新型コロナの影響で、上場企業の不動産売却が活発になってきた。2020年度に適時開示で国内不動産の売却を公表した東証1部、2部上場企業は76社(前年度59社)で、2016年度以来、4年ぶりに70社を上回った。譲渡益と譲渡損の差額はプラス4,416億5,200万円に達し、過去20年間で最大となった。 2020年度は、コロナ禍で経営資源の有効活用や財務体質の強化が緊急の課題に浮上したほか、在宅勤務の広がりによる資産見直しが進み、