中国人が不思議に思うのも無理はない。すでに身分証が生活に浸透している
中国人にとって、身分証はスマホと同様なくてはならない存在だからだ。では、なぜ多くの日本人は慎重になっているのだろうか。記事はその理由は2つあると指摘している。
まずは「戦時中の記憶」。戦時中は誰もが服に名札を縫い付け、そこに氏名、住所、血液型、勤務先を書くことになっていたと紹介。身分を証明し、死亡時の身元確認などに使われたようだ。日本人は、この暗い記憶のために
マイナンバーカードに消極的なのだと伝えている。
また「政府に悪用されるという疑念」があるとも主張している。日本人はもともと個人情報の扱いに敏感だが、プライバシーや個人情報を曝け出すことを気にしない
中国人にはこの感覚は理解できないかもしれない。さらにいえば、多くの日本人は政府の悪用を心配するというよりも、情報の漏えいなど、セキュリティへの不安の方が気になるはずだ。
記事は結論として、日本は世界の流れに逆行していると主張。サインが主流の時代に、印鑑で身分を証明するなどあり得ない話であり、先端技術を駆使して「日本も統制と管理を強化すべき」と
中国らしい主張で結んでいる。日本政府は
マイナンバーカードを2022年度末までに、完全に普及させたいようだが、一筋縄ではいかなそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)