『立体感を感じるくらいのインパクト。ただ、残像現象はある。』 パナソニック VIERA TH-65MZ2500 [65インチ] KaBadさんのレビュー・評価

【デザイン】かっこよさはありませんが、シンプルで、視聴を邪魔しない良さがあると思います。

【操作性】Pioneerのプラズマ最終モデルを使っていたので、最新機種らしく操作性の進化は実感できました。多少リモコンのレイアウトには工夫の余地はあるかも知れませんが、電源オンオフ以外はBluetoothでの操作となるため、受光部の向きを気にせず使えるのは便利です。（余談ですが、4K対応のため同時に更新した全録ディーガのリモコンが、現行機種では赤外線のみになってしまっていたのは残念でした。）

【画質】これまでPioneerの”KURO”で不満なく過ごせていましたが、KURO以上の有機ELならではの黒の沈み具合は素晴らしいですし、今回の目玉であるLG製新パネルの謳い文句通りの明るさには、標準設定では眩しさを感じる場面もあるくらいです。導入当初は、それまでにも見ていたCMや番組に立体感を感じるくらいのインパクトがありました。画質そのものとは異なるかもしれませんが、唯一の不満点としては、縦のストライプ状のものの前を人物が横切るような場面や、くっきりした文字の背景が動くような場面で、その人物や文字の周囲にブロックノイズのような残像が出現します。人物の場合などは、意識して見ている対象なので、一度気付いてしまうと割と気になる現象ではあります。メーカーに問い合わせたところ、これはパネルの特性上仕方が無いことのようで、目立たなくする設定を教えてくれましたが、気にならなくなるというレベルには達しませんでした。

【音質】この点は特に不満はありません。集中してみたいときなどは、やはりAVアンプを使用したサラウンドが臨場感に勝るのは当然ですが、通常のTV番組や軽く映画を見たいときなどには十分なクオリティで、アトモス用のイネーブルドスピーカーも搭載しており、少なくとも現時点ではサウンドバーを購入する必要は無いと感じます。

【応答性能】この点は特に不満はありません。チャンネル、入力切り替えや音量操作の反応は良好で、NETFLIXやHuluなどの起動も、特にもどかしく感じるレベルではありません。

【機能性】今時のTVとして十分な機能性だと思います。この点は、購入時に比較した機種は、ほぼ同様の機能は備えており、特別優れているというわけではないようです。細かいところでは、転倒防止機能付きのスタンドは、ひとつのポイントだと思います。画面がスイングできる機構は便利な反面、他社のように真正面でクリックがあればもっとよかったと思います。ただ、クリックがある場合はスタンドが真正面に向いているということが前提になるため、一長一短かも知れません。

【サイズ】下部にラインスピーカーを備える分の高さはありますが、それ以外はほぼ全面が有効画面でサイドには張り出しがないため、妥当なサイズ感だと思います。

【総評】残像現象は少し残念でしたが、それ以外は価格に見合った満足感が得られたと思っています。