スタンダードスマホ「OPPO Reno5 A」が「OPPO Reno3 A」からどこが進化したのかをチェック!

オウガ・ジャパン(旧:オッポジャパン)が日本市場向けに5G対応スタンダードスマートフォン(スマホ)「OPPO Reno5 A(オッポ リノファイブ エー)」(OPPO Mobile Telecommunications製)のメーカーモデル(型番:CPH2199)を今年6月11日に発売した。OPPO Reno5 Aは他にソフトバンクおよびウィルコム沖縄が展開する携帯電話サービス「Y!mobile(ワイモバイル)」向けモデル(型番:A101OP)も6月3日に発売されている。

発売時の価格(金額はすべて税込)はメーカーモデルが43,800円、ワイモバイル向けモデルが公式Webショップ「ワイモバイルオンラインストア」で39,600円となっており、こちらは新規契約および機種変更、他社から乗り換え(MNP)の場合に18,000円割引の21,600円と低価格帯の製品としてラインナップされている。

記事執筆時(10月5日)ではメーカーモデルはOPPO公式PayPayモール店およびOPPO公式楽天市場店での価格は発売時と変わらず43,800円だが、大手Webストア「Amazon.co.jp」では、が34,290円、が34,260円と1万円弱安く販売されている。一方、ワイモバイルオンラインストアにおいても新規契約および機種変更、MNPを対象に21,000円割引と割引額が増額されており18,000円での販売となっている。

メーカーモデルはOPPO公式PayPayモール店やOPPO公式楽天市場店、Amazon.co.jpのほか、ひかりTVショッピングといったECサイトをはじめ、量販店のエディオンや上新電機、ノジマ、ビックカメラグループ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、WonderGOO、仮想移動体通信事業者(MVNO)のIIJmioやイオンモバイル、QT mobile、goo Simseller、NifMo、BIGLOBEモバイル、FiiMo、LinksMateで取り扱われている。

この他、移動体通信事業者(MNO)向けとして楽天モバイルでもメーカーモデルが販売されており、価格は42,980円。同社の携帯電話サービス「Rakuten UN-LIMIT VI」にてMNPでの申し込みで一括払いの場合は2万ポイント還元キャンペーンが適用され、実質価格が22,980円となる。なお、楽天モバイル版はメーカーモデルをベースにSIMフリーのままではあるものの、独自アプリがインストールされている。

そんなOPPO Reno5 Aのメーカーモデルをオウガ・ジャパンから借りることができたので、前機種「OPPO Reno3 A(オッポ リノスリー エー)」と比較しながら進化ポイントを紹介する。なお、比較するOPPO Reno 3Aは本来であれば、メーカーモデル(型番:CPH2013)が望ましいが、基本的なスペックは同等の筆者が個人利用しているワイモバイル向けモデル(型番:A002OP)であることをあらかじめ了承いただきたい。

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本体正面。左がOPPO Reno3 A、右がOPPO Reno5 A


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本体背面。左がOPPO Reno3 A(ホワイト)、右がOPPO Reno5 A(アイスブルー)

OPPO Reno5 Aの基本スペックや主な特長などは5月に開催された発表会のレポートでも伝えたが、OPPO Reno3 Aの基本スペックと合わせておさらいしていこう。

OPPO Reno5 Aの本体サイズは約162mm×74.6mm×8.2mm、重量は約182g。ディスプレイのサイズは約6.5インチ、画面占有率は90%、解像度はFHD+(2400×1080)のLCD(液晶)を搭載。リフレッシュレートは最大90Hz、タッチサンプリングレートは最大180Hzに対応している。

一方、OPPO Reno3 Aの本体サイズは約160.9mm×74.1mm×8.2mm、重量は約175gとなっており、サイズ感はほぼ同等。ディスプレイは約6.44インチ、画面占有率は89.9%、解像度は FHD+(2400×1080)のAMOLED(有機EL)を搭載し、リフレッシュレートは60Hz。

サイズ感や普段使いにはほぼ差がないと言える違いしかないが、リフレッシュレートやタッチサンプリングレートの向上によって動画コンテンツやゲームをより快適な環境で楽しめるようになっているのは間違いない。

また大きく異なる点として液晶と有機ELの違いが挙げられるだろう。それに伴い、指紋認証機能が有機ELのOPPO Reno3 Aではディスプレイ指紋認証(画面内指紋認証)だったが、液晶のOPPO Reno5 Aでは指紋認証センサーを本体背面に搭載しており、この点においては大きな仕様変更となる。

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OPPO Reno3 A(ホワイト)を手に持ったところ


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OPPO Reno5 A(アイスブルー)を手に持ったところ

本体のカラーバリエーションはいずれも2色展開で、OPPO Reno5 Aは「シルバーブラック」と「アイスブルー」、OPPO Reno3 Aは「ブラック」と「ホワイト」。OPPO Reno3 Aはカラー名としては「ホワイト」だが、ブルーやパープルの美しいグラデーションがとても個性的で明るい印象を受ける。一方、OPPO Reno5 Aの「アイスブルー」は個性的な主張は抑えながらもより上品な色合いに仕上がっている印象だ。

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本体正面に向かって左側面(画像=上)と右側面(画像=下)。いずれもOPPO Reno3 Aの上にOPPO Reno5 Aを重ねている


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本体上部側面(画像=上)と下部側面(画像=下)。いずれもOPPO Reno3 Aの上にOPPO Reno5 Aを重ねている

左右の側面には関しては、SIMカードスロットの位置が異なる。OPPO Reno3 Aは正面に向かって右側面の上部に、OPPO Reno5 Aは正面に向かって左側面の上部に搭載している。

電源ボタン(スリープキー)および音量(上下)キーの位置はいずれも同等。一般的なAndroidスマホは、右側面に音量キーと電源ボタンを並べて配置しているが、OPPOのスマホは右側面に電源ボタン、左側面に音量キーを配置しているのが特長だ。

上部側面にはボタン類やスロットなどはなく、下部側面には3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C端子、スピーカーを備えている。下部側面については位置やスピーカ穴の形状などもほぼ同じだ。

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SIMカードスロットを外した状態。左がOPPO Reno3 A、右がOPPO Reno5 A


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OPPO Reno3 A(ワイモバイル版)のSIMカードスロット


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OPPO Reno5 A(SIMフリーモデル)のSIMカードスロット

SIMカードスロットを搭載している位置は異なっているが、仕様はほぼ同等だ。OPPO Reno5 A、OPPO Reno3 AともにSIMフリーのメーカーモデルであれば、nanoSIMカード(4FF)を2枚までセットできるデュアルSIMに対応している。SIM2スロットとmicroSDカードスロットは兼用となっており、SIMカードを2枚セットした場合はmicroSDカードは使用できない。

ワイモバイル向けモデルは、SIMカードはシングルスロットでSIMカード1枚とmicroSDカード1枚がセットでき、こちらの仕様もOPPO Reno5 A、OPPO Reno3 Aとも同等だ。なお、上の画像ではOPPO Reno3 AのSIMカードスロットがワイモバイル向けモデルで、OPPO Reno5 AのSIMカードスロットがメーカーモデルだ。

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「SIMカードおよびモバイルデータ」の画面。左がOPPO Reno3 A(ワイモバイル向けモデル)、右がOPPO Reno5 A(メーカーモデル)

OPPO Reno5 Aは物理的なカードを使用しない「eSIM」にも対応しているため、SIMカード×1、eSIM×1、microSDカード×1といった使い方も可能。一方、OPPO Reno3 AはeSIMには対応していない。

microSDカードについては、OPPO Reno3 Aが最大256GBまでのmicroSDXCに、OPPO Reno5 Aが最大1TBまでのmicroSDXCにそれぞれ対応しており、違いが見られる。

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リアカメラ。上がOPPO Reno3 A、下がOPPO Reno5 A

それぞれのリアカメラの仕様は以下の通り。

●OPPO Reno5 A
・約6400万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)
・約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2)
・約200万画素CMOS/マクロレンズ(F2.4)
・約200万画素CMOS/モノクロカメラ(F2.4)

●OPPO Reno3 A
・約4800万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)
・約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2)
・約200万画素CMOS/モノクロカメラ(F2.4)
・約200万画素CMOS/深度測定用カメラ(F2.4)

どちらも4つのカメラを搭載しているものの、仕様は随分と変わった。メインの広角カメラは約4800万画素から約6400万画素に向上しており、48Mモードで撮影した場合の画像サイズは6000×8000(4800万画素)、64Mモードで撮影した場合の画像サイズは6936×9248(6400万画素)となる。

またどちらもマクロ撮影(接写)はできるが、OPPO Reno5 Aではマクロレンズを搭載したことで、新たにマクロ撮影用の撮影モードも追加し、OPPO Reno3 Aに比べてマクロ撮影が強化されている。OPPO Reno5 Aではおよそ4cmまで被写体に近付いて撮影することが可能。

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上部のフロントカメラ。左がOPPO Reno3 A、右がOPPO Reno5 A

本体正面のフロントカメラはOPPO Reno3 Aが上部中央のしずく型ノッチ(切り欠き)に、OPPO Reno5 Aが左上のパンチホールに搭載されている。位置が異なるだけでなく、ディスプレイ外かディスプレイ内かの違いがある。どちらも約1600万画素CMOSの広角カメラ。また、OPPO Reno5 Aではフロントカメラでも夜景モードに対応している。

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本体正面下部。左がOPPO Reno3 A、右がOPPO Reno5 A

ワイモバイル向けモデルかメーカーモデルかでアプリアイコンの表示およびプリインアプリが異なるが、それ以外はホーム画面などの表示はそれほど変わらない。

なお、どちらも機種もホーム画面関連は「設定」→「ホーム画面、ロック画面、常時表示ディスプレイ」(OPPO Reno3 Aでの表記)もしくは「ホーム画面&ロック画面」(OPPO Reno5 Aでの表記)でホーム画面のモードやレイアウト表示などの設定ができる。

また画面下部のナビゲーションキーのレイアウトも「設定」→「便利なツール」→「ナビゲーション」→「キーレイアウトの選択」で変更できる。

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端末情報画面。左がOPPO Reno3 A、右がOPPO Reno5 A


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OPPO Reno3 Aの「設定」画面(クリックで拡大)


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OPPO Reno5 Aの「設定」画面(クリックで拡大)

どちらもOSはAndroid 11をベースにした独自のユーザーインターフェース「ColorOS 11」を搭載しているため、操作性も大きくは変わらない。チップセット(SoC)は、OPPO Reno3 Aが Qualcomm Snapdragon 665でCPUは最大2.0GHzのオクタコア、OPPO Reno5 AがQualcomm Snapdragon 765GでCPUは最大2.4GHzのオクタコアを搭載。内蔵メモリー(RAM)および内蔵ストレージ(ROM)はどちらもそれぞれ6GBと128GBを搭載している。

無線LAN(Wi-Fi)はどちらの機種もIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)に対応。BluetoothのバージョンはOPPO Reno3 Aが5.0、OPPO Reno5 Aが5.1に対応している。

生体認証はどちらも「指紋認証」と「顔認証」に対応しているが、前述の通りにOPPO Reno3 Aは画面内指紋認証で、OPPO Reno5 Aは本体背面に搭載している指紋センサーでの認証となる。モバイルネットワーク(通信方式)は、OPPO Reno3 Aが2G(GSM)、3G(W-CDMA)、4G(TD-LTE、FDD-LTE)に、OPPO Reno5 Aがそれらに加えてSub6(サブシックス:6GHz未満の低周波数帯)の5G通信にも対応している。

内蔵バッテリーはOPPO Reno3 Aが4025mAh、Quick Charge 2.0の急速充電に対応し、OPPO Reno5 Aが4000mAh(定格容量は3890mAh)を搭載、PD(9V/2A)とQC(9V/2A)の急速充電に対応する。

またどちらもNFCおよびFeliCa(おサイフケータイ)、IP68の防水・防塵性能にも対応している。

本体以外の付属品は、SIM取出し用ピンおよび安全ガイド、クイックガイド、保護フィルム(貼付済み)、保護ケースはどちらの機種にも同梱する。OPPO Reno3 Aで同梱するACアダプター、USB Type-Cデータケーブル、イヤホンの3点はOPPO Reno5 Aでは同梱していない。そのため、個装箱の厚みがOPPO Reno5 AではOPPO Reno3 Aの半分程度と薄くなっている。

このように、OPPO Reno3 Aをブラッシュアップした後継モデルがOPPO Reno5 Aであり、相違点の大きなポイントとしては
 ・5G対応
 ・eSIM対応
 ・カメラのスペック向上
 ・指紋センサーを背面に搭載
 ・ACアダプター、USB Type-Cケーブル、イヤホンの同梱なし
といったところだろう。

最後にOPPO Reno3 AとOPPO Reno5 Aの個装箱や同梱品、外観やカメラアプリの操作などを比較した動画を紹介する。



OPPO
2021-06-11



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2020-06-25




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2020-06-25







記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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