[8.10 ルヴァン杯準々決勝第2戦 川崎F 2-2 C大阪 等々力]

 ルヴァンカップは10日に準々決勝第2戦を行った。川崎フロンターレとセレッソ大阪の対戦は、2-2のドロー。川崎Fは0-2で試合を進めたが、C大阪が後半45分にFW加藤陸次樹が、後半アディショナルタイム6分過ぎにFW山田寛人が立て続けにゴール。2試合合計3-3となったが、C大阪がアウェーゴール差で2年連続4強入りを決めた。準決勝は9月21日、25日に開催される。

 3日の第1戦では、川崎Fが陽性者続出による異例編成で試合に臨み、前半33分にMF脇坂泰斗が先制。だが、小菊昭雄監督が陽性により不在のC大阪が試合終了間際にFWアダム・タガートのゴールで同点に追いつき、1-1の痛み分けで試合を終えていた。

 川崎Fは、7日J1第24節の横浜F・マリノスとの死闘(○2-1)を制してから中2日。だが、先発メンバーの変更はたった1人のみ。DF登里享平が復帰した。4-3-3の布陣で、GKはチョン・ソンリョン、4バックは左から登里、DF谷口彰悟、DFジェジエウ、DF山根視来が並ぶ。アンカーはMFジョアン・シミッチで、左インサイドハーフがMFチャナティップ、右がMF橘田健人。前線3枚は左からマルシーニョ、FWレアンドロ・ダミアン、FW家長昭博が入った。

 C大阪はリーグ戦3連勝中、公式戦では10試合無敗(6勝4分)を続ける。第1戦はアウェーゴールを取られた1-1の引き分けなので、得点が必須となる。6日の第24節・ヴィッセル神戸戦(○3-0)から中3日でスタメンは4人変更。DF山中亮輔、MF毎熊晟矢、MF為田大貴、MF奥埜博亮が先発入り。4-4-2の布陣を敷き、GKはキム・ジンヒョン、4バックは左から山中、DF鳥海晃司、DF西尾隆矢、DF松田陸。ボランチ2枚は奥埜とMF鈴木徳真を起用。左サイドに為田、右サイドに毎熊、2トップはFW上門知樹とFWアダム・タガートを配置した。[両スタメン&布陣]

 川崎Fは勝利かスコアレスドローで2年ぶりの準決勝進出が決定する。2年連続のベスト4を狙うC大阪は、得点を奪わないと次に進めない。小菊監督が引き続き不在の中、高橋大輔コーチが指揮を執った。

 前半は主導権の奪い合い。川崎Fはマルシーニョが左サイドから積極的に攻め立てる。前半27分にはカットインでPA左に入り、右足シュートもブロックに遭う。こぼれ球を橘田がシュートするが、これも阻まれた。

 一方、C大阪も攻勢を強める。前半30分、山中が左サイドからアーリークロス。ファーサイドのPA右に流れたところを松田がシュートするが、川崎F守備陣に防がれる。PA左に流れると、待ち構えたのは為田。強烈な右足シュートを放つが、クロスバーを直撃した。

 均衡は崩れたのは前半40分。川崎Fはパス回しから中央突破を仕掛け、橘田が縦パスを送る。チャナティップがワンタッチでPA内に通し、ダミアンがPA中央へ。右足シュートはミートしきれず、相手に当たるが、こぼれたところをマルシーニョが渾身の右足シュート。ゴール上に突き刺した。

 前半は川崎Fが1-0のリードで折り返す。ハーフタイムには互いにカードを切り、川崎Fはチャナティップを下げてMF脇坂泰斗。C大阪はタガートに代えて加藤が入った。

 後半8分、川崎Fが勝利に近づく追加点。自陣近くの中盤からシミッチが左サイドに大きく展開する。パスを収めたマルシーニョが左サイドをドリブル突破。PA付近でダミアンとのワンツーパスからPA中央へ。マルシーニョが右足シュートをゴール正面に叩き込み、自身2点目で2-0と点差を広げた。

 試合を優位に運ぶ川崎Fだったが、アクシデント発生。得点直前にジェジエウが足を痛めており、ピッチに座り込んでいた。そのままDF車屋紳太郎と途中交代となった。

 C大阪は選手を大幅入れ替え。後半16分、毎熊、為田、上門を下げてFW北野颯太、山田、FWジェアン・パトリッキが出場する。23分には奥埜を下げ、MF中原輝を投入。加藤を加えた交代選手5人で前線から攻撃を仕掛けていく。

 C大阪は敵陣近くでセットプレーをチャンスを数度掴むも、実を結ばない。川崎Fは個の突破で決定機を作る。後半29分には脇坂が2人をかわして右足ミドル。だが、枠を捉えずにゴール上に外れた。

 川崎Fは後半35分にマルシーニョと家長を下げ、FW遠野大弥とFW小林悠を投入。同40分にはダミアンに代えてMF山村和也が入る。

 C大阪は後半45分に山中のクロスから加藤がニアサイドでヘディングシュート。1-2と一気に追い上げムードとなると、試合終了間際には西尾の折り返しから山田が劇的ゴール。2-2と追いつき、2試合合計3-3となるが、アウェーゴール差でC大阪がベスト4進出を決めた。

(取材・文 石川祐介)