新スマホ「Nothing Phone (2a)」が登場!日本でも発売に。価格は12GB+256GBは55,800円

Nothing Technologyは5日(現地時間)、オンラインにて新製品発表会「Phone (2a) launch - Nothing event」を開催し、同社が展開している「Nothing」ブランドにおける新商品として第3弾スマートフォン(スマホ)「Nothing Phone (2a)」(型番:A142)を発表しています。

Nothing Phone (2a)は同社の第2弾スマホである前機種「Nothing Phone (2)」の廉価版となっており、これまでのNothing Phoneシリーズと同様に背面に光る「Glyphyインターフェース」を搭載しており、OSにはAndroid 14ベースの独自ユーザーインターフェース「Nothing OS 2.5」をプリインストールし、チップセット(SoC)には第2世代4nmプロセス製造のMediaTek製「Dimensity 7200 Pro 5G」を搭載しています。

日本ではオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)として販売され、販路は同社の公式Webサイトや量販店、ECサイトなどとなっており、公式Webサイトでは同日3月5日より先行予約販売が開始され、予約した商品は3月末より順次出荷されるとのこと。なお、販売される製品は内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって8GB RAM+128GBストレージモデルと12GB RAM+256GBストレージモデルの2モデルがあります。

日本での価格(金額はすべて税込)は先行予約で販売される12GB RAM+256GBストレージモデルは55,800円となっており、8GB RAM+128GBストレージモデルは予約や発売日、価格を後日案内するとしています。なお、各モデルともに本体色はブラックとミルクの2色展開で、Nothing Phone (2)などと同様に日本向けの認証(いわゆる「技適」)は取得しており、さらにNothing Phoneとしては初めておサイフケータイ(FeliCa)には対応しているということです。

06

Nothingはスマホメーカー「OnePlus」の共同創業者であるCarl Pei氏が2020年10月に設立したデジタル製品メーカーで、イギリス・ロンドンを拠点とし、2021年7月に初製品となる完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (1)」を発売し、その後、同社初のスマホである「Nothing Phone (1)」を2022年7月に発売し、続いて第2弾のNothing Phone (2)を2023年7月に発売しました。両機種ともに日本でも発売され、背面にGlyphインターフェイスと呼ばれる仕組みのLEDライトを備え、通知や充電など状況に合わせてが光るようになってるのが特長でしたが、Noting Phone (2a)もこのGlyphインターフェイスが継承されており、Noting Phone (2a)では15種類の新機能が追加されています。

外観はこれまでのNothing Phoneシリーズを踏襲しつつ、より柔らかな曲線が美しいデザインを装っており、高級感を感じさせる質感で新たな魅力を放つブラックとミルクの2色が用意されており、業界初の90°インフィニティバックカバーを採用し、象徴的な左右対称性が歪むようなデザインによって透明でダイナミックかつ斬新な演出を加える一方、全体の剛性と耐久性も高めているとのこと。また組み立て工程では最も厚いものと薄いものとの比率が業界標準では2:1であるのに対し、Nothing Phone (2a)は2.2:0.8を実現させ、180種類以上の素材を使って数千個のサンプルを作り、何度もテストを重ねて鋳型を製作したということです。

10

11

12

さらにコンポーネントをケース外部のデザインに組み込み、従来では考えられなかった斬新な形で大事な機能を可視化し、カメラをNFC用のコイル内側に配置して製品の「目」という新たな象徴を生み出しており、その裏にスマホの原動力とも言える人間の脳に相当するSoCを配置してで外の世界とやり取りする中枢となってカメラが視覚的情報を取得してGlyphインターフェースが視覚的・聴覚的なメディアでデータを発信する機構であれば、NFC用コイルはデジタル情報を取り込む機構となっています。

回路素子は円形のグリッドシステムに沿って精密に配置されています。回路は今回一層丸みを帯びた先端までカバーしています。全体的にソフトなルック&フィールのデザイン哲学を踏襲しています。他にも本来なら電池パックを配置する場所にマザーボードやディスプレイ、SIMカードスロット、USB Type-C端子とを接続する内部ポートを追加し、この部分はかの精密なニューヨーク地下鉄の路線図をシンプルでエレガントに図案化したマッシモ・ヴィネッリのデザインから着想を得ており、地下鉄路線図も電子回路図もその複雑さが同じなのだとか。

05

ディスプレイは上部中央にパンチホールのある約6.7インチFHD+(1080×2412ドット)低温多結晶酸化物(LTPO)フレキシブルOLED(約394ppi)で、10bitカラー(10億700万色)表示やHDR10+、SGSローブルーライト、コントラスト比500万:1、明るさ最大1300nits、PWM調光2160Hz、色域DCI-P3 100%、30~120Hzアダプティブリフレッシュレート、240Hzタッチサンプリングレートに対応し、画面占有率は91.65%に達しています。また画面はCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass 5」で覆われており、パンチホール部分には約3200万画素CMOS(1/2.74型)+広角レンズ(F2.2)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーも搭載しています。

サイズは約161.74×76.32×8.55mm、質量は約190gで、生活防水・防塵(IP54準拠)に対応し、各ボタンを2万回ずつ押下試験やケーブルを30万回抜き差しする耐久性試験、中央部に400Nの力を加えて機器構造の堅牢性を確認する折り曲げ強度試験、前面・背面をスチールウールでそれぞれ2千回以上擦る摩擦傷試験などを実施しているとのこと。また進化した冷却性能でパフォーマンスを長期間出し続け、3200mm2のグラフェンシートで熱量がより短時間で全体に分散され、グラファイト層の厚さ0.11mm/面積12000mm2の大型冷却機構の採用で短時間の熱拡散を実現。リアカメラはNothing Phone (2)と同じく以下のデュアル構成で、新登場 TrueLens写真処理技術によってより繊細に映し出し、AIによるシーン検出のほか、Night ModeやMotion Capture、Portrait Optimiser、Ultra XDR、アクションモードなどに対応しています。

・約5000万画素CMOS(Sony製「IMX890」、1/1.56型、1画素1μm)+広角レンズ(F1.88、焦点距離24mm、OIS、EIS)
・約5000万画素CMOS(Samsung製「JN1」、1/2.76型)+超広角・マクロレンズ(F2.2、画角114°、接写4cm、EIS)

07

04

08

主な仕様は5000mAhバッテリーや急速充電(最大45W)、USB Type-C端子、触覚タッチモーター、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、センサーコア、電子コンパス、Wi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN、Bluetooth 5.3、NFC Type A/B、位置情報取得(シングルバンドA-GNSS、GPS、Galileo、GLONASS、BDS、QZSS)、デュアルステレオスピーカー、マイク×3など。なお、ワンセグやフルセグ、microSDカードなどの外部ストレージスロットは非対応。3年間のOSバージョンアップと4年間庭たる2カ月に1回のセキュリティパッチ提供が実施されるとのこと。SIMはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMに対応し、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。

5G NR: n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78
4G LTE: Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850/900/1800/1900MHz

02

03

SDGsで二酸化炭素排出量が52Kg CO2eとなり、スマホとしては最小レベルとなっているほか、再生素材を使用してミッドフレームのアルミニウムは100%リサイクル、7つのプリント基板で錫を100%リサイクル、メイン基板で銅を100%リサイクルを使用、スチールスタンピング22カ所にリサイクルスチールを使用し、50%以上のプラスチック部品はサステナブル調達、さらに完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (2)」の製造工程で生じたスクラップ素材のアップサイクル利用しているとのこと。なお、パッケージはプラスチックを使わずにリサイクル繊維で作られており、同梱品はNothing Phone (2a)本体およりNothing ケーブル(USB-C to USB-C)、保護フィルム(貼付済み)、SIMトレイ取り出しツール、安全に関する情報と保証カード。

13





追記(2024/03/07 06:46:31)
Nothing TechnologyのCEOであるCarl Pei氏がFeliCaをサポートしていると自身のXアカウントにて投稿していたため、FeliCaに関する記述を修正しました。

記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Nothing Phone (2a) 関連記事一覧 - S-MAX
Phone (2a) launch - Nothing event – Nothing Japan
Nothing Phone (2a) – Nothing Japan
このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ :