フランシス・フクヤマ氏(写真提供:朝日新聞社)「世界最高の知性」の一人とも言われるフランシス・フクヤマ氏。ベルリンの壁崩壊、冷戦の終結など、世界史の大きな転換点となった1989年、彼は、西側諸国の自由民主主義が、人間のイデオロギー的進化の終着点なのではないかとの見方を示した。しかし2020年代、世界は歴史の針を戻したかのような出来事に直面している。さらに人工知能などのテクノロジーも飛躍的に発展し、歴史は新