アイリスオーヤマのLUCA Note PCは販売価格がオープンながら参考価格として49,800円（税抜）と案内しており、実際に当初はこの価格で販売されていましたが、すでに一部の店頭では1万円値下げされた39,800円（税抜）に改訂されています。

今回、偶然筆者がアイリスオーヤマの製品を取り扱っている店舗へ訪れた際に本体価格が下げられて販売されているのを発見したため、念の為、販売員に確認したところ、その店舗では「本体価格の値下げを行った」と説明を受けました。


アイリスオーヤマの公式Webサイトでは今回の値下げについては特に記載がなく、オープン価格であくまで同社が示したのは参考価格であるため、特にプレスリリースなどを出す必要はないわけですが、いわゆる「サイレント値下げ」となっています。

一方、発売間もない時期での大幅な値下げということもあってか、筆者が訪れた店舗では販売開始当初の価格で購入した場合に差額の返金を行っているとのことです。この施策はすべての販売店で対応しているか不明ですが、少なくともアイリスオーヤマが運営しているホームセンター「ユニディ」では実施しているとのこと。


また今回の値下げとは関連はありませんが、LUCA Note PCは本体背面側にSSD用のm.2スロット（m.2 SATA3.0端子）があることを筆者は初めて知りました。これにより、m.2 SSDの「Type2280」および「Type2242」のSSDを最大512GB（ギガバイト）増設することが可能で、BIOSの設定から起動ドライブをこちらに変更することもできます。

LUCA Note PCは前述通り、GIGAスクール向けPCの要求スペックに（タッチパネル非搭載ではあるものの）準じたPCで珍しく、本体ストレージのアップグレードが可能であるということになります。

また内蔵メモリー（RAM）についてはアップグレードはできないものの、本体ストレージを拡張することで、製品寿命をある程度引き延ばすこともできなくはありません（手間を予算は相応に必要となりますが）。

他社がラインアップしているGIGAスクール準拠のパソコンが5万円前後のものが多いので、値下げの件も含め、これでようやく「他社の競合製品と勝負できるようになった」のではないでしょうか。

ただし、筆者個人としては値下げするくらいなら最初から安価に出すか、値段そのままでRAMも増設できる設計（差し換え可能なPCパーツのRAMモジュールへの対応）にしておけばもう少し評価は上向きになるのではないか……とも思います。

LUCA Note PCはアイリスオーヤマが運営しているホームセンターのユニディや量販店などで販売されていますので、興味のある人は店舗へ出向いて実際に触って確認してみてもらえればと思います。

【LUCA Note PCの主な仕様】

OS	Windows 10 Pro 64ビット版l
ディスプレイ	14インチFHD（1920×1080ドット）ディスプレイ（タッチパネル非対応）
CPU	Intel Celeron N4100（4コア）
本体ストレージ	64GB eMMC（空きm.2 SSDスロット×1）
内蔵メモリー	4GB RAM
ネットワーク	無線LAN／Wi-Fi（IEEE 802.11a／b／g／n／ac）、Bluetooth 4.2
バッテリー容量	5750mAh
カメラ	約100万画素インカメラ
外部端子	USB Type-A×2（USB 3.2 Gen1）、USB Type-C×1、miniHDMI端子（HDMI2.0）、3.5mmオーディオジャック×1、microSDカードスロット×1
本体外形	約323mm（横幅）×約219mm（奥行）×約19mm（厚さ）（※折り畳み時）
本体重量	約1.3kg

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