タッチパネル対応で、ネット接続も出来るインド製携帯電話


先日インド製の携帯電話を購入したことを紹介したが、これは日本で使うのが目的ではなく海外での通話用に購入したものである。注意して欲しいのは、筆者がインドまで携帯電話を購入しに行ったのではなく、海外で利用する携帯電話を購入したら、それがインド製だったということ。

海外ではご存じのように携帯電話本体と通信事業者はバラバラで販売されている。そのため本体にSIMロックがかかっていることはほとんどなく、SIMカードをユーザーが自由に入れ替えて使用できる。海外で使うため用の新しい携帯電話を探していたら、価格も手ごろで機能もそれなりに面白そうな「Asha 303」という携帯を発見して購入した。前回はそれがインド製であったというところから、今後はインドにこうした製造が移って行くと同時に技術も流れて行ってしまうよね、という話を前回紹介したと思う。

■どこに持って行っても使える
残念ながら、この製品は日本の技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)がないようで日本で使うことができない。ただし、3Gに対応しているので技術的には使用できる。対応している周波数帯はGSM 850, 900, 1800, 1900、WCDMA 850, 900, 1700/2100, 1900, 2100で、技術的には世界中のほとんどの地域で、SIMカードさえ調達できれば問題なく携帯電話として使えるだろう。

■バッテリー駆動時間
海外で使う際になによりも問題になるのがバッテリー。SIMフリー(英語ではunlocked)のAndroidのスマートフォンも持っているが、スリープさせているだけでも3日くらいで電池がなくなるという致命的な弱点がある。これではいつ充電できるかわからない海外旅行時には心細い。

同じノキアのWindows Phone「Lumia 800」と比べた場合、GSMのスタンバイタイムでLumia 800は265時間、いっぽうAsha 303は731時間と長時間持つ。3G回線だと335時間に対して857時間と、Asha 303のバッテリー駆動時間が3倍近く持つことがわかる。実際に使ってどうかは、実際に海外に持って出てしばらく使ってみないことにはわからないが、バッテリー駆動時間が長いことが特徴の「Nokia 100」の840時間に近いバッテリー持ち時間なので、数日で電池がなくなることはなさそうだ。

■海外で安心して使える端末
筆者はソフトバンクのiPhoneも使用しているが、できるならば電話機能が使えなくなるトラブル(その後も発生しOSアップデートで解消したの模様)のない物が欲しい。海外旅行先などで重要なのは確実につながり、コストも安いと言うこと。多くの国では端末さえ持っていればSIMカードがわずか数百円で購入でき、数日の滞在中はそれで済ますことが可能だ。日本の携帯電話をローミングしたりすると、1分あたり100円や200円などの料金が際限なくかかってしまう。10分も使えば、1,000円単位の料金となり海外旅行のパケ死なんてまっぴらごめんだ。とても安心して使うことが出来ない。

ローミングなら、SIMカードなんか買う必要もないし、1回くらいの旅行なら数千円くらいは許容範囲に収まるが、年に数回海外旅行してしまうと携帯のローミングだけで万単位のお金が飛んでいくこととなり、今回のように何年間か使える本体を買って、SIMカードを入手した方がトータルで安くなる。SIMカードの入手に手間取るかもしれないが、汎用的に使われている本体さえ用意しておけば、どこの国に行ってもコストを気にせず使えるだろう安心感は海外では外せない。

とは言っても、日本のように法的に使えない国もあるし、韓国のようにIMEI関係で利用が簡単ではない国もあり、このような使い方が全世界で万全なわけではない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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