20世紀初頭から、イタリアでは巨大自動車メーカーである「フィアット」が独占を続けていました。しかし、冷戦終結をきっかけにドイツのフォルクスワーゲン社が大きく乗り出します。各国の情勢を把握しながら進出を進めていったドイツの戦略について見ていきましょう。鈴木均氏の著書『自動車の世界史』(中央公論新社)より、詳しく解説します。冷戦終結後、フォルクスワーゲン社が“怒涛の買収”で勢力拡大フィアットによる独占を