○増産したくてもできない理由
ホンダeはデザインを見ただけで欲しくなってしまう魅力的なEVだ。実際に乗ってみると、ボディサイズが小さくて小回りが利くので扱いやすく、電動だから当然だが車内は静かで快適。木のテーブルにタブレットが並んだような室内は先進的でありながら温かい雰囲気で、運転していて楽しくなるような
クルマだった。試乗記や動画が出そろう中で、
ホンダeが欲しいと思う人も増えているのではないだろうか。ただ、すぐには買えないのが現状だ。
そもそも
ホンダは、日本における
ホンダeの販売目標を年間1,000台としていた。現時点では、そのうち「第1期分=初期ロット」(オーダー受付期間:8月27日から)の数百台が売り切れになっているそうだ。
ホンダとしては、第1期分が売れるには2カ月くらいかかると想定していたそうだが、それが1週間ではけてしまったため驚いているという。
売れ行きがいいのなら、増産してどんどん販売すればよさそうなものだが、そうもいかないらしい。バッテリーをはじめ、
ホンダeには他社と協力して開発したいろいろな部品が積んであるので、それらを調達できる量には限界があるのだという。また、
ホンダとしては、環境規制の厳しい欧州にたくさんの
ホンダeを送らなければいけないだろうから、どうしても、日本への割り当ては少なってしまうのかもしれない。
ホンダe第2期分の受注については、本来の発売日(10/30)あたりのタイミングで何らかのアナウンスがあるようだ。