応援団現る「あなた、自分が思っているほど出世しないから」エレベータを降り、すぐ目の前にあるドアを開けてネットライフ企画の狭いオフィスに入ってきた、まだ会って5分もしていないその女性は、僕の右手を両手で包み込み、手相の線をじっと見ながら、占い師のような顔つきで僕に向かってそう言った。ギクッとした。「出口さん、次は貴方も手相を見せて」「は、はい・・・」あらゆることにおいて百戦錬磨のはずの出口も、た