊ:|､　　　 t _j　　　彡'､
　　　 　 _,　＜　 |　＼　 -─- 　.,ｲ　　　＞ ､_
　 　＜　　　l　　 |.　　＼　ﾞﾞﾞ　／　|　　　　　　＞
　　　　　 　 |　　 ',　　 　 ー‐.　 　 |


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　　冥府はナルキッソスが殺したシリウスをはじめ、彼らが殺した彼らの友で一杯であった

　　　生前と同じく利益を受けようと解放奴隷どもも集まり追従を並べ立てた

　　　　またクラウディウスの親類縁者はすべて冥府に落ちていたため彼を整列して出迎えた

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　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　　　　ともだちでいっぱいだお！
　　　　／ 　 ///（__人__）///＼
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞーJ′　　,／　　　　　たのしいお！
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|　　　　　　どうしておまえたちはここにきたの？
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

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　　愚者はつくづく幸せである

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　　../￣￣￣ /　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７
　　..ｰ‐'￣/　/ 　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿
　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/
　 ＼　＼.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧　　._,...-
　　　　..´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).-
-　 _　∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧　＿＿
＿＿. ´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿･∀･；）∧ｰ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧　＿＿＿＿
　　　　..´Д｀）∧＿∧∧∧　つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧..＿
＿＿...´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿∧∧＿∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧ﾜﾛﾀw
＿＿＿.´Д｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,＾Д＾) .￣￣
　　　..∧＿∧ ；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （　´∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧
　　　..∧＿∧ﾊﾗｲﾃｰ＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧　（´∀｀　）∧＿∧∧∧
　　　..´Д｀　）　 ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・　）∩
　　　..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧　(ﾟДﾟ,,)∧＿∧；･∀･）　　＼
　　　　..´∀｀）ヽ＿∧　∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･　Ｏﾆﾜﾄﾘﾔﾛｰw∧∧＿∧　　　＼


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　　　　　　　　　　　　　　　　__　 __
　　../￣￣￣ /　　　./'''７''//　//＿/'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　./'''７'''７　　　　　　!ニニﾆニ￣7
　　..ｰ‐'￣/　/ 　　 ./　/　//∠　〆./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　 ./　/　/.＿　　　　　　　/''7 /~／
　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i// __/∠_ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　　　　　　 / /　`'ﾞ
＼./＿___,.／　 ./__, _／　ﾚ （ｏ丿￣／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/　　　　　 ∠／
　　　　　　　　　　　//　__　 __　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　　　　　//　ﾍ//　//＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　　ﾚ　　ヽ>∠　〆　　　　　//::／::/:/::/:::::／:::::::/::::ヽ::＼::::ﾍ:::::ﾍ　　　　　　　　/7,､　　　∠ノ　　　　i__i
　　　/7,､　　　　　　　// __/∠　　　　　　|／:::::/:/::/::／／:::::/:|ヽ::::|:/::|ヽl::ﾍ:::::l　　　　　　　./_/ ヽ>　　/~7　　i^i
　　./_/ ヽ>　　/7　ﾚ （ｏ丿￣　　　　　 ::::/ﾘ/:/::/:/／::::::ｿ/ノ-､ヽ///|/::ﾘ',|::',:l　　　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　/./　ｒ､　 __　　　　　　　　::ﾉ|　/::/:/:::/l::／/,-‐tﾁ-､l:冫ヽ|/',|ﾍ::',l　　　　　　　　　　　 ﾉ_ノ　　　　i__i
　　　　　　　　/_/　 ヽ.｣//＿　　　　　　　:::::::/,l/|/| /／ ./ﾉ 　 乂ﾉ |i ﾘ::l://ヽ|ヽ:',　　　　　　　　　　 ﾞﾞ
　　　　　　　　　　　//∠　〆　　　　　　　::::/i'ﾊ弋ﾘ/,,　 /'ヾ｀ー‐' u/ﾉ|///|/::ﾘ',|::',　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　　　　　// __/∠　　　　　　　　./l' ｀ー‐'';;l　　　　　　　/ 'ｿ|/ ﾊ|ﾉ::::ヽ|ﾍ　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　　ﾚ （ｏ丿￣　　　　　　　 ::ﾄﾍ　　 　 ､　 ,_ 　 　 　 　 /　ﾊ|/ヽ:::::ﾄ、　　　　　　　　　　 .∠ノ　　　　i__i
　　　　　/7,､　　　__　 __　　　　　　　　　　ﾍ|::ヾ　　 　 ヽ　　　　　　　u //|/ﾍ ヽﾄ　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　./_/ ヽ>　//　//＿　　　　　　　　　　ﾍ|: ヽ　　　 r――､　　　　/ノ　 |/ヾ|＼　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　//∠　〆　　　　　　　　　　　　　 ＼　 ヾ====' 　 　ｲ　　／　　　　＼　　　　　　　　∠ノ　　　　i__i
　　　　　　　　// __/∠　　　　　　　　　　　　　　　　＞ 　ﾞﾞﾞ　　 ／/　／　 　 　 _=-'｀＼　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　　　ﾚ （ｏ丿￣　　　　/7,､　　　　　　　　　　　　｀ー ',　. /／　　　　 ／ 　 　 　 ヽ　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　__　 __　　　　　./_/ ヽ>　　　　　　　　　　　　ﾍ|ヾ>'´　　 , -‐'´　 　 　 　 　 ﾊ　　　∠ノ　　　　i__i
　　　　　　　//　//＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　.//∠　〆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　// __/∠　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /7,、　　/7,、
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　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ　/i　 i/ ./　._ノ // ﾍ
＼./＿___,.／　 ./__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__,／　ゝ､___/ /__, /ﾉ　ヽ>___/




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　　冥府の王はクラウディウスを裁くにあたって一つの方針を打ち出した

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　　　　　　　　　　　,ィｫｚzｫ、,,ｨｪｚｫｪｚ.x、
　　　　　 　 　 ,ｚ＜洲㏍洲㏍洲㏍洲㏍＞ 、　　　　　　　　　　　　新しい罰が必要かもしれないね
　 　 　 　 　 ノ洲㏍洲㏍洲il!,zﾃ、洲㏍洲㏍r、
　 　 　 　 , '㏍洲㏍洲㏍洲ﾉ　　ﾊ㏍洲㏍洲㏍ﾄｫ、
　　　　 　 洲㏍洲㏍洲㏍洲, 　　 ﾘ^ﾄ㏍洲㏍洲述三ミｫ、　　　　　　　なにせ愚者は罰の意味がわからない
　　　　　 ﾊ洲㏍i洲i!八i;ﾊ㏍|　　　ﾊｼ、洲㏍洲㏍ｲ´　 ﾐ辷ｫ、
　　　　　!洲i;㏍!洲!/　!l|_i炒'　　　 .ﾘi!| ㏍洲㏍洲沙、　　　 ﾐｯ、
　 　 　 .洲㏍洲㏍!,尨孕|浙Y::;,　ｨ赱ｪ.㏍洲㏍洲洲ili三ミ=ｚ、.il
　　　　.洲㏍洲㏍'　 　 .,彬 .|:;:;:　　 i|!　洲㏍洲㏍洲㏍洲洲㏍三ミﾐｫ、　　　　永遠に叶わぬ願望を
　　　 〈洲㏍洲㏍!　 　 炒　.|:;:;:　　 ﾊ,zﾘ洲㏍洲㏍洲㏍梃ﾙ´|i!　　｀㏍、
　　　　洲㏍洲㏍| 　　 ﾄﾘ . ﾉ、　　　 |㏍洲㏍洲㏍洲火´　　 i!|　 　 ﾘｼﾊ,　　　　永遠の骨折り損を
　　　　 〉㏍il㏍il!;iゞ、　.ﾘi,＿＿_＿, .ﾉ㏍洲㏍洲㏍洲㏍炎ｫ、|i!　　　｀气'
　　　　 ∨㏍;i㏍i!洲　 `''t,ｰ'-'-'‐';"´ 刈㏍洲㏍洲㏍洲㏍洲ｫ、　　　　 ）
　　　　　）㏍洲㏍洲ﾄ、 .（｀￣￣´　 ｼﾊ㏍洲㏍ﾊ㏍洲㏍洲㏍辻ﾆﾃミ
　　 　_ノﾙ㏍兆il!洲i;l,ﾊ_、　"""　　 ﾂﾘ!_人㏍洲i.ハ洲i!八,洲㏍辷ﾐz、　　　　　　この愚者に与えよう
　　 　 ﾉ洲´　ﾊ㏍ﾘ、ﾒﾙﾍﾄﾘ刈ﾄ从ｼﾙ'（　 ﾊ洲㏍、 辻ﾐ、　辷、　　　 ＼ ＿
　　　（ﾘﾉ´ ,/ ﾄ、i!ﾘｫ｀Yﾒｼﾘ!ﾄｼﾘﾄﾙiﾂ ,/,∨　辻ミﾎ、,＿（_　,＿ﾊ=ーｚ
　　　 .ゝ´./　i.∧ﾉ）ﾘ ヽ,｀Y刈jﾄｼﾘi´!,/;;　∨　　｀彬∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　 ,_z';;;;;;,/　　　ハi!|　　i;、　　　　　 .,|;;　　∨　　 ﾘ　∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;／＿
＜;;;;;;;;;,/　　　　　（ , 　 !;　　　,,　 .　,l;;　　 .∨　　　　　＼;;;;;;;＜＿;;;;;;＞-、
;;;;;;;;;;;,/　　 　 　 　 ﾍ、 .i,　　 "　 　 ,| 　 　　〉　　　　　　 .＞、;;;;;;;;;｀l,i;i;i;i;i;
;;;;;;;;;/　　　　　　　　ハ　　　　　　　　　　　 / /￣｀≠ーｚ辻 _＞;;;;;;;;;;|,i;i;i;i;i
;;;;;;;;|　　 　 　 　 ／＼∧　　 　 　 　 　,,v / /: : : : :.＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|,i;i;i;i;
;;;;;;;|　　　　 ,z＜: : : : :｝ 〉　　　　 　 x' 　 ﾄ/: : : : : : : :.＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;i;i;i;i
;;;;;ﾉ　　,z＜: : : : : : : : ﾚ'　　　　　; ´　 　 .{: : : : : .　 　 　 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;i;i;i;
∠,z＜: : : : : : : : : : : /ﾟ、　　　　　　　　　 ,ﾟ: : : .　　　　　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;;|;i;i;i
;;;;;;;;;;;/ . . . . . . . . . !〈　　Y´ ｀γ= ｖ´．ヽﾟ}　　　　 　 　 　 　 　 ＼;;;;;;;;;;;|;i;i;
;;;;;;;;/　　 　 　 　 　 ∧　 kﾟz・ﾊ・ ・｝、wﾟﾉ|　　　　　　　　　　　　　 ＼;;;;;|i;i;i
;;;;;;;;!　　　　　　　　　　＼ 　　　｀^´　　 _∧　　　　　　　　　　　　　　 ＼|i;i;!



.

　　　　：　　　　|
　　　　：　　　　|　　　　　　　ニ　コ　ッ
　　　　：　　　　|三＞―- ､
　　　　：　　　　|彡彡彡ィ::::｀` ー- 、
　　　　：　　 　//,ｲ´ｼ'´ィ彡彡'´ィミﾐ丶
　　　　　　　 ///／／／／／／ｨｼ、ヽヽ
＼＿＿　 ／///／,イ//ｨノノ／´ﾐ{fヽミ',ヽ
彡彡彡∨ｲノィf////ィ彡ｨ／　　　|li|トiＮlil|　　　　　穴の空いた筒で永遠にサイコロ遊びをしなさい
彡彡イ/,イﾉノﾘ//,メ､!,'／　　　　　}ihl|lﾄh!li
イﾝﾉ/ｲf//ｨ彡'//==x'<_::::........　　// !{l}jj｝l|
彳ｿｨ彡'ﾉﾉ彡ｲiﾘ ／卞'ｼ"i:.! ,:::::://　li|liﾘ'ili|
ﾉイ彡彡彡イ!lil|/　 /　 　 !/､=ﾐf､ﾝ´/lf{ jli|
彡彡イjiｼ'´,ﾉﾘﾘ　 /　　　 ':!.:｀丁/ﾉｲﾊヾj|ﾘ
ィﾘ/ｨﾒｲli,ィ彡" ／ 　 　 　 | 　 !ｲﾉﾉﾊlヾYi
//'´7Zｨ'彡'´^メ､_　　'ー--' ／{ｲ//ﾙ'ﾉ,ｲ!
/　,ｲ彡7ｨ',　/ 、　｀ ‐ ､_, ／//lV/ﾘｲr'iﾘ |
　/;ﾂ'´ｲﾙイｨ, ,､ﾝ;-､_,　,ｲｨﾉノﾊliW/小'ﾉ ,!
､jl/　 ,ｨｼｲ彡ｼﾉﾉﾙ､,.ｨ'frｼﾉﾉ//ﾊliliﾘ|｝{{ （
/ヽ、fr' '7ｼ'ｿ/ﾊﾂﾉﾉ八{lili/'ﾉﾉ/ 川{ l八!　',
　　 ﾒ､ /　 '"ﾝ'ヾﾂﾉ ノﾉﾘ',/// /ﾉﾊ!(　 ヽ ,!
　／　了　　 |　f{! ／ｿﾉﾉｲ／,ｲﾉﾘﾘ} ヽ.　ソ



.

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　－　-ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 // 　（○ ○ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝゝ　 （__人）　　　　マンマァ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾊ　　J　 'ミ〕
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （J人_　┐ﾉ　　　　　　マンマァ
　　　　　　　　　　　　 　 　-----‘ｰ´|___）
　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞ…ｽﾞ…



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　　逃げまわるサイコロを探し、クラウディウスはそこらじゅうを引きずり回ったが、見つからない

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　　 /　　　 /'　/　　　　　/　,:'/,:
　,:'　/　　　,:　'　/　'　/　/　,:'/,　　 /　/　,:'/,:
'　 ,:　　　/'　　 ／￣￣∪＼　　　　　 /'　/
'　/　,'/,:　　 ／（○） 　（○）.＼　　'　/　'　/
/,:　　　　 ／　（__人__）　　　 　 ＼　　,:'/,:　　　/'
/　,:'/,　　|　 　｀ ⌒´J 　 ∪　 　 | '　/　/　,:'/,:
　/　　　　＼　　 　　 ｀ 　 　 　 ,／'　/
/　　/'　　／　　∪　　　　　　　＼'/　　/'
/　,:'/,:　｜ Ｙ 　 　 　 ∪　　 |　 ｜/　,:'/,:
　　　　　｜｜∪　　　　　　　| 　｜




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　　ようやく見つけ、筒を振るとまたサイコロは逃げ失せる

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　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　＼
　　　　　　　　　　　／　　─　　─ ＼
　　　　　　　　　 ／ 　　（○）　（○）　＼　　
　　　　　　　　　 |　　　　　（__人__）　　　|　　
　　　　　　　　　 ＼＿　　　 `⌒J　　_／　　
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ　　　　
　　　　　　　 ／　　／　　　　　　　　|　　　　
　　　　　　　 ＼　　＼　　　　　　　 |＼　　　
　　　　　　　　　（JJJ）　　　　　　　|JJ）　　
　　　　　　　 　　　　ヽ　　　　　　　|　　　　　
　　　　　　　　　　　/　　＼　 ＼／
　　　　　　　　　　く　　/　　　　/
　　　　　................(＿/　　　ヽ＿⌒)
　　　　　ｽﾞｽﾞ…ｽﾞｽﾞ…



.

　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼　　　　　　「　サイコロを振るたびに穴からサイコロが逃げ出した
　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　　　　　元気を出してサイコロを探して集め、
　 ／ 　 （一） 　（一） 　＼　　　　　　　　サイコロを振るならば
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　　　　　　　サイコロは期待を裏切る
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／　　　　　　　　　　指をすり抜け探そうとする希望を裏切る　」
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　～♪
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　　　　　　　　　　永遠に足を引きずるクラウディウス～♪
.　＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　　　　　　　　　永遠に希望はない～♪
　　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣



　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼　　　　　と！
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::: ⌒　___´__ 　 ⌒:::＼
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|　　　　　　そこに突然カリグラが現れました！
　　　 ,┌､-､!.~〈 `ー´/　　　＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　 　/
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣



.

　;　　　 ﾄ, !|　　ﾞ!,　　　;ﾞ'-､,　　|:l,　　　i　i　　 :
　i　　　.|::::!|ﾞl,　　＼　　i　|; ﾞ`　|:::＼　　! .i　　 :　　　　　　　冥府の王！
. i　　　 l:::::ﾞ!:_ﾞ=__､__.＼._ﾞ li＼i,,_|__,ﾆ-､, i　i.　　 ;
　ii　　　|:::《_　ﾞ(_)ﾞ＼￣ ﾞV　.／ﾞ ○　 _》|　i.　　 ;
　i i　　 ヽ,　ﾞ''''--ｰ'　　 :　　　　ｰ--‐'"　| .|　　　:　　　　　　　クラウディウスを俺の奴隷にしてくれ！
　| !`､ ヾ`．.　　　　　　.:;　　　　　　　　　|/|　　　;
　l　i`､ '!ﾞ＼.　　　　　 .:::;.　　　　　　　　 / .|　　　;
　|l,　!　.iヽ.　　　　　　:::::;.　　　　　　　　　　|　　　;
　 |ﾞl,　　ﾞ､　　　i.　　 'く::::丶　　　　　　　　/|　　　;
　 ﾞl::＼.　`､　　 `t''';';'ｰｰ‐--_-ｯ‐'ﾞ　　　./::.l　　　;./
`､　`'､::ヽ,　＼　 　ゝ｢:￣i￣:／　　　 .／|:::ﾉ 　　:,/
　ヽ.　＼:::::ﾞ'､._.＼　　|:.: ::!／　 .iｸ　／　 ／　　 ;/　/
ヾ,. ＼,,_ `-､:::::''i-.＼ ￣ '''" ﾞ　 .／　 .／__,,,､ ｯ"　/
　 ＼.　ﾞ"==_,';;,;.-　　`' ､,,__,,.／　　 '''''"|::::;;;ノ　ノﾞ .／
　　　 ＼,,_`-､...!.　　　　　　　　。　　___,!-"__,／,／
　__､-r-∂`'''''''i-　:.. 　　　　 ﾟ　　　ﾞﾞ''':'|"~ﾞ'8"´ｰ-､,,



　　　　　　 .... ,,、＿_
　　 　 　 ／ｨ彡'三三≧､
　 　 　, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
　　　 ,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
　 　 /!/fｗﾘ八　　　ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
　　 {i |l|W小f　　　　l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
　　　）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ　　　　　このウスノロがお前のものだという証拠はあるか？
　　　 ,川h{i洲{´　l:{:｀~尢',l|l|巛　　＼　'､
　　　 ﾘﾉﾉ八ｲ　　 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、　 ヽ
　　 ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{　ヾミ'、
　　 ,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､　｀',ﾘ
,.　'´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} |　）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　,..､､､.._＿
　　　　　　　 　 　　 　 　　　 ／,r''´~了 ､　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 // ,;　 /"　　.i　、ヽ ＼
　 　 　 　 　　　　　　　　　// // / 　 　 ﾘ　 ', ヾ､ ヽ
　 　 　 　 　 　 　　　　 　,','　,'/ / 　 ,　 /　 ､ i 　 |!lﾊ
　　　　　　　　　　　　　　i　　i|　!　　|　/ リ　| |.ヽ　|!i ',
　　　　　　　　　　　　　　|i ｉ l!　　　ｉ|　' // /i! ﾊ　i　l!} i.
　　 　 　　 　　　　　　　/.| ｌ ! 　 i　l|　//ノ /ｿ 入_l　!i　|　　　　俺が殴った痣が奴の身体のアチコチに残っている
　　 　 　　　　　　　　./ｌ j i|　　 li i|／oヽ／　 /oｿi | i!　!
　　　 　　　　　　　　{ｉ | i l!ﾄ i　 |! | ﾞ"''"　　 i　ﾞﾞ~ i!l| .!| }.　　　　　　　　　　 ﾌﾞﾗﾝﾄﾞ
　　　　　　　　　　　 い_!从!| | 　! l　 　 　　. :! 　 / !　ｉﾘ　　　　　　奴隷の焼き印の代わりさ
　　　　 　 　　　_,..イ:::::::｀`ﾊ! ! i {ｉ ｉ､ 　ヽ=_='" ,ｨ'ﾘ iｌ ,ｿ
　　 　 　 　 ,r''´　　'i::::::::::::::：`ヾ从乂:ヽ､ _ ,／ィ'-'‐ﾝ'ﾞ｀ヽ､
　　　　　　/　　　　　i:::::::::::::：::::::::::::`:T:´::：:::::::::|ノ 　　　　　ﾞヽ､.　　　　　証人も腐るほどいるぞ！
　 　 　 　/　　　　 `ｰ}:::::::::::::：:::::::::::￠:::::：:ノi:「:i「:!　　 　　　 　 `丶、
　 　 　　i　　　　　　　i::::::::::::::：::::::::::::i!:::::：:|「:i「:i「:|!-‐-､　　　　　　　 ヽ､_
　　 　 　!　 　 　 　 　!:::::::::::::::：:::::::::::l!:::::：:|「:i「:ｉ「:|r'"ﾞ"ﾞﾞヽ､　　　　　　　　＼
　　　　 ,'　　　　　　 ,'::::::::::::::::::：::::::::::l!::::：ふうｰ'⌒!　　　　　`ヽ､_　 　 ,　　　＼
　　　　ｉ::　　　　　, ./:::::::::::::::::::::：:::::::::i!:::：:::|i　　　ﾝへ　　　　　　　`ァ´　　　　　ヽ
　 　 　l ::　　　　/´:::::::::::::::::::::::::：::::::::l!::：:::::|i　　r':::::;;⊥、　　　　,r'"　　　　 　,.　 i
　　　 l　!　　　　i:::::::::::::::::::::::::::::::：::::i!:::：:::::::L＿」::::i:::: ｒｧ'┐--'"　　　　,.,,.r ''´ ／`''ｰ､
.　　　|　:　 　 　i::::::::::::::::::::::::::::::::::：i!:::：::::::::/ 　｀i:ｰ|::::r'::::/:;:~i　　　,.;;;;ｼ_,-‐'''´　　　　 ヽ
　　　|　　　　　i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::：:::：::::::/ 　 　 '､:ヽ_j:::|::j::::::::〉,r'''"￣ ,r /　　　　　　　|



　　　　　＿＿
　　 ,.ィ'´,ｨィィ三≧ｰ､　ﾆｺ
　,イ////,イ//l/ﾉﾊミヽ
　{ﾊl/lﾉﾉ//ｲ川lﾉl_,Vﾘl|
.　Wﾊ{｛lｲﾉﾊl|ljﾘfti'〈川、　ﾆｺ
　ﾉﾘ八ＷｲﾊW{f｀~　ヾﾐ、
,:'ｲf{i{lﾘﾊ､!ｿﾉﾊﾘ､＿rfﾘﾊ
!ｿﾉﾉﾉｼノ'ｲ/l|l|{ﾄ,､了ﾘﾉ｛　　　　　　よろしい
彡彳≦､ノﾊlili｛tﾘ洲}i!　(_
::::::::l｡ヽ:.:｀l!ｿli|》ｼﾊｼﾊ､
:::::::::l｡::ヽ:ノ:.:ﾘ/少<ﾊﾐ}）　　　　　　　　サイコロの刑に加えて今からカリグラの奴隷だ
::::::::::l｡::::ヽ:.,ｲ}!:.:｀ヽ|jﾘﾒ,、
:::::::::::|｡::::::',{l/:、:.:.:.||`'（
:::::::::::|_:_:,:::ヾ､:.',:.:.:ﾉ:〉
:::::::i:::::/:::::::::l:.:.:.;:./:/
:::::::|::〈:::｡::::::|:.:.:.;｛l_ﾄ、
:::::::|::::ヽ:｡:::::|:.:.:.:.ヾ}!:'、
:::::/::::::::',:｡::::|:.:.:.:.:.ヾ!:.',　 ﾄ､


.

　　　　　　　　　　　　.ィ彳'フ从＼ヾ、、
　　　　　　　　　　／／　i　i　ヽヽヽヾ　 'ヽ.
　　　　　　　　　/　//　 . 　ii　 i　i　ヽ＼ 　'ヽ
　　　　　　　 　.'　/ ; i 　l　 li　 '.　 ｌ　 ',　ヽ　ハ
　　　　　　 　 /　/ i　i　!　　i!　　i 　 ! 　 '　ヾ 　 ヽ
　　　　　　　 7　7 ∥　!i　　ii 　 i 　 '. 　 i　　i　　 '.
　　　　 　 　 ' 　 i　l 　∥ 　!i　　l 　 '.　 l　　 l　i 　i
　　　　　 　i　i　!　 !　 i　i　i! 　　i 　 .!　 i　 ∥　i 　',
　　　 　　 │!　 l| i　 ｿ　i ﾝ　 　/i　 i 　　i　从　l　 !i
　　　　　　i　i　 |i 　乂　 / 　 /　ｿ　ﾉ 　ﾉ ﾉ ﾉ |　| 　 i'　　　　　　よし、クラウディウス！
　　　　　 ∥ l　| |　　ﾉ　/　　/ﾘ /i　/ / ｿ　|| |ﾘ i 　 i!
　　　　　　!　i　| |　ノ／_＿_/_ｿノ |　ﾉ //ッ''ｿｊﾘ l 　 .li　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　i　i　| |　　|ヽ, 'ｰ'ヽ、　jﾉ /ノ─ "　 ﾘ |　　!i　　　　　　　　お前は今から俺の奴隷の奴隷にしてやろう
　　　　　 　| !　|│　|i.　 ￣＂ °　　 　 　　 　j　| 　i ﾄ 、
　　　　　 イi i　│ 从　　　 　　　　　　　　 　 ﾘ.| i 　ｿｿ　 ヽ
　　　　／::::::',　t 　人 　 　 　　　、 丿　　　/|　| j　ﾘ/　　　ヽ　　　　　前と変わらないだろう？
　　 ／　＼:::::',　ヽヾ,i＼　　　、,, ,,_,.ン'　　/:::| ∥　/　　 　 　 ;
　　　／＼◇:::::ヽ ヽ　!:::丶、 　`' ｰ "　 . ':::jﾉ:ソjノ 　 　　　　 i
　 ／＼ 　＼／＼◇人ゞ::::: ::丶、 　 ／:::::::::::::::::!　　　　　　　i
　　　　 ＼／＼ 　＼:::::::::::::::::::::::Ｔへ ::::::::::::::::::::::|　　　　　　　!
　　　　 ／'、 　＼ ／:。::::::::::::::::/＼〆"''ヾ:::::::::::|　　　　　 　 |
　　　　　　　' 、 ／:::::::ﾟ。::::::√＼ζn....ﾒ｡ヾ:::::::::|　　 　 　 　 i　　　　　　　　　まずは一発いくか！
　　　　　 　　 ／::::::::::::::ﾟo:::: ＼〆::;.....''''',,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　ζ;:;::.;　:::




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;---－―――――--,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　＼
　, ;　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 c=＝ｰ＾ 　　　　　/li 　 ＜こ＿ .:; イ.:.:.:.:.::.:＼ : :　　　　＼:.:.:.::;;;;＞'"
　　　　z　 　 　 　　,ｨ≦　　 　ﾑ}|/__／´⌒　 ／.:.:::::.:.:::.:.:.:.:ヽ　　　 .::.:.:;;ｨ'"　　/
　　 　 　 　 　　__　-一　　　.:fr'/{ﾐ ,彡／ ,／.:.:.::::／.:.::::ﾉ＿,,,:::-一宀 ´　　　　{
　 　 c=＝ ¨¨　　　　　　 ／^{ノ ilil/／　/⌒´￣￣￣`7´ /　　 　 / 　 　 　 　 ',
　　 　 　 ｃ　に≠==ー 厶-　　il,／ 　 〃　　　　ｰ／, {　 {　　 　 i　　　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 `ーﾄ､　　 〃　　　{i　　　　　　 　 ﾍ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :＼
　　 C °。　: . 　 　　　ﾍ にﾍ,{i　 　ヽ.i{　　 . . . . . : : : : ヽ、:＼: : : :＼: : : : : : : : ヽ. : :
　　　　 　 　 　 　 　　　 : ', ,〉ｨﾍ　 ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :＼. :＼: : : 丶: : : : : : : : ＼
　　　　　　　 　 . ｨー- く {^ヽ人　　 ﾍ≧ー‐rｰ宀7⌒ヽ. : : ヽ､__. : : : : :＼. : : : : : : :
　　　　 　 　 ／ :｀　、: :ﾄこ´　 ヾ　 　　 ¨＞く__ノ ＿,人___／,　¨¨¨"￢ｒ一=,,___ : :
　　　　　　 /　,　　 　　　　　ﾍ､＿＿　　　　 　 彡彡 ´　_　ｰ
　　　　 　/　　　　　　　　　 　. : : : ´¨¨￢　　　　　, ／
　　　　 ./　　　 　　　　　　　　　　　 　 ヽ、　　　／


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　　まこと、奴隷に使役され続けたクラウディウスに相応しき結末であった

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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f二)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 || l
　　　_ 　 /二ﾆ　　　　　　　　　　　||ﾉ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃`:
　　f　 ヽ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 レ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶_ノ ｰ､
　　` ｰ″　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.　 ﾄ.
　　 　　　　　　　　♪　　 　　　　　＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.! !　　　　　　　/＝=z ､
　　　　　　　　　　　　＿ ＿_ ＿_　＼　 ／´´^ヽ　　＿　　　　　♪　　　　　　　　ヾ|　　　　　　 /-=ﾆ≦/
　　　　　 　 　　 　　《> ´　 ｀ く/　 　）/"`^^ヽ i　　'iViヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 /　 __　 /
　　　 　 ♪　　　　　!　ﾉ ﾉ） )）〉　 |⌒ ||ﾟーﾟ i)vﾞ 〈(ﾘ　ｌη　l　　　　　　　　　　　　　　　 〃　ヽ' .〃　ヽ'
　　　 　 　 　 　 　　ﾉl_|j ﾟ -ﾟﾉゝ　 |‡‡‡¶⊂［|　　く（ﾜ｀λl　i|＿＿＿＿　　　　　　　　　 ゝ _ノ　 ゝ. _ノ
　　　 　 　（　　　　 　（λ...」⊂　 　|@@∥|__|　　 つ/（○）il ＼　　　.／_　♪
　　 　 　.'´⌒ﾍヽ　　　く（＠）　　　Ｕ__ノﾚ^Ｊ　　　l//_>ヾ ゝ　 ）　　/-､ヽヽ
　　　　　!ﾉノﾉ ）ゝ　 　　し'ﾉ　　　　　　　　　　　　// .U　　 ∩⌒ヾ从ﾉ）)l i　　　　　　　　　　　　_
　　　　　|(ゝﾟ ヮﾟﾉ.__ノ|　　　　　　　　　　　　　　　ι'.　　　　 ∥‡‡‡‡|､ﾛﾟ ,.lノ　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿＿
　　♪　（,,f]つ丗⊇ヾ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　∥川||と「二）　　　♪　　　　　　　　　_￣￣￣|　|
　　　　∞ iく/_|〉　 　 　 　　　　 　 　 　　 　　 　 　 　　　　∥@@|| |_i__|　　　　　　　　　　　　　 《 ヽ＿＿|　|
　　　　　（ﾉ し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　　Ｕ＿ノ .l_ﾊ_)　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣





　 　 　 　 ＿＿＿_　　　　　　　　　かくして
　 　 　 ／　　　　　＼　
　 　 ／　 - 　　　　- ＼　　　　　　　　偉大なる神君クラウディウスは
　 ／ 　 （●） 　（一） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|～♪　　　　　┌───┐
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／　　　　　 　 　 　 ｶﾗｯﾎﾟ
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　　　　　　　　　 瓢箪　　　になりましたとさ
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　 　 　 　 　 　 　 └───┘
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／



.

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　　　 _　　　　　　 　　　　　丶
　　　　　　　　 l　　　 ﾉ }　　　　⌒＼　　 /⌒　l
　　　　　　　　 |　　　/ .ﾊ　::;;（　　●）　　（ ●）|
　　　　　　　　.l　　 // .ﾑ-,..,.　´"''"　　,　"''"´ l
　　　　　　　　 ＼ ヽ!　'　'　! ヽ　　､__ ,_,　　　／
　　　　　　　　　　|ﾌ入　　　　 l　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　 Apocolocyntosis
　　　　　　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ ､´　　　　　　　　　 以上、アポコロキュントシス　でございました
　　　　　　　　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　　　　／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　　　　 ／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /





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＼＼　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　／／／／／／／
＼　 ∧ ∧　 　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧ 　　　∧ ∧　　／／／／
　ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　　ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　 ヽ(・∀ ・)ﾉ　／／／／
(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))(( ノ(　　)ヽ ))　／／／
　　　<　 >　　　 　<　 >　　 　　<　 >　　　　　<　 >　　　　　<　 >　　　 　<　 >　　　　　<　 > 　　　　／／




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────────────
　　どうぞお笑いください
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───────────────────────────────────────
　　私は愚かにも、この時ようやく、クラウディウス様が暗殺されたことを確信いたしました
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　 __
　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ../￣￣￣ /　　　./'''７''//　//＿/
　　　　　　　　　　／　　　　 :::::::::.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..ｰ‐'￣/　/ 　　 ./　/　//∠　〆./
　　　　　　　　　 /　　 　:::::::::::::::::::: 〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..＿__ノ　/ . 　._ノ　/i// __/∠_ノ
　　　　　　　　　 |　　　　::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＿___,.／　 ./__, _／　ﾚ （ｏ丿￣／
　　　　　　　　　 | 　 　 ::::::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　__　 __
　　　　　　　　　 |　　　::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//　ﾍ//　//＿
　　　　　　　　 　 ＼__　　:::::::::く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　ヽ>∠　〆
.　　　　　　　　　 　 ,ｲ　 　:::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/7,､　　　　　　　// __/∠
　　　　　　　　　　 / ｀　　 :::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./_/ ヽ>　　/7　ﾚ （ｏ丿￣
　　　　　 　 　 　 ,'　:::j　　.:::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /./　ｒ､　 __
　　 　 　 　　,－´　:::ﾉ　　.:::::::::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/_/　 ヽ.｣//＿
　　　　　　　(,. - ―.i_　　 ::::::::::i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//∠　〆
　 　 　 　 　 /　　　　　　::::::::::: }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // __/∠
.　　　　　 　 l,. ----ゝ.ー―一´ー--.._　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ （ｏ丿￣
　　　　 _ ＿｣.　　　｀l￣￣￣￣￣￣￣!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/7,､　　　__　 __
　　　　{._　　|　　　　|　厂￣￣ｌ￣￣|　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./_/ ヽ>　//　//＿
.　　　　　｀¨ﾞl__＿＿｣__j　　　　∟..___|__j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//∠　〆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 // __/∠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ （ｏ丿￣　　　　/7,､

─────────────────────────────────
　　クラウディウス様の神格化決議も、全ては暗殺から目をそらすため……
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──────────────────────
　　いえ、この詩のためですらあったのでしょう
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─────────────────
　　皆様どうか、どうかお笑いください
─────────────────

───────────────────────────────
　　私には今更クラウディウス様の弁明をする資格はございません
───────────────────────────────


　 　 　 　 　 　 　 ―　､
　　　　　　　　／　　　.:.ヽ
　　　 　 　 　 |　 　 　 .:.:.:|
　　　　　　 　 {　　 　 .:.:.:.|
　　　　　　　　{　　.:.:.:.:.:.:」
　　　　　　 ／￣　.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　 　 (__ ィ　.:.:.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　| i　|　　.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　| |　j　　　.:.:.:.:.:!
　　　　　 (__ゝ ＿＿__,___ﾉ
　　　　　　　 　 :::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::::::::::::
　　　 　 　 　 　 　 　::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::::::::::::
　　　　　　 　 　 　 　 　 　　::::::::::::::::


────────────────────────────────────────────
　　怒りを表明する勇気も、笑いに参加する度胸なく、ただただ目を逸らすだけだったのですから……
────────────────────────────────────────────












────────────────
　　故に気づいてしまったのです
────────────────


.

─────────────
　　ネロ様のご様子に……
─────────────



　　　　　　　　 {:.:{:.:.:.:.:ヤｧrz＝ｬ----ミY:.:.:＞'´:::::::::::::::::::＞　 ､
　　　　　　　　 |ヽ:.､:.:.｀ﾞトﾞ｀´　 ヽ|ヾ:|　太ｱ/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::＞､
　 　 　 　 　 　 　 ｀マミ{　　　　 u　 ｀　}/:/:::::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y:::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 ゝ=ｬ　　　　　　　}|:}::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i::::|::::::::::｀丶
　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ'´ 　　　 ./}!:|:::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::l::::l::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　⌒:，　／./:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l:::::::::::}:::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀¨´　 ＼:｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ::::::::::l::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::{/:::/:::::l:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 V:＼ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::〉/:::::: l::::::::::::::::::::::::::::＼


───────────────────────────────────────
　　突然笑いをやめ、ご自身も何を考えているのか分からぬという風に考えこまれ……
───────────────────────────────────────


　　./_/ ヽ>　　/7　ﾚ （ｏ丿￣　　　　　 ::::/ﾘ/:/::/:/／::::::ｿ/ノ-､ヽ///|/::ﾘ',|::',:l　　　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　/./　ｒ､　 __　　　　　　　　::ﾉ|　/::/:/:::/l::／/,-‐tﾁ-､l:冫ヽ|/',|ﾍ::',l　　　　　　　　　　　 ﾉ_ノ　　　　i__i
　　　　　　　　/_/　 ヽ.｣//＿　　　　　　　:::::::/,l/|/| /／ ./ﾉ 　 乂ﾉ |i ﾘ::l://ヽ|ヽ:',　　　　　　　　　　 ﾞﾞ
　　　　　　　　　　　//∠　〆　　　　　　　::::/i'ﾊ弋ﾘ/,,　 /'ヾ｀ー‐' u/ﾉ|///|/::ﾘ',|::',　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　　　　　// __/∠　　　　　　　　./l' ｀ー‐'';;l　　　　　　　/ 'ｿ|/ ﾊ|ﾉ::::ヽ|ﾍ　　　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　　ﾚ （ｏ丿￣　　　　　　　 ::ﾄﾍ　　 　 ､　 ,_ 　 　 　 　 /　ﾊ|/ヽ:::::ﾄ、　　　　　　　　　　 .∠ノ　　　　i__i
　　　　　/7,､　　　__　 __　　　　　　　　　　ﾍ|::ヾ　　 　 ヽ　　　　　　　u //|/ﾍ ヽﾄ　　　　　　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　./_/ ヽ>　//　//＿　　　　　　　　　　ﾍ|: ヽ　　　 r――､　　　　/ノ　 |/ヾ|＼　　　　　　　　　 / /　　　い,
　　　　　　　　　//∠　〆　　　　　　　　　　　　　 ＼　 ヾ====' 　 　ｲ　　／　　　　＼　　　　　　　　∠ノ　　　　i__i
　　　　　　　　// __/∠　　　　　　　　　　　　　　　　＞ 　ﾞﾞﾞ　　 ／/　／　 　 　 _=-'｀＼　　　　　　　/~7　　i^i
　　　　　　　　ﾚ （ｏ丿￣　　　　/7,､　　　　　　　　　　　　｀ー ',　. /／　　　　 ／ 　 　 　 ヽ　　　　　 / /　　　い,


─────────────────────────────────────
　　あの暴力とも言える笑いの渦の中、何かにお気づきになったのでしょうか……
─────────────────────────────────────


.

───────────────────────────
　　この響宴にはありとあらゆる種類の笑いがございました
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────────────────────────────────
　　単に機知を楽しむもの、侮蔑の笑い、セネカの得意満面の笑み……
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　　　　　　 ＿＿＿＿＿　　　　　　　　 　＿＿＿＿＿
　　　　　／ 　　　　　　　＼ 　　　　　 ／　　　　　　　　＼
　　　 ／　 ／・＼　　／・＼＼ 　　／／・＼　　／・＼ 　 ＼
　　　|　　 　￣￣　　　￣￣　 | 　 |　　￣￣　　　￣￣　 　 |　　　　　　　　　|＼　　　　　　　／|
　　　|　　 　　（＿人＿）　　　 | 　 |　　　（＿人＿）　　 　　 |　　　　　　　　　|　 ＼　　　　／　 |
　　　| 　 　 　　＼　　　|　　　 | 　 |　　　 |　　　／　　 　　　|　　　　　　　　　|　　 ＞－／　 　 |
　　　＼　　 　　　＼＿|　　 ／ 　　＼　　|＿／　　 　　　 ／　　　　　　　　　|/　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ 　 　 |-　 　 　 ○ ι ,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ 　 　 | ──┐　ι　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　 　　＼ ＿,/　　＊／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 　 　 　|

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　/　　　 _　　　　　　 　　　　　丶
　　　　　　　　 l　　　 ﾉ }　　　　⌒＼　　 /⌒　l
　　　　　　　　 |　　　/ .ﾊ　::;;（　　●）　　（ ●）|
　　　　　　　　.l　　 // .ﾑ-,..,.　´"''"　　,　"''"´ l
　　　　　　　　 ＼ ヽ!　'　'　! ヽ　　､__ ,_,　　　／
　　　　　　　　　　|ﾌ入　　　　 l　　　　　　 ／
　　　　　　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ ､´
　　　　　　　　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　　　　／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }

────────────────────────────────
　　アグリッピーナ様の全てをやりきったという万感の笑み……
────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　 _　　,、　　　,.．-―－- 、
.　　　　　　　　_,.．-―－- ＜._`´　｀＞''" : : : : : : : :.〈
　　　　　　　<´: : : : : : : : : : : :｀:Y¨Y": : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　　＼: : :,..．-‐―→└┘←＝=―-- ．､:j＼
　　　　　　　　／l :/: : : : : ,／:::::/´＼::::::｀ﾞ'''┬-､‐": :_;,:ﾑ
　　　　　　　　〉: :ヾ,,.．‐''"∧::::::}　　　ヽ、:::::::i;ｲ:::＼: ﾄ､
　　　　　　　 ﾑ- ''"::::/::::/　 ヽｿ　　　　　＼::::::l::|:::::ﾍ!:.|
　　　　　　　　l ::|　:::::|:::;'　／　 　 　 　 　 ＼ヽl:;|::::　|: |
　　　　　　　　l ::|　:::::Ⅳ　 ＿_　　　　　 ＿_ 　 ﾘ|::::　|: |
　　　　　　 　 ｌ ::|　::::Y　ｼﾞ{:::::::ﾟi　　　　{ﾟ:::::ﾊヾ　Ｙ:::　!｜
　　　　　　 　 ｌ ::|　:::::| 　 弋:.::ﾉ　　 　 .ゞ::.:.ﾉ '' . !:: 　l: |
　 　 　 　 　 / .::|　:::::| 　 ｀ ¨´　　ヽ　　｀¨ ´　　.i::: 　!:丶
　　　　 　 ／　.::|　:::::j⊂⊃　　　　 　 　 　 ⊂⊃|::::　|:::::. ＼
　　　　　/　...::::/ .:::::::{　　　　　ｰ--- ‐'　　　　　}::::　|::::::::::.　ヽ
　　　 　 {　::::::/　:::::::::l:ゝ　　　 　 　 　 　 　 　 ノ|::::　|::::::::::::　/
　　　　　ヽ　:::|　:::::::::::!::::::::｀≧ｧ┬―┬ｧ≦´:::::/:::::　!::::::::::: 〈　 　 ﾉ,
　　　　　　}　::|　:::::::::::l､:::::::::::::://　 　 Vﾍ:::::::::/:::::　 ;_ ::::::::.　丶=彡1
　　　　 ／ ..::::ゝ、:::::::::＼￣￣∧ 　 ノ/　 ￣/:::::　 /´ l:::::::::､::::::.. _,ﾉ

.

─────────────────────────────
　　故人を偲び悲しげな笑みを浮かべる方も居らっしゃいましたし
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───────────────────────────────────
　　おそらくは復讐を決意した残忍な笑みを張り付かせた方もいらっしゃいました
───────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -‐ '´￣｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ /　　,　　　　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イ´　　l_ 　 l　　l　j　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 　∧ヽ-i､＿|-'ハ| l　 ヽ
　　　　　　|＼ 　　　　　　　/|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　 　,'　 ／　 　　＼ lﾉ　　ヾ
　　　　　　＼＼＿＿＿_／/_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ 　',　　l─‐{ ┃ }冖{ ┃}ﾊ　ﾉ　）
　　　　　／／　　　　」L 　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ ヽ　ﾄヽ　u　 ､_,､_,　イ　 ﾉ'
　　　 ／八＿＿_　　7「　＿＿＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ー' ＼　　　　　　 　 ノ '
　　／／⌒＼(⌒)＼ ／(⌒)／　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「｀二二三=-=三｝
　　| ｜ 　　／￣(__人__)￣＼　　 ｜|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　ヽ
　　＼ ＼／　　　｀ ⌒´　　　.＼／／　　　　　　　　　　　　　　　　《ハエドゥイ族　やろうか奈》
　　　《ゝ ＿＿＿ "`　＿＿＿ ィ∠》
　　∧　　　　＿_|――|＿_　　　／＼
　 /　y　　　　l「￣|::::::|￣ｌｌ　　　 r､　 ヽ
　《アクティアーニア族　ヴィンデックス》


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───────────────
　　そしてネロ様は……
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　　　　　　　　　 ／　 　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　 笑
　,-'"´　;;);ノ"／ 　　(○）　（○）　　＼￣`ヽ　　　　　　　　　　　ワライ　マセンカ？
,-''"´⌒`;;',,-'|　　 （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）　 　）;'',ノ ,,＿,,-‐''"´￣`ヽ
＿,,ノ⌒)）)-‐'＼　　＼ェｪｪｪェ／　　／''""´￣　_,-‐'"⌒);）ノ　　　　　　　　　　　　　　　　ねろ　サマ？
　 　 　 `ー´⌒｜　　　　　　　　　 ｜''　 ,-‐''"´ 　 `ー''"_,,-''"　　　　　　　　　　目
　 　 　 　 ,-‐'"｜|　　 　 　 　 /　｜　 　 (´⌒(´⌒;;）ノ"　　　　　　　　　　ソノ　メ　デ
　　 　(´⌒(.´　｜|　　　 　 　 ﾄ｜｜　 ⌒ヽ＿,,-‐''"
　　 ;);;;'"";;'＜三三三三三三| |(＿）';　 ,,-'"`ー'"("⌒;;);
　　 　　（(⌒; 　 　ヽ　　｜／ ﾚ"⌒;);"'　 -‐''"￣(≦＜≠　 　 　 　 　 口
　　 　ノ⌒ 　 　 　 　>__ノ;:::......⌒;;ノ''"´　 (´⌒(´⌒;;　　　　　　 ソノ　クチ　デ
　,-'"´　;;);ノ"´⌒`;;);;）　　　　,,-‐'''""´￣`ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　心　　　　　奥
,-''"´⌒`;;'　　　　　　,,-'"`ー'_,,-'"⌒);;）;'',ノ ,,＿,,-‐''"´￣`ヽ　　　　　　ココロ　ノ　オク　カラ
＿,,ノ⌒)）)　　　　　　,,-‐'"￣　 `ー,-‐''""´￣　_,-‐'"⌒);）ノ　
　　　　`ー'" 　 　 　 　 ,,-‐''"￣￣;;ﾉ;;''ノ),-‐''"´ 　 `ー''"_,,-''"　　　　　　　　　　　　　　　　笑
　　　　,,-‐'"　　　　　　　　　　　　　　　　 (´⌒(´⌒;;）ノ"　　　　　　　　　　　　　　サア　　ワライ　マショウ
　　　(´⌒(´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒ヽ＿,,-‐''"
　　　;);;;'"";;''　　　　　　　.　　　　　　;.'';　,,-'"`ー'"("⌒;;);
　　　　（(⌒;　 　 　 　 ;;''("⌒;);("⌒;);"'　-‐''"￣(≦＜≠　　　　　ねろ　サマ
　　　ノ⌒　　　　　　　 ;(´⌒(´⌒;;ノ''"´　(´⌒(´⌒;;




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 サ　　　モ　　　ナ　　　ク　　　バ
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　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 善意
　　　　　　　 　 ／ ::::::::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イカナル　ゼンイ　モ
　　　　　　　 ／　 :::::::::::::::::::::::＼　　　　 　 　 　 　 　 　 犠牲
　　　　 　 ／　　 ::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　イカナル　ギセイ　モ　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 　 |　　 　(〇）::::（〇）:::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 苦悩
　　　　 　 ＼　 （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）::／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イカナル　クノウ　モ
　　　　　　 /　　　..:::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　
.　　　　　 /　/|　 ..::::::::::::::::::::::i::::::i　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 裏切
＿＿＿_/　/__|　..:::::::::::::::::::::/|::::::|　　　　　　　　　　　スベテ　ウラギラレ
＿＿＿,廴ｊ＿_ヽ　　　ｒ::::::::/ ﾊ::::,）　　　　　　
　　　　　　　　　ヽ　　｜／　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　>__ノ;:::......　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─┐┌─┐┌─┐┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,ｨ劣王ﾐ::､..___　　　　　　 　 スベテ 　 　 　 ワ　　　ラ　 　 ワ 　 　レ
　　　　　　　　　　　　　　　,...._　　　 寸圭圭圭圭圭}　　　　　　　　　　　　　 └─┘└─┘└─┘└─┘
　　　　　　　　　　　　　r:升圭少　　　 ｀`x圭圭少´
　　　　　　　　　　　　　　｀¨´　 　 　 　 　 　 ￣　　　＿__
　　　　 　 　 <:少　　　　　　　 ,..xｭｭｭｭ､　　　　 　 〈圭圭心,
　　　　　　　　　　　　　　　　 {圭圭圭圭圭圭ヽ　　 ￣¨¨¨´
　　　　　　　　　　　　　__........__寸圭圭圭圭圭ﾘ
　　,.......xｭｮｮｭｭ.、,....ｨ升圭圭圭圭圭圭圭圭少
　　`寸圭圭圭}　寸圭圭圭圭圭圭圭圭圭K._
　　　　｀¨¨¨¨´ ,佳圭圭圭圭圭圭圭圭王圭圭}
　　　　　　{少r:ゞミ王王圭圭圭圭少'´￣¨¨¨´
　　　　　　　 {圭圭圭沁　｀¨¨¨´　f壬心
　　　　　　　　寸少'￣ r劣}　　　 弋圭ｦ
　　　　　　　　　　　　　 ￣



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　　　　　　　　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼　　　　　　　ツ　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　 　 ／: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :＼　　　　　　ギ　　ノ　　　　　ヒ　　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ア
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　　　 ,／;;;;;;;;;;;;;;;;,./ 　 .,./ ;;;;;;;;;,./ ;;;./ 　　 .../ ;;;;;./　　/;;;/
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丶;;;;;;;;;;;;;／　 ,./ ;;;;;;;;;;.／;;;;;;./ 　　　 .,/;;;;;;;/　 ./;;/
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;;;;;;;／　　/ ;;;;;;;;;;,./ ;;;;;;;./　　　　 ／;;;;;./ 　/;;/
;.／　　/ ;;;;;;;;;,./ ;;;;;;;;／　　　 .,./ ;;;;; / 　/;;/
ﾞ　 .,./ ;;;;;;;;,./ ;;;;;;;;;／　　　 _./ ;;;;;;;,i"　,/;;/




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　　その後のことは何一つ覚えておりません
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　　　　　　　　　　 　　　_________
　　　　　　　　　　　 ／　 　 　　 'r r.r.r.i
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 | | | | |
　　　　　　　　　　/　　　　　u　 .ﾉ.ﾉ.ﾉﾉﾉ
　　　　　　　　　 ﾊ_ノ　 ヽ､__　 /　　　/ﾉ
　　　　　　　　　/ (○）（○ )　.(　　 　l ヽー―ー-､
　　　　　　　　/　 .（__人___）　 ﾑ　　 ｲ　 　　r　　　　ヽ
　　 　 　 　 ./　　 / ヽ`⌒´　　 |　　 .l　 　 /　　　 　､ l
　　　　　　/ 　　 / 　八_ ､__ ／l　　　| 　 ,'　　　　　 l 　l
　　 　.　 /　　　,'　　　　　　　ヽ|　　　|　ﾉ　　　 　 ﾊ　　 l
　 　 　 /　　　 .l　　　∧　　　　|　　 　ﾚ'　　　　 ノ　 　　 l
　 　　/　　　　 l　　ノ　　ヽ 　　|　　 　 |　　 　 ﾉ 　　 　　 }
　 　∧　　 　 / ,〆　　　　 ﾍ　 l　　　　　　　, '　　　 　　　l
　　　 ヽ､＿,ﾉ'´　　　　　 　　ﾍ .l　　　　　　/　　　　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　', |　　　　 /　　　　　　　　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ﾄ､　　 ノ　　 　　　　　　　ﾉ



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　　　ネロ様のあの笑みはそれほどに、私を凍りつかせたのでございます
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　 ﾍ　　 ゝ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }:.:.:.:∧.:.:.:|.:..::./|.:.:|.:.:.:.|:.:.:.:
　　ﾍ　　 .ヽ 　＝ｰ-、　　　　　　　 　 　 　 　 |:.:..:/ ',..:.::|.:..:/..|:.:.|.:.:.:.|:.:.:.:
　　', ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:./　 ',:.:.:.:./　.|:.:.|.:..:/..:/.:
　　‘，ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |.:/.　 　',:../ 　 |.:.:|.:./:.:/|.:
　　　＼ﾞヽ、　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |/　 　 　 　 　 |.:.:|/:.:/.::|.:
　　　　 ＼.｀'ｰ 、　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .|..:/:.:/.:./.:.
　　.ｌ　　　.＼::::::::"ｰ＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:/:.:/.:./.:.:
　　 ＼　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 |j／.:./.:.:.:
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /.:/.:./.:.:.:/
　　 　 　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:/.:./.:.:.:/





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　　何故といって、その次の瞬間……
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　　　　　　 ＿＿__,....
　 ,. ‐';ﾆ"´ﾆイ:i!:､ヽ:.:｀ヽ､_
／.:／／／:.ｲ:.|:|:|i:.:ヽ:.､ヽ:､ヽ、
:.:／:/./:／/:|:.:|:!:|:|i:.:.:ﾞ,:.:.:.ﾘ:.ヽ＼　　　　　　
./:.:/:/:.:.//ハ:.:i:.:l:.:.i:.:.:i:.ヽ`:|:!:.:ヽヽ
:.:/.:/:.:./:.l!::.:.ﾊ:.V:.;､:i:.:.|:.:.ヽ|:.i:.i:.:.',:.ﾞ:,
/l!:/.:.:/|!.|:.:./ハ:',:|:ヽ:､|!:.:.:.ﾊ:.||:.',:.i:､:',　　　
!|l,:!:.:.:.:|.| |ﾚ/∧:l:ﾒ!:.ヽ:.:|:.|/:.i:.ﾘ:､',:|:.i:.i
:|l.|:.:.:.:|!.:|:.//￢i:.{‐､.:|.ﾄ､:l:|､:.!:.:.i:ヽ|:.|:|
i:.:| |:.:.|l:.:.l/ィ示ヽﾐ　!.ﾒ| 〉ヽ!:|_!:.|:i.:Ｎ:.|　　　
:.:.l!:l､.:.:l､:l｀ヽ::ﾉ_, '　ﾘ　|i |.,.ｨl､.|::!||:.ﾒ:ﾘ
､:.l!.Ｎ､:い!.　　　　　 　 !く:::ｿ } |:.:|/:/
!:i､.i!ﾘ ヽ!　　　　　　　　 , ｀~　/|:ﾉ:/　　　　
:.i|:iN　　`　　　　　　.:　ノ　　/:!ﾚ/
:､l:|ﾊ　　　　　､＿___　　　　/::i/'′
小|　ヽ　　　　 ｀''ｰ‐`''　 ／|/l
:.:ﾄヽ　 ＼　　　　　　　／
Ｎ|｀ヽ　　 ヽ､ 　 　,　'´
｀`'''‐- ..,_　　 iT"´
､_　　　　｀`''‐N､
　｀ヽ､　　　　　 i




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　　元通り、世慣れぬ若者の笑みを浮かべてらっしゃったのですから……
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　　　　　　 　.　＿＿　　　　　
　　　　　　　.／::::::.　＼　　　　
　　　　　　 /::::::ヽ;;:　　 ＼
　　　　　. （:::::（::::冫 　　　|　　
　　　　　. （:人;;;） .　　　　|　　　　
　　　　　r‐-;::::::. .　 　　　|　　　　　　　　無学な私には、「アポコロキュントシス」が
　　　　 （三））:::::..　.　　　|
　　　　　>::::ﾉ:::::::::.　　　 /　　　　　　　　　　いかなる意味の言葉なのか分かりません
　　　　/::: / ヽ;::::::::: 　 /　
　　 　/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
　 　 （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）　
　　　　　　.　|＼::::::::::::;;:1
　　　　　　.　|:::::＼;;／:::|



.

　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　　 :::::::::.ヽ
　　　　　　　　　 /　　 　:::::::::::::::::::: 〉
　　　　　　　　　 |　　　　::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　 | 　 　 ::::::::::::::::::::l　　　　　ただひとつ、「アポコロキュントシス」なる刃物が
　　　　　　　　　 |　　　::::::::::::::::::/
　　　　　　　　 　 ＼__　　:::::::::く　　　　　　　 若き皇帝に笑みという名の深い傷を刻んだという一事だけは……
.　　　　　　　　　 　 ,ｲ　 　:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 / ｀　　 :::::::::::}
　　　　　 　 　 　 ,'　:::j　　.:::::::::/
　　 　 　 　　,－´　:::ﾉ　　.:::::::::{　　　　　　　　　ガリア人の私にも確信を持って感じ取れたのでございます
　　　　　　　(,. - ―.i_　　 ::::::::::i
　 　 　 　 　 /　　　　　　::::::::::: }
.　　　　　 　 l,. ----ゝ.ー―一´ー--.._
　　　　 _ ＿｣.　　　｀l￣￣￣￣￣￣￣!
　　　　{._　　|　　　　|　厂￣￣ｌ￣￣|　|
.　　　　　｀¨ﾞl__＿＿｣__j　　　　∟..___|__j




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　　　　　　　　　　　怪物　　　は　　　瓢箪　　　となり
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　　　　　　　　　　　　　────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　賢者　　　は　　　笑う　　　ようです
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 完
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───────





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乙

散々笑った、セネカとアグリッピーナと主人を売ったパラス、そしてネロは、このクラウディス帝よりも悲惨極まる最期を迎える。
そしてネロは歴史を知らない人間でさえ「暴君」として罵られる存在になる。

乙
面白かった
そうだよね、結局自分に返ってくるんだよね
長く続き過ぎて淀んでいるし

乙
こんだけ胸糞悪くなる話も久しぶりだわ

乙でした
ローマ皇帝も楽じゃねーやな…

乙

最終回で明らかになった幾重もの意味が重なったタイトルのセンスが素晴らしい
板垣恵介が笑いにはその人間の本性が表れると昔言ってたが…

乙

可哀想な最期ではあったけど、晩年に才能を活かす機会を与えられて、二千年後に再評価してもらえただけ
何も出来ずに死んでいったユリウス・クラウディウス家の他の人達よりは恵まれていたのかな・・・

>>666
この14年後ウェスパスシアヌスが皇帝になったときの宣言が「アウグストゥスとティベリウスとクラウディスの政治を原点に統治する」
だから、当時から評価は十分にされていたよ。

あとヴォルテールとかの近代の知識人はクラウディスを評価している。ネロの再評価は現近代まで待たなきゃならんかった・・・
セネカは評価高いけど、この愚劣な詩は明らかにマイナスになった。

乙でしたー
ネロは若いだけに却って我に返ることが出来、恐ろしくなったんだなあと
セネカのこれ見ると、知識人の毒て強烈な社会に対する破壊衝動だなあと思った

乙
知性と品性はやっぱり別物だね

乙
無名で死んでいくよりは名を残せただけマシかと思ってるけどこれは酷い…
せめてセネカがあの世で苦しんでいますように

後世のセネカの評価もネロの悪評の裏返しだと思う

>>673
過剰なまでのギリシャ趣味とアルメニアでの優柔不断な軍事行動の決断やアグリッピーナ殺しとかも、セネカが影響しているからなあ。
70すぎまで生きた挙句自害の強制っていうみじめ極まる最期である。

乙
大変よかった
短いのもよかった皮肉な表題もきちんとネタ明ししていいね