Apple Watch Series 6で心電図アプリや不規則な心拍の通知機能を試してみた!

既報通り、Appleは26日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch、iPad、Apple Watch、Apple TV向けプラットフォームの最新バージョン「iOS 14.4(18D52)」および「iPadOS 14.4(18D52)」、「watchOS 7.3(18S801)」、「tvOS 14(18K802)」を提供開始しました。

中でもすでに事前に予告されていたように日本ではiPhoneをiOS 14.4、Apple WatchをwatchOS 7.3にすることで新たに「心電図(ECG)」機能と不規則な心拍の通知機能が利用できるようになりました。これらの機能は不整脈に最も多い心房細動(AFib)の兆候を検知するために役立つということです。

心電図アプリは「Apple Watch Series 4」および「Apple Watch Series 5」、「Apple Watch Series 6」が対応しており、不規則な心拍の通知機能は「Apple Watch SE」を含む「Apple Watch Series 3」以降が対応しています。本記事では実際に各製品を更新して心電図などの新機能を試してみたのでご紹介します。

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心電図などはwatchOS 7.3とiOS 14.4に更新することで利用可能に

心電図アプリはApple Watch Series 4ではじめて対応し、アメリカなどで利用可能でしたが、ようやく日本でも利用できるようになります。同社では医療用ではなく消費者向け製品として初めてだとし、兆候を検知できる心房細動は治療をしないと世界で2番目に多い死因である脳卒中につながる恐れがあるとしています。

watchOS 7.3には、以下の新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれます:
・“ユニティ”の文字盤: 黒人の歴史を称え、パン・アフリカの旗の色から着想を得たもので、1日を通して身体の動きに合わせて表示が変わり、自分だけの文字盤を作り出すことが可能
・Apple Fitness+登録者のための“ウォーキングの時間”: “ワークアウト” Appでのウォーキング中にゲストがインスピレーション溢れるストーリーを共有するオーディオ体験
・日本、マヨット、フィリピン、およびタイでApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
・日本、マヨット、フィリピン、台湾、およびタイで不規則な心拍の通知に対応
・ズーム機能を有効にすると、コントロールセンターと通知センターが反応しなくなることがある問題を修正

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

利用するには通常通りにApple Watchを腕に装着し、心電図アプリを起動して反対の腕の手でDigital Crownを触って測定するだけ。30秒後に心拍リズムは心房細動または洞調律、低心拍数、高心拍数、判定不能のいずれかに分類され、すべての記録や分類、注意が必要な症状はiPhoneの「ヘルスケア」アプリに安全に保存され、結果のPDFで共有することができます。

仕組みはApple Watchの裏蓋にあるクリスタルとDigital Crownに組み込まれている電極が心電図アプリと連係して第I誘導心電図に類似した心電図を記録することを可能にしています。Appleでは臨床試験にて心房細動を感度98.3%で検出でき、洞調律を特異度99.6%となったとしています。

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watchOS 7.3とiOS 14.4に更新し、Apple Watchで心電図アプリを起動すると、まずはiPhoneでヘルスケアアプリから設定を行うように案内されます


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iPhoneでヘルスケアアプリを起動し、下の方にスクロールすると「Apple Wathで心電図がとれます。」や「不規則な心拍の通知を設定」があるのでそれぞれ設定します


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まずは心電図の設定から。生年月日を入力して仕組みを確認して「続ける」を押していきます


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設定が完了したらApple Watchで心電図が測定できます


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心電図は心電図アプリを起動して反対の腕の手でDigital Crownを触れば自動的に測定がスタートし、30秒測定すると洞調律などが示されます




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洞調律などはiPhoneのヘルスケアアプリに結果が保存されるので、後からも確認できるほか、医師に渡すためのPDF出力も行えます

一方、不規則な心拍の通知機能は光学式心拍センサーを利用してバックグラウンドで心拍リズムを時折チェックし、心房細動(AFib)の兆候がある不規則な心拍リズムを特定した場合に通知をします。具体的には最低65分以上の時間をかけて5回の心拍リズムのチェックを行い、不規則な心拍リズムが検出されると通知されるとのこと。

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不規則な心拍の通知を設定したところ。こちらは普段からApple Watchを装着しておくことで通知が行われるため、特に操作などは必要ありません

ようやく日本でも使えるようになった心電図測定機能ですが、特に健康診断などで心電図に異常があったことがないなら急にApple Watchで測定してどうこうということはありませんが、逆にだからこそ何らかの原因で新たに問題が起きた場合に早めに対処するためにも普段から身につけて起きたいところではあります。

また最新のApple Watch Series 6ではこの他にも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でより注目を集めている血中酸素濃度(SpO2)の測定もできたりしますし、普段から健康を気にしている人はちょっとお高いですが、Apple Watchを使ってみると良いのではないでしょうか。

Apple(アップル)
2020-09-18



Apple(アップル)
2020-09-18



記事執筆:memn0ck


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