ウェアラブル向けプラットフォーム「Wear OS」と「Tizen OS」が統合!他のメーカーも搭載可能

Googleは18日(現地時間)、オンラインにて2020年5月18日(火)から20日(木)までの3日間に渡って開催される開発者向けイベント「Google I/O 2021」( https://events.google.com/io/ )の基調講演を行い、Samsung Electronics(以下、Samsung)と提携して両社が採用するスマートウォッチ向けプラットフォーム「Wear OS by Google」と「Tizen OS」と今年後半に統合すると発表しています。

統合後の新しいWear OSはアプリの起動が速く、電池持ちが良くなるほか、Google マップやYouTube Music、Google アシスタントなどをはじめ、Google Playにてさまざまなアプリを追加でき、GoogleやSamsung以外の他のメーカーも採用できるオープンプラットフォームとして公開され、Google傘下となったFitbitからも新しいWear OSを搭載したスマートウォッチが登場する予定だとしています。なお、既存のWear OS搭載機種へのアップデートについては各メーカーごとに案内がある見込み。

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Wear OSはAndroidをベースにしたスマートウォッチなどのウェアラブル製品向けプラットフォームで、当初は「Android Wear」という名称でしたが、2018年に現在の「Wear OS by Google」となり、Android Wearのときにはスマートフォン(スマホ)のメーカーを中心でしたが、直近では時計メーカーが中心に新製品を出している状況となっています。

一方、SamsungはTizen OSをエコシステムとして開発し、一時はスマホにも搭載していましたが、現在はスマートウォッチのGalaxy Watchに搭載しており、これまでWear OSは採用してきませんでした。そうした中で、最近ではGalaxy Watchの次期製品はWear OSになるという噂がありましたが、Wear OSとTizen OSが統合することとなったため、恐らく次のGalaxy Watchシリーズの新製品は新しいWear OSを搭載になるのだと思われます。

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これにより、新しいWear OSはアプリの起動が最大30%速くなり、電池持ちが良くなり、特に電池持ちについてはOSの下位層を最適化するようにし、低電力のハードウェアコアを利用してバッテリー寿命を延ばすようにしているとのこと。こうしたことで心拍数センサーを日中継続的に実行し、一晩中睡眠を追跡しても翌日にもバッテリーが切れずに使えるようになるとしています。

また新しいWear OSは時計用の優れたアプリを簡単に作成できるようになるため、利用できるアプリの数も多くなるということです。なお、Samsungでは既存のTizen OSを搭載したスマートウォッチについて最大3年間はソフトウェア更新を提供する計画だとしています。

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ユーザーインターフェース(UI)も変更され、ホーム画面となる「Tile」は例えば、スマートウォッチにサイドキーが搭載されている場合、サイドキーを2回押すと最近のアプリに切り替えるなど、新しいナビゲーション機能によってタスク管理がより簡単になっています。また良く使う機能へのショートカットも利用可能だとのこと。

アプリはGoogle マップとGoogle アシスタントは再設計されて使い勝手が改善されており、Google Payも再設計されて現在利用可能な11カ国・地域に加えて26カ国・地域でサポートされるようになる予定で、YouTube Musicも今年後半に登場予定なほか、新たにStravaやadidas Running、BitmojiなどのアプリがGoogle Playにて提供予定となっています。

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記事執筆:memn0ck


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