Microsoftが開発者イベント「Build 2019」を開催!Edgeなどの最新情報を紹介

Microsoftは6日(現地時間)、同社の本社があるアメリカ・シアトルにおける「Washington State Convention Center」で開催している開発者向けイベント「Build 2019」の基調講演にてWebブラウザー「Microsoft Edge」のmacOS版を近くリリースすると発表しています。

Microsoft EdgeはすでにWindowsやAndroid、iOS向けに提供されており、昨年末に新たにオープンソースの「Chromium」(HTMLレンダリングエンジン「Blink」+JavaScript実行エンジン「V8」)を採用することを発表し、今年4月よりWindows 10向けにプレビュー版を提供しています。

同社ではMicrosoft Edgeのクロスプラットフォーム化を進めており、ChromiumベースのMicrosoft EdgeについてWindows 10版に加えてWindows 7および8、8.1、そしてmacOS版も近日中に提供する予定で、Build 2019ではMicrosoft Edgeの新機能について説明がありました。

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オープンソース


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クロスプラットフォーム


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メールアドレスを登録するとmacOS版の最新情報が通知される

Microsoft Edgeの新機能では新たにコンテンツを整理できる「コレクション」やよりセキュリティーを高めた「プライバシーツール」、そしてエンタープライズなどで利用するための「Internet Explorerモード」などが導入され、さらにWeb開発を簡単にするためのツールが強化されます。

コレクションはまだ開発初期であり、プレビュー版では利用できないとのことですが、Webブラウザーにおいてタブやウィンドウなどでさまざまな情報がある中で、Web上を移動するときにコンテンツを収集して整理でき、さらに共有しやすいようになる機能です。
Microsoft Edge Collection
コレクション

またプライバシーツールではダッシュボードによって共有しても良い情報をプリセットされたいくつかの段階から明確に設定でき、利用者を保護するよう設計されているほか、他のWebサイトにおける追跡や連携についても設定可能となっているとのこと。なお、まだ開発段階のコンセプトのため、フィードバックを募集しているとしています。

Microsoft Edge Privacy Tool
プライバシーツール

さらにInternet Explorerモードは「Internet Explorer 11(IE11)」の完全な互換性があり、Internet Explorerにのみ対応するようなWebサイトを利用する際に別のWebブラウザーを使ったり、手動で設定を変更したりする必要なく、Microsoft EdgeでレガシーなIE専用コンテンツをシームレスに高い忠実度で利用することができるということです。

Microsoft Edge Internet Explorer Mode
Internet Explorerモード

加えて、既存のエンタープライズモードサイトリストを使用してInternet Explorerで利用することが必要なWebサイトを特定し、自動的にInternet Explorerモードに切り替えて使えるようになります。なお、Internet Explorerモードは今年後半にさらなるMicrosoft Edgeの新しい展開とともに詳細をお知らせする予定だとしています。



記事執筆:memn0ck


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