新人国会議員のネット選挙アプローチVol.18 北陸信越ブロック

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衆議院北陸信越ブロック5名

新人衆議院議員のネット選挙力と発信をリサーチする連載18回目は、北陸信越ブロック(新潟・富山・石川・福井・長野)選出の1年生議員を取り上げる。

比例選出の田中美絵子(たなかみえこ;1975年生)氏、石川3区選出の近藤和也(こんどうかずや;1973年生)氏、そして長野4区選出の矢崎公二(やざきこうじ;1959年生)氏、長野5区選出の加藤学(かとうがく;1968年生)、富山3区選出の橘慶一郎(たちばなけいいちろう;1961年生)のインターネットにおける発信とその活用度をレポートする。

民主党 田中美絵子氏の公式サイトとフェイスブック

まずは、田中美絵子氏の公式サイト(独自ドメインtanakamieko.jp)を見てみよう。サイトには、変えるチカラ。生活(くらし)を第一に」とある。

ちなみに、田中氏と言えば、政治家となる前の異色の経歴や、写真週刊誌のスキャンダル報道、先日は幹事長室ドアの前で、離党届を提出しようとする議員に立ちふさがったりと、なにかと政治以外の話題も多い人物である。また次の衆院選では、東京15区への国替えが決定したばかりだ。

サイトは「政策」「プロフィール」の他、「ブログ」がある程度、コンテンツは多くはない。ただし、ブログは、10日ほど前までは、ほぼ毎日更新されていた。記事の内容は、主に活動報告に写真を添えたものだ。

また、田中氏はフェイスブックも利用しているが、内容はブログの転載である。またツイッターもアカウントもあるが、5ヶ月以上ツイートがない。

民主党 近藤和也氏の公式サイト

次に、近藤和也氏の公式サイト(独自ドメインkondokazuya.com)を訪問する。近藤氏は、野村證券に勤務した後、政治家に転身した。サイトのトップページには「次なる時代へ、さらなる前進」とある。

サイトは、「活動ブログ」の他、「決断」「政治家を志すきっかけ」、毎月の経費を公開した「家計簿」、民主号外のPDFをアップした「月刊 こんどう通信(現在は工事中)」など、コンテンツは豊富だ。

「ブログ」は、毎日更新されている。しかし記事は、箇条書きの活動紹介も多く、興味を持ちにくい内容だ。

民主党 矢崎公二氏の公式サイトとブログ

3人目は矢崎公二氏の公式サイト(独自ドメインyazakick.jp)を見てみよう。矢崎氏は、毎日新聞社で記者を務めた後、政治家に転身。サイトのトップページには、「明日のために 〜とことん現場主義」と掲げている。

主なコンテンツは、「活動記録」と、別サイトへとジャンプされる「ブログ」だ。

「活動記録」は毎日更新され、写真を添えて簡単に活動を紹介した日記のような形だ。一方の「ブログ」は、月1〜2回程度の更新だが、毎回テーマを設けて活動報告のまとめや提言などをつづっている。

ブログの最新記事は、今月17日の「解散と成立した法律」、その前は「圧巻の党首討論」、「政治不信に思う!」など。元記者らしいコラムとして読むことができる。

国民の生活が第一 加藤学氏の公式サイトとブログ・ツイッター

4人目は加藤学氏の公式サイト(独自ドメインkato-gaku.net)。加藤氏は、NHKで報道番組ディレクターを務めた後、世界各地に留学、政治家に転身した。サイトには、「リベラル宣言」と掲げている。

サイトは、プロフィールの他、政策やお知らせなどで、定期的に更新されるコンテンツはない。したがって、加藤氏の最新情報を得る目的なら、直接ブログに訪問した方がよいようだ。

ブログ「信州伊那谷奮戦記」は週1〜2回更新、活動の報告を中心に、政治的課題などが丁寧に書かれている。

さらに、ツイッターもほぼ毎日ツイートしている。内容は、活動報告や告知などが中心だが、時に時事ニュースなどの感想や考えなどをリアルタイムでつぶやいており、興味深い。フォロワー数も約1900人とまずまず。

また、ツイートはフェイスブックにも転載されているが、こちらの方はコメントも多く寄せられ、コミュニケーションも行われている。

自由民主党 橘慶一郎氏の公式サイト

最後は橘慶一郎氏の公式サイト(独自ドメインt-k1.net)を訪問する。北海道開発庁(現在の国土交通省)に入庁、退官後は富山に帰郷し実業家となり、富岡市長も務めた。父や祖父も元議員をつとめ、曾祖父や高祖父なども政治家の家系でもある。

サイトトップには、「地方から始まる 新しい国のかたち」とある。コンテンツは、毎週アップしている「国政報告」、活動の様子をアップした「写真報告」に、「議事録・質問主意書」などがある。

最も定期的に更新される「国政報告」は、最新が162号。2009年8月から続けられている。
内容は、その週の活動の総括と感想・考え、さらに時事ニュースや政治的課題に関する意見などを発信したものだ。

調査総論

最後にネット選挙力として5氏を総括してみよう。

田中氏と近藤氏のブログ、矢崎氏の活動記録(サイト内)、加藤氏のツイッターは連日のように、活動の報告などを発信しており、好感が持てる。また、橘氏は更新こそ少ないものの、週刊として定期的に国政報告をしており、発信しようとする誠実さが感じられる。

しかし、ネットでの発信力という点においての評価では、内容はもちろんであるが、更新頻度などの他に、拡散力やリアルタイム性なども、重要なポイントとなってくる。

その点では今回の5氏はともに、ネットでの発信に対する取り組みには大きな差がないように思われるが、効果的なツイッターを活用している加藤氏が頭一つ出ていると言ってよいだろう。

ここで言う「効果的」とは、「どこに行きました」「何をしました」のリアルタイム性ではない。わずか140字の勝負であるが、時事に対する“反射神経”が求められるのが、魅力あるツイートである。

(ライター 大久保ゆか)


▼外部リンク

田中美絵子 OFFICIAL WEB SITE
http://www.tanakamieko.jp/
田中美絵子 フェイスブック
http://www.facebook.com/tanakamieko.jp

近藤和也オフィシャルサイト
http://www.kondokazuya.com/

やざき公二 公式ホームページ
http://yazakick.jp/
やざき公二ブログ
http://blog.yazakick.jp/

加藤学(公式サイト)
http://www.kato-gaku.net/
加藤学Blog「信州伊那谷奮戦記」
http://www.election.ne.jp/10863/
加藤学 ツイッター
https://twitter.com/kato_gaku/

たちばな慶一郎ホームページ
http://www.t-k1.net/

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