I'm the guy they call little Mickey Mouse
Got a sweetie down in the chicken house
Neither fat nor skinny
She's the horse's whinny
She's my little Minnie Mouse!
僕はちびのミッキー・マウスって呼ばれてるヤツだけど
ニワトリ小屋でカワイ子ちゃんと楽しくやってたんだ*1
おデブでもなければ痩せっぽちでもない
馬もごきげんにするあの娘*2
彼女こそは僕のミニー・マウスちゃん!
When it's feedin' time for the animals
And they howl and growl like the cannibals
I just turn my heel to the henhouse steal
And you'll hear me sing this song
動物たちにエサをやる時間になると
みんな吠えたり唸ったり野蛮だね
僕はすぐにきびすを返してニワトリ小屋に忍び込む
そしてこんな歌を歌ってるのが聞こえるはずさ
*Oh, the old tomcat with the meow, meow, meow!
Ol' hound dog with the bow-wow-wow!
The crow's caw-caw!
And the mule's hee-haw!
Gosh what a racket like an ol' buzz saw!
*ドラ猫おやじはミャオ・ミャオ・ミャオ、*3
年寄り犬はバウ・バウ・バウ
カラスはカアカア
ラバはヒーホー
ありゃ、おんぼろ電ノコみたいな大騒ぎ!
I have listened to the cuckoo "Kuke" his cuckoo,
And I've heard the rooster cock his doodle doo-oo
With the cows and the chickens
They all sound like the dickens
when I hear my little Minnie's Yoo-Hoo!
カッコウが連れ合いに「カッコー」とやるのを聞いたこともあるし*4
おんどりが「コケコッコー」とやるのを聞いたこともある*5
雌牛たちやめんどりたちと一緒になって
でもみんなやかましくてたまらないよ*6
僕のミニーの「ユー・フー!」を聞いてるのにさ
Oh the blue bird down in the cherry tree
And the busy buzz of the bumblebee
Evening bells a-ringin'
Whip-poor-wills a-singin'
Well they don't mean much to me!
青い小鳥は桜の木の上に
マルハナバチは忙しくブンブン
夕べの鐘はリンゴン鳴って
ヨダカは「ホイップアー・ウィル」と歌う*7
でも僕にとっちゃなんでもありゃしない!
For my heart is down in the chicken house
Where I long to be with my Minnie Mouse
And I'll meet her there
Mid that fragrance rare,
Sing to her this melody!
僕の心は一足先にニワトリ小屋へ
そこで僕のミニーと一緒になりたいよ
そこで彼女に会えたなら
かぐわしい香りに包まれて*8
彼女にこの調べを歌ってあげるんだ!
*Refrain
*繰り返し
*1 get downには「ノリノリになる」とか「ダンスを踊る」という意味もある。
*2 horse's whinnyは意味不明。直訳すると「馬のいななき」(ヒヒーン!ではなく嬉しくて穏やかにヒンヒン言う感じ)。「馬鹿笑い」「高笑い」を意味するhorse-laughと関連が…?
*3 トム・キャットはジェリーの相方ではなく、もともと単に雄猫のこと。
*4 kukeは意味不明。カッコウは同じ鳴き声を繰り返すのでキ〇ガイを指すこともある。優しく「おばかさんだね」とたしなめる時にも「カッコー」と呼びかけることがある。
*5 「doodle-doo」でニワトリの鳴き声のオノマトペと「のらくらする」の両方にかけている。
*6 dickensは文豪ディケンズではなく、devilを婉曲にしたもの。転じて腕白坊主、やんちゃな悪ガキも指す。
*7 「哀れなウィルを鞭打て」と鳴くヨダカの仲間。『蒸気船ウィリー』の元ネタである『蒸気船ビル』が乗る船の名前でもある。
*8 ニワトリ小屋の香りがかぐわしい…?まあネズミならそうかもな…
text: Walt Disney(1901 – 1966), Carl W. Stalling(1891 – 1972)
tune: Carl W. Stalling
Yoo-Hoo!は遠くにいる人に「ヤッホー!」と呼びかけるときに、特に女性が使う。昔のアニメではよく見るけど、最近使う人はあまりいないんじゃないかな…
初出は『ミッキーのフォーリーズ』(1929年)の劇中歌。この時のミッキーはまだ独特の裏声が定着していなかった(聞き比べてみよう)。翌年の1930年にこの曲だけ抜き出して歌詞字幕を追加したミュージックビデオのようなものが制作され、この頃にはミッキーは例のあの声で定着していたことがわかる(たまに想像もつかないほど渋い声も出すというギャグも持ちネタになった)。そしてこの曲はミニーとミッキー共通のテーマソングとなった。
ちなみに、世界初のアニメソングとも言われている。ベティ・ブープにもキャラソンはあるのだが、ベティさんが公式にデビューしたのは1932年の『花形ベティ』からで、残念ながらミニーよりちょっと遅いんだなあ。
作曲者のスターリングは、『トムとジェリー』シリーズのスコット・ブラッドリーと並び、古き良きアニメの黄金時代を代表する作曲家。もともとはサイレント映画に伴奏をつけるミュージシャンだったことから、作曲以外にも既存の曲を編曲して劇中シーンに対応させるのを得意とし、さらには曲自体の雰囲気と違うシーンで使うことによって「わかる人にはわかる」という高度なギャグをぶっこんでくることもしばしばだったそうな。
さすがにオリジナル版の音源はなかった。
ディズニー・スタジオ・コーラス
収録アルバム: Disney Classics
実は日本語歌詞版音源も存在する。元の歌詞の面影はほとんどないが。
![](https://www.suruga-ya.jp/pics_light/boxart_m/120020508m.jpg)
マジキチアニメシリーズ「ミッキーマウス!」より、全編にこの曲のアレンジが挿入されているミニー回。
身体を張るヒロインの鑑ミニー。
さらにおまけ:最近、音楽ゲームアプリ「ディズニーミュージックパレード」で、この曲が収録された。オリジナルアレンジを加えられたほか、歌詞が微妙に違っている。
And they howl and growl like the cannibals
I just turn my heel to the henhouse steal
And you'll hear me sing this song
動物たちにエサをやる時間になると
みんな吠えたり唸ったり野蛮だね
僕はすぐにきびすを返してニワトリ小屋に忍び込む
そしてこんな歌を歌ってるのが聞こえるはずさ
*Oh, the old tomcat with the meow, meow, meow!
Ol' hound dog with the bow-wow-wow!
The crow's caw-caw!
And the mule's hee-haw!
Gosh what a racket like an ol' buzz saw!
*ドラ猫おやじはミャオ・ミャオ・ミャオ、*3
年寄り犬はバウ・バウ・バウ
カラスはカアカア
ラバはヒーホー
ありゃ、おんぼろ電ノコみたいな大騒ぎ!
I have listened to the cuckoo "Kuke" his cuckoo,
And I've heard the rooster cock his doodle doo-oo
With the cows and the chickens
They all sound like the dickens
when I hear my little Minnie's Yoo-Hoo!
カッコウが連れ合いに「カッコー」とやるのを聞いたこともあるし*4
おんどりが「コケコッコー」とやるのを聞いたこともある*5
雌牛たちやめんどりたちと一緒になって
でもみんなやかましくてたまらないよ*6
僕のミニーの「ユー・フー!」を聞いてるのにさ
Oh the blue bird down in the cherry tree
And the busy buzz of the bumblebee
Evening bells a-ringin'
Whip-poor-wills a-singin'
Well they don't mean much to me!
青い小鳥は桜の木の上に
マルハナバチは忙しくブンブン
夕べの鐘はリンゴン鳴って
ヨダカは「ホイップアー・ウィル」と歌う*7
でも僕にとっちゃなんでもありゃしない!
For my heart is down in the chicken house
Where I long to be with my Minnie Mouse
And I'll meet her there
Mid that fragrance rare,
Sing to her this melody!
僕の心は一足先にニワトリ小屋へ
そこで僕のミニーと一緒になりたいよ
そこで彼女に会えたなら
かぐわしい香りに包まれて*8
彼女にこの調べを歌ってあげるんだ!
*Refrain
*繰り返し
*1 get downには「ノリノリになる」とか「ダンスを踊る」という意味もある。
*2 horse's whinnyは意味不明。直訳すると「馬のいななき」(ヒヒーン!ではなく嬉しくて穏やかにヒンヒン言う感じ)。「馬鹿笑い」「高笑い」を意味するhorse-laughと関連が…?
*3 トム・キャットはジェリーの相方ではなく、もともと単に雄猫のこと。
*4 kukeは意味不明。カッコウは同じ鳴き声を繰り返すのでキ〇ガイを指すこともある。優しく「おばかさんだね」とたしなめる時にも「カッコー」と呼びかけることがある。
*5 「doodle-doo」でニワトリの鳴き声のオノマトペと「のらくらする」の両方にかけている。
*6 dickensは文豪ディケンズではなく、devilを婉曲にしたもの。転じて腕白坊主、やんちゃな悪ガキも指す。
*7 「哀れなウィルを鞭打て」と鳴くヨダカの仲間。『蒸気船ウィリー』の元ネタである『蒸気船ビル』が乗る船の名前でもある。
*8 ニワトリ小屋の香りがかぐわしい…?まあネズミならそうかもな…
text: Walt Disney(1901 – 1966), Carl W. Stalling(1891 – 1972)
tune: Carl W. Stalling
Yoo-Hoo!は遠くにいる人に「ヤッホー!」と呼びかけるときに、特に女性が使う。昔のアニメではよく見るけど、最近使う人はあまりいないんじゃないかな…
初出は『ミッキーのフォーリーズ』(1929年)の劇中歌。この時のミッキーはまだ独特の裏声が定着していなかった(聞き比べてみよう)。翌年の1930年にこの曲だけ抜き出して歌詞字幕を追加したミュージックビデオのようなものが制作され、この頃にはミッキーは例のあの声で定着していたことがわかる(たまに想像もつかないほど渋い声も出すというギャグも持ちネタになった)。そしてこの曲はミニーとミッキー共通のテーマソングとなった。
ちなみに、世界初のアニメソングとも言われている。ベティ・ブープにもキャラソンはあるのだが、ベティさんが公式にデビューしたのは1932年の『花形ベティ』からで、残念ながらミニーよりちょっと遅いんだなあ。
作曲者のスターリングは、『トムとジェリー』シリーズのスコット・ブラッドリーと並び、古き良きアニメの黄金時代を代表する作曲家。もともとはサイレント映画に伴奏をつけるミュージシャンだったことから、作曲以外にも既存の曲を編曲して劇中シーンに対応させるのを得意とし、さらには曲自体の雰囲気と違うシーンで使うことによって「わかる人にはわかる」という高度なギャグをぶっこんでくることもしばしばだったそうな。
さすがにオリジナル版の音源はなかった。
ディズニー・スタジオ・コーラス
収録アルバム: Disney Classics
実は日本語歌詞版音源も存在する。元の歌詞の面影はほとんどないが。
![](https://www.suruga-ya.jp/pics_light/boxart_m/120020508m.jpg)
東京混声合唱団
ポニーキャニオン
1998-04-17
おまけ:公式身体を張るヒロインの鑑ミニー。
さらにおまけ:最近、音楽ゲームアプリ「ディズニーミュージックパレード」で、この曲が収録された。オリジナルアレンジを加えられたほか、歌詞が微妙に違っている。