世界で話題になっているのが米国の「財政の壁」だ。2012年末以降に減税の失効や自動的な歳出カットが集中し、崖から落下するような急激な緊縮財政が起こるおそれがあるのだ。具体的には、ブッシュ減税の失効2210億ドル、景気対策の失効1210億ドル、歳出一律削減650億ドル、その他2000億ドルの合計6070億ドルとかいわれている。これは米国の名目GDP15兆ドルの4%に相当するが、戦後でこれほどまでの財政緊縮は経験したことがなく、