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20170619平和は築いていくもの


































琉球新報社提供

琉球新報 2017年6月19日(月)
100cmの視点から あまはいくまはい
「平和は築いていくもの」

(↑こちらをクイックすると琉球新報styleのページから読めます)

戦後72年目、もうすぐ慰霊の日です。平和について考えるとき、私は新婚旅行で訪れた(ナチス占領下のポーランドで大量虐殺の舞台となった)アウシュビッツ強制収容所の公式ガイド・中谷剛さんの言葉を思います。中谷さんは「この虐殺の歴史と同じ構造は、いまの私たちのまわりにもたくさんある」と繰り返していました。


 大勢のユダヤ人が残酷に殺されたホロコースト(大量虐殺)。殺害された人々の所持品、衣類、金歯などは工場に送られ、再利用されました。髪の毛は絨毯の材料にまでなったそうです。大量のものが工場に流れていたのですが、それがどこからきたのか、人々は気に留めなかったそうです。当時、アウシュビッツで行われていたことを、ドイツ国民だけでなく、まわりの国々の人々も信じませんでした。世界トップレベルの優秀さをもつドイツ・ナチス軍がまさか堂々と人殺しをするわけがない、と思いこんでしまったのです。一人ひとりの無関心さの中で、多くのユダヤ人は殺されました。またヒトラーは、ドイツ国内の経済回復に力を入れましたが、その豊かさは軍事産業を基にしたもので、戦争へつながりました。


 この構造は、今の私たちの生活に通じることがたくさんあります。投票率が低い中で、改憲は進もうとしています。地下鉄をはじめとする公共施設でテロ対策も行われています。私たちは平和に暮らしているようで、それは無関心なだけかもしれません。今の生活がずっと続くと信じたいがために、変わっていく現実に目をむけないこともあるのでしょう。でも平和は私たちが築いていくもの、守っていくものなのです。


 戦争を体験していない私たちが戦争を二度と起こさないために、「何十年も前に起きた悲惨な戦争」として見るのではなく、今できること考え、動いていきたいです。
 

 私は県外の大学に進学し、内地の友だちと話す中で、沖縄の6月23日を基にした平和教育が全国で見ると稀であり、貴重なものだったと気づかされました。沖縄では誰もが小さい頃から平和について考え、相手を思いやる優しさを持っているのだと感じます。


 中谷さんは沖縄のひめゆり平和祈念資料館の方々とも交流を続けています。アウシュビッツ博物館のガイドになるためには、ポーランドの国家試験をパスしないといけませんが、彼は外国人で初めてその資格を取得し、20年もガイドを続けています。私のように新婚旅行に訪れると特別なサービスもありますよ。ハネムーンに2人の幸せだけでなく、世界の平和を築くパートナシップを歩むため、訪れてはいかがでしょうか?


写真:アウシュビッツでガイドの中谷剛さん(右)と










糧言葉圧縮


























2017年7月20日(木)
東京新聞 糧
ことば
(↑クイックすると東京新聞のサイトから読めます)

 

◆この子は、この子で大丈夫

 3歳男児、1歳女児の母・コラムニスト 伊是名(いぜな)夏子さん(35)35年前、私の両親が信頼できる医師にかけてもらった言葉です。私は、生まれつき骨が折れやすい骨形成不全症という障害で、診断が付くまで「1週間の命」とも言われたそうです。でも、この言葉で安心できた両親は私を過保護にはせず、可能な限り姉たちと同じように育ててくれました。

 私が妊娠、出産するまでには、病院で診察を拒否されたこともありました。パートナーや、「諦めなくていいわよ」と言ってくれる先生に出会い、2人の子を無事、出産できました。

 毎日の子育ては、常に誰かの手を借りないと回らないんです。子どもが泣いても抱っこできないし、何かこぼしてもさっと拭けない。できたら楽だろうなあ。10人のヘルパーさんが日替わりで来てくれて、一緒にやります。不安になることもあるけれど、私も両親のように子どもたちの力と存在を信じて育てています。






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20170604車椅子のママ心配?



















東京・中日新聞
2017年6月4日
障害者は四つ葉のクローバー
「車椅子のママ 心配?」

実家が沖縄で、飛行機での移動が欠かせない私。でも先日、予約の際に「待った」が掛かりました。初めて、息子と二人で帰省しようとしたからです。

その航空会社独自のルールでは、身の回りのことができない障害者は必ず付き添いを付け、さらに三歳未満の子がいる場合は、あと一人付き添いが必要なのだそうです。私は身の回りのことは自分ででき、子どもも三歳以上なのですが、緊急時の脱出などの対応のため、利用を保留にされてしまいました。

息子はもうすぐ四歳。話を聞いたり、約束が守れたりするようになってきて、私と二人だけのお出かけも楽しんでいます。私は何かあったとき、息子をさっと抱きかかえられないので不安もありますが、私たちなりのやり方を見つけ、時にはまわりに助けてもらえばいいと思っています。

今回は、息子は指示に従って動けること、何回も搭乗の経験があることを説明し、どうにか認められましたが、当たり前の私たちの生活を否定されたようで、悲しくなりました。

ヘルパーをはじめ、誰かが一緒に出かけてくれるのは安心です。しかし急ぎのときに調整をしないといけないのは、時に面倒です。制度の中で、私がヘルパーを使える時間も限られています。ヘルパーへの給料、交通費もかかります。

車椅子ユーザーら障害者への対応が心配なのは、仕方ないでしょう。でも入店や利用を初めから渋るのではなく、利用者にどんな手伝いが必要か、どこまでなら対応できるのかを話し合えたらありがたいです。

その航空会社では、一般の人は三歳未満の子を二人連れることはできますが、「障害者」となるとルールが厳しくなるようです。障害者の利用がもっと自然なことになるよう、お出かけを続けていきたいです。

写真:お出かけの最中、車椅子をベビーカー代わりにお昼寝する息子

いぜな・なつこ 骨の折れやすい障害で電動車椅子を使いながら、神奈川県内で子育てに奮闘中。




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