彼らより速かったかは分からないが、先日英『GIVE ME SPORT』が振り返ったのは元ブラジル代表MFカカーのスピードだ。
2007年にバロンドールまで獲得したカカーはミラン、レアル・マドリードで活躍した選手で、全盛期のスピードは圧倒的だった。大きなストライドで一気に加速し、1人でカウンターアタックを成立させてしまうことも珍しくなかった。
中でも衝撃的だったのは、2006年に行われたアルゼンチン代表とのゲームでFWリオネル・メッシをぶっちぎったプレイだ。
当時まだ駆け出しに近い存在だったメッシはカウンターを仕掛けたカカーを必死で追いかけたのだが、これが全く追いつけない。ボールを持っていないメッシがドリブルしているカカーに追いつけず、ハーフウェイライン付近からの独走を許してゴールを決められてしまった。
メッシも瞬間的なスピードには定評のある選手だが、当時のカカーはそれ以上に速かった。怪我をしてからはややスピードが落ちたが、全盛期のスピードはムバッペやトラオレにも負けていなかったのではないか。
走るフォームも競走馬のように美しく、永遠に記憶されるスピードスターの1人だろう。